言技術 西尾維新『ネコソギラジカル』

DJ Krush 『Kemuri』


西尾維新の『ネコソギラジカル』3部作を読んだ。このラノベは戯言シリーズの完結編で、ジョーカー級のそれ一枚で状況をひっくり返せるような異能を有する人外の間で、何の能力も持たないが「戯言」で問題を解決してしまう「ぼく」が活躍する話だ。

最初はライトノベル特有の空気というか、「いちいち赤を『紅』と書くセンス」とかギャルゲーノリに戸惑ったが、読み終わってみるとかなり面白かった。突き刺さるシーンも多く、非常に面白かったのでほかの戯言シリーズも読んでみようかなという気になった。

またこの主人公が面倒なやつなんだw

「まじどーでもいいことをやたらめったら難しく考えてるうちに周りがどんどん話を進めてありえない方向に話が外れていくなーとか自分の能力のなさをふがいなく感じているのとは裏腹に物語中で最大の功労者のポジションを与えられている。」

みたいな感じに一気呵成にストーリーが展開していくから文体にスピード感があって軽い。『バトルロワイアル』を読んだときみたいに「よくわかる異常性」を感じさせる本だった。

その後現東証会長で、元東芝社長の西室さんの講演を聞いた。西室さんは大学で全塾自治委員会委員長を務め、カナダに交換留学に行った後、東芝では語学力を買われてアメリカで広報や販売の仕事を任され、技術系以外では稀という東芝社長になった島耕作を地で行く方だ。

西岡さんは悩める若者に
「色々なポストで下らない仕事を回されたとしてもそれに正面から取り組まなければならない。その仕事の価値は自分だけでは決められない。与えられた仕事を真面目にやることが大事だ。チャンスが無いようでも、最初から『これやっても駄目だ』ではなく単純な作業でも他人より上手くやるようすることが大事で、その積み重ねが自信になる」
「好奇心を持って未知のものに挑み続けることが大事だ」
とおっしゃっていた。さすが実力のある人の言葉は重いな。

まーでも「戯言遣いのぼく」の活躍を読んでいると、口先三寸でも結構問題解決って出来てしまうんだなーとか想うけどねw言葉の力も実力のうちか。西室さんも日本人に足りないのは前向きなコミュニケーション力だって言ってたしな。言葉は大事だな。

俺はよくしゃべるほうで、しかも荒唐無稽の領域に属することを言うほうだから、かなり言葉で苦労している。誰も俺が言うことを本気にしないからなwwwwwwwww

だからその分なるだけ俺は自分の言葉に肉づけをするようにしている。いうならば「諺を地でいく」というか、自分が実際にやったことを素材に、切ったり張ったりして俺なりの「戯言」を構成するようにはしているつもりなんだけどそこらへんの効果もどーなんだろーな。まぁリアルに演技とか嘘とか織り交ぜてるから、どうにも俺の書く文章は自分で読んでてもバッタもんぽいんだよなぁ。まぁこれはいずれ時間が解決してくれることを祈ろう。

まぁ、オオカミ少年の俺が言うのもなんだけど、本当に大事なものは言葉では表せないと想うよ。 現したいものと現れるものの間には差が生じる。


小田和正 『言葉にできない』


だからせめて限りなく近い表現ぐらいはしたいものだ。


by wavesll | 2007-12-19 09:17 | 書評 | Trackback(1) | Comments(0)
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