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雑誌やサイトに2012年のベストアルバムがドロップされる時期になってきた。
外国人編集者がトーキョーの様々なガイドを書いているサイト、TIME OUT TOKYOが一風変わった今年の邦楽ベストアルバムを挙げていた。 その中で、今年最大の出会いともいえるようなミュージシャンが紹介されていた。 彼の名はヨシホリカワ。 2011年のレッドブルミュージックアカデミーで頭角を現し、スペインのSonar Festivalにも参加し、日中は建築音響デザイナーとして働くビートメイカー。 彼の音楽は、さすが建築音響デザイナーだけあって完璧に設計された心地よさを持っている上、アイディアが組み込まれていて現代Artのような魅力がある。 彼の曲で一番気に入った曲を聴いて頂きたい。 Yosi Horikawa - Bubbles ガラス玉が転がり、ピンポン玉が跳ね、ペットボトルが叩かれる。そんな様々な音がサンプリングされて作られたこの曲は、ただ面白いアイディアというだけではなく、粒だった音の重なりが音楽としてもハイレベルに楽しめるようにデザインされている。これ、いいよ。ヘッドフォンで聞いても最高。 他にも彼は生活の中の音をサンプリングして楽曲を創っている。 手紙を書くペンの音をサンプリングした Letter 料理の音をサンプリングした Cook From South 縄跳びの音をサンプリングした Skipping 等、ただ音楽なだけでなくて面白要素のある楽曲が結構ある。こうしたアイディアの魔法は思いつくのが大変そう。研ぎ澄まされた感性から生まれるんだろうなぁ。 今は音源はダウンロード販売が主のようで、余りDLで買わない自分としてはCD出してほしいけれども、こういう興味深いアーティストも音源を出せるようになったのは素晴らしいことだなぁ。やっぱ音楽は面白い。 ▲
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| 2012-12-29 12:26
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The Staple Singers - I'll Take You There
![]() ピーターバラカンとタワレコ渋谷店の店長が『ラジオに魔法をかけた100曲』について語り合うバラカンビートの公開収録に行ってきました。 詳しい内容はON AIRを待つとして、いくつかつらつらと書きたいと思います。 ・トークが始まる前にinter fmの人が「撮影・録音は禁止で」と言ったのにバラカンさん、出てきていきなり「僕は反権力だからカメラOKです」(笑)そのおかげでこの写真も撮れましたw ・バラカンさんと店長が交互に100曲から選曲するかたちで進行 ・途中でバラカンさんが22歳の時にやっていたレコード店の話や、渋谷店店長が入荷して成功したCDの話やラジオの話が幕間に繰り広げられる。昔はラジオから流れてきて、みんな知っている曲が普通にあった。今はそれがなくなっている。昔ながらのラジオ文化を復活させたい、とのこと。 ・この魔法をかけた100曲、Webに公開されていたのでいくつかYouTubeで聞いていたのだが、ここでいいスピーカーで聞くと音が図太くて最高に気持ちいい。やはりこういう音楽は図太い音で聞かないとダメだ。 ・The Whoはパンク ・どれも良かったが、冒頭のI'll Take You ThereとラストのDrift Awayの他、Rod StewartのMaggie Mayが良かった ・収録のあとはバラカン本のサイン会開催 今までインストアライヴには行ったことがありましたが、今回のようにCD音源をかけて解説を入れるのも楽しいなと思い、今後そう言う会にどんどん参加していこうかなと思いました。 Dobie Gray - Drift Away ▲
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| 2012-12-26 23:50
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今年はせっかくフィンランドへ行ったのだからフィンランドの音楽でクリスマスを過ごしたいなと思い、探してみました。
すると、フィンランドを代表するアカペラグループ、Rajaton(ラヤトン)が2枚のクリスマスアルバムを出しており、いくつかYoutubeに上がっていたので、今夜はそれを紹介します。 Rajaton - Joululaulu ↑特におすすめ Rajaton: Seimen ääressä Rajaton - Heinillä Härkien Kaukalon ↑特におすすめ Rajaton - En Etsi Valtaa Loistoa ↑特におすすめ rajaton joulu Merry X'mas! ▲
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| 2012-12-25 02:33
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今年ももう10日。振り返る時期がやってきました。
今年の私の音楽ライフはブラジル音楽、とりわけエグベルトジスモンチの響きにやられた一年でした。 現代ブラジル音楽の鬼才にして巨匠、クラシックからジャズ、テクノまでを縦横無尽に奏でる音楽家である彼を知ったのは去年。去年から今年にかけて彼のブラジルEMIでの作品が再発され、魅了されました。 来年のコンサートのチケットも手に入れることができ、今後もジスモンチそしてブラジル音楽を聴いていくことになるでしょう。 そこで今夜はそんなエグベルトのベストを僭越ながらまとめたいと思います。とはいっても彼の多様な音楽性はまとめきれるものじゃなく、どんどん枠から飛び出ていってしまいますがw なんとなく、流れを意識してまとめてみました。 Loro Palhaço Frevo Raga Festa Brasileira Karate Baiao Malandro 7aneis ▲
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| 2012-12-21 00:47
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最近TVをみてると気になるCM曲が2つあります。
一つはコレ。 Ascend HW-01E DoCoMo LTE これ作った人ってどんな人なのかな、この曲のフルはどっかで聞けないかと思って調べたら、NAVERでまとめがありました。 この曲はシアトル生まれの日系2世のKISHI BASHIという人が創っていて、このCMオリジナル曲の曲名は"Philosophize In It! Chemicalize With It!"と言って19日から日本のみで配信が決定しているそう。 ほかの曲もあげておきます。 Kishi Bashi - It All Began With a Burst Kishi Bashi - Manchester (Buzzsession) Kishi Bashi、かなり好きかもしれない。 もうひとつの気になったCM曲はコレ。 蒼井優 CM Right-on ライトオン 2012 「脱出」&「 「Check」篇 これを作ったのはオハイオ州コロンバス出身、Josh Dunn(ジョシュ・ダン)とTyler Joseph(タイラー・ジョセフ)の2人組、トゥエンティ・ワン・パイロッツ。 Guns for Hands - Twenty One Pilots これもいいなぁ。 他の曲も探してみました。 twenty | one | pilots: Holding On To You Twenty One Pilots - Car Radio 基本的にはラップ+フックのグループなんですね。ラップじゃないほうがいいかなぁ。 ▲
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| 2012-12-19 02:19
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Vivaldi - Four Seasons (Winter)
この年になって初めて三島を読んでいる。 読むのは個人的なバブル時代に買った新潮文庫の金ぴかのカバーのもの。 モノとして奇抜で物欲がくすぐられたので購入したが、内容も素晴らしい。 実はまだ読み途中なのだが途中なりに感想を書いてみたい。 まず感じるのが表現の流麗さ。 一般の話言葉ではみかけない単語がスパンコールのように鏤められていて、1ページ1ページがフレンチを食べているかのような心持になる。古典の品格を思う存分味わえる。 三島の端正な文章はしかし、艶めかしい。 私は漱石が好きなのだが、あの一種水墨画や水彩画のような読書体験と比べると、三島のそれは油絵だ。音楽で言えば漱石はビートルズで三島はストーンズ、毒がある。 上で艶めかしいと書いたが、セクシャルなモティーフやシーンも描かれているのだが、それ以外にも、暗がりで輝く快楽が描かれている。 主人公の少年は吃音をコンプレックスにしていて自分の精神世界にどっぷりと浸かっているタイプ。この、自分が言いたいことを言えないうちに世界は次へ行ってしまうというキャラクター造形は、結構共感を呼ぶ人には呼びそうだ。そんな彼がほぼ崇拝と言っても良いくらい囚われるのが金閣寺の美だ。 美を愛する、美を求めるというのは、ともすると美に淫する。そこには依存性の快楽がある。欲望が高次へ向かえば明るい楽しみだけでは終わらなくなる。主人公の言葉を借りれば、『美ということだけを思いつめると、人間はこの世で最も暗黒な思想にしらずしらずぶつかるのである』。 彼は悪にも目覚めていく。権力と暴力を行使すること、嘘をつきとおすことに悦びを見出していく。これを中高生のときに読んでいたら、色々開発されて人格形成にも影響しただろうな。 こうした暗黒の輝きや、人生の状況が彼の中での金閣の美をさらに際立たせていく。物語の結末は知っているのだが、煌めく表現と主人公であるどもりの僧がいかにしてその結末に至ったかが楽しみだ。 金閣寺読了 ▲
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| 2012-12-15 06:45
| 書評
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私はどうしても激しいのが好きなので、穏やかな妥協をしてしまうと胸のどこかがきゅっとしまるのだが、久々に漱石の草枕を読んで、その著名な冒頭の澄明な見識に見事に看破され、その通りです、漱石先生という気になった。
それはこれだ 山路を登りながら、こう考えた。 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 これを山道を登りながら考えるところが素晴らしい。あんまりにも強い傾斜のところでは、考える余裕はないから、きっと温泉宿へ続くような緩やかな坂道を登りながら考えたのであろう。 智も情も意地も、社会を円滑に生きる上では抵抗になる。しかしその摩擦熱のない人生なんて味のしないガムのようなものだ。自然生きてりゃ不満やストレスが出てくる。 そこで漱石先生はこう続ける。 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。 この考え方は、理性によって創られた西欧社会とは異なる日本的な人間観と社会への明らめがみられる。この世界には桃源郷はない、ならばせめてくつろげる生活を個人的に過ごしたい。という思想がある。 そして、これは芸術至上主義ともいえる。昔は娯楽が少なかったから芸術も今より遥かに煌めく星だったのかもしれない。今は余りに光が多すぎて、星が見えない。全体的なレベルが上がり数が増えた分、舌が肥えすぎて、芸術の煌めきは落ちているのかもしれない。 それは漱石先生も続きに書いている。 世に住むこと二十年にして、住むに甲斐ある世と知った。二十五年にして明暗は表裏のごとく、日のあたる所にはきっと影がさすと悟った。 三十の今日はこう思うている。――喜びの深きとき憂いいよいよ深く、楽しみの大いなるほど苦しみも大きい。これを切り放そうとすると身が持てぬ。片づけようとすれば世が立たぬ。 金は大事だ、大事なものが殖えれば寝る間も心配だろう。恋はうれしい、嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。閣僚の肩は数百万人の足を支えている。背中には重い天下がおぶさっている。うまい物も食わねば惜しい。少し食えば飽き足らぬ。存分食えばあとが不愉快だ。…… そう悟り、ハレとケのバランスを取ったり、生活から引き算することで、私も”足るを知る”という悟りを得られるのかもしれないなと思った。『草枕』は芸術論としても素晴らしいが、処世術本としても読める本だった。 ▲
by wavesll
| 2012-12-09 00:23
| 私信
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本日、東日本大震災の余震があった。結果として誰も死ななくて良かったが、大震災の恐怖を思い出した人もいただろう。もしくは、東北の人のことを思ってはしゃぐ気持ちになれなくなった人もいただろう。
しかし、今日もこの国では毎日100人弱死んでいるのだ。人が。今日はむしろ津波が起きる地震があったのに人が死なずに済んで喜ばしい日であり、もし今日なにかを自粛したり可哀想だなと思うなら、毎日思うべきなのだ。原理原則としては。 ではどうやって亡くなっているのだろう?殺人? いや、殺人は年1000人程だから毎日3人ほどだ。それでも3人殺されているのだから悲惨なことだが。 自殺だ。自殺で日本では毎年3万人超死んでいる。 先の大震災で失われてしまった命が3万弱だから、この国では毎年毎年、大震災がゆっくり起きているようなものだ。 では諸外国と比べてどうなのだろう?日本のこの数字は異常なのか。 このサイトを元にすると日本は人口10万人当たり24.4人が自殺しており世界8位、OECD諸国の中では韓国に次ぎ2位である。これは十分高いほうだと言えそうだ。 韓国はよく受験や就職試験の厳しさから過度な競争社会だという言われ方をしているが、日本もそんなにキツい社会なのだろうか?確かに、サーヴィス残業やお客様第一主義・カイゼンによる切り詰めなど、日本は労働者に厳しいのかもしれない。 しかし、このデータでは日本のメンタルヘルスはイタリアと並んで良好なのである。 ただし、データが2003年なので、その後日本ではうつ病と診断される人が増えている傾向がありそうだから、この認識は間違いかもしれない。 しかし、それでもアメリカと3倍近くの差があるが、自殺率はアメリカの方が半分だ。その代わり、アメリカではストレスに起因するのか肥満率がとても高い。また自殺率が低い国の中には他殺率が高い国がある。 ストレスが自殺となって現れるか、他の形で現れるかはその国の社会や風土・文化に因ると言えるだろう。日本社会は自殺しやすいように設計されているのだろう。 ではもっと具体的に、日本での自殺の原因はどうなっているのだろう。 この図では年齢層別の自殺要因が示されている。 これをみると、うつや統合失調症は1/4程で、多くはほかの要因だ。つまり、うつや統合失調症にならずに死を選ぶのである。 実際、私の周りにも、死にたいと言っている人がいるが、片方は80代で体の調子が悪くて、片方は自分の望むキャリアが築けなくて死にたいと言っている。決してうつにはなっていない。 もちろん、主要因の一つがうつである以上、それに対して対策を打つ必要はあるが、それだけでは足りないと言えるだろう。 これを見ると40代から60代が自殺の主要年齢層だ。その年齢層に共通するのはうつ・統合失調症・精神疾患の他、生活苦や多重債務などの経済的な要因が挙げられる。 経済を上向かせることは、自殺を予防するうえでも重要なことなのだ。 個人的には、女性の社会進出のためにも、そして再チャレンジできる国にするためにも、大学、もしくは大学院に通い直して社会で役立つ資格を取り、企業へ中途入社がしやすい社会になったり、定時で仕事が終わったり有給が取りやすい社会、つまりヨーロッパ型の労働環境になると良いと思う。 また、低賃金の労働者にまで高いサービスを求めないというのも勧めたい。例えば海外に行くとスーパーのレジ係は椅子に座っている。交通機関だって時間通りには来ない。それ以上のサーヴィスを要求するならば、もっと高給を望むべきだ。現在はサーヴィスのダンピングをしすぎだと思う。サーヴィスデフレだ。インフレターゲットを設定して、労働者へマネーがまわるようにすべきだ。日本の普通は世界の普通ではない。 また、それとは別に高齢者の自殺の要因である体調の不調を防ぐために予防医療の充実や、全世代の要因である孤独感へは新たなコミュニティの創造が求められるように思う。SNSも役に立つだろう。 そして、外へ吐き出せずに自分を殺してしまう人たちに、ストレスの吐き出し口を与えるのも大事だ。具体的に言うとカウンセラーなどを成長産業にする。 私はいじめで自殺するくらいなら相手を殺せと常常思っているのだが、そもそも相手を殺せないから自殺するのだろう。逆に言えば私は自殺しないでどこかに吐き出すだろう。 でも自分で吐き出せる人ばかりではないから、作るべきだ。考えてみれば、匿名掲示板はそういう痰壷の役割があるのかもしれない。 自殺という一要素をなんとかしようと考えると、日本の多くの場所を変える必要があるのかもしれない。そしてそれは、自殺してしまう人ばかりでなく、普通の人にとっても良い変化かもしれない。 ▲
by wavesll
| 2012-12-08 01:40
| 小噺
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![]() ![]() 成田空港からフィンエアーで9時間、窓の外には月明かり、反対側の窓には夕焼けがいつまでも広がりながら、飛行機は北極圏を飛び続けた。 俺は飛行機で長時間過ごすのが好きで、今回も新聞を読んだり(朝日が面白かった。)、映画を見たり、酒を飲んだり、音楽を聴いたり(Russian Rockというチャンネルが面白かった)、物思いにふけりながら過ごしていた。 旅は生活の重みを軽くしてくれる。新しいものに触れる異化作用で心躍るし、自分の身を安定した、わかりきったサイクルから外して不安定な場に置くと冒険心も刺激される。その浮揚への序奏が航空機の機内なわけだ。 ヘルシンキの空港に着くと、入国管理官が「観光?」と日本語で話してきたwどうやらフィンランドには日本人がかなり来ているらしい。4日間の滞在だと告げて乗り換えのゲートへ歩いた。 ![]() 空港内のショップではムーミンのショップやマリメッコのショップがあった。マリメッコのショップはフィンランド国内のほかの地域でもかなり散見されて、なかなか洒落ていたので、村でコップを土産に買った。 ![]() ヘルシンキから国内線で1時間強でラップランド(フィンランドの北極圏地域)のイバロへ、そこからバスで宿泊地のサーリセルカへ着いた。サーリセルカはオーロラを見に来る日本人と、スキーをしにやって来る現地人の村だ。荷物を部屋へ置き、スーパーでピロシキとビールを買って夕食にした。ビールが曲者で、なんか果物のジュースが混ぜてあるみたいな感じで、甘くて参った。 スーパーではやきそばが売っていたw ![]() ![]() その日の夜は満月が綺麗だったが、空の大部分が雲に覆われていて、オーロラは見れなかった。 ![]() 2日目、ホテルで朝食を食べたあと、8時48分のバスでサンタクロース村へ向かった。 ![]() 冬のラップランドの陽は短い。日の出が10:30あたりからで15:00には日は落ちてしまう。そのかわり、空の主役は月だ。月光や星あかり、オーロラがラップランドの夜を彩っている。 ![]() 3時間強バスに揺られ、サンタクロース村に12:00に着。 インフォメーションセンターで北極圏到達証明書を買ったあと、村を散策した。 ![]() 郵便局でサンタから届くクリスマスの手紙を申し込んだあと、マリメッコのアウトレットショップを見て、カフェでサーモンブレッドを食べた。フィンランドはサーモンが旨い。 ![]() ![]() その後サンタのオフィスを訪ね、アトラクションのような室内を抜け、サンタと記念写真を撮った。サンタにどこから来たのか尋ねられ、ジャパンからだと答えたら「サッポロ?」と聞いてきたwカメラマンは「チョットヨッテクダサイ」というし、日本人はいいお客さんだ(笑)写真は25ユーロだというので買わなかった。 3時台のバスでサーリセルカへと戻った。バスの中で隣に座ったおじさんに、「ノーザンライトを見に行くんだ」というとケータイで調べてくれて、今夜は太陽風がハイレベルだから、期待できる。ベストタイムは22:00から23:00だと教えてくれた。その他にもこちらではトナカイを一頭買いしてさばいて食べるんだとか、トナカイはマッシュルームを食べて育つだとか、若くて小さいほうが美味いだとか教えてくれた。ホテルにサウナがあるんだというと「Sauna is the best part of Finland」といってサウナ入ったあとは雪の中で泳げとアドバイスしてくれたwほんといい人だった。こちらは田舎のせいもあり人が温かい。 この日は天気がよくて、雲一つなく、オーロラが期待できたのだが途中から霧が出てきて、ダイヤモンドダストがちらついた。 ![]() サーリセルカへ戻り、スーパーでビールを買ったあと、トナカイバーガーの店へ行った。そこでせっかく「レインディアバーガープリーズ」と言ったのに「トナカイバーガー?」と聞き返してきやがった。日本語しゃべれすぎだwちなみにトナカイはフィンランド語でポロというので、ポロプリーズと言って、食べた。クセもなく美味かった。「キートス(サンキュー)」「ヘイヘイ(バイバイ)」といい店を出た。 ホテルへ帰りサウナへ入った。こちらのホテルには部屋にシャワーだけで湯船がないが共同サウナがある。前にフィンランドサウナは男女共同だと聴いたがここは時間で分けられていた。 サウナから出て、部屋で過ごしたあと、オーロラを探しに外へ出た。霧がすごかったが、丘へ登るとどんどん霧が晴れてきて、北斗七星やオリオンの他星がたくさん見え、そしてオーロラの白い光が波打った。オーロラは満月のため肉眼ではほとんど白くてたまにうすぼんやり緑色に見えるくらいだったが、デジカメに取ると人によっては緑色の輝きが写っていた。 俺もカメラで撮ってはみたものの、性能の問題でそこまではっきりとは映らなかった。 ![]() ![]() しかし肉眼では空を縦横無尽にかけるまさにオーロラといった感じの天体ショーを小一時間ほど楽しめた。他の日本人に聞くと6回来ても見れない人もいたらしいので、初回でこんなにみれたのはほんと幸運だった。 ![]() ![]() 三日目は現地の遊牧民、サーメ人のトナカイ牧場へ行った。トナカイに餌をやったりコタというテントの中でサーメ人の暮らしを聴いたりした。トナカイは毎年角が生え変わるらしい。サーメ人は今は定住しているが、森の中へ出かけるときはコタを30分くらいで作ってそこで過ごすこともあるという。民族衣装の色も地域によって変わるといった話を聞いた。 街へ戻り、一通り街歩きしたあと、ショッピングセンターでサーモンの切り身を買って、ホテルでパンに挟んで食べた。その後TVとかをみて時間を過ごした。こちらはお国柄かノルディック複合などのウィンタースポーツの大会を中継していたり、アメリカの番組がフィンランド語字幕付きで流れていたりしていた。 ![]() 夕食は村のレストランでサーモンとザリガニのスープとトナカイソテーを食べた。前にシラク大統領がフィンランド料理はイギリス料理の次に不味いと言った記事を読んでいたのであまり期待はしていなかったが、なかなか美味かった。とくにスープの方は本当にうまかった。 3日目の夜もオーロラをみに出かけたが曇っていてみれなかった。返す返すも2日目の夜にあれだけみれて良かった。 その後火事騒ぎがあったり、ソリで遊んだりして最後の夜を楽しんだ。 ![]() ![]() ![]() そしてまたイバロへ行き、ヘルシンキへ行き、成田へ戻ってきた。東京は今日は寒かったらしいが、なにしろサーリセルカの夜はマイナス20度を下回っていたので、空気がそよ風のように感じられた。 Concerto UAKTI ▲
by wavesll
| 2012-12-04 18:28
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