人気ブログランキング |

<   2007年 07月 ( 63 )   > この月の画像一覧

宇宙で一番楽しい夜

c0002171_22685.jpg
c0002171_2262585.jpg
c0002171_2264053.jpg
c0002171_226532.jpg
c0002171_227850.jpg
c0002171_2272419.jpg
c0002171_2274746.jpg
c0002171_228350.jpg
c0002171_2281518.jpg
c0002171_2282898.jpg
c0002171_2284170.jpg
c0002171_2285342.jpg
c0002171_229586.jpg
c0002171_2291816.jpg
c0002171_2293049.jpg
c0002171_2294321.jpg
c0002171_2295651.jpg
c0002171_23086.jpg
c0002171_2302181.jpg
c0002171_230346.jpg
c0002171_2304731.jpg
c0002171_231064.jpg
c0002171_2311257.jpg
c0002171_2312796.jpg
c0002171_2314342.jpg
c0002171_2315643.jpg


三田の通りでカーニヴァルが開かれてた。
ロックバンドの演奏やスイカ割り、ネイルアート、ウルトラマンの風船城とかお祭りの匂いの中で浴衣の人々が遊んでた。

通りの先にはサンバ会場が!
ダンサーのねえちゃんの腰つきがエロ過ぎた。超絶のビート。
みてたら今度はどんどん観客をダンスフロアに入れ始めた。

こうしちゃいられねぇとアロハ着てた大学5年も飛び入り!
しっちゃかめっちゃか踊り狂って叫んで笑ってはちゃめちゃやっヴぁたのしー!w!

みんなで電車ごっこしたり輪になって飛んだりダンスバトルしたり、最高よ、サイコー。

あっという間に時は過ぎてバンマスのナカムゥラさんが演奏の終了を告げた。

汗だくだったけど帰り道(三田キャンパスで水筒に水入れたりした。つうか今日これだけ楽しかったのに一銭も使ってねぇやw)すがらに乾いた。

家帰ったら川口が神っぷりを発揮して日本が勝った。
宇宙で一番楽しい夜だった。
by wavesll | 2007-07-22 02:32 | 街角 | Comments(4)

想像への旅17.141307 赤木しげる研究7

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア
17.1413 赤木しげる研究

c0002171_927829.jpg


なぜ赤木はああも強いのか。自由でいられるのかを考えてみるに、それはとことん中庸バランスの取れたところに自分を置いているからだと思う。

では何のバランスが取れたところなのか、それはもちろん、俺たちがこの旅の中でみてきた精神ベクトルの均衡が取れている状態のことだ。

仏教では全ての煩悩をなくして解脱することを目的とするんだと思うけど、なんかそれをやると普通は人間らしくない、つまんないヤツになりそうじゃない?

でも君はどんなに強い欲望を持っていてもゼロになれるんだ。
どうやればいいか、そのベクトルと180°異なるベクトルの欲望も持つんだ。
そうすればその合計は原点、ゼロ地点だ!
でも2点だとぐらつく。3点で安定させるともっといい。
それには120°づつ異なる3つのベクトルを持つことだ。これでお互いを打ち消しあわずに成長できる。正三角形を作るんだ。正多角形を作るんだ。
そしてこれを進めると、360°にベクトルを延ばして、円のようにベクトルを伸ばせば、その合計はゼロ地点なんだ!円熟するんだ。たいがいな欲望を持っていこうぜ。

赤木を見てみよう。赤木はヤクザの組長、勝利ベクトルが伸びすぎてバランスが取れない原田に対しても、日々の生活もカツカツな敗北ベクトルが伸びすぎてバランスが取れないニートのひろゆきに対しても同じように成功の問題点を語っている。

この2人は「成功」というものに囚われすぎていたんだ。赤木は「Success」からFREEだった。自由だったから「成功」に対して中庸であれたんだ。

FREEDOMを「自らを由(よし)とする」と訳した福澤諭吉も、過去に縛られない自由な人だった。
蘭学(オランダ語)を学び喜び勇んで都会に出てきたら、もう第一外国語は英語になっていたんだ。そこで諭吉はその日から英語を猛勉強して、咸臨丸アメリカに行った連中になったんだ!そしてその後先生はSPEECHを演説と訳したり、自由という訳語を作ったり、「ウ」に「”」をつけた「ヴ」を作ったりしたりしたんだ。

福澤諭吉は江戸時代明治時代を生きた人だけど、江戸時代には沢庵和尚という人がいた。

沢庵坊はマンガ『バガボンド』の中で宮本武蔵に向かってこういっている。

一枚の葉にとらわれては木は見えん
一本の樹にとらわれては森は見えん
どこにも心を留めず
見るともなく全体を見る
それがどうやら『見る』ということだ
c0002171_9582868.jpg
更に深く赤木しげるの事を知りたかったら、本因坊秀策羽生善治
といった棋王碁聖や、阿佐田哲也そして桜井章一のような雀鬼のことを調べるといいかもしれない。あるいは円周率の深みに沈むのも一興だ。

最後に一歌詠もう。
白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき

想いのままに生きようぜ。それでええねん。

くるり 言葉はさんかくこころは四角

言葉は三角で 心は四角だな
まあるい涙をそっと拭いてくれ

知らない街角の
知らない片隅で
知らない誰かと恋に落ちるだろう
いつかきっと君も恋に落ちるだろう

繋いだお手々を振り払うように

言葉は三角で 心は四角だな
まあるい涙をそっと拭いてくれ

地下鉄は走ってく 君は髪をなびかせて
君の匂いは ずっと僕の匂い

いつかきっと君も恋に落ちるだろう

繋いだお手々を振り払うように

明るい話しよう
暗くならないうちに
この恋が冷めてしまわないうちに

言葉はさんかくで 心は四角だよ
まあるい涙よ 飛んでゆけ

まあるい涙よ 飛んでゆけ



坂口安吾 『堕落論』
立花隆 『田中角栄研究―全記録』
吉本隆明 『共同幻想論』

加藤一二三九段伝説

17.1414 先を生きる人たちからのメッセージ
17.141414 慶應義塾大学英語會の理論γ版
17.15 閃光のように生き抜け
17.18 資本主義社会の次
17.1818 Creativism
18 想像してみ
by wavesll | 2007-07-21 03:46 | Comments(0)

想像への旅17.141306 赤木しげる研究6

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア
17.1413 赤木しげる研究

ひろゆき
はぁ…?

赤木
お前は
その「まとも」………
「正常であろう」っていう価値観と
自分の本心…魂との
板ばさみに苦しんでいたんだ…!
振り回されてきた…!
その「まとも」「正しさ」に………!

ひろゆき
(……………………)

赤木
考えてみろよ
「正しい人間」とか「正しい人生」とか…
それっておかしな言葉だろ…?
ちょっと深く考えると
何 言ってんだか分からないぞ………!
気持ち悪いじゃないか…
正しい人間………
正しい人生なんて…!
ありはしないんだって…
そんなもの元々…!

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

赤木
ありはしないが…
それは
時代時代で必ず表れ…
俺たちを惑わす…
暗雲…!
俺たちはその幻想をどうしても振り捨てられない…!
一種の集団催眠みたいなもん………!
まやかしさ……
そんなもんに振り回されちゃいけない…!
とりあえずそれは捨てちまっていい…
そんなものと勝負しなくていい…!
そんなものに合わせなくていい…!
つまり…
そういう意味じゃ…
ダメ人間になってもいい…!

ひろゆき
うっ…!
(………………)
赤木さん………

赤木
フーーーーー…
話しておきたかったんだ……
今日それだけは………
ひろに…!
フフ…
いかにもお前…
そのへんにひっかかってそうだったからよ…!

ひろゆき
赤木さん…!

赤木
さぁ…
さぁ…!
もう…漕ぎ出そう………!
いわゆる「まとも」から放たれた人生に…………!


ひろゆき、庵を出て赤木との会話を思い出す

赤木
さあ…漕ぎ出そう……!
いわゆる「まとも」から放たれた人生に…!

無論…気持ちは分かる…!
誰だって成功したい……!
分かりやすい意味での成功…
世間的な成功…!
金や地位 名声………
権力 称賛………
そういうものに憧れる…
欲する…!
けどよ……

ちょっと顧みれば分かる…!
それは「人生そのもの」じゃない…!
そういうものは全部…
飾り…!
人生の飾りに過ぎない…!

ただ…やる事…
その熱…行為そのものが…
生きるってこと………!
実ってヤツだ…!

分かるか…?
成功を目指すな……と言ってるんじゃない……!
その成否に囚われ……
思い煩い……
止まってしまうこと……
熱を失ってしまうこと…
これがまずい……!
こっちの方が問題だ…!

いいじゃないか…!
三流で…!
熱い三流なら
上等よ……!

まるで構わない………
構わない話だ…
だから…
恐れるなっ…
繰り返す……!
失敗を恐れるなっ……!


ひろゆき
うっ…!
うぐぐぐっ…………!
ぐっ…!

そこに原田が現れる

ひろゆき
原田さん……!

原田
フフ…

原田、靴下のまま地面に踏み出す

ひろゆき
え…?


(?…)

原田
………なんだかよ………
縛られてるよな…
これっぽっちのことでも…

ひろゆき
は…?

原田
フフ…
たかだか……
靴を履かずに庭に下りる…
この程度のことでも…
縛られている……!

ひろゆき
(…………)

原田
普段はやらねぇ……!
俺は今無理してやっているだけだ………!
しかしそもそも…
なんでそういう事をしちゃいけないかというと
靴下が汚れないようにとか…
このまま上がれば廊下が汚れるとか…
その程度のことだ
でも…
そんなものこうして
払えばいいだけのことだろ…!
だから……
もし気分が動けば…
どんどん歩けばいい……!
何の不都合もあるもんか…!

ひろゆき
(……………)

原田
歩けばいい……!
気兼ねをせずにどんどん
しかしどうもそれが出来ない…
こんなちっぽけなことも…
晴れ晴れと出来ない…!
不自由だ……
訳も分からず……!

ひろゆき
(……………)

原田
あいつ……
赤木は……
歩くだろう……!
何も気にかけず
スッ…と庭に下りるだろう……!

ひろゆき
(……………)
(……………)
(……………)

原田
何と言われた……?

ひろゆき
(……………)
成功しなくていい…と

原田
(…………)

ひろゆき
それは飾りだと……!
成功とか失敗とか人の目とか………
そういうことから放たれろ……と
人生の実は
ただ生きることの中に…!

ひろゆき、目線を上げフッと原田を見る

ひろゆき
(うっ…!)
(なんて弱弱しい背…!)
(関西有数の暴力団の組長で)
(怖いものなど何もない…)
(原田克美……)
(本来なら……)
(俺なんか口も利けない人間…)
(けど…)
(似てる……!)
(この人は………俺に……!)
(この人も……)
(対照的な人生…)
(あの赤木しげると……!)
(人生の実は…)
(ただ生きることの中に…!)

原田
そうかい…
そんな事をのたまわっていたかい…

ひろゆき
(………………)
はい…

原田
ククク…
そういう話を…
青臭いとか…
今さらとか…
いろいろケチつける事は出来るが………
じゃあ…
代わりに何があるのかといったら…
たぶん…
何もない…!

ひろゆき
(……)

原田
おそらくはそこらへんで…
決着がついているんだろう…
その手の問答は…!
あとはその言葉通りに…
つまり…
ただ生きること…
その充実や輝きに
そのまま実身を任せられるかどうか…って話かもしれねぇ…!
損得や孤立や
常識を振り切り…
ただ…生きる…!
生きたいように…!
ククク…
(…………)
おかしいな…
俺もそうしてきたつもりだったんだが…
どこでこんな風になったのか…
そう…
入り口は
確かに上手くいっていた…!
生きたいように生きている
そんな実感があった…!
それが…
どういうわけか…
途中からおかしくなった………!
プラスがプラスでなくなった
赤木に言わせりゃあ
それはどうも当然のことらしい…

ひろゆき
(………)

原田
積み過ぎると
たいていそうなるんだと………!

ひろゆき
積み過ぎ……?

原田
ああ…
どうも成功し過ぎるってのはヤバイらしいぜ……
成功してくってことは…
生まれた時持っていなかった
いろいろな代物…
肩書きや金や
権力 プライド…
そんなもろもろの飾りを
体中に次々…
貼り付けていくような作業…
言うなら…
ハダカの自分から
どんどん遠ざかっていく作業だ…!
気が付きゃあ…
そういうもろもろの飾りでコーティングされ
その中に埋もれた自分しか見えなくなる…!
無論…
何もそれは悪いことばかりじゃない
それによって守られてもいるんだ…!
いわゆる貧困や貧窮
あるいは…
苦渋…
人から軽んじられたりするみじめさから…!

ひろゆき
(………)
(………)

原田
しかし…
同時に動けなくもなった…!

ひろゆき
(………)
(………)

原田
体中にまとわりついている飾りが
俺から軽快さ…
自由に振る舞う精神…
そんな柔らかさを奪っていった………!
確かに
このこの飾りのおかげで
誰もが恐れ入ってくれる自分になれた…!
だが…
よく考えると
その事と俺が「生きる」って事とは
まるで関係ない話だ…!
別問題…!
だいいち…
恐れ入るといっても………
周りの連中は
俺自身に恐れ入ってるわけでなく…
俺の肩書きや権力…
そういう飾りに恐れ入ってるわけで
結局…
何が何やらわからない…!
空洞化だ…!
気が付きゃあ…
俺自身がどこにもいないっ…!

ひろゆき
(………)
(………)

原田
クククク…
となりゃあ…
さっさと今の座から降りて
別人生を歩き出しゃあいいようなもんだが…
話はそうは単純じゃねぇ…!
笑われるかもしれねぇが
俺からすればその「飾り」が俺の証っていうか…
やっぱり「誇り」でよ………!
失いたくねぇんだ…
営々とせっかく築いたことでもあるしな…
結局…
袋小路…!
解けない知恵の輪だ………!
不自由で実感薄い人生なのに
失いたくないという………
訳の分からぬ…
ジレンマ
せめぎあいだ…!
それに
仮に降りたとしても…
俺は積んでいく以外…
この人生を
どう扱っていけばいいのか…
分からねえっ………!
赤木の言う…
適当なところで
平らにするなんて
分からねぇ………!
結局…
俺は赤木って男の感性 考え方が
分からねぇ………!
実感できねぇ………!

ひろゆき
(………)

原田
奴は…
金とか地位…名誉…
そういうあらゆる「プラス」から
次々に手を離していった男だ………
いつも空手に近い…
手ぶらで…
軽装…!
手にしてるのは僅かな金と身の回りのいくつか…
あとは自分自身だけ…っていうそっけなさだ…!

ひろゆき
(………)

原田
わけ分からねぇ…!
おまけに
今日はその残った自分自身さえ
捨てちまおうって酔狂ぶりだ………!
普通じゃねぇよ…
異様過ぎる…!
言うなら妖怪…
物の怪の類よ…!
ひろ…!
奴はとても俺たちの手に負える代物じゃないぜ………!

ひろゆき
(………)

原田
仮に…
何%か奴が「生きたい」と思っていたとしても
俺たちじゃ手も足も出ねぇ
唯一…
俺たちの中で
何とか出来そうな男といったら…
積む事に固執しない………
赤木と同じ匂いのする…
あの男しかいない…!

ひろゆき
(………)
(………)
(………)
はい…

ナレーション
そう…!
託すしかない…!最後の一人に…!

さて、長かった引用もここまでだ。この先、主人公の天が赤木の自殺を止められるかどうかは自分で『天』を買うなりして確かめてくれ。
鬼才赤木しげるのことがもっと良く知りたかったら、連載中の『アカギ』も読むといいだろう。

ではいよいよ赤木しげるについての俺の考えを明かそう。
赤木しげる研究7に続く。
by wavesll | 2007-07-20 12:14 | Comments(0)

想像への旅17.141305 赤木しげる研究5

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア
17.1413 赤木しげる研究

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 
    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

ひろゆき
ぐっ…!!
(どうして………?)
(どうしてこの人は知っている…………?)
(あの東西戦以降の…)
(俺のこの停滞を………!)
(どうしてっ…………!?)
赤木さん………

赤木
あ…?

ひろゆき
どうして………
そんなこと言い出すんですか…?
唐突に…!
9年止まっていたとかなんとか…

赤木
ククク…
どうもこうもねぇ………
ただそう感じたんだ…!
意味もなく………

ひろゆき
そんなっ………!?
意味もなくって…
なんです……?それ…!

赤木
(……………)
感じたんだ…
今日会って一見…
朧だな…って…!

ひろゆき
朧…?

赤木
命が煙っている…!

ひろゆき
は…?

赤木
そう…
お前の全体から
まっすぐに生きていない淀み…
濁りを感じた…!

ひろゆき
(…………)

赤木
苦戦の匂い…
立ち止まりを感じたっ…!
たぶんお前は……

ひろゆき
そんなっ……!
よしてくださいよ………!
勝手に……!

赤木
ククク…

ひろゆき
それって印象じゃないですか…?
根拠も何もないっ!
ただの印象…!

赤木
フフ…
そう 印象だ…!
でもそれで充分…
おおよそ誤らない……!
その人間の状態をおおよそ誤らない…!
なーに…
難しく考えることはないんだ…!
命ってのはすなわち…
輝きなんだから
輝きを感じない人間は
命を喜ばしてないんだな………
ってすぐ分かる………!

ひろゆき
(…………)

赤木
どうして命が喜ばないかといったら…
これまた…
ひどく単純な話……!
要するに…
動いていないのだっ…!

ひろゆき
はぁ…?

赤木
動いていない………
命の最も根源的特長は
活動…動くってことだ…!
動かなくなったら 即 死なんだからよ…!

ひろゆき
(………)

赤木
それは微生物から人間まで変わらない…
たぶん…
お前はあの東西戦からこっち…
約9年…
半死っ……!

ひろゆき
うっ…!

赤木
わけ分からないんじゃないか…?
自分でもこの9年…
何をやってるんだか………

ひろゆき
………………………

赤木
ん…?

ひろゆき
分からない………
赤木さんには分からない…!

赤木
(…………)
分からない………?

ひろゆき
そう…
へこたれる人の気持ちが分からない…!
やろう…と思っても…
最初から萎えてしまう…
心ならずも停滞してしまう…
そんな人間の気持ちが分からない…!
なぜなら…
何でもできる人だから…………!
(……………………)

赤木
フフ…
そうかな……?

ひろゆき
そうです……!

赤木
けどよ…
仮にそうだとしても
そういう才能みたいなことと…
命は関係ねえだろ…………!
いわゆる凡庸なヤツの中にも
輝いている者は沢山いる………!
だろ…?

ひろゆき
そりゃあ………

赤木
いるさ…
いくらでもいる…!
楽しむか………
楽しまないかだけだ…!

ひろゆき
楽しむ…?

赤木
勝負するってことよ…!

ひろゆき
だから…それが無理なんですって…!
赤木さん…!
勝負を楽しむなんていうのはあくまで勝つ人の話で…………
上には上がある…
赤木さんや天さんの麻雀には届かないって分かってしまった以上…
もう…………勝負なんて…
勝負を楽しむなんて…
不可能でしょ…!そんなこと……!
違いますか………?
ただ傷つくだけじゃないですか……?
そんなことしても…!

赤木
そうかな…
案外そうじゃないんだけどな………

ひろゆき
え…?

赤木
フフ…
まぁいいや……
そこは置いとこう………!
そこはひろの言うとおりだとしよう…!
しかし…
そんなに悪いかな……?
傷つくって…!

ひろゆき
え…?

赤木
思うようにならず…傷つく…っていうか…
イラつくっていうか…
そういうの………
悪くない………!
まるで悪くない…!
俺は…いつもそう考えてきた…!

ひろゆき
(……………)

赤木
痛みを受ければ
てめえが生きてるってことを実感できるし…
何より…
「傷つき」は奇跡の素(もと)…
最初の一歩となる………!

ひろゆき
はぁ…?

赤木
フフ…
大抵の奇跡…偉業は…
初めにまず傷つき…
そのコンプレックスを抱えたものが
通常では考えられぬくらいの
集中力や持続力を発揮して…
成し遂げるものだ…!
つまり…
天才とかいわれる連中の正体は…
みなその類の異常者…!
さらりと生きてないっ………!
あいつらもさらりと生きてない……………!

ひろゆき
(………)

赤木
結局…
ハナっから勝つ人…
負ける人なんていないんだ………!
結果…表れるだけ………!
勝ったり負けたりが………!
決めるなよ…
自分が勝てないなんて…
決めるなよ…

ひろゆき
(………)
(うっ…!)
し…しかし……

赤木
分かったもんじゃないって…!
勝ち負けは分からない…
だいいち…
いいじゃないか…!
仮に負けても……!

ひろゆき
え…?

赤木
「何か」をして
仮にそれが…
失敗に終わってもいい…

ひろゆき
そ…そりゃあ…
小さなちょっとした失敗ならいいですよ…
でも大きく…人生そのものに関わる…
失敗ってのは………!

赤木
それもいい…

ひろゆき
え…?

赤木
いわゆる…
世間でいうところの
失敗の人生もいい…!

ひろゆき
バカなっ……!
メチャクチャッ…!
どこがいいっていうんですか………?
そんな人生の……?
失敗の人生っていったら…
つまりその…
誰にも認められず………
軽んじられ疎まれ嫌われる…!
軽蔑や貧窮…
そんな人生ってことでしょ………!
どこがいいっていうんですか…?
そんなのの……!

赤木
そいつは嫌だなぁ…

ひろゆき
そんな…
そんなハメに陥るくらいなら……
まだ今の方が…
まとも…っていうか…
それなり…っていうか…!

赤木
(…………)
やっぱりそこか…

ひろゆき
は…?

赤木
今ひろは
「今の方がまとも」って言ったが……
その「まとも」って何…?

ひろゆき
え…?

赤木
平均値…
世間並みってことか………?
そういう恥ずかしくない暮らし…ってことか…?

ひろゆき
そ…それは…

赤木
知ってる……?
それだぜ…!
お前を苦しめてるものの正体って…………!

赤木しげる研究6に続く
by wavesll | 2007-07-20 11:06 | Comments(0)

想像への旅17.141304 赤木しげる研究4

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア
17.1413 赤木しげる研究

ナレーション
最終面談
その7人目は
ひろゆき…!
金光 健 鷲尾
銀次 僧我 原田
この6人は全て…
説得に失敗っ…!
残るは天とひろゆき
二人を残すだけ……!

ひろゆき
(………………………)

赤木
ククク…
ハハハ…!
なんだ?なんだ?
押し黙っちまって…

ひろゆき
(………)

赤木
企んでやがるのか………?
何か…

ひろゆき
(………)

赤木
フフ…

ひろゆき
(そうっ…!)
(死なせるわけにはいかないっ………!)
(やはり…この人を…!)
(しかし……)
(どう話せば納得してくれる………?)
(どう話せば………)
(この人の決心を…)
(翻せるか…?)

赤木
(……………………)

ひろゆき
(…………………)

赤木
ククク…
おいおい…!
そう押し黙られても困るな…
そんなんじゃ何も始まらねぇっ………!
何でもいいから…話してみ………!
話せば動き出す…
その動きの中で随時考えていけばいいんだ
展開しないぜこのままじゃ………
ラチがあかねぇとはまさにこの事…!

ひろゆき
はぁ…

赤木
ククク…

ひろゆき
(………………………)
そりゃあ………
そうですが…
(しかし…)
(一体どう…)
(話していったらいいんだ…?)
(一体…)

赤木
ククク…
やれやれ………
フー…
まるで詰め将棋だな…

ひろゆき
(?)

赤木
ククク…
正着手が見えないと一手目から動けない詰め将棋…
しかし…
間違っている…………!
それはこの世のありようと違う…!
不完全でもやはり動くことが
道を開くこと…!
そうだろ…?

ひろゆき
はぁ…
(………………………)
(そりゃそうだけど…)
(でも死んじゃうんでしょ…)
(失敗したら赤木さんが……)
(そんな責任重大な説得を)
(そんな簡単に始めたりなんか…)

赤木
フフ…

ひろゆき
(………………………)

赤木
ククク…

赤木、麻雀の牌を並べ始める。

ひろゆき
(?…)
は…?

赤木
じゃあこうするか………!
ここにイーピンからチューピンまでのピンズが2枚ずつ
計18枚ある…!
つまりイーピンは2枚あるってことになるんだが…
このイーピンを2連発で………
今お前が引いたら………
その奇跡に敬意を表し…
生き残ろうではないか…!

ひろゆき
はぁ…?

赤木
決心を翻し生き残る………!

ひろゆき
マ…マジですか………!?

赤木
ただし…
もし二連発で引けなかった場合は…
お前の腕を一本貰おう…!

ひろゆき
は…?
マ…マジですか………!?

赤木
あぁ…

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

赤木
クククク…………
どうする…………

ひろゆき
(………………………)
(…………)
(18牌中2牌ってことは…)
(1回目の確率が2/18…)
(2回目が1/17…)
(それが2回連続で起こる確率は)
((1×2)/(17×18)って計算…2/306)
(つまり1/153……!)
(くっ…!)
(ひどい確率だ…)

赤木
ククク…
ハハハッ…!
おいおいっ…!
何考え込んでるんだよお前…!

ひろゆき
はぁ…

赤木
いいかひろ…
俺を生かしたいと思うなら
こんなもん……
即受けだよ…即受け…!

ひろゆき
はぁ…

赤木
ククク…
いいかひろ…
考えるな………!
「負け」の可能性なんて………!

ひろゆき
はぁ~?

赤木
今回みたいな場合は
ただ「勝ち」に賭けりゃいい…!

ひろゆき
し…しかし…

赤木
負けた時は………
反故にしちまえばいい………!
腕一本なんていうバカな取り決めは…!

ひろゆき
反故にですか……!?

赤木
そうさ……
死んでいく奴との約束なんて
知ったこっちゃねえって反故にすればいい…!
お前にはそういう…
ズルいというか…
いい加減なところがない…!

赤木、おもむろに掌の中の牌を指で弾く

ひろゆき
(え…?)
どうして牌……
まさか……!?

赤木
ククク…
そのまさかさ…!

その牌はイーピンだった

ひろゆき
うっ…!

赤木
ククク…
かくの通り…!
乱戦よ…!
勝負事はたいてい…!
通用しない…
お前の生真面目さは…!
足をとられて終わりだ……!

ひろゆき
(………)

赤木
(………)
だから…
もっといい加減になればいいのだ………!
臨機応変…
柔軟になればいい………!
もっと………!

ひろゆき
(………)

赤木
真面目であることは
悪癖だ……!
かくあらねばならない…なんて考えは
悪癖だ……!
それがお前を止めちまった………
9年間も……!

ひろゆき
え…?
(ううっ……!)
(どうして………?)
(この人はそんな事を…!)

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

赤木しげる研究5に続く
by wavesll | 2007-07-20 07:15 | Comments(0)

二郎喰って三田から家まで歩いた

ダチと二郎食った後別れて、さて、腹膨れすぎだから少し散歩するかと歩き出したが運の尽き。なんと7時間(そのうち休憩に1h強)かけて家まで歩いちったw

やー、最近は日常を旅することでセル戦の前の悟空と悟飯みたいな修行を積めるんじゃねぇかと思ってさw

てかすげぇ面白いこといっぱいあった。
・高輪のあたり、めちゃくちゃ神社仏閣が多い
・五反田の『トーキョーオイスターバー』はうまいの?
・五反田と武蔵小山の間にビートルズのプラチナレコードやクラプトンとBBキングのサイン入りギターとかが置いてある卒倒モノの店が!!!!!!ヤバすぎ!
・武蔵小山手前の鳶用具店がイカス
・武蔵小山の商店街が予想をはるかに超えた素晴らしさ
・まるで『20世紀少年』のケンヂの幼少期みたいな風景が。
・酒屋で梅発泡酒なるものを発見
・昭和大学を超えるとまた中原街道に入るんだな
・東京では常に唯一神又吉イエスとイグノーベル賞受賞者Dr中松が俺を見守ってくれる
・自転車とはまた違った味が徒歩にはある。
・武蔵小杉にも鳶用具店が
・元住吉の公園に野外音楽堂が
・そこで1時間寝る。いや、徹夜明けだったんだw
・他にも面白い石のアートがたくさん!
・菊名に良さ気なTシャツ屋が
・最近のペットボトルのオマケは凄い

やはり旅は良い。特に一人だと気楽に寄り道して迷えるから好きだ独り身の気軽さが。
by wavesll | 2007-07-19 14:36 | 私信 | Comments(0)

想像への旅17.0704 未来のパーソナルメディア

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ

c0002171_11165143.jpg


俺はこのブログを始めてすぐに携帯電話の将来-ポストバブルの方向性という連載をしたことがある。当時ハマっていたケータイの将来について調べて書いたものだ。その後今年就活でケータイ業界を受けて、こんなエントリを書いた。そして今またケータイについて時間移動しよう。ケータイの未来を。10年後を観よう。

それはある人には夢かもしれず、ある人には悪夢かもしれない。
でもありうる未来だ。

2017年、ケータイはこう進化しているかもしれない。

ある朝主婦のよしこサンはアラームで起きた。「こんな時間!」2度寝しちゃった!
小学3年生のまもるをたたき起こして、朝食を食べさせ、学校に行かせる。

家事が片付いて、昼ドラを見ながらケータイでテトリス。なにげに全世界の人と対戦できる。
ちなみにケータイがテレビもエアコンも全部のリモコンになる。
またケータイの個人情報と連動して、TVに配信されるCMも変わってくる仕組みになっている。
これらは全部無線だ。

今日の夕ご飯は何にしようかしら?
サイトにアクセスすると「3分間クッキング」が観れる。
そうだ、味噌漬けにしよう!その場でサイトから材料の購入をクリック。
近所の魚屋動画でつながる。「今日はいいサバ入ってる?」「入ってますよ、オクサン!」
これで1時間以内に材料がデリバリーされるはずだ。

ちょっとまもるの帰りが遅いわ。どうしたのかしら?
そういうときはGPSでどこにいるかを把握。また空き地で遊んでる!
「早く帰ってきなさい!」「だって見たことない虫がいるんだもん!」
「え!ちょっとカメラにとって写メールしてみなさい。毒があったら大変よ
まもるがカメラでを写して画像を転送し、よしこはそれをwikipediaの画像分析ツールで確認。よかった。ただのカメムシだ。
「つぶしたら匂いつくから気をつけるのよ」

デリバリーで材料がきて料理しているうちにまもるも帰ってきた。じゃあ夕ご飯よ。
単身赴任お父さんもケータイから出る3D映像食卓を囲める。

皿洗いも終わって、まもるも寝たからブログでも書くかな。
といっても、この1日の動画データも音声データも画像データも無線で脳からケータイにまとめてあるから、タイムラインにそってそれを要約して感想つけるだけでいいんだけどね。

そのころお父さんはまだ帰宅中。「しまった会社にケータイ忘れてしまった。これじゃあ電子マネーもつかえなきゃ免許証もなきゃ家のカギもなくなったも同然だ!やっちったァァァァア!」
しかし大丈夫。ただ会社に戻ればいいだけだから。
もし盗まれても大丈夫。ケータイの中にデータはない。すべて中央のサーバーに保存されているのだ。そのサーバーアクセスしてデータを瞬時に取り出す無線シンクライアントなケータイに未来はなっている。
そしてそのパスワードは指紋血管虹彩といったバイオメトリクスである。だからほとんど絶対安全なのだ。


これは実は相当恐ろしい管理社会かもしれない。ただ、可能性はありうるんだ。
もしビッグブラザーを作るなら核爆弾を扱うのと同じくらい注意しないといけないね。

Back Horn-未来

失くした歌が 心にあった
いつかは僕ら 消えてしまうけれど

粉雪白く 想いが積もる
小さな革命だった 君が肩に触れた

抱きしめて 恋をした
それが全てだった
国境さえ今 消えそうな
雪の花が咲く

しゃぼんだまが飛んだ 壊れて消えた
それでもしゃぼんを飛ばそ 空に届くように

千の夜 飛び越えて
僕ら息をしてる
世界は今 果てなく
鮮やかな未来

さよなら今は また逢う日まで
ここから向こうは 何も無い真っ白な空白

抱きしめて 恋をした
それが全てだった
国境さえ今 消えそうな
雪の花が咲いた

何処まで何処まで 信じてゆける
震えるこの手に 想いがあるさ
心に心に 歌が響いて
僕ら歩き出す
鮮やかな未来


コーエン兄弟 『未来は今』
中野裕之 『ステレオ・フューチャー』

HULGER

17.1413 赤木しげる研究
17.1414 先を生きる人たちからのメッセージ
17.141414 慶應義塾大学英語會の理論γ版
17.15 閃光のように生き抜け
17.18 資本主義社会の次
17.1818 Creativism
18 想像してみ
by wavesll | 2007-07-19 11:34 | Comments(0)

想像への旅17.141303 赤木しげる研究3

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア
17.1413 赤木しげる研究

原田
(……………………………………)

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

原田
どういう事だ…?
あ~?
かわいそうとか…
苦しむとか…

赤木
(………)

原田
ろくに生きてねえとか…
何言ってんだ…?
まるで分からねぇっ…!

赤木
ククク…
だから…
積み過ぎたってことさ……!

原田
積む…?

赤木
お前は成功を積みすぎた…!

原田
はぁ~?

赤木
フフ…

原田
おいっおいっ…!
何を言い出すんだ…?
悪いってのか…?
成功が…?
「失敗してろ」とでも言うのか…?
「勝つな」とでも…!

赤木
ククク…
そうは言わねぇ
勝つこと…成功は必要だ…!
生きていく以上…
どうしたって「成功」は目指さざるを得ないっ…!
それはいい加減に生きてきた…
俺とて同様…!
何しろ死んじまうんだ………
勝ってかないと…
だから目指す…!
目指すさ………!それは仕方ない…

原田
(………)

赤木
ただ…
俺は「成功」を少し積んだら
すぐ崩すことにしてきた…!

原田
え…?

赤木
意図的に平らに戻すようにしてきた…

原田


赤木
フフ…
実は「成功」はなかなか曲者でよ………
一筋縄じゃいかない代物…!
最初の一つ二つは
まぁいいんだが…………
10・20となると
もう余計…
余分だ…!
体を重くする贅肉のようなもの…
それを…
お前はいいやいいやで
無用心に積み過ぎた………!

原田
積みすぎた………?

赤木
動けねぇだろ…?
お前今…動けねぇだろ…?
満足に…!

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

赤木
ククク…
まぁ…
最初は必要な意味ある「成功」だった………
勝つことによって人の命は輝き光を放つ
そういう「生」の輝きと成功は…最初つながっていた…!
なのにどういうわけか…
積み上げていくと…
ある段階でスッ…とその性質が変わる
成功は生の「輝き」でなく枷になる
いつのまにか成功そのものが…………
人間を支配………乗っ取りにくるんだ…!
「成功」が成功し続ける人生を要求してくる…!

原田
(………)

赤木
本当は……
あえてここは失敗をする…
あるいはゆっくりする…
そんな選択だって人にはあるはずなのに…
積み上げた成功がそれを許さない…!
縛られている…
まるで自由じゃない………
それは何でも出来そうに見える
暴力団の組長…
それも半端な組じゃない
関西で1・2を争う巨大組織の頂点…
原田克美でも変わらないっ………!

原田
ぐっ…!

赤木
原田…
正直に言ってみ………!
お前窮々としてるだろ…?

原田
(…………………………)
(……くっ…!)

赤木
ククク…
どんなに金や権力を手に入れたところで………
実は窮々としている…!
「成功」ってヤツは…
人を自由にしないんだ…
ハダカを許さない…
装うことを要求してくる……!
つまり…成功者…
大物らしく振る舞うことを要求してくる…………!
となりゃあ…
当然いちいちメソメソなんかしていられない
ましてお前は暴力団の組長…
さぞや窮屈だろうぜ…!

原田
(…………)

赤木
悲しいときも泣けず…
おかしくても笑えず…
怒りが込み上げても………
安々と爆発なんか出来やしねぇ…!
いちいち拳を振り上げてたら
命がいくつあっても足りない稼業
我慢をしているはずだ…
相当…!
そんなストレスのかたまりみたいな日々を
お前は営々とこなしている
スケジュール通り…!

原田
(…………)

赤木
何だそれ…?
まるで分からねぇ…!
ありのままの自分がどこにもねぇじゃねぇか…
金や家来をいくら持っていようと…
そんなもん俺は毛ほども羨ましくねぇ…
みすぼらしい人生だ…!
生きているといえるのか…?
お前…
それで…!

原田、庵の外で赤木との会話を思い返す

赤木
棺さ…!
お前は「成功」という名の棺の中にいる…!
動けない…
もう満足に…
お前は動けない…!
死に体みてえな人生さ…!


原田
(……………………)
(……………………)
ちぇっ…!
何言ってやがるっ………!

(……………)
(しかし…)
(確かにその通りだ………!)

ろくでもねぇっ…!
感情は押し殺してる…
スケジュールは半年先まで
ビッシリ……!
やらなきゃならねぇ
義理や付き合いで埋まってる………!
俺はただそれを…
営々とこなす係
番人みてえなもんだ…!
「成功」を維持 管理する番人…
管理者…
(………………)
くそっ…
締め付けてきやがるっ…………!
俺が築き勝ち取った「成功」が…
成し遂げた「成功」が…
どういうわけか俺を殺しに来やがる…!
狭めてくる
俺の「生」を…
その枠がもう間近………!
棺っ…!
そう…まるで棺の中にいるようだ……!
ククク…
そうか…
なるほどな…
(……………)
死んでたかい……!?
生きながら俺は…
半ば死んでいた…
少なくとも十全に生きてない…………!
ククク…
気がつかなかったぜ………!
うかうかと暮しているとつい分からねぇ…
見失っちまう…
気が付けねぇ…自分ではっ………!
フフ…
大した目利き…
直感だ……!
(その通りかもしれねぇよ………)
(赤木…)
(フフ…)
(しかし逆も言えるんだぜ………!)
(赤木……!)
(あんたは………)
(生きたがってる…………!)
(そんな事ねぇ…とお前は言うだろうが………)
(俺は確かに感じた…!)
(ククク…)
(赤木…)
(案外自分のことは分からねぇもんだぜ…)
(俺が見失っていたように………!)

いかがだったろうか?君は何をこの対話から学べた?
次はひろゆきとの対話の場面をみてみよう。
赤木しげる研究4に続く
by wavesll | 2007-07-18 13:39 | Comments(0)

想像への旅17.141302 赤木しげる研究2

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア
17.1413 赤木しげる研究

原田
(………)

赤木
ククク…
………助かったよ………!
出来ることなら………

原田
(………)

赤木
そんな酷い死に方は避けたかった…
キライなんだ…
痛かったり………
血が出たりするのは…!
ククク…

原田
(………)
ちぇっ…!
やっぱり…
さらっちゃえばよかったかな…

赤木
ハハハッ…!
かもしれねぇな………!

原田
(………)
ちっ…!
しかしま…
謝りきれねぇもんな…!
もし下手を踏んで
万が一にも
お前に死なれでもしたら…
後に控えてる
天とひろに…!
一生恨み言を言われる…

赤木
ククク…

原田
(………)
それに…
仮に拉致が出来たとしても
本人に生きる気がなけりゃあ…
同じ事っ…!
舌うんぬんはともかく…死ぬ事自体は簡単…!
つまり…
お前があくまで死にたいって言うのなら
もともと甲斐のない拉致…!

赤木
フフ…

原田
………だがよ…

赤木
ん…?

原田
それにしても…と
やはり俺は思う…!

赤木
?……

原田
ヤボな念押しで…
気が引けるが……
お前本当に…
かけらも………
ただの1%も……
生きるきねぇのかい………?

赤木
ククク…

原田
ゼロかよ…!
本当に心から…

赤木
いや…
「1」どころか…
「3」はあるだろうよ…!

原田
え…?

赤木
3%は生きたい………
未練がねぇわけじゃねえさ…!

原田
おいおいっ…!
だったら…

赤木
原田……
仕方のない…
「3」なんだ…!

原田
え…?

赤木
生きてる以上…
生きたいという気持ちは完全には消せない…!
「3」くらいは混ざる
混ざらざるを得ない…!
まるっきりスッキリってわけにはいかねぇ…
どう頑張っても………
混ざるものは混ざる…!

原田
(………)

赤木
なら…
これはもう…
甘んじて受けるしかない…!
そうは楽に死ねないと………!
諦めるしかない……
これが死の味と…
観念するしかない………!

ナレーション
そう…
これが死の味…!

原田
(……………)

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

赤木
フフ…
混じっちまうんだ………
機械ならONとOFFに…
100%切り替える事も出来るだろうが…
人間はちっと面倒よ…!
死のうと決めても………
3%くらい生きたい気持ちがどうしても混ざる…!
逆に言うなら…
通常生きてる時も
何%か死にたい気持ちが混ざっている…!

原田
死にたい………?

赤木
そうさ…
スリルって快感じゃねぇか…!
破滅や死を
誰も望んでない…
嫌なこった…
と言いながら………
一方で少し覗いてみたかったりする…!
そんなに嫌なものなら………
ただ避けていればいいだけのことなのに
一方で望むんだ…………!
破滅や死を呼ぶ………
ギャンブルや……
スピードや………
血なまぐさい決闘を…!

原田
(………)

赤木
ククク…
まぁ…学者の能書きじゃ
それは「生」を求める心の変形で…
そうやって「生」の対極にある…破滅や死を覗くことによって
浮かび上がらせているってことらしい…!
現在の「生」をっ…!
つまり…
死にたいのではなく
死にそうになった後に助かりたいのだ…!
求めているのはこの助かった…
生き延びた…という快感であって
別に死や破滅を求めているわけではない
って話だが…
ククク…
どうかな……?
まぁ否定はしねぇ…!
スリルって奴の正体はおおむねそんなところ
が…果たしてそれで全てか…?
チキンランでアクセルを踏み込む時…
大穴に有り金を突っ込むと時…
微かによぎる…
破滅…それ自体を求める心…!
死んじまうこと自体への希求…!
そんな説明不能な
危ない気持ちが……
まるでゼロと言い切れるだろうか…?

原田
(………)

赤木
とりあえず………
俺にはあった………!
そんな気分…感性が……!
だから…
ここぞという場面で
助かるというより………
むしろ死ぬだろう………
それで結構という選択がしばしば…!
混ざった…!
大事な場面で死に向かう一打が…!
ククク…

原田
(………)

赤木
どうもこれが相手の調子を狂わせてきたらしいぜ…!
通常…一か八かの一打といっても
まあまあ…
勝算の高い方を打ってくるのに
俺は時に逆っ………!
生き残りの低い方を選択してくるんだから…
訳が分からない………!
困惑していた…!
明らかに…!
ククク…
クククク…

原田
(…………)
なるほど………
なるほどな…
フフ…
こりゃあ……
かなわねぇや…!
かなわねぇはずだっ…!
生きようとする人間の一打は読めても
死のうって人間…
死に向かう一打なんて
分かる訳がねぇっ…!
読めねぇよ………!
半ば死人の打ち筋なんて…!

赤木
フフ…
ククク…
(…………)
(…………)
フフ…
まぁ…
確かに分かりにくかろうな…
読みの基盤が消えちまってんだから
我ながら訳 分かんねぇ……!
しかし
俺からすればそれがただ…自然だった…!
いつも……
いつも……
俺は「生」に「死」が混ざっていた………
だから…
今 死ぬといっても
言うなら濃度の問題でよ…

原田
?………
濃度…?

赤木
生死は……
コインの表と裏みたいな…
そういう正反対の変化じゃねぇ…………!
俺からすると
本質的に同じことっていうか…
同じ泥中の
濃いところと薄いところっていうか…
この水割りの濃度の問題と
大して変わらない………!

原田
(………)

赤木
ただ…
いつもは割ってたのに…
今回は原酒っていうのに
ちょっと…
面喰らってるっていうか…
嫌な気分になっているだけだ…!
3%程…
ククク…
フフ…

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

原田
(ぐっ…!)
(………)
ちぇっ…!
何言ってやがる…
分かんねぇよ……
濃いだ薄いだ…
3%がどうしたこうした…
そんなもの分かんねぇっ……!
半ば死人の言うことは分かんねぇ………!
いいじゃねぇか…!
たとえわずかでも………
生きたきゃ生きりゃあっ………!
くどくど繰り返したくねぇが………
誰が考えたってそうなんだよ…!

赤木
ハハハ…
ククク…
………まぁ…
分かんねぇだろうな…
お前は積む人間だから分からねぇ………!

原田
はぁ…?

赤木
フフ…
入ってきたときすぐ分かった………!
ああ…こいつは誤解しているなと…!

原田


赤木
たぶんお前は
こう考えていた………
アルツ・ハイマーになんかなっちまって………
なんて赤木しげるはツイてない………
かわいそうだと…!
だろ…?

原田
(…………)

赤木
ククク…
ところが………
実はそうでもねぇ…!
そうかわいそうって訳でもねぇ…!
上から下を見下ろすように
あっさり そう決め付けられちゃちょっと不愉快だ…
俺からすりゃあ…
原田…
お前の方がかわいそうだ………!

原田
はぁ…?

赤木
フフ…

原田
かわいそう……?

赤木
そうさ…!

原田
どうして……?

赤木
簡単だ
お前も気づいているだろう…
薄々は……!
ろくに生きてねぇっ…!
お前は今 ろくに生きてないっ…!

原田
え…?

赤木
ククク…
苦しむぜ…
それじゃあ…
死の際………死の淵で………!

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

赤木しげる研究3に続く
by wavesll | 2007-07-18 13:24 | Comments(0)

想像への旅17.141301 赤木しげる研究

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア

俺が現在最強だと思う思想家福本伸行という人がいる。

この人が書いたマンガの中に『天』という劇画がある。

『天』は主人公の天や、最強キャラの赤木、弱弱しくも成長株のひろゆきやヤクザの組長原田を始めとするキャラ達が勝負の世界で命を削る素晴らしい物語だ。

登場人物の相関図はこんな感じだ。(クリックで拡大されるよ)

c0002171_9225384.jpg


『天』の最終章はアルツハイマーにかかって尊厳死を決意した赤木とそれを引きとめようとする他のメンバーとのサシの対話編だ。

ここに書かれていることはあまりにも、あまりにも凄すぎると思う。

ということなのでうつさせていただきたい。まず写経するのは原田VS赤木、そしてその後の原田の独白の場面だ。



黒服をひきつれて原田が赤木のいる庵に入ってくる。

原田
ククク…
…さすがに…
引っ込みがつかねぇよな…!
いかに他人の思惑評判など…
知ったこっちゃねぇ…………
赤木といえども…!

ナレーション
6人目…
原田克美っ…!

原田
ククク…
もうオリられない………!
ここまで大事になったら
もう自分からの撤回は無理…!
仮にどんなに生き延びたくなったとしても…
無理…!

赤木
フフ

原田
が…
安心しろ……!
赤木…
俺がお前を拉致するっ……!

赤木
ククク…
参ったな……こりゃあ…

原田
とぼけたってダメだっ…!
生きたくねぇはずがねえんだ…!
心の片隅じゃ
必ず望んでいる…!
そうさ…!
死にてえはずがねえ…!
ぼけたって…
喰いもんはうまいんだろ………!
女だってOKのはずだ…!
救ってやるさ………
俺が…!

赤木
原田…
帰んなっ…!

原田
(………)
ククク…
まぁ…
そう答えざるを得んわな…!
どこどこまでも…
お前は拒否する…!
それで結構…!
こっちはこっちで勝手にするだけだ…!
強引に拉致するっ…!

赤木
出来ねぇよ……!
その前に俺が死ぬ…!

原田
(うっ…!)

赤木
フフ…
まぁ…
そこのスイッチを押しても
初っパナに体に入るのは意識を昏睡させるだけの
チオペンタール
俺を死に至らしめる塩化カリウムとスクシニルコリンの溶液が入るのはその後…
そうだな…スイッチを押して…
およそ1分後…
だから…
この機械で死ぬことは出来ない
どう考えたって
お前らが取り押さえる方が先…!
しかし…
舌を噛み切れば別…!


    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 


赤木
当初の予定とは
死に方が変わるが
死は死…
大筋問題ない…!

原田
(……)

赤木
まぁ…
唯一心残りは
天やひろと別れの言葉を交わせず
逝くことだが…
それも抗い切れぬ
運命ってもんなら
仕方あるまい……!

原田
(ぐっ…!)
(くっ…!)

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

黒服
(………)
(………)
大丈夫…!
ハッタリですよ…
組長……!
死ねやしません…!

原田
そうか……?
どうしてそう思う………?

黒服
気配がありません…!
これから死のう…って人間が
こんなノホホンとしていられるはずがない………!
まぁ…
それでもその…
マーシトロンとかいう自殺用の機械で
楽チンに死ぬのなら…
かろうじて分からないわけでもないですけど…
惨死っ…!
舌を噛み切って死ぬなんて真似は
絶対に無理…!

原田
フフ…
ククク…
そう…
その通り………!
確かに
死ぬ人間の気配ではない…!
誰が考えたって
こんなくつろいだ状態から
急転直下自殺だなんて
普通絶対にあり得ないっ………!
しかし…
そんな当たり前の認識…
見込みと…
まるで違うのが………
赤木しげる………!

赤木
ククク…

原田
(………)
(………)
(………)
この男は…
これまでの人生を…
いうなら………
自分の言葉通り生きてきた男………!
唯一…
それを誇りに生きてきた………
そんな男が…
この土壇場で
その自分の言葉を
裏切るはずはないっ………!

黒服
(………………………)

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

黒服
(………)

原田
予定変更だっ…!
お前らは撤収…
帰ってよしっ………!

    ∩00  ∩ 
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ 
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' 

黒服
い……
いいんですか…………?

原田
ああ…
行けっ……!

黒服
(………)
(………)
(………)
では…
失礼します…!
失礼します…!

黒服全員庵から去る

赤木しげる研究2に続く
by wavesll | 2007-07-18 11:47 | Comments(0)