2018年 05月 03日 ( 1 )

小沢健二 Live「春の空気に虹をかけ」@日本武道館 36人ファンク交響楽によってイマが鳴らされた北の丸の宙

オザケンのライヴで初武道館決めてきました!今まで武道館に行ったのは古武道演武大会というある意味王道イベ?だけだったのですが、今回の武道館LIVE、まーじすーげー良かったです!明日(日付変わって今日)みられる方は情報入れずにこの先は公演後にみられることをお薦めします。36人ファンク交響楽が鳴らした特上の一夜のレポは写真の先に◎
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会場につくとステージの上には数多の楽器たちが。なんとハープもある!とアガるw 席はアリーナの最後列で当初”なんだよ”と想ったが”これ後ろの人を気にせずに思う存分はしゃげるのでは?”と思い直す(そしてそれは的中する◎)

10分強押しで暗転。オザケンのライヴは初めてだったが、噂に聞いていた電子回路?の飾りは暗闇のなか銀河みたいになかなか綺麗に光っていた。

壱曲目は「アルペジオ」の台詞から。最初から満島ひかりが出てくるのか!”あれ? 36人というには楽団の人数少なくないか?”と想ったがこれは後の曲で人がさらに加わった。そしてオザケン、声かなり出てる!次の「シナモン」もいい感じだ。振付の指導がなんかJ-POPの大箱ライヴに来たんだなと面白いw

そしてここで「ラヴリー」!「男子、女子!っていうから女の子の気分の人は女子の時、男子の気分の人は男子の時にクッソ歌ってください」とOZKN煽るwさらに間髪入れずに「僕らが旅に出る理由」!!!この流れにアガらない訳はない!!!!!

そこから満島ひかりが傘を手にギターを弾くオザケンの恋人役を果たす「いちょう並木のセレナーデ」からの「神秘的」。会場には幼児も入場OKでちょっと声が出ることがあったけれども、場が壊れるようなことはなく親御さんが外へ連れたりとかしてくれ、寧ろピースフルでほっこりした空間だった。

が、実はこの時点で自分は”ちょっと期待を超えてこないな”と少し不満だった。『36人ファンク交響楽』に想像していた圧倒的な音塊での楽しさがまだないというか、やはり武道館だからか音自体で感動の次元ではないというか。というか、自分はドラムがガーンと華々しく鳴っているのが好きなので、中低音に物足りなさを感じていた。

しかしここから潮目が変わって来る。「いちごが染まる」で満島ひかりに蛍光色のロープで結界を創られるオザケンの熱のこもった歌唱もいいし、それを金管が高密度に支え音を拡げて。”これはいいぞ”と想っていると次が「あらし」!ceroの『Obscure Ride』にも影響を与えた名盤『Eclectic』からの「ガジーラ」なナンバー。これをPOP期のヴォーカルスタイルで高らかに歌い上げる。この重低音の響き、”これ気持ちいいなー!最初からぐゎんとベースが鳴っていたけどここにきて一気に圧が来た!”と高揚!

そして「現時点でファンク交響楽のど真ん中」として披露された「フクロウの声が聞こえる」!!こっれが素晴らしかった!

36人ファンク交響楽がガシっと刻んで音を轟かし、そこにオザケンが熱情をもって歌い上げる。武道館の屋根を突き抜けて宙に届くようなスケールのサウンド、本日の白眉だった。この曲がこんなにもマッシヴにブラッシュアップされるとは!

これ聴きながら”そうなんだよこれなんだよ!俺が期待してたのは『往年の名曲を謡うオザケン』ではなくて、さらなる進化にトライしチャレンジングに挑む音像!これ聴けてもう本願叶った”と最高に昂った。

しかしここから更なる怒涛の展開が。「戦場のボーイズ・ライフ」「愛し愛されて生きるのさ」「東京恋愛専科」そして「愛し愛されて生きるのさ」「戦場のボーイズ・ライフ」とめくるめくメドレー・アレンジ!これにはさっき「往年のナンバーが…」うんぬんぶっていた俺もアガらないでいられるわけがないw!気が付けば汗ばみながら声あげてたw

さらにさらに「強い気持ち・強い愛」!まじかよアンセム多すぎだろ!から「ある光」!!!!!「Get on board!!」と叫ぶオザケンに呼応して沸いた!沸いた!

そして休憩をさせないw 「次の曲もみんなと歌いたい」と鳴らされたのが「流動体について」!これ聴きたかったんだー!初聴きでは「さらなる音楽的進化を魅せてくれると想ったのに昔みたいな曲調じゃないか」と想ったのだが、聴くごとにその歌詞の、そしてオザケンが生きてきた人生の深み、ターニングポイントを刻んだ曲なんだとどんどん好きになっていったこの曲。最高、最高だ。

「アンコール待ってるから」と捌け、の割りに結構長めの拍手(段々リズムが合って音の波が大きくなっていったのが良かった)の後登場しギターの爪弾き語りから始まった「流星ビバップ」!大学時代『刹那』を聴きまくっていた自分に”お前十年ちょっと後武道館で生で「オイ!オイ!オイ!オイ!」やってるぜ”と伝えてやりたいw

そして「春にして君を想う」をしっとり聴かせ、「ドアをノックするのは誰だ?」でクライマックス!アンコール結構曲数やってくれるじゃないか!そして再び「アルペジオ」が奏でられ大団円。54321のカウントダウンで「生活に戻ろう」との声で照明が暗転し、やがて客電が点いた。

こんなにもダイナミズムがあるというか、最初は”こんなものか”と想わせといて最後は最上の多幸感までもってかれたのってポールの東京ドーム以来かも(まぁ確かにあっちの方が化け物ではあったけど)。

直撃世代ではなく子供の頃にHEYHEYHEYとかでみかけていたオザケンを学生時代後追いで好きになって。そして初めてのDJイベントとして行ったオザケンナイト@下北沢Club Queにて”ブギーバックってこんなにヴァージョンあんの!?”と驚いて。意気込んで発売日に買った『毎日の環境学』に大いに困惑して。(その後tbsラジオ「LIFE」を聴く内に”案外いいじゃん”と再到達する)。また”コーネリアスの方が革新的で格好いいじゃないか”と想ったり(両方好いのはあたりきである)”オザケンは生歌は良くないから”と軽んじてライヴに手を出さなかったり、その癖出演TV番組は必ずチェックしたり…。

ずっと心の一角を占めていたアーティストのライヴにこうして最高の形で到達して味わうことが出来た喜びを噛み締め今夜は眠りたい。ファンクかどうかはアレだけど最高にクールでふくよかな交響にソウルのある歌!素晴らしかった!

by wavesll | 2018-05-03 02:07 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)