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風とロックと箭内道彦

YUKI 『歓びの種』

昨日は箭内道彦さんの講演会があった。箭内さんはunoで芸人がヘアチェンジするCMやオノヨーコのフジフィルムのCMや宮崎あおいの東京メトロのCMやタワレコのNo Music, No Lifeの広告などを手がける風とロック社のクリエイターだ。 とらえどころの無い人だった。とりあえず桃紫のダウンに金髪は社会人にはみえねぇw

基本的にはクライアントとは絶対に衝突せず、クライアントに敬意を払い、彼らの意見を生かしての広告作りを行い、クライアントも世の中も出演者も喜んだ上で面白いものを作ろうとされているらしい。

その上で最近は商業表現の上でのアートの道を更に進めて、面白いだけカッコイイだけではなく賛否両論あっても世の中に働きかけることができる仕事を目指していて、実際にそういう作品を(まだ発表していないものもあるが)製作しているらしい。

モノづくりの上で大事にしているのは「ドキュメンタリー(実際に起きていること・その場で一回しか起きない本当のこと)で作ること」らしい。それは例えばCMの中で「役」を作らず素の自分で出演してもらうことや、YUKIのシングルのCMで長澤まさみに歌詞を暗唱させたときは、カンペ無し、一回きりで、間違えたところも戸惑うところもそのまま撮るというスタイルに現れている。

きっと今は技術的には何でも作れるようになってしまったから、リアルな面白さってのを再現できないところに求めるしかなくなってしまったんだろう。

某曲が嫌いで「No1になりたくて挫折したりしたのをいつまでも引きずってそれでもまだ目指して40過ぎでオンリーワンを目指すんならいいけど10代の頃から1位を目指さないなんて日本が駄目になる」とか「悲しいことやネガティヴなことを言い合うことでしか楽しめないメンタリティが嫌だ」とか「人の命や大事な人な大切なことを大切にして欲しいという気持ちを作品を通じて伝えたい」だとか、真っ直ぐなことを真っ直ぐやっていて、こーいう大人になれたら最高だなという感じだった。

とりあえず箭内さんが「今までで3本の指に入るくらいかわいく撮れた」という『光のロック』の安めぐみはマジでかわいかった。YOUTUBEの画像が粗いのが残念や。


サンボマスター 『光のロック』
by wavesll | 2007-12-20 10:58 | 私信 | Comments(0)
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