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ヴェトナムフェスにて伝統芸能やVietnam Rockの雄:Microwave Khanhらをみる

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日曜は雨がそぼ降る中代々木公園のヴェトナムフェスティバルへ行ってきました。最早代々木公園の棲人じゃないかw

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このDAIVIETという麦酒、黒ビールなのでアジアビールの麦なもわみが気にならなくてなかなかいい感じ。一方BIA HANOIはちょっといただけないもわみでしたw

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代々木公園の海外フェスの楽しみは各国趣向を凝らした伝統芸能の披露。去年観た水上人形劇や一昨年みたトルンという伝統楽器のライヴも素晴らしかったヴェトナムフェス、今年も楽しませていただきました。

帽子を使ったパペットショーなんかもあったけれど特に良かったのは伝統的横笛が東南アジアなビートトラックにトランシーな高音で鳴り響いたところと、燈火をつけた冠の前での神秘的なダンス。これも音楽がなんとも印象的で。

伝統芸能のショーって海外ツアーとかいくとコースに入っていたりして、いわゆるポップなエンタメというよりクラシック的な感性でもてなされる目線があるのですが、やっぱり音楽要素が入るとワールドミュージック好きとしてはぐっときますね。

特に冠のダンスは神秘的でもあって。サブカル的な面白さというより昔は宗教とか王権がこういう藝の力を独占していたのかもなぁなんて妄想も膨らみました。



そして彼らは鉄板、サンプラザ中野くんとパッパラー河合。ラオフェスではパガレンパガレンパクハオタンライとラオス語で披露した「RUNNER」をこちらではヴェトナム語で。これは熱くなるは◎!

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なぜか売ってた台湾啤酒のライチビールwまだサワーしか飲めない大学生とかにも人気出そうな甘い爽やかな味でした。

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PHAI - Microwave official video




東南アジア系の代々木公園フェスは結構その国の著名ミュージシャンを招聘してくれて。でもう在日のヴェトナムの人の盛り上がりが凄くて。

Pham Quynh Anhさんが登場した時は”うぉ!こりゃ凄い人気だ”と。Uyen LinhさんはVietnam Idolの優勝者らしく若者の食いつきが尋常でなかった。そしてYORIさんは日本デヴューもしているらしいです。

個人的はMicrowave Khanhさんに惹かれて。ヴェトナムロックの雄らしいMicrowaveのVo。その突き抜けるハイトーンヴォイスに”ヴェトナムのToshIか”と◎

上記のPHAIという曲では2分30秒過ぎからそのヴォーカルの凄さを味わえます。グロウルをやる曲も。HM/HRの火は今越南にもあるのか…!と色々心動かされました。

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サイゴン・スペシャル。ピルスナーかな?これなかなかイケました。

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最後はまたもう一度ヴェトナム人アーティスト達が出てきてライヴ披露して。見てる途中でヴェトナムの娘と意気投合してフォー食べながらニャーニャック(ヴェトナム雅楽)の話なんかで盛り上がり。

フォーから戻るとクライマックス!ナショナルアンセムからのこのフェスのためのテーマソングが日越の言葉を交えながら歌われて。雨中でしたがなかなかにホットな一夜でした★

by wavesll | 2019-06-10 19:12 | Sound Gem | Comments(0)

井坂斗絲幸社中 喜楽座の津軽三味線@Shibuyaルネッサンス 伝統芸能に息づくギタリズム

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渋谷ルネッサンスにて井坂斗絲幸社中 喜楽座の津軽三味線のStageを見てきました。



渋谷ルネッサンスは109から東急本店までの通りで大田楽などの伝統芸能を楽しめるイベント。今年は大田楽の他、東京音大のオーケストラと舞踏家によるジャワガムラン、そして井坂斗絲幸社中 喜楽座による津軽三味線が演目で。

井坂斗絲幸社中は茨城を拠点として活動する日本総合伝統芸能集団。今日のステージでも津軽三味線の他沖縄のエイサーの喜楽座verやYOSAKOIソーランの喜楽座verを披露されていましたが、津軽三味線の実力は弘前で開かれた津軽三味線全国大会・団体戦で優勝する腕前。流石の迫力でした。

聴きながら”あぁ、R'N'Rのギターソロは今津軽三味線ソロ演奏に息づいているし、たわむ高音や打ち付ける打音がサンプラーの出音的、また集団での津軽三味線の合奏でビートがメロディーとしてユニゾンするのがジャパメタ的かも、SuperDeluxeでみた道場 (八木美知依&本田珠也)の箏といいWWW XでみたタイのKhun Narin's Electric Phin Bandのピンプラユックといい、今ギタリズムは半ば伝統芸能に融合して生きているのかもしれない”と想って。今のロックのFreshな形の一つはJulian Casablancas + The Voidz - Tyrannyのようなワールド音楽的な新しい楽器・音色との化学反応とロックに影響を受けた民俗音楽の肥沃な裾野からのフィードバック・ブーストにあるのかもしれませんね。

by wavesll | 2019-06-02 17:51 | Sound Gem | Comments(0)

『三毒史』への椎名林檎ソロ再始動以降のDisc史 『日出処』『三文ゴシップ』『逆輸入~港湾局&航空局~』

椎名林檎の『三毒史』に今完全に弩嵌りしてしまった處で”思えばリアルタイムに椎名林檎のアルバムに触れたのも久方ぶり、『平成風俗』までは一昨年聴き進めたけれど、これを機に聴いてみるか、今は林檎もサブスク解禁しているし”と今夜は林檎のアルバム群に浸っていました。

まず初めに聴いたのが5年前の前作『日出処』。初期林檎に弩嵌りし、その後離れた人間として、「NIPPON」がどうも面白くなくて今まで食指が動くまでの閾値を超えるのがなかなか無かったのですが、今聴くと良い作品で。出だしの「静かなる逆襲」は初期のデモ曲「果物の部屋」を想わせるし「走れゎナンバー」のフルートや「ちちんぷいぷい」のドゥダメルのマンボ並みの掛け声にはニヤリとさせられるし、「ありきたりな女」「孤独のあかつき」は純粋にいい歌だし、電子的に加工したVoの「孤独のあかつき」からの「NIPPON」は凄くいい流れ。そして「カーネーション」「ありあまる富」なんかは新しい境地とシンプルに強度のある力ある歌と想わされました。

そこから更に5年遡って『三文ゴシップ』。こーれが凄く今の自分には響いて。リリース当時「流行」に乗り切れず聞かず嫌いだったアルバムで今聴いても「流行」はそこまででもなかったのですが、『三毒史』でのデュエットでの魁とも言えるし「まやかし優男」から同じくMummy-Dとのデュエットの「尖った手口」の繋ぎは本作のハイライトでもあり、その他も「密偵物語」とかかなりの名曲でその他もスウィングの効いたオーケストレーションが快い佳曲揃い。そして最後は「丸の内サディスティック」のEXPOライヴverも。

本作『三文ゴシップ』の発売当時は『無罪』『勝訴』ファンなんかは「ロックでなくなり切実な焦燥感が失われた」と想った人も多かったと思いますし、私自身もそうでした。が、リリースの2009年から10年、私自身も当時30歳だった林檎の年をとうに超えていてそれなりに大人しくなったというのもあって、このまろやかな音像が肌に合うのもそうなのですが、それ以上にこの十年で音楽をめぐる環境とシーンが変わったことがリスニング体験を変えたと思います。

それはアルバムで強烈に爪痕を刻むというよりもサブスクリプションのPlaylistでアラカルトで聴く、あるいはBGM的にだらっとかけっぱにするというリスニングスタイル。主に洋楽で強烈なメロディが影を潜めたのもありながら、このサブスクマナーは数年前に激賞されたサニーデイサービスの『Popcorn Ballads』やVampire Weekendの新作『Father of the Bride』においても顕然しているし、現在丁度Spotifyで『三文ゴシップ』を聴くという体験で、このアルバムの真価が今再び着目されるのではないかなんて思いました。

さて、オリジナルアルバムは以上なのですが、『三毒史』までの間にB面ベスト、ライヴベスト、そしてセルフカヴァーアルバムとトリビュート盤が出ています。そこでセルフカヴァー盤『逆輸入』の二作を聴きました。

ここでセルフカヴァーされているのは初期のともさかりえ等への提供曲から最近の「カルテット」への「おとなの掟」まで。改めて聴くと、椎名林檎のポップセンスが爆発していて。

三十路としての素肌を曝した『三文ゴシップ』のまっさらさから、徐々にPOP/ROCKシーンでギアを上げていく過程で『逆輸入~港湾局~』と『逆輸入~航空局~』はいい意味でのターボとなっている感がありました。

他者への楽曲提供やプロデュース業というのは、己の身体性・キャラクター性から自由になり、新たな體と人生を依り代に音楽を発揮できる仕事。それは寧ろ作家の作家性をさらに顕現させる面白みがあると想います。

そしてそのセルフカヴァーをホップステップとすることで、自分の曲を愛する男たちに当て書きで提供しながら自分自身も共に歌うという『三毒史』の形態に跳躍したのではないかと感じました。

様々な経験を積んで、エンジンの馬力が進化したメルセデスの高級車で、『加爾基』の頃並のスピードを出すと高速に於いても制動性を保ちながら走行を成すことが出来る。『三毒史』はそんなアルバムなのだと想って。林檎は初期の虐待グリコゲンの頃からセッション・ケミストリーの人。最高に化学反応できる素材を手に入れたことで最高のエクスプロージョンが『三毒史』に結実したのだと感じ入りました。

by wavesll | 2019-05-30 01:00 | Sound Gem | Comments(0)

ZELDA - 時折の色彩 -JPN EightiesのO-Parts

ZELDA - 時折の色彩 Foolish Goer

田渕ひさ子がSonar Musicで「こんなガールズバンドがいた」と紹介していたZELDA. Wikipediaをみると1979年から1996年まで活動した日本のガールズバンドの草分けで、ベースでリーダーの小嶋さちほはボ・ガンボスのどんとと結婚してズットズレテルズのラキタのお母さんでした。

さて、この「時折の色彩」がとにかく素晴らしい。この古代の機械神殿って感じのサウンド、平沢進戸川純にも通じスウィートスポットを刺激してきます。こういう味って、今の高精細になった環境では逆に難しいというか、あの頃ならではの音と言うか(その当時においての複雑な)今聴くと簡潔さのあるEmotionalな音楽だなぁと想います。

ただ、Vaporwave/Future Funkからのシティポップ熱勃興からこっち、昨年雅楽アンサンブルを引き連れWWW Xで壮絶なライヴをしたTim Heckerが『anoyo』という雅楽と電子音楽の妖玄な名盤を出し、それこそTyler the creatorが山下達郎をサンプリングし全米No.1になるなど日ノ本の音文化がDigられているので、ZELDAなんかの感覚を外人にやられる前にガコっと今に表わすのはありかも。ただそれを今一番体現しているのは核P-Modelかもしれませんね。オリジネイター・強し◎

それならともう一案で、
Mariah - うたかたの日々 (1983) :神秘的で東洋と最前線性をもたらす名盤
ここら辺の(私的名づけで)オルタナ邦80sな音たちもまだ手垢のついてない辺りだと思います。もう80年代もほぼ40年前ですから、歴史の一部として鉱脈化してますよね。個人的には上の辺りには去年嵌ったのですが、まだこの界隈は掘り甲斐がありそうに感じます。今再びのEighties.

by wavesll | 2019-05-29 01:35 | Sound Gem | Comments(0)

HOCHONO HOUSE サイン色紙 @ 渋谷タワレコ

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『HOSONO HOUSE』、細野さんの音楽のセンスはいかしすぎていて。『HOSONO HOUSE』の音像も今でも若手にリバイバルされる色褪せない歌心ですが、最新のHOSONOが最高のHOSONOって感じ。かっちょよかったです。最新型のヒップな匠って感じ。イマどんな音が格好いいか理解がゆき通った楽曲群にわくわくさせられました。
by wavesll | 2019-05-25 06:00 | Sound Gem | Comments(0)

MATMOS / Jeff Carey Japan tour 2019 with in the sun@神楽音

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神楽音で開かれたMATOMOS etcのLIVEをみてきました!なんと7h超えのデイイベント、15:00過ぎオープンで22:20頃までLIVEでした!

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今回まず楽しかったのが15:00オープンしてからのMATMOSのDJ!!!

フルートの息吹からダムダムしたビートに入ってくる出だしからのヘヴィメタルをビートでざくっとドラムンベース的に切って、スペ語の早口からコミカルなスパイドラマみたいな音、トロピカルハウスな鍵盤音に重くリヴァーヴ効いたビート、そしてシリアスな質感の音楽にたるい日本人女の語り、サウンドクラッシュか泣きのギター、AMSRな物音打音からのディスコファンク、R&Bから雅音な電子音そしてヒップホップを電気的にスクリューにシンフォニックな女性Voをチョップ、からの英語オッサンの語りそして映画のマーチなサントラから叩きつけるようなビートのヒップホップにロックを重ね、最後はまさかの「ハイサイおじさん」!

常にジャンルを縦横無尽に航海した音楽のアドヴェンチャーなDJ Set、素晴らしかった。

真ん前で躰揺らしてたらシュミットにDJ終わりで「You are best listener」と笑顔で言われ。凄くジェントルな人でした。ダニエルもきさくに話してくれて。演者との距離が近い!後でわかることなのですが、会場にいた人で”あ、この人も、あの人も演者だったのか”と驚いて◎

私はMATMOSを知ったのは比較的最近で。『Ultimate Care II』という洗濯機の発する音だけでつくられたアルバムで知って。このボルティモアの音楽デュオはこのように毎回異なるコンセプトで音楽をつくっていて、音楽とArt双方でフロンティアを行き続けていると思います。

そして今回DJで彼らの音楽的な感性の豊饒さも改めて認識できて。シュミット曰く「デイイベントだから昼から電子音で頭を振るのは間抜けに見えるから、こうしたヴァラエティに富んだ選曲でいったんだ」とのことでした。

物販で『Ultimate Care II』のヴァイナルがあるのを指さし「I like it」というとシュミットは「ツアーでは洗濯機を実際に使ったライヴをしたんだ。残念ながら日本には来れなかったけどね」と。みたかったなー。

さてさて、この日はMATMOS以外もどんどん出てきて。それも粒ぞろいでした。なんとMATMOSの2人もフロアでライヴをみて。ほんとなんか自由でいいなー◎

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最初にLIVEしたのはMax Eilbacher and Duncan Moor。

長方体のベルが鳴るとライトが明滅する仕掛けから徐々に光と音が交叉していって、PCでの轟音に移行し、そこから日本語と英語の語りが流れる中で演劇的なダンスパフォーマンス。足元のボタンを踏むと音が切り替わったりコミカルな「びよ~ん」という音が鳴ったり。ボタン壊れちゃって直すのもご愛敬w最後はやはり二人で長方ベルで〆。

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次に出てきたKLONNSはもうとにかく爆轟。流石エレファントノイズカシマシ人脈の流れだけある。凄かったです。

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Jeff Carey live at Hoio on November 6, 2018

Jeff CareyのLIVE楽器はもはやコックピットというか、ゲームのジョイスティックとサンプラーとキーボードが一体となったもので、それで 宇宙空間をぶっとばすかのような弾力のあるノイズをやってくれました!

突き抜けて、急旋回。雷の内部にいるかのようでした。

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cemetery
日本の若き駿才。アニメ映画『イノセント』のような民謡や、チベットの聲明のようなものをハード・シンフォニックに電子音楽化してて興味深かった!Jeffからの流れでさらに飛翔していく感じ。すげー良かった◎ハオ!

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in the sun "performed in studio joy" March.2019

そしてこの日一番の衝撃と言ってもいいのがこのin the sun !!!!
野獣のごときドラムの太塊な打音の連なり!そこに電子音の気嵐が巻き起こり、とてつもなく心身が全開になるライヴ!秩父のバンドなのか、とてつもない魔獣がいたものだ!

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offseason

先日のφononに続いて伊東篤宏さんの蛍光灯を使った自作楽器「オプトロン」をまた拝めるとは。狂乱の轟音カオスでした。

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KΣITO

ほぼビートをその場で手打ちでサンプラー演奏するエレクトロニックアーティスト。ソリッドな音像で、「ア・マ・ゾーーン!」とかのネタが楽しかったです。

そして愈々、MATOMOS!!!!!
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新作『Plastic Anniversary』からプラスティックの音で創られた楽曲たち(1曲のみ除く)を。

最初に披露したのは「Thermoplastic Riot Shield」。機動隊などが使う強化プラステイック製の盾からつくられた音でのパフォーマンス。盾をこすりつけて音が鳴ったり、盾を叩いたり。VJではデモ隊などとの衝突が画かれ、まさに今この時の問題意識から発露した音なのだなと。

カラーボール?な液体プラスティックがべちゃっと盾にかけられたり、あるいは最後は縦に吸い付きハーハーいう熊男の映像が流れてちょっとエログロ的な要素も。

次が「Silicone Gel Implant」。シュミットがプラスティックのボックスをパーカッションのように叩いたり、トイレで使うブラシでこすったりする曲。曲終わりで「僕はいいドラマーじゃないから」と言っていて、全編MCがジョークに富んでいて面白かったw最後はダニエルがプラゴム袋笛を吹いて。

3曲目は「The Crying Pill」。大きなピル型のプラスティック容器をぶつけたりこすったりパカっとあけたりして音を鳴らす。子どもの頃はバナナが2本入っているものだと思っていたそう。

そして4曲目が「not plastic」な楽曲。キーボードでの静謐なメロディーが奏でられました。

このライヴ、まさにライヴ演奏で電子音楽が奏でられて。タブレットとPC、キーボード、パッド、そしてコードやプラスティック・インストゥルメンタルが所狭しと並ぶ机上で操作・演奏する様は二人の音楽ラボに来て実験をみているかのよう。

次に「Breaking Bread」では、BreadというバンドのLPをシュミットが割って破壊し、その破片に針を当てたりびよんびよん弾いてビート・メイク。これ面白かったなー、レコード破壊したのはばびったけどwその時の観客の悲鳴もその場でサンプリングするというのが凄いw

そして最後にやったのが「Plastisphere」。今問題となっている海洋でのプラスティックゴミをテーマとした楽曲。プラ袋をシュミットがくしゃくしゃにさせる音、そしておそらく海洋のぐわっわわわんとしたボディの効いたノイズが轟としてのアンビエントで流れて。プラスティックとテーマにするなら海洋ごみはやるだろうと想っていましたがこのライヴの〆としてよいパフォーマンスでした。

AMSRというかフィールドレコーディングというか、楽器以外の音を音楽として鳴らす表現方法は、例えば日本だとYosi Horikawaなんかもやっていますが、本当にアイディア勝負でもありArtパフォーマンスにも近いなと。

個人的にはこういう音楽は音に「言語」以外の意味性が託されるのが面白いなと思います。サウンドの未知をつきつめたら、そこに意味性も生成されるという。中にはこないだ鴎庵で紹介したシャチもそうですが、生物のコミュニケーションをサウンドにするものも。ちなみにEテレ・ヘウレーカによるとアリの蟻音って結構意味が解明されてきているらしいです。人間以外の言語での「歌」作品なんてのも面白いかもしれません。色んな創造意欲が刺激される一日となりました。

by wavesll | 2019-05-19 06:13 | Sound Gem | Comments(0)

牛深ハイヤ節 南洋の港町で生まれたハイヤ・ネットワークのルーツ

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●牛深ハイヤ保存会の南風倶楽部唄:山崎チエ/囃子・三味線:山形好香/三味線:古賀晶子/太鼓:西嶋龍一郎
●加世浦老人倶楽部 恵比寿会
●牛深ハイヤ保存会の光彩会唄:吉浦マサエ/囃子:西岡信子/三味線:吉浦安子、山見カホミ、大曲ムツ子/太鼓:山上勝喜
●牛深朝市一座唄・囃子=金棒修八、中野栄造、田中裕美/三味線=西嶋龍一郎、古賀晶子/太鼓=古賀晶子
●牛深ハイヤ保存会の南風倶楽部磯節・ 唄:米田勝行、岩崎 博、原井幸江、黒鶴進治、加世田政美/ハイヤ節・唄:浜村輝行、囃子 吉川妙子/三味線:西嶋龍一郎、吉浦安子、小川光香/太鼓:鯖江 要/手拍子・掛け声・男性:白倉勝二、五十嵐重七、鯖江 東、浅見篤行、米田時男/手拍子・掛け声・女性:山下照香 鯖江ツギエ 高波トシコ 山浦寿子、外浜チサミ、五十嵐順子、黒鶴シオミ
●USHIBUKA HAIYA BUSHI original 70's cassette録音=桧 瑛司/唄=平塚萬之十、蒔本フミエ/三味線・囃子=武井キヨエ、杉本ウメノ/太鼓=中口正義


天草・牛深、日本の音頭のルーツと言われるハイヤ節。北からの船と都からの便りが南の風と交り、しなやかで強靭なグルーヴが形成された。長い時間と距離を経て、その唄とグルーヴは日本全国の港に錨を下ろす。2017年録音のハイヤ節、そして70年代に檜瑛司により収録されたカセット音源、さらにそのリミックス&ダブミックスが2枚組のCDに納められている。--------- 久保田 麻琴

●熊本県、天草諸島・下島の最南端に位置する漁村、牛深。以前ここは、廻船問屋や海産物問屋が立ち並ぶ南九州有数でももっとも賑やかな港町で、船乗りたちは「南風=ハエ」が吹くのを待つ風待ちの時間をつぶすために宴会を繰り広げていまいした。

●彼らが、酒の席で歌い踊っていたのが「牛深ハイヤ節」という賑やかな酒盛り歌です。南九州で歌われていた「二上がり甚句」に南西諸島から持ち込まれた南洋的なグルーヴが加えられて現在の形になったといいます。港町の荒々しさとお座敷歌ならではの洗練が共存する踊りの音楽です。

●この「ハイヤ節」は、牛深だけでなく九州各地に伝わったほか、北前船に乗って日本海沿岸地域にも伝えられ、佐渡島の「佐渡おけさ」や青森の「津軽あいや節」のルーツともなりました。民謡研究の大家、町田嘉章は「全国のハイヤ系民謡のルーツは、ここ牛深ハイヤである」という言葉を残してます。

●また、本アルバムのプロデューサー久保田 麻琴がこれまで6枚のアルバムを製作してきた『ぞめき』シリーズの阿波おどりにも深く影響を与えたと言われています。

●本アルバムのCD1には、現在の最良の「牛深ハイヤ節」が収められています。牛深ハイヤ保存会を構成する“南風倶楽部"、 “加世浦老人倶楽部・恵比寿会"、 “光彩会" 、“牛深朝市一座"という代表的な集まりを収め、「牛深ハイヤ節」以外にその源流と言われる「元ハイヤ(加世浦磯節〜牛深ハイヤ節)」、されに、別の源流を持つ「牛深磯節」も収録されています。

●CD2には、1996年に逝去した徳島県鳴門市出身の舞踊家/民俗芸能研究家、桧瑛司が70年代に録音したと思われる「牛深ハイヤ節」という貴重な録音を1曲収録。さらに、久保田自身による同録音のリミックス/ダブ・ヴァージョンを3曲収めました。

●録音、リマスターは、もちろん久保田 麻琴自身が担当し、これまでの『南嶋』シリーズ、『ぞめき』シリーズや『郡上白鳥』同様、臨場感一杯で、空気感まで伝わってくる音に仕上げています。(本紹介文は、大石 始氏による解説から多くを抜粋しています)

Amazonのページから。

今、日本のトラディショナル・ミュージックのイキの良いののリリースといえば俚謡山脈か久保田麻琴さん。このお二人の関連作を追って大体コンプリートされている方もいらっしゃると思います。

私もこのアルバムは昨年、渋谷タワレコのワールドミュージックコーナーで知り、ずっと気になっていて、今年の春に買うことが出来ました。

私自身の日本の伝統音楽との関わりの話をさせて頂くと、日本のルーツ・ミュージックの魅力にガゴンとやられたのは高円寺の阿波踊りを生で体験した時でした。

”なんたるグルーヴ!こんなうねって熱情が爆発的な祝祭音楽が日本にあったのか…!”大学生当時、いわゆる邦ロックリスナーから洋楽、主にワールドミュージックやジャズ、レアグルーヴリスナーになって、(我ながらニワカですが)日本の音楽を少し軽くみていたときにこのグルーヴは衝撃的でした。

欧米の音楽は教会の音楽といわゆる土着のルーツ・ミュージックが発展していった先に現在の形があるのに対し、日本の音楽は主に明治期に西洋の音楽を導入し、ルーツとの直接の流れがぶち切られた形で接ぎ木で、いわば根っこがなく今の形がある、なんて話を聴きます。

これは音楽に限らず明治維新以後、あるいは1945年以後の日本という国の形についての論点にもなるし、いわば非西洋諸国がグローバル化という名の西洋化と対峙する際の全球的なイシューとも言えるかもしれません。

今でも西洋コンプというか、自分は「日本アルプス」みたいな呼称もどうもダサイと想うのですが、”カッコイイもの、モダンな感性は西洋的特徴がある”という意識は、完全にヘゲモニーを握られてしまっているよなぁなんて思います。実際、私自身もそういった感性を持っていたりします。

けれど、何もモダンであったりかっこいいものは西洋的感性というわけではなく、我が国にもともと内在するものです。それをまざまざと感じたのは京都の角屋を見学した時に”これ、超凄くない?現代の北欧デザインとかはるかに超えてきてんじゃん”と想った時でした。日本人の美意識はしみったれたものでなく、美しい。その後、西洋以前の、中国からの影響という観点に直面してはいくのですが、それはまた別のお話。

西洋化される以前の、日本人の根底にあるグルーヴ、それを探し求め始めたのはこれらの体験があってのことだと思います。ナショナリズムというより、コスモポリタンやワールド音楽好きとして我が身に連なる文化の波の奥、根っこを探っていくというか。そういった意味で。俚謡山脈や久保田麻琴さんの仕事は本当にありがたいし、敬愛しています。

さて、牛深ハイヤ節、江戸時代に成立したそうですが、港町で生まれた故かそのちょっと不良っぽいというか、荒々しい鯔背さが南洋のアッパーなビートと相まってカラっとしたグルーヴを放ってますね。素晴らしい。

これは例えばサンバとか好きで毎年エンヘードとか買っちゃう人に聴いていただいたらすっごくびびっと来ちゃうのではないかと思います。Disc2の現代的リミックスより、そのまんまトラディショナルなカタチが寧ろ世界へ共鳴しそうに感じました。この"Remixが寧ろ余計問題"、俚謡山脈の『木崎音頭』でも感じましたが、日本伝統民謡のルーツをどう現代にブラシュアップしアジャストするかはそれこそ明治以来に日本に与えられている課題にも感じるし、自分は初めて買ったシングルは『愛の言霊』なのですが、サザンの桑田さん辺りもそういう問題意識を持っているのではないか、なんて思ったりもします。

近年、民謡クルセイダーズであったり、アラゲホンジ馬喰町バンドと、こういった観点でも語れる日本の音楽のうねりが生まれていて。ヨナ抜き音階を使うだけの安い”江戸感”でない本当にRootsに根差したこの国の音楽の冒険がいよいよマグマがふつふつとしてきているのは嬉しく、これからも追いかけていきたいなと感じております。とりあえず本盤『牛深ハイヤ節』は、買いです◎

by wavesll | 2019-05-16 02:20 | Sound Gem | Comments(0)

Heike Vester - Marine Mammals and Fish of Lofoten and Vesterålen 海洋生物の驚異の音

Heike Vester - Marine Mammals and Fish of Lofoten and Vesterålen
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シャチなどの鳴き声のフィールドレコーディングらしいのですが、初っ端から驚異的な快い音に吃驚させられて。フィールドレコーディング音楽の中には”『音楽』の範囲はここからここまで”というのを軽々と飛び越える異次元の作品がありますが、本作もその一つ。

生体電子音ともいえる出だしから、後半へ行くにつれ生体ノイズ的な音響になっていきますが、海洋のたぷたぷとしたゆらめきさざめく水音と共に自然の聖性を十二分に教えてくれます。何しろ初っ端のあの感動を先ず聞いて欲しい。なんとSpotifyで聴けます。こういうのに出会うと目から鱗と言うか、音楽って想像を超える境地がまだまだ全然広がってるのだなぁと感じさせられます。

本作を教えて頂いたよろすずさんが本盤も含むマイ・フェイヴァリット・フィールドレコーディング9選という記事を書かれていました。こちらも珠玉揃いそう。個人にはフィールドレコーディングだとChris Watson, BJ Nilsen『STORM』とハーバード大学感覚民族誌学研究所『リヴァイアサン が印象的ですね。
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by wavesll | 2019-05-14 23:23 | Sound Gem | Comments(0)

บานเย็น รากแก่น (バーンイェン・ラーケン / Banyen Rakkaen) ‎– ลำเพลินระดับโลกを深夜に聴く

Banyen Rakkaen บานเย็น รากแก่น ‎– ลำเพลินระดับโลก 70's THAILAND Molam Luk-Thung Music Album
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本年もやってきましたタイフェスティバル。
今年は2日間参加して、チャーンの生を飲んだり、カオヤイワイン等タイワインの白・赤・ロゼを飲んだり、メコン・サバイというバジルやライムが入ったカクテルを飲んだり…飲んでばっかじゃねぇかw

そうです、お目当てはステージでの音楽。

そして今年の私の目玉はモーラムの女王と呼ばれる人間国宝バーンイェン・ラークゲンさんのライヴ。そのステージでは娘さんまで出てきて大盛り上がりでそのアジア歌謡の魂を揺らされ體もダンスっちまいました◎

と、同時に”でもこんなもんじゃないんだと思うんだけどなぁ”と。いや、実際今日まで音源聞いてなかったのですが、もっと底知れない何かがバーンイェン女史にはある気がして。

そしてこういう時に頼りになるのはYoutube。様々な音源を回遊して見つけたのがこの(おそらく)日本盤?のアルバム音源。やっぱ日本の感性だけあってすっごくびんびんに響くんですよ、魅力が、魅惑が◎

と、ここまで書いてサムネイルの帯をよくよくみたらSoi48のコンパイルじゃないかwwwwほんと信頼しかないはSoi48にはwwww

この妖しいチャーム。最高じゃないっすか。これを日曜の26時に聴いてるっつぅのも最高じゃないっすか(早く寝すぎたw)。今年の夏の夜のBGMはアイドル・モーラムの歌唱で決まり!最高、最高だ★★★★★★★

by wavesll | 2019-05-13 01:55 | Sound Gem | Comments(0)

Sérgio Mendes - Quiet Nights 土曜日の二度寝のお供にトロピカルで洒脱な落ち着きを

Sérgio Mendes - Quiet Nights - 1963 - Full Album


Bossa Samba Pianistとして類まれなる瀟洒な才能を魅せてくれるセルジオ・メンデス。夢際を心地よくうつつを抜かせます^^

by wavesll | 2019-05-11 07:39 | Sound Gem | Comments(0)