カテゴリ:展覧会( 229 )

Marita Liulia『Golden Age』@Spiral フィンランドを代表する現代美術作家

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≪Lampedusa≫
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≪Black Planets≫
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≪Autumn≫
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≪PAVILLION (16painted pieces)≫
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≪Tokyo series Window≫ ≪Tokyo series Window2≫
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≪Tokyo-series: Spell≫
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≪MAd Magnolia≫
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≪My Way (Firecrackers)≫
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≪Pink Mountain≫
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≪Rubato≫
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≪Sakura Night≫ ≪Snow River≫ ≪The Blossom≫
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≪There is no Beauty without Blood≫
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≪Gold Land≫
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≪Red Dot≫
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≪Winterreise (for Schubert)≫
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≪Auris≫
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≪Light Wins≫
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≪Old Olive Tree≫
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フィンランドのアーティスト、Maria Liuliaの展覧会を青山Spiralにてみてきました。
金屏風に影響を受けた作品達にはオーストラリア先住民なエッセンスも感じて。全球的な美意識が現代的で玄妙な美がありました。

by wavesll | 2019-01-12 12:42 | 展覧会 | Comments(0)

国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア展@Bunkamura

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Bunkamura ザ・ミュージアムにてロマンティック・ロシア展をみてきました。
この展覧会では19世紀後半から20世紀初頭までのロシア絵画を、四季の風景や人物画であらわしています。

最初は「春」。アレクセイ・サヴラーソフ≪田園風景≫の林檎の樹に咲く花で幕が開けます。イサーク・レヴィタン≪春、大水≫の白樺のスナップショットのような景、ワシーリー・ヴェレシャーギン≪アラタウ山にて≫の鹿、イサーク・レヴィタン≪樫の木≫の聖剣伝説のような綺麗さ。そう、綺麗で、写実的な絵画世界は現代のCM等にも共鳴する様な感覚。アブラム・アルヒーポフ≪帰り道≫はGMOのガッキーのCMのよう。しかし同時代のフランス絵画の表現の冒険からすると”きれいなだけに終わるのだろうか”なんても想ったり。綺麗なのだけど。

そして「夏」。色(ツヴェート)と花(ツヴェトーク)の語源からの冒険的な表現のミハイル・ヤーコヴレフ≪花のある静物≫から始まり、ボリス・クストージエフ≪干し草作り≫のマトリョーシカ的な朴訥な画。イワン・シーシキン≪樫の木、夕方≫はパキっとしていて綺麗。熊たちが遊ぶイワン・シーシキン≪松林の朝≫もいいし、イワン・シーシキン≪正午、モスクワ郊外≫の夏の入道雲。アポリナリー・ワスネツォフ≪祖国≫とワシーリー・ペローフ≪植物学者≫の透明感にアルカージー・ルイローフ≪静かな湖≫のパタゴニアの広告のような濃い自然。そしてレフ・カーメネフ≪サヴィノ・ストロジェフスキー修道院≫はなんと『惑星ソラリス』の撮影があった地を描いた絵画だとか!ロシアの夏は確かにタルコフスキーが寫した水草の透明感に通じるものがありました。

そしてイワン・アイヴァゾフスキー≪海岸、別れ≫のイタリアの海の夕暮れに、≪嵐の海≫の水色の海に空に開けるサミットの美しさ。

それでもまだ想像を超えてはこなかったのですが、ニコライ・ドゥボフスコイ≪静寂≫にはぶっ飛ばされて。豪雨が降る直前の雲の圧倒的な存在感が宙に浮かんで。超自然的な光景にも感じる、”ここにしかないカタチ”がありました。

「秋」の訪れ。エフィーム・ヴォルコフ≪10月≫の白樺林に落ちる黄葉。セルゲイ・ヴィノグラードフ≪秋の荘園で≫は黄色い建物がGood. グリゴーリー・ミャソエードフ≪秋の朝≫は黄葉の森の美しさがめいっぱいつまった作品で。秋を擬人化したイワン・ゴリュシュキン=ソロコブドフ≪落陽≫も美女でした。

ついに「冬」。ワシーリー・バクシェーエフ≪樹氷≫のきらめく氷の美。ミハイル・ゲルマーシェフ≪雪が降った≫のガチョウの可愛らしさ。アレクセイ・サヴラーソフ≪霜の降りた森≫も綺麗で。ロシアでは樹氷は霜の概念に含まれるそうです。また春になると溶けてしまう伝説を描いたヴィクトル・ワスネツォフ≪雪娘≫に、3頭だての勇壮なダイナミズムを描いてくれたニコライ・サモーキシュ≪トロイカ≫も好かった。

そして人物画。何より女性たちの絵画が素晴らしかった。

やはり群を抜いて素晴らしかったのがイワン・クラムスコイ≪忘れ得ぬ女≫。憂いを湛えるなんとも美しい女性に惹き込まれ、一説にはアンナ・カレーニナともいわれるこの女(ひと)にはときめかされました。

またクラムスコイの≪月明かりの夜≫の映画の名シーンのような場面もまた麗しい女性がいて。イリヤ・レーピン≪画家イワン・クラムスコイの肖像≫では彼自身のダンディな姿も描かれていました。

ヴィクトル・ワスネツォフ≪タチヤーナ・マーモントワの肖像≫のちょっと非バランスな瞳の美しさ。ミハイル・ネーステロフ≪刺繍をするエカテリーナ・ネーステロワの肖像≫の知性を感じる佇まい。ワシーリー・スリコフ≪カリーナ・ドブリンスカヤの肖像≫のキリっと可愛い姿にフィリップ・マリャーヴィン≪本を手に≫の実直な美に、ニコライ・カサートキン≪柵によりかかる少女≫は森の香りがして。パーヴェル・チスチャコーフ≪ヘアバンドをした少女の頭部≫はツルゲーネフ『あいびき』から着想を得たものでした。

子どもたちの画も良くて。
ウラジーミル・マコフスキー≪小骨遊び≫とイラリオン・プニャニシニコフ≪釣りをする子供たち≫のいきいきとした姿。一方でアレクセイ・ステパーノフ≪鶴が飛んでいく≫は荒涼とした草原に子供たちが風に吹かれている姿で。オリガ・ラゴダ=シーシキナ≪草叢の少女≫のプラトークとサラファンの赤ずきんのような少女の可愛らしさ。アントニーナ・ルジェフスカヤ≪楽しいひととき≫の幸せな一時に、アレクサンドル・モラヴォフ≪おもちゃ≫は赤で明るい太めの筆遣い。

セルゲイ・ヴィノグラードフ≪家で≫の調度品と子供の佇まいからのドラマ性。グリゴーリー・セドーフ≪フェオドシア・オゴロードニコワの肖像≫のモデルの不安定さや知性に、ワシーリー・コマロフ≪ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像≫の人形と遊ぶ可愛らしい盛りの幼女にアレクサンドル・キセリョフ≪本に夢中≫のキュートさ。オリガ・デラ=ヴォス=カルドフスカヤ≪少女と矢車菊≫の可愛らしさにはほっこりしました。

最後の間は「都市と生活」
ニコライ・トレチャコフ≪ダーチャでの朝≫は美術館創始者の甥によるダーチャ(別荘)の風景。グリゴーリー・セドーフ≪民族衣装を着たクルスクの町娘≫の神々しさ。

またニコライ・クズネツォフ≪祝日≫はこの展覧会のピークの一つで、草原に寝そべる少女がハイレゾな筆致で描かれて。写実で描かれる素晴らしい光景でした。

さらにセルゲイ・スヴェトラーフスキー≪モスクワ美術学校の窓から≫の聖なるモチーフにニコライ・グリツェンコ≪イワン大帝の鐘楼からのモスクワの眺望≫の金色の建築の装飾という年風景の画も。アレクセイ・ボゴリューボフ≪ボリシャヤ・オフタからのスモーリヌイ修道院の眺望≫の水辺はまるでイタリアの風景のような味わいがありました。そしてニコライ・タールホフ≪朝食≫は印象派的な筆さばきで。

この時代のロシアの風景画を始めとして印象派などの革新ではなく写実の中でスナップ写真的な美を現したロシアの地政学的な絵画の進化のバランスになかなか面白いView体験となりました。1/27まで。結構人出がありましたのでお早めがお薦めです。

by wavesll | 2019-01-11 21:21 | 展覧会 | Comments(0)

吉村芳生展at東京ステーションギャラリー 超絶技巧を超えて誰も思いつけない界域へ

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吉村芳生展を東京ステーションギャラリーでみてきました。

鉛筆で描かれる超絶技巧の写実絵画なのですが、技術オリエンテッドを越え”もうこんなの誰にも思いつけないだろ”というところまでコンセプトが到達して、現代美術における絵画のカタチで相当に高水準なものをみたなという感じでした。

会場に入るとすぐ目に飛び込んでくるのは≪365日の自画像 1981.7.24-1982.7.23≫。1年間毎日写真撮影した自分の顔写真を現像、プリントし鉛筆で描きうつしたもの。なんと制作に9年かかったそうです。

吉村さんは数多くの自画像を描いた方で、この展覧会でも数百枚の自画像がありました。

≪365日の自画像≫から振り返るとそこにあるのは≪友達シリーズ≫。これも顔写真を鉛筆で描きうつしたもので、≪友人たちの魂まで映し出したかった≫そう。その上で≪彼らに囲まれた自分の存在感を確かめたかった≫とのことでした。

そして第一室を大きく取り囲んでいるのが≪ドローイング 金網≫。金網を描いた長い作品なのですが、なんとその網目の数は1万8000個!「機械文明が人間から奪ってしまった感覚を人間に取り戻す作業」とのこと。

さらに次の小部屋に在るのが≪ドローイング 新聞 ジャパンタイムズ≫。THE JAPAN TIMESの紙面をそっくりそのまま模写した作品。文字から手書きと分かりますが、本当に見まごうばかりの写実さ。なんというかここまでみてアニメ的な快楽というか、「現実の再現」の快に加えて、写真を鉛筆でわざわざ書き記すという行為そのものが産む「魂」というか「アウラ」が網膜から伝わってくるというか、画の存在感が凄くて。

そして次の間からあるのが元の写真を小さなマス目で区切り、そこを十段階の階調で濃淡をつけて高密度なモザイク・アートとして描いたシリーズ。アメリカ的な風景から河原の風景まで描かれた≪SCENE≫・≪A STREET SCENE≫・≪A PARKING SCENE≫・≪河原≫・≪ASH TRAY≫・≪ジーンズ≫といった作品群は、絵画スタイル/コンセプトの発明というか、今だったらアプリ化されそうな表現方式自体が作品となっている絵画だと思いました。同室には異色ともいえる動物や龍が風景に紛れ込んでいる≪徳地・冬の幻影≫という作品も。

そして下の階に降りるとそこに広がっているのは色鉛筆で描かれた花々たち!そのカラフルさと遠くから見た時の解像度感が凄すぎて!≪ケシ≫・≪ヒマワリ≫・≪バラ≫・≪コスモス≫・≪バンダ≫・≪タンポポ≫・≪バラ≫・≪モッコウバラ≫、そして超大な≪未知なる世界からの視点≫は水面に映る黄色い花々を最後に上下逆転させた光景画に、これまた超大な≪無数の輝く生命に捧ぐ≫は311でなくなった魂を一輪一輪に込めた作品で、その元となった藤の花の写真の組み合わせも展示されていました。そして絶筆となった≪コスモス(絶筆)≫も。

この空間は本当に異界というか、この没入感は(行ったことが無いけれど)チームラボがお台場でやりたかったコンセプトなのではないか。本当に凄い展示でした。

そして最後の『自画像の森』は、海外の風景の中にいる自画像群と、新聞に自画像を描いた作品群。

この≪新聞と自画像≫シリーズが凄すぎる!超絶技巧の人って写実技術を追い求めることに集中するイメージがあって、ただそれはホキ美術館に行った際写真を越える生々しさを感じて意味があると想ったのですが、吉村さんは現代ARTとして思想・コンセプトの面でも誰もたどり着けない領域まで突き抜けてしまったというか、「新聞は社会の肖像」で、そこに自分の顔の反応を載せるってスゴすぎないですか?

新聞の一面紙面自体も描いた大判の作品と新聞紙にそのまま描いた作品があるのですが、≪新聞と自画像 2009年≫は圧巻。休刊日の1/2を覗いて364枚が展示されています!

息子の大星さんのアドバイスで表情豊かな吉村さんの顔が読売・朝日・毎日・中国新聞・山口新聞・日経・山陰中央新報・産経・JAPAN TIMESなどの一面に描かれていて。”あ、これはこのニュースへの反応なんだな”と読み解くのも面白くて。メディアに『自分の反応』を描く、記すって非常にSNS時代的なセンスにも感じて。

≪Self-portraits 1000 in Paris(パリの新聞と自画像)≫はどちらかというと無表情で見つめる感じなのに対し≪「3.11から」新聞と自画像 全8種(見・吁・光・阿・吽・失・共・叫)≫の悲しみと驚きの表情。

生涯に渡って数多の自画像を描いた吉村さん。その数は優に2000枚を超えるそうです。世界を自分の手で顕わす、その自分という存在は何なのか、その興味の力とそれで成し遂げた技量と哲学は、AI時代を生きるニンゲンたちにとって一つの塚となってくれる気がし、究めて現代的なArtistだと感じました。

cf.



by wavesll | 2019-01-05 16:33 | 展覧会 | Comments(0)

平成31年 美術館に初もうで@トーハク

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本年の美術初めはトーハク・国宝室の長谷川等伯≪松林図屏風≫。本館にしては通常では考えられないくらいのにぎにぎしさで正直この作品に浸りきる雰囲気ではなかったwでも一度三が日にトーハクに来てみたかったのでした◎

霞の中に在る松達。滲み、濃淡で繋がる存在は日本人の「人の間」を顕わしているようにも思います。またいつか(人が抄くない時にw)みよう◎

今回の私の一番好きだった作品は本阿弥光悦≪舞楽蒔絵硯箱≫。これ、最高。硯の処に真珠?虹色に光る玉が埋め込まれてて至高のジュエリー感。この色味は是非生で体験して欲しいです。
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そして亥年という事で猪の作品も。

≪諸獣図≫
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≪猪 博物館獣譜 第2帖より≫
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岸連山 ≪猪図≫
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望月玉泉 ≪萩野猪図屏風≫
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≪逆頬箙≫
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≪曽我仇討図屏風(右隻)≫
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結城正明≪富士の巻狩≫
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≪空穗≫
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≪金剛界曼荼羅旧図様≫
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≪仏画図集≫
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葛飾北斎≪北斎漫画≫
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≪仏涅槃図≫
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狩野養長模≪十二類合戦絵巻(模本) 下巻≫
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≪玉豚≫
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≪灰陶豚≫
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≪褐釉豚≫
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青森県つがる市木造亀ヶ岡出土≪猪形土製品≫
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大阪府堺市出土≪埴輪 猪≫
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群馬県伊勢崎市大字境上武士字天神山出土≪埴輪 猪≫
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伝千葉県我孫子市出土≪埴輪 埴輪 矢負いの猪≫
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石川光明≪野猪≫
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その他も逸品ぞろいの睦月の東博、とても楽しかったです◎

葛飾北斎≪富嶽参六景 凱風快晴≫
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歌川広重≪名所江戸百景・日本橋雪晴≫
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歌川豊国≪豊廣豊國両画十二候・正月≫
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歌川国貞(三代豊国)≪二見浦曙の圖≫
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歌川広重≪江戸名所・芝浦日の出≫
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葛飾北斎≪〆飾り下凧絵かき≫
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魚屋北渓≪花園番続・ひきぞめし≫
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魚屋北渓≪花園番続・弓はじめよし≫
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歌川国直≪羽子板持娘≫
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喜多川歌麿≪美人見立曽我の対面≫
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窪俊満≪年始の扇≫
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魚屋北渓≪初夢の扇と団扇≫
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≪阿弥陀来迎図≫
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≪日吉山王本地仏曼荼羅図≫
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≪紺紙金字無量義経(平基親願経)≫
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≪白氏詩巻≫
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≪馬医草紙≫
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狩野正信筆 景徐周麟賛≪布袋図≫
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≪色絵牡丹獅子文銚子≫
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≪白糸威胴丸具足≫
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≪豊臣秀吉朱印状≫
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≪黒韋包金桐文糸巻太刀≫
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≪紅白梅図屏風≫
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≪夜着 萠黄縮緬地鶴亀模様≫
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伊万里≪色絵葡萄栗鼠文瓢形水注≫
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伊万里≪色絵竹虎文八角鉢≫
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銘「西村豊後掾藤原政重」≪稲田垂穂柄鏡≫ ≪酢漿草鶴亀柄鏡≫
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貫名菘翁≪いろは屏風≫
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狩野探幽 ≪新三十六歌仙図帖≫
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鈴木其一≪猩々舞図≫
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秦意冲 ≪雪中棕櫚図≫
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池大雅 ≪竹図≫
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佐久間象山 ≪望岳賦≫
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≪萩螺鈿鞍≫
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≪松巴螺鈿鞍≫
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≪片輪車蒔絵螺鈿手箱≫
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≪梅月蒔絵文箱≫
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≪加留多双六蒔絵提箪笥≫
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≪太刀 備前景依≫
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≪太刀 伯耆安綱(名物 童子切安綱)≫
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旦入 ≪赤楽島台茶碗≫
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仁清 ≪色絵牡丹図水指≫
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京焼≪色絵椿松竹梅文透入重蓋物≫
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伊万里≪緑地鳳凰文台鉢≫
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鍋島 ≪色絵柴垣図大皿≫
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伊万里≪色絵松に帆掛舟図皿「元禄六酉柿」染付銘≫
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伊万里 ≪色絵梅竹虎文皿≫
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≪色絵花卉図大皿≫
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≪色絵獅子鳳凰文有蓋大壺≫
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≪江戸城本丸大奥総地図≫
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北海道アイヌ ≪盆≫
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北海度王アイヌ ≪アイヌ鍬形≫
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北海道アイヌ ≪太刀≫
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小林古径 ≪異端(踏絵)≫
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横山大観 ≪日蓮上人≫
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落合芳幾 ≪五節句≫
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小林永濯≪美人愛猫≫
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富岡鉄斎 ≪二神会舞≫
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前田青邨 ≪唐獅子≫
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戸張孤雁 ≪猫≫
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三代清風与平≪白磁蝶牡丹浮文大瓶≫
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服部杏圃≪色絵花果実文皿≫
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百瀬惣右衛門 ≪銅蟹蛙貼付蝋燭立≫
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香川勝広 ≪猿猴弄蟷螂図額≫
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正阿弥勝義≪雪中南天樹鵯図額≫
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≪埴輪 盛装女子≫
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≪土面≫
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≪斜縁二神二獣鏡≫
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≪三角縁龍虎鏡≫
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≪鉄剣≫
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≪秋草文壺(渥美窯)≫
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≪青釉色絵金彩大壺≫
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≪白釉藍彩花卉文大皿≫
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≪甲骨≫
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≪三彩貼花龍耳瓶≫
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≪白磁獣耳瓶≫
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景徳鎮≪五彩金襴手瓢形大瓶≫
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≪五彩金襴手水注≫
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≪三彩金襴手龍濤文水注≫
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呉宏≪墨竹図軸≫
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諸昇 ≪雪竹図軸≫
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金湜≪老松図軸≫
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王羲之≪定武蘭亭序(呉炳本)≫
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智永 ≪草書還来帖≫
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王僧虔≪行書太子舎人帖≫
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王慈 ≪草書栢酒帖≫
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≪色ガラス燭台「乾隆年製」≫
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≪鉄砂雲竜文壺≫
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アユタヤ≪宝冠如来頭部≫
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インド・マールワー派 ≪浮気な男に腹を立てる女(ガウンドカリ・ラーギニー)≫
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メラネシア・ニューブリテン島 ≪仮面≫
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メラネシア・ビスマルク諸島 ≪仮面≫
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パプアニューギニア・ニューギニア島北東部 ≪精霊の仮面≫
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メラネシア・ニューアイルランド島 ≪男性像(クラブ)≫・≪女性像(クラブ)≫
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メラネシア・ニューギニア島北東部 ≪ワニ像≫
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by wavesll | 2019-01-03 21:26 | 展覧会 | Comments(0)

ルーベンス展@国立西洋美術館 人景、忌際の土気色、烈迫の逞しさ、白き柔肌、獣・モブに至る全方位に優れる筆の画家の王

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2018年最後のアート鑑賞はルーベンス展となりました。
キャッチコピーが「王の画家にして画家の王」でしたが、人景、忌際の土気色、烈迫の逞しさ、白い柔肌、獣・モブに至るまで全方位に優れた筆は画家の王という呼称が誇張に聴こえないハイレベルさでした。

まず初めに出迎えてくれるのがルーベンス作品の模写である≪自画像≫、外交官としても活躍したというルーベンス、聡明な威厳がありました。

そしてこれがみたかった!リヒテンシュタイン侯爵家の宝物、ルーベンスの長女≪クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像≫。ばら色の頬がなんとも可愛らしく耀く目がなんとも賢そう。

ルーベンスは古代の事物からインスピレーションを受けるというか、造形のモデルにしていて≪ティベリウスのカメオ≫の素描なんてものも。

また16世紀に流行った『人間観相学について』/ジョヴァンニ・バッティスタ・デッラ・ボルタの展示なんかも、人の顔を動物との類似から性格診断なんかもしていてなかなか面白かったw

また忌の際の土気色の顔だけはルーベンスが描いたというペーテル・パウル・ルーベンスと工房≪セネカの死≫の隣には2世紀前半の≪偽セネカ像のヘルメ柱≫も展示されてました。

ルーベンス展でまずルーベンスの腕の凄さを感じたのがこの忌際の人々の表情で。≪法悦のマグダラのマリア≫の死を迎える時間の顔、一方で威風堂々とした祈りを発しながら天命を迎える≪聖アンデレの殉教≫の迫力。

死に瀕する時は人生で最も劇的な場面とも言えるかもしれません。そこにはきらめきもあって。輝く光の癒しが描かれている≪天使に治療される聖セバスティアヌス≫の優男ぶりもさることながら、≪キリスト哀悼≫に描かれる女の子の可愛さも印象的で。そこには斑岩の彫刻技法を蘇らせたフランチェスコ・フェッルッチ(通称デル・タッダ)≪瀕死のアレクサンドロス大王(ウフィツィ美術館作品の模作)≫も赤茶と白の二色で彩を添えていました。

ルーベンスが主題としたものにはヘラクレスもあって。獣の画が上手いと評判のスネイデルスにドラゴンを描いてもらった共作のペーテル・パウル・ルーベンスとフランス・スネイデルス≪ヘスペリデスの園で龍と闘うヘラクレス≫も今でいうWネームのコラボな魅力があるし、ルーベンスだけで描いた≪ヘスペリデスの園のヘラクレス≫も輝度が高く今にも動き出しそうな生命感がある筆致で。

そしてルーベンスの魅力は可愛い女性を描くことにも長けていて。≪「噂」に耳を傾けるデイアネイラ≫の白い柔肌。人妻が老人たちにセクハラを強要された場面を描いた≪スザンナと長老たち≫は二作展示。ちょっと固く荒さのある筆致でばらの花が誕生した場面を描いた≪バラの棘に傷つくヴィーナス≫の隣にはルーベンス派の画家が潤柔に描いた≪ネッソスとデイアネイラ≫が。

そしてその同室にはルーベンスが後世に与えた影響のパネルも掲げられていて。その隣にはピエール・オーギュスト・ルノワールがルーベンス作≪神々の会議≫の模写がかけられていて。ルーベンスから印象派にも脈々と美術の遺伝子は伝わっていったのかと感じ入りました。

忌際、柔肌の可愛らしさ、英雄の逞しさについでさらにルーベンスは劇的場面の複合的な陣形構図でも冴えわたる筆致を魅せます。

≪聖ウルスラの殉教≫の群衆の一人一人に込められた感情とデザインとしてのうねる流れの光景、美味しい艶がある筆致の≪サウロの改宗≫でもポーズと配置が全体としての湧きたつ劇的場面な効果を生んでいて。そしてそれの極致が≪パエトンの墜落≫。神の雷にやられる青年とそれをみる女神たちが降り注ぐ光に向かって斜め上へ向かう構図のなんたるドラマティックさか。

この三枚の隣にはルーベンスから大きく影響を受けたルカ・ジョルダーノ≪パトモス島の福音書記者聖ヨハネ≫が。これも構図の動きが良かった。

さらにさらにルーベンスは獣の描写も卓越していて。ペーテル・パウル・ルーベンス?≪聖ゲオルギウスと龍≫の禍々しい龍の獣な筆!ペーテル・パウル・ルーベンスと工房≪ヘラクレスとネメアの獅子≫のグレーのライオンもキャラが立っていて。ルーベンス、死角がない。

またこの部屋に展示されていたピエトロ・ダ・コルトーナ(本名ピエトロ・ベッレッティーニ)≪ゴリアテを殺すダヴィデ≫もパステルに残酷な場面を描いていて好かったです。

いよいよラストの部屋。ここがまた大作が目白押しでした。

≪マルスとレア・シルウィア≫は大小二枚が展示されていて。愛し求めるマルスと、恋焦がれることへの恐れもあるけれど目が潤むレア・シルウィアがなんとも感情が伝わって。そしてプットーのいたずらな笑顔もw

≪ヴィーナス、マルスとキューピッド≫の母乳の与え方には驚愕wそして囚われの父親に母乳を与える娘を描いた≪ローマの慈愛(キモンとペロ)≫も聖性と共になんともコケティッシュさがあって。≪豊饒≫の女神も綺麗でした。

ヤーコブ・ヨルダーンスに帰属、ルーベンスの構図に基づく≪ソドムを去るロトとその家族≫もカラフルな色彩ながら後ろ髪を引かれるロトの表情が印象的で、ルカ・ジョルダーノ≪ヨーロッパの寓意≫も大陸自体を擬人化してしまうというコンセプトが面白かった。

最後を飾る大作が≪エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち≫。白い躰の優美とふくよかさ、蛇の脚をもつ赤ん坊をみつけたのに後ろに描かれる多乳の神像も含め、なんとも明るいエロスをみせつつ女の園が描かれていました。

王の画家にして画家の王。イメージだとルーベンス展って自分は好きだけどそんなに集客はないかなと思ったら結構な人の入りで。日本においてもその魅力が伝導率を高めているのだなぁと。素晴らしき展覧会体験となりました◎

by wavesll | 2018-12-28 15:53 | 展覧会 | Comments(0)

ムンク展@東京都美術館 フィヨルドの輝きが産んだ透徹した人と自然の光

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ムンク展ー共鳴する魂の叫びを東京都美術館にてみてきました。

案外あっさりしている、というかムンクは鬱屈がどろどろの人というより素直に自然状況を顕した人に感じました。北欧のフィヨルドの光の輝きが彼の芸術をきらめかせたように想って。彼のイメージが変わった展覧会でした。

会場に入るとまず自画像の部。≪地獄の自画像≫のように”いわゆるムンク”な大きな影に焔が盛る画もありながら≪青空を背にした自画像≫≪スペイン風邪の後の自画像≫≪家壁の前の自画像≫のように明るい色彩のものがあったり≪硝子のベランダの自画像≫のように老年に達した姿も観れて。

1882年の≪自画像≫は非常にハンサム。≪ソファに座るクリスチャン・ムンク≫に描かれた父上の姿は壮年を迎えたムンクにそっくりで、母≪ラウラ・ムンク≫や母上の妹さんの≪カーレン・ビョルスタ≫の絵も。そして春の陽射しと亡骸を対比させた≪死と春≫に、まるで児童書の絵のような≪死せる母とその子≫、なんともいえない表情の≪臨終の床≫、さらには早逝した姉ソフィエを描いた≪病める子≫≪病める子I≫は市が近い少女の哀しい美しさがあって。

家族の肖像の他、社交で出逢った人物たちもムンクは描いていて。≪クリスチャニアのボヘミアンたちII≫・≪ハンス・イェーゲルI≫・≪アウグスト・ストリンドベリ≫・≪ステファヌ・マラルメ≫・≪グラン・カフェのヘンリック・イプセン≫なども。ムンクも魅了されたヴァイオリニスタ≪ブローチ、エヴァ・ムドッチ≫の緑の黒髪はまるでオーラのように波打っていました。

第三部は『夏の夜』。ムンクが度々訪れた人妻との初恋の想い出の地、オースゴールストランの光景を中心に。

妹を描いた≪夏の夜、渚のインゲル≫の明るさ。一方で紫に光景を染め上げる男の憂鬱を描いた≪メランコリー≫とそのシリーズ的な≪渚の青年たち(リンデ・フリーズ)≫、この地特有の丸みを帯びた岩が白い女性たちとの透明な効果を生んでいる≪夏の夜、人魚≫、女性の服の色での比喩表現な≪赤と白≫。

そして≪夏の夜、声≫はこの展覧会全体を通しても異色な、何か禍々しい古代さを感じる様なシャーマニックな画。≪星空の下で≫もどこか魔女のような存在が女性を抱きしめる図。

≪浜辺にいる二人の女≫、≪二人、孤独な人たち≫、≪神秘の浜辺≫、≪浜辺を背にした女の顔≫、≪渚の若い女≫という渚での光景を描いた作品群は組み合わされて配置され展示されていて。

そして…いよいよ≪叫び≫。これは『生命のフリーズ』シリーズの一環で、フリーズとは建築の装飾のこと。空と山、湖がうねり、ぐねり、その大自然の叫びに射抜かれた人物もぐねっている。ベルリンでのムンク展打ち切りの衝撃もあって彼がみた心象風景が描かれた作品ですが、実際に北欧では真珠母雲という自然現象があるそうです。叫びは現在4枚あり、この作品は1910年に描かれた黒目のないテンペラ・油彩のもの。

≪叫び≫の横には≪不安≫≪絶望≫が展示されていて。うねる空が共有されていました。

ムンクは同じ主題で何枚も絵画を制作していて、≪マドンナ≫もその一つ。ダグニー・ユールの肢体を描いた美しく怪しい魅力を持つ女性画ですが、特に精子を枠にあしらった色味のあるVerはこの展覧会一好きでした。

また≪接吻≫シリーズも幾枚も描かれて。最初ホテルの一室でカーテン越しの外の景色もみえながらのキスだったのが≪月明かり、浜辺の接吻≫では水辺で、そして油彩≪接吻≫では一つに融け合って。≪接吻IV≫では一体の図像に。銅版も展示されていました。

≪吸血鬼≫シリーズも幾枚も掛かれたモチーフ。どこかアマゾンを感じさせる赤髪の女性が首筋にかみついている図。版木や≪石板(マドンナ、吸血鬼II)≫というマテリアルも展示されていました。

ムンクは男女の愛憎も描きました。≪嫉妬≫で描かれる男の虚無な表情、≪「可愛い娘のところへ」≫の風俗嬢?の情愛な表情、≪クピドとプシュケ≫そしてトゥラ・ラーセンとの痴情のもつれから銃により指を失う様を描いた≪マラーの死≫の壮絶なタッチ。≪すすり泣く裸婦≫の淫靡さ。

そして≪芸術家とモデル≫で描かれる女性の格好よさは非常に現代的に感じて。≪灰≫ではキリスト教で罪を顕わすとされる赤毛の女が描かれ、≪生命のダンス≫では服の色で恋愛の状況を表して。

ベルリン分離派展からムンクは人気が出て肖像画の仕事が増えます。けれどアルコールで精神を崩し、精神科へ。これらの時期に描かれた肖像画も展示してありました。

妹から依頼を受け死後に描いた≪フリードリヒ・ニーチェ≫は≪叫び≫のような背景。妹さんの≪エリーザベト・フェルスター=ニーチェ≫の画もありました。かかっていた医師の≪ダニエル・ヤコブソン≫は立派に描かれながらも脚がキリスト教で悪いとされている馬の脚で。≪緑色の服を着たインゲボルグ≫はドレスと背景の緑が美しく、≪青いエプロンをつけた二人の少女≫は赤と青の服と帽子が可愛かった。

ムンクが画く北欧の光景も美しくて。≪並木道の新雪≫は妖しい美。≪黄色い丸太≫も色鮮やかで。≪疾走する馬≫の映像的な迫力!

≪太陽≫はクリスチャニア大学に飾る壁画の画で、フィヨルドに耀く光が顕わされて。≪真夏≫や≪水浴する岩の上の男たち≫も明るい楽しさが伝わってきました。

晩年ムンクは目を病み、そこから回復すると平面的で明るい画風へ変わっていきました。

≪二人、孤独な人たち≫≪浜辺にいる二人の女≫のどこかファンタジックな雰囲気の人物画。≪夜の彷徨者≫はストレンジャーと言った感じでかっこいい。≪星月夜≫はムンクの家の玄関からの景色だそうです。

≪狂った視覚≫の赤黒い塊は病から実際に見えていたもので、ムンクは抽象画は描かなかったそうです。≪庭のリンゴの樹≫はゴッホっぽい感じ。≪皿にのった鱈の頭と自画像≫も爽やかな色味で、≪東屋の傍の自画像≫には秋風も。そして≪自画像、時計とベッドの間≫はムンクが子供たちと読んだ彼の絵画たちに囲まれる晩年の姿が描かれていました。

もう十年以上前にみたムンク展では死の影が色濃い印象を強く持ったのですが、今回の展覧会では暗いだけでない、北欧の光がもたらしたムンクの絵画たちをみれたのが収穫でした。二回目の回顧展もまた新しい悦びがありますね。

by wavesll | 2018-12-26 05:26 | 展覧会 | Comments(0)

Nick Knight 『STILL』@The Mass

≪Roses, Photo Paintings≫
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≪Flora≫
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≪Roses From My Garden≫
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写真をインクジェットプリンタで印刷し乾く前に加工したという『溶ける花束』。当初面白いながらも単に絵画化による写真の差別化手法に感じたのですが、映像展示で凍らせた花を砕く様子が流され、“そうか、凍るならアイスクリームのように溶けるよな花も”と。

この≪Roses, Photo Paintings≫、シンプルで鮮やかな写真による超現実が素敵な空間でした。

by wavesll | 2018-12-16 21:01 | 展覧会 | Comments(0)

村瀬材木≪リュウキン≫ をRECTO VERSO GALLERYで視た

≪Carssius auratus Fantail≫
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≪Hexapus≫
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≪Marine hatchet≫
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≪Leptocephalus≫
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≪Ranidae≫
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茅場町第二井上ビル401 RECTO VERSO GALLERYで開かれているグループ展Art Wave Exhibition vol.52にて村瀬材木さんの≪リュウキン≫作品をみてきました。

村瀬さんの作品を直にみるのは江ノ展以来でしたが、その曲線と直線そして膨らみの凄まじい素晴らしさ。この作品から想像力を羽ばたかせたSF小説とか起こりそうなワクワクする世界観。最高でした。

寫眞と生だとまた質感が違うというか、写真の方がより重みが出て、生だと中空が空いて軽量に見える感覚。本当に中空だとしたらどれだけの技量なのだろう…!?

宇宙に揺蕩う魚類型のMecha。本当に心躍る展示でした。

by wavesll | 2018-12-15 16:30 | 展覧会 | Comments(0)

ピエール・ボナール展@新美

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Bathtub - Jacobs Colier & Becca Stevens

国立新美術館へピエール・ボナール展へ行ってきました。
NUDE展で知った浴室画で著名なボナール、実際に彼の奥さんのマルトは1日に何度も入浴をしていたそうです。

『日本かぶれのナビ』と呼ばれた初期。≪庭の女性たち≫は≪白い水玉模様の服を着た女性≫・≪猫と座る女性≫・≪ショルダー・ケープを着た女性≫・≪格子柄の服を着た女性≫と可愛らしい四人の女性の縦長の絵。この印象的な衣服の柄が日本らしさの影響らしかったです。

≪黄昏(クロッケーの試合)≫は緑の鮮やかに深い味わいの逸品。ここもすらりと印象的な服の格子柄が日本の平面的な美があって。

そして格子柄の衣服は≪格子柄のブラウス≫にも≪砂遊びをする子ども≫にも。日本の影響でいうと屏風に描かれた≪乳母たちの散歩、辻馬車の列≫も素敵でした。

めちゃくちゃ長い足の≪白い猫≫やセクシーな≪黒いストッキングの少女≫も好かった。平面的なデザインでいうと≪親密さ≫も。

ボナールとマルトの愛と翳を描いた≪男と女≫、そして明るいのに灰がかって描かれる家族は目をまるで合わせない≪ブルジョワ家庭の午後 あるいはテラス一家≫、そして神秘性のある緑の光景が描かれる≪大きな庭≫も好かった。

そこから『ナビ派時代のグラフィック・アート』の部へ。
ヒットし父に画家になることを認めてもらう契機となった≪フランス=シャンパーニュ≫。ポスターでいうと≪ラ・ルジュ・ブランシュ≫もかっこ良かった。

ボナールの義弟クロード・テラスの『ピアノ曲、家族の肖像』に寄せたリトグラフも素敵で。そしてアンブロワーズ・ヴォラールの戯曲『ユピュ王』に寄せた≪『入院したユピュおやじ』≫と≪『飛行機に乗ったユピュおやじ』≫もユーモラスなクズキャラの可愛さがありました。

ここからボナールによるコダック社のフィルムを使った『スナップショット』の部へ。そこにも展示された1908-10年に撮られた≪浴盤にしゃがむマルト≫の写真は次の部である『近大の水の精(ナイアス)たち』で1918年に描かれた≪浴盤にしゃがむ裸婦≫の元となっていて。

この≪浴盤に沈む裸婦≫では背景となる室内がまるで螺鈿のきらめきのようなパステルが水の輝きを現していて、白黒のフィルムから鮮やかに想像力/感受性が閃光となっていました。

他にも桃色が可愛らしい≪浴室の裸婦≫、それと同じモデルを描いたとみられる≪青い手袋をはめた裸婦≫と≪化粧≫、パステルな壁が印象的な≪バラ色の裸婦、陰になった頭部≫も綺麗で。

けれどもこの浴室の裸婦画たちは、マルトの友人であるルネにボナールが想いを寄せ、それに嫉妬したマルトが結婚を迫り、マルトと結婚した直後にルネが自殺することの後から描かれたという流れがあって。そのエピソードを聴くと多くの浴室画に描かれる裸婦が顔が蔭でみえないところにも何か不穏な情を想いました。

さて、そこから次の『室内と静物「芸術作品ー時間の静止」』の部ではポスターにもなった≪猫と女性 あるいは 餌をねだる猫≫に描かれたマルトのように弾ける笑顔でなくテンションが微妙な表情の人々が描かれて。≪食卓の母と二人の子ども≫もそうだし、≪桟敷席≫もそう。

またテーブルの上の静物画では≪ル・カネの食堂≫や黄色い果実が描かれた≪テーブルの片隅≫が好かったです。

第6部『ノルマンディーやその他の風景』ではモネ≪睡蓮≫への回答とされる灰色の巨大な光景が描かれた≪ボート遊び≫等印象派からの影響が筆遣い等に顕れていくようになって。

紫がうつくしい≪セーヌ川のほとり≫、タッチが勢いを持った≪ノルマンディー風景≫、光の印象が輝く≪日没、川のほとり≫。≪アルカションの海景≫のスナップショットな美。そしてゴッホのように黄色い空が効果を発揮している≪トルーヴィル、港の出口≫も感銘を受けました。

最後の『終わりなき夏』では、これまで展示されてきた現実の情景だけでなく神話的な風景も描かれたものも。

≪水の戯れ あるいは 旅≫と≪歓び≫は一対の、富豪の家を飾った作品で、神話的な情景を装飾性と劇性豊かに描かれた絵画。≪にぎやかな風景≫と≪地中海の庭≫は牧歌的風景からアルカディアへのまなざしがあって。

≪夏≫の緑の光も素晴らしかったし、≪≪村の早春≫のための習作≫の祝祭風景や≪南フランスのテラス≫のコントラストの高い光の景、ル・ボスケ(茂み)という家から見た≪南フランスの風景、ル・カネ≫の美しさ。そして展覧回のラストを飾った遺作の≪花咲くアーモンドの木≫は自分が筆を持てなくなっても指示して隅を黄色く塗らせたという、燃え尽きる命が華々しく焼き付いた美がありました。

ボナールが生きた時代は例えばビュールレコレクション展でみたような印象派の進化、さらにはキュビズムなどのダイナミズムがあった頃でしたが、彼はアヴァンギャルドからは距離を取り、あくまで形象を描き、絵画表現の冒険において非常に品よく、上質の澄まし汁を創るように自らの絵画の旅を行った様にみえました。

その中でもやはり重要なモチーフとして浴室裸婦画があって。50代に達した特質的な境地。彼の人生と関わるきらめきと不穏さ、そして光景への眼差しという、噛み締めれば噛み締める程味わい深い魅力がある画家さんでした。

by wavesll | 2018-12-13 23:53 | 展覧会 | Comments(0)

The Essential Duchampと日本美術@東博

≪自転車の車輪≫
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≪ブランコのわきに立つ少年時代のマルセル・デュシャン、ブランヴィル≫
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≪ブランヴィルの庭と礼拝堂≫
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≪チェス・ゲーム≫
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≪叢≫
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≪ピアノを弾くマドレーヌ≫
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≪芸術家の父親の肖像≫
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≪ギュスターヴ・カンデルの母親の肖像≫
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≪ソナタ≫
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≪ぼろぼろにちぎれたイヴォンヌとマドレーヌ≫
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≪肖像(デュルシネア)≫
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≪マルセル・デュシャン、ジャック・ヴィヨン、レーモン・デュシャン=ヴィヨン、ピュトーにて≫
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≪チェス・プレイヤーの肖像≫
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≪急速な裸体たちに横切られるキングとクイーン≫
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≪階段を降りる裸体 No.2≫
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≪花嫁≫
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≪マルセル・デュシャンの肖像≫
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≪チョコレート磨砕器 No.2≫
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≪チョコレート磨砕器 No.1≫
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≪彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)東京版≫
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≪瓶乾燥機≫
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≪The≫
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≪ファニア(横顔)≫
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R.マット≪泉≫、『ザ・ブラインド・マン』第1号、第2号
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≪泉≫
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≪秘めた音で≫
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≪『391』第12号≫
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≪94-96≫
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≪マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの中の箱)≫
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≪彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(グリーン・ボックス)≫
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≪ポートレート No.29(二重露光:顔正面と横顔)≫
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≪泉≫のレプリカの横に座るデュシャン
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「ダダ1916-1923」
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11丁目のアトリエにある≪遺作≫
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≪≪遺作≫のための扉のわきに立つティニー・デュシャン、ラ・ピスパル・デンポルダまたはその付近にて≫・≪煉瓦のはめ込まれたアーチ、カダケスにて≫
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≪ドン・ペリニヨンの箱≫
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≪風景(≪遺作≫のための習作)≫
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本阿弥光悦≪舟橋蒔絵硯箱≫
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伝千利休 ≪竹一重切花入 銘 園城寺≫
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俵屋宗達≪龍図≫
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下村観山≪白狐≫
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下村観山≪修羅道絵巻≫
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川村清雄≪形見の直垂(虫干)≫
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歌川国貞(三代豊国)≪忠臣蔵焼香ノ図≫
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歌川国芳≪化物忠臣蔵≫
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勝川春英≪仮名手本忠臣蔵・三段目≫
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歌川広重≪名所江戸百景・深川木場≫
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歌川広重≪名所江戸百景・深川洲崎十万坪≫
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歌川広重≪名所江戸百景・芝うらの風景≫
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歌川広重≪名所江戸百景・目黒太鼓橋夕日の岡≫
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歌川広重≪名所江戸百景・高田姿見のはし俤の橋砂利場≫
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歌川広重≪名所江戸百景・王子装束ゑの木大晦日の狐火≫
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≪小袖 紫山繭縮緬地縦縞模様 菊伊達紋付≫
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≪伝源頼朝坐像≫
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≪愛染明王像≫
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≪火天・水天像≫
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≪法華経 方便品(竹生島経)≫
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≪和漢朗詠集 巻下(益田本)≫
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≪交趾石榴香合≫
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千利休≪書状≫
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≪古銅象耳花入 銘 秋月≫
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≪耳付水指 銘 龍田川≫
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≪藤四方炭斗≫
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≪筋釜≫
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≪大井戸茶碗 有楽井戸≫
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森田亀太郎 ≪三好長慶像(模本)≫
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≪火事羽織≫
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≪銹絵染付芦白鷲文徳利≫
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≪銹絵染付龍田川図銚子≫
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≪虫豸帖 秋≫
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板谷柱舟 ≪草花図≫
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春木南湖 ≪秋涛奇観図≫
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角倉素庵 ≪隆達節断簡≫
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本阿弥光悦 ≪金銀泥絵歌巻物≫
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≪小忌衣 浅葱天鵞絨地菊水模様≫
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≪羽織 白呉絽地龍波濤模様≫ ≪着付 白呉絽地龍波濤模様≫
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≪小袖 黒綸子地波鴛鴦模様≫
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≪振袖 白綸子地蛇籠晒布模様≫
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≪小袖 納戸縮緬地草花模様≫
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≪菩薩立像≫
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≪菩薩立像≫
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≪十一面観音菩薩立像≫
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≪広目天(四天王立像のうち)≫
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≪愛染明王坐像≫
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≪阿弥陀如来立像≫
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≪瓜蒔絵角赤手箱≫
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≪虫籠蒔絵菓子器≫
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≪金銅種子華蔓≫
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≪太刀 伯耆安綱(名物 童子切安綱)≫
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≪大翳≫
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樺太アイヌ・北海道アイヌ≪煙草入≫
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東博にてマルセル・デュシャンと日本美術展をみてきました。
これはフィラデルフィア美術館が企画した「The Essential Duchamp」という国際巡回企画展と東博の所蔵品を組み合わせた展示。

十年ほど前に横浜美術館でデュシャン展をみていて、そのせいか今回インパクトがそこまででもなかった感はあります。回顧展2周目というのは難しいですね。

それでも、初期の印象派~セザンヌっぽい画風からキュビズムへ進み、さらにはキュビズムで時の経過を描くという形からキュビズムを抜けてモノそのものを配置する画からの≪大ガラス≫そしてレディメイドへ抜けていく流れには”おぉおお!”となりました。

ただそこからデュシャンのアートがかなり言語的な冒険になっていき、さらに反アウラな方向へ行くことで、ちょっと理解しきれないというかノリきれないようになっていって。

それでも一番の収穫はデュシャンが晩年20年かけてつくったという≪遺作≫という作品があることをしてたこと。覗き部屋のようなインスタレーション作品で、フィラデルフィアに行ける機会があれば是非行きたいと思った次第でした。

またTwitterとかで感想を読み漁っていた時に「テクスチャーやマチエールをきちんと鑑賞に堪えうるレベルまで引き上げているのが流石」というようなコメントを読んで”あぁそれは落合陽一展をみた時に俺が想ったことだったなぁ”と。言論強者という側面を強く感じる人ですが、確かにこの視覚的な格好良さは凄いと思いました。

日本美術パートは宗達や光悦など国宝をはじめとした錚々たる品々なのですが完全に蛇足で、特別展の会場自体も普段の1/2の規模でちょっとテンションが落ちたのですが、そこから常設展へ行くと、大井戸茶碗や名所江戸百景に下村観山、そして仏像たち等の素晴らしい展示があり精神が高揚、ここがやっぱり東博の層の厚さだなぁと。

デュシャン展は今週末まで。十年前のデュシャン展をみていない、またはデュシャン初期の絵画作品からの進化の変遷に興味がある方にはお薦めの展示でした。

by wavesll | 2018-12-07 22:50 | 展覧会 | Comments(0)