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つめをぬるひと個展「サードパーティー」at 渋谷andercurrent

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桜丘町のandercurrentにてつめをぬるひと個展「サードパーティー」をみてきました。つめをぬるひとはDOMMUNEでいつも好いネイルをULされてる女性。つめと絵や短歌を合わせた作品が嬉しくなる効果がありました。ネイルは販売も。本日まで。
by wavesll | 2018-02-11 16:35 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

Mariah - うたかたの日々 (1983) :神秘的で東洋と最前線性をもたらす名盤

Mariah - Utakata no Hibi ( うたかたの日々) (1983) † [full album]

小気味良く刻まれる打音、東洋的な広がりと妖しさを持った旋律。Youtubeを回遊してたまたま見掛けたこの音に冒頭から心臓を鷲掴みにされました。


シンセ・ポップ/ニューウェイヴで今も不動の人気を誇る、「案山子」の清水靖晃氏参加の実験音楽集団、本邦のマライアの名作ラストアルバム。Basic Channel創設の独・Dubplates and Masteringにてマスタリング。『ガロ』誌や『宝島』などで連載した漫画家・イラストレーターの奥平イラ氏が自身が手がけたオリジナル・アートワークを新装。YMOにも関わった吉田美奈子の夫で、そのプロダクションも手掛ける(故)生田朗がリリックを担当。

とのこと。


Organic Music主宰のChee Shimizuがプレイしていた『うたかたの日々』収録曲の“心臓の扉”が話題を呼び、同トラックはその後スイス人DJ Lexxが手がけたClaremont 56の『Originals』シリーズや、Lena WillikensによるRA PodcastなどにフィーチャーされNYC拠点のレーベルPalto Flatsは、『うたかたの日々』を「チャンバーディスコやニューウェーブ、シンセのフィルターを通した、日本のフォーク/ポップにおける最高峰のスタジオプロダクション」だと評し

ていたそう。2015年段階でそんなことが起きていたとは。近年日本の80sが海外勢によって本当に良く掘り起こされていますね。

シンセポップとジャズフュージョン、プログレを妙絶に融合した、日本語とアルメニア語でうたわれる音。2曲目の玲瓏な「視線」の麗しさ。3曲目の「花が咲いたら」なんかプログレッシヴ・ロック版Asa-Chang & 巡礼といった趣。とはいえ重ったるくはならずに女性Voによるオルタナロックな音像の4曲目「不自由な鼠」

そしてYMOを現代のインディーロック的に鳴らしたような感覚のある5曲目「空に舞うまぼろし」やよりオリエンタルな趣味を感じさせる「心臓の扉」等Mutant Radioな音像たち。これは控え目に言っても名盤、寧ろ今面白がられているのが良く分かる掘り出し物でした。

マライアは'81年作『アウシュビッツ・ドリーム』も素晴らしいそうなので是非聴いてみたいです』また『うたかたの日々』についてのRBMAによる清水氏へのインタヴューは決定的な読み応えがありました。それにしても音楽の森は広く、深い。ミステリアスな宝玉との出逢いに幻惑と謙虚さが滾々と湧きました。

by wavesll | 2018-02-11 01:02 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

DPRK モランボン楽団に昭和90年代なをかしみを感じる



2018年新年祝賀コンサート モランボン楽団+功勲国家合唱団

Soviet National Anthem


平昌五輪の開会式をみていました。農楽の場面と選手入場の最初の辺りでポンチャックっぽいのがかかったのとアリラン、そしてイマジンからのドローン、トッケビのダンスとクライマックスへ向けて良くなっていった感じ。MVPはトンガの旗手◎

今回の五輪は平壌五輪なんて言われ、とりわけ北朝鮮の応援団などが取り沙汰されたのですが、実はこの時フィーチャーされた「モランボン楽団」はネットの一部にはコアなファンがずっと前から付いている集団で。Youtubeに多数動画があり実際聴いてみると”おいおい結構いいじゃないかw”とw

一番上に挙げた動画は悪名高い火星14型発射を祝った式典のライヴ。社会主義の国家の威容をごり押しする荘厳さはソ連国歌もそうなのですが意外と良くて。

オーケストレーションな合唱だけに止まらず朝鮮歌謡からエレクトロ・ロックな演奏は古き良き昭和の感覚が魔改造された感じというか、なかなかに最高w

2番目に載せた今年の年賀公演の朝鮮語の語りなどはブッダ・ブランド『人間発電所』のOriginal '95 Vinyl verの麻原正晃を冒頭に使ったようにヒップホップミュージシャンがサンプリングしてもスレスレに面白いと私は想ってしまうのですが、ちょっと許されないご時世ではあるかもしれません。ブラックワイドショーは遠くなりにけり、スターリンに似てたファンファンも逝ってしまったものなぁ。。
by wavesll | 2018-02-09 22:18 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

ボ・ガンボス - 夢の中 X ヘルシア緑茶うまみ贅沢仕立て 第123回酒と小皿と音楽婚礼

ボ・ガンボス - 夢の中
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BO GUMBOS、その名前はフィッシュマンズの流れや音楽雑誌のオールタイムベスト企画で知っていて。オーセンティックな日本のロックなのだという空気が文面から伝わっていきながらも聴くことはなくて。どんとさんの息子・ラキタの音を先に聴いたりしていました。

そして不意に「そうだ、ボ・ガンボスを聴こう」と想いまして。その理由を考えれば今年は何となく尖った音よりも少し丸っこい音がしっくりしてきた感覚があって。Youtubeで聴いたこのライヴ音源がくるり等の源流というか、まろやかさとヤンチャさがかなり好きな感じでした。

で、Spotifyをみてみると結構アルバムが上がっていて。特に1stが気に入りました。その上でWAV音源で聴いたらかなり良さそうなので円盤探しにめぐってみたいです。

そしてこの「夢の中」に合わせたい飲み物はヘルシア緑茶うまみ贅沢仕立て。
個人的にはトクホには効果は全然望んでないのですが、トクホ飲料はちょっと高額にできるからか黄金烏龍茶とかかなり美味いのが結構あるんですよ。これもそんな逸品で。

この深蒸しの甘やかな渋み、Webサイトをみると刈番茶と深蒸し茶とかぶせ茶の三位一体な旨みだったのかと。

この円やかでありながら爽やかな味覚がボ・ガンボスの音世界に新たな次元を加えてくれ、美味しくいただけました◎

by wavesll | 2018-02-08 19:47 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

「俺になれ」を越えて -『高校生のための批評入門』を読んで

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一時期、男友達と話すとどいつにもこいつにも「俺になれ、俺のような価値観を持ち行動しろ」と言われているような気分になったことがありました。

それは恐らく被害妄想で、彼らは彼らの最善手と想う話をしてくれただけで、寧ろ「俺になれ」と望んでいたのは私で、相手が共感を示さないことに独り相撲でイラついていたのかもしれません。

大抵の人にとって最善の行動のラインは一つで。勝ち筋を一つしか見いだせない結果他人に助言する際に「俺になれ」となりがち。それは器の小ささでもあり、”本当に求められている言葉・態度ってどんなものだろうか”と想っていたのですが、この筑摩書房『高校生のための批評入門』はそれを考える一助になってくれました。

この本は批評のメソッドを直接的に解説する本ではなく、11のテーマで選ばれた51の批評文が載っているものです。批評の対象も、芸術作品や文学作品の批評というよりも世界が広くて、イルカ漁に関する反応の話から、奈良時代の世界音楽フェスティバルについての話、さらには「紐の結び目」についての話など多岐にわたっていました。

様々な世界の一端へのそれぞれの著者の視点を批評文ーそれは内なる声、世界への違和感であったり、個人的な想念ーを読み、そして付属の現代文的ワークをみながら感じたのは『違う視点の提供』や『易々と同一化しない』ことの意味。

相手の発言に対して理解を示すことは同調することがすべてではなく、異なる視点、違う人間としての言葉を出すことでもあるのだと。芯を食った批判は時に自分の同調者よりも語られていることを理解していることもあるかもしれないと想ったのでした。

全てが賞賛され、全体が盛り上がるのは楽しいものです。それは例えば「バーフバリ!バーフバリ!」と歓声を上げるマヒシュマティの国民をみても明らか。けれど、大いなる予定調和の中で塗りつぶされようとしてしまう”声”はないのか。その”声”も尊重されるべきではないかとも思ったのです。

ところで私は昔から”空気が読めない”、或いは”変な人”なんて評価を受けることが多かったのですが、個人的にはかなり保守的で付和雷同な人間なのではないかと思っていて。

自分で一から考えるというより”その分野に詳しい人たちの発言を調べ、その最大公約数を情報分析し、自分なりに噛み砕いて語る”ことが基本ラインで。

その結果情報処理は得意になったのですが、問題設定能力、つまり”問い”を創るのが不得手で。自分自身で課題を設定して意思決定する推進力が弱いところ、誰かの後に付いていくのではなく道を切り拓く力が弱いことがコンプレックスで。

自分自身が付和雷同的な人間だから、相手にも付和雷同を求めて「俺になれ」のような感覚を持ってしまっていたのかもしれないと今思います。

そして今回「批評・批判が必ずしも相手を貶すことではない」と腑に落ちたのは、長文で丁寧に文章で諭され、心に栄養を摂取できたことがあったと思います。

自分と違う感性の話を納得するにはしっかりとした分量での語りが必要になるのだと想います。批判自体は良くても、説明が足りていない批判だと価値が認識できず、反発を起こすことがあると。これは「自分の考えが理解されない」と相手の理解力の乏しさを逆恨みする前にも考えたいこと。

他者や周囲と全く異なる考えを持つことを恐れない、或いは相手に安易に同化を求めない。そして安易に譲らない。

言葉を尽くした上で異なる視座が同時に存在することを認める。I'm right, You're right. No one is left here.の心意気を持ちながら個人としての”自らの感覚、或いは違和感”を大切にする。そんな姿勢をこの本から学びました。

by wavesll | 2018-02-07 20:21 | 書評 | Trackback | Comments(0)

他者としての”己の変節”から足場の悪い誠実性に生きるー千葉雅也『勉強の哲学 来るべきバカのために』から想ったこと

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千葉雅也『勉強の哲学 来たるべきバカのために』を読みました。

勉強することはあるノリ(共同体のコード)から別のノリに移り、ノリが悪くなること、キモくなること。

アイロニーに走って水を差し続けたり、逆にユーモアで連想を広げ過ぎてナンセンスになってしまうことを越えて、自分自身の享楽的なこだわりに自覚的になり小賢しいバカになることを目指すべき。と説く。

その上で有限化というキーワードを駆使して具体的な勉強法も提示するという、非常に読み易く、またフランス現代思想に裏打ちされた書籍となっていました。

東浩紀『観光客の哲学』を読んだ際に”『存在論的、郵便的』と比べてかなり読み易いけれども結局『観光客』についての記述が芯を食ってない”なんて想ったことを思い起こして。

その上で『勉強の哲学』の補論を読むと『観光客の哲学』は哲学の枠組みをダイレクト気味に出していて、『勉強の哲学』は極めて分かりやすく具体例まで噛み砕いてくれている書なのだなと。相当に分かりやすい。

勉強する前の人は無自覚に所属するコミュニティの論理にしたがって生きている。勉強をすると、他者の話にノリで共感を示せなくなって一次情報等の論拠を求めるようになる。

けれど”どの共同体にも越える最終論理はないから、アイロニーの突き詰めは不毛”。等の話はかなり腑に落ちるところがありました。『エレガントな宇宙』を読んだ時に”この世の全てが弦の振動なら人間世界のルールには何の意義もない”なんて思ったことを思い出してw

また「人は誰もマゾヒズムの快楽を得ている」としていて。みなさんがどうかは分かりませんが私は一時期自らを弄ることで悦びを得ていました。それは芸人根性というか、ネガティヴを笑いに換える行為で。この本でアイロニーをツッコミ、ユーモアをボケと説明することの背景にはマゾヒズム=芸人根性という視座があるのかもと思いました。

コミュニティのノリの話だと共同体内部での”役割やポジション”も言動形成に大きな影響を与えるようになる実感があります。

看守と囚人の実験でもそうですし、鶏口となるも牛後となるなかれとは良く言ったもので、自分が下位としてギリギリ入れる集団にいるよりも自分が上位に在れる集団にいる方が活き活きと能力が開放されることはあると思います。逆だと無為に道化になってしまい自己嗜虐に繋がる。

そうした意味で”在りたい自分であれるノリの共同体”をみつけることは人生に於ける幸福度を極めて高めることになるのではと想います。それは本書に於ける”享楽的なこだわり”を共有しあえる場なのではと。

その上で”ノリを変えること”が”過去の自分から変節し裏切ること”でもあるように私は思ってしまうのですが、それは決して悪いことだけでもないのではないかと思うのです。

例えば私は生徒の頃は勉強と漫画が好きでその後はロックンロールに心酔したのですが、その頃は漫画やロックの非常に強い刺激に麻痺し等身大の刺激に反応できない状況がありました。

言葉でのバーチャルな学びをするだけで生身の感覚を知らなかった。素晴らしい藝術は精神を加速してくれますが、それは他者の創造物。その後自分で手を動かしたり人生の現場を潜り抜けることで挫折も含め己の身体性の分を知って行くことになりました。

そうしていく内に世間一般として音楽のプレゼンスが落ち、そして”ダッド・ロック”と言われるようにロックがクールさが目減りしてラップ、R&B、ジャズ、或いはアイドルなんかが時代の寵児になって行って。私自身の聴く音楽もロックだけに止まらない、新たな領域に拡大していくのを少し後ろめたい気持ちを持ちながら拓いて行きました。

そうなると昔の言動から変節するところが生まれてきます。それは昔の自分の責任を放棄しているのではないかと想ったり。

けれど、今は”逆にそれがいいんじゃないか”と。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という格言に対し”俺は愚者だなぁ、実際に自分がそうならないと解からない”と思うのですが、ここで効いてくる。

『己の変節』を経験することで、他者としての”昔の自分”と”未来にそう変節するかもしれない自分”に想像力や共感が及ぶというか。今の価値観が絶対でないと想えること、不安定で宙ぶらりとした居心地の悪さはありますが、一種の誠実さがある態度になる気がしているのです。

別の可能性を想起することは自信満々の態度を取れなくなってしまう気もして、それは時に信頼を得難かったり他者の押しに脅かされることもあります。誠実であるよりもハッタリをかます方が現実的な力を得ることも。それでも”己の正義”に少し斜めの目線を持つくらいの用心深さを持つ老獪さが最新の最適解だと今は想う所です。

先日出た『メイキング・オブ・勉強の哲学』も気になる處。勉強は必ずしも現実的にいいことばかりでもないですが、自分なりの誠実な勝ち筋を探究していけたらいいなぁと。そして此の記事自体が脱共同体的で自己目的的な享楽のノリの語りに他ならないなと思ったのでしたw

by wavesll | 2018-02-05 23:08 | 書評 | Trackback | Comments(0)

John Coltrane - A Love Supreme

1964 - John Coltrane - A Love Supreme


去年『Kind of Blue』が急にわかるようになったと想ったら今年はコルトレーンの音にとみに歓びを感じるようになった。高密度で豊饒な夜の音。この音の甘やかな魅力に気づいた玄冬の終夜。

by wavesll | 2018-02-05 03:37 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

秩父・三十槌の氷柱に行ってきた!

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Björk - Hyperballad

J-Waveでサンパウロのカルニバルやローラン・ガルニエが番組を持つフランス/ラ・クリュサ村のインターネットレディオ、Radio Meuhの話なんかを流しながら奥武蔵を抜けるとそこに広がるは雪景色の秩父。RadioでかかったHyperballadが銀世界へ誘ってくれました。

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この日の目的は西武秩父よりももっと奥、三十槌の氷柱。横浜から走り続けて3h、縄文人住居跡、神庭洞窟を横目にSALAM NUBIA / ALSARAH AND THE NUBATONESふるさと / CHENG BIがかかって、そして電波が届かなくなっていった先に氷柱はありました。
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みごとなつらら。手前の天然の氷柱も素晴らしく、奥の人の手を入れた氷柱も氷塊の迫力が凄い。この存在感は直にみれて嬉しいサプライズでした。

茶屋で食べたみそじゃがが中々にいけてました。そしてペットボトルで飲んだ秩父源流水も美味しかった。Sunday Songbookでナイヤガラ音頭とか聴きながら横浜へ帰路を走行して行きました。
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山道はかなり冷えていて、道路脇には雪が積もっていて。ノーマルタイヤだと朝夕は凍ってスリップするかも。良く晴れた日中に行けてよかった。

三十槌の氷柱の他、秩父には幾つか氷柱スポットがあり、あしがくぼの氷柱は駅から徒歩で行けたり。またどこも夜はライトアップをしているそうです。夜間まで秩父を走るならスタッドレスを用意した方が賢明だと感じました。画像でみる千倍は良かったので、もしよろしかったら秩父小旅行、お薦めです。

by wavesll | 2018-02-04 20:30 | | Trackback | Comments(0)

Slawek Jaskulke『Sea』を立春の朝に聴く

Slawek Jaskulke - Sea (Full Album, Youtube)


立春寒波、まだまだ寒い朝に珈琲を飲みながらこの円盤を聴いています。
ポーランド・ジャズ界が産んだ珠玉のピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケ。彼のエレピのように甘美で、そして静謐なピアノ。

この『Sea』ではそんな彼の音像をこころゆくまで楽しむことが出来ます。生成消滅する波が『海景』のように動的平衡で時を越えていく、そんな音。冬の朝の白く鈍く輝く空からの光が、大寒の海に刺すような、そんなListening Experience.

一つの音世界を顕わす盤を手に入れる喜びは、上質な定番の服飾を持つ喜びにも似て。素敵な一欠片が嵌る、そんな気分になりました。

by wavesll | 2018-02-04 07:50 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Photographs of 第66回 東京藝術大学 卒業・修了作品展

懸谷直弓 ≪2.5次元の触覚≫
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藤田クレア ≪閾≫
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鈴木修一郎 ≪夜景≫
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齊藤琴絵 ≪影は絶えず≫
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SIMONE PHILIPPOU
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堀内悠希 ≪Circular Clues≫
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栗木結生 ≪今日めぐりあえなかった人達≫
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石塚嘉宏 ≪数えきれないほどたくさんの粒子の移動について≫
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鷹觜絢香 ≪Twin Chair≫
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岡ともみ ≪岡山市柳町1-8-19≫
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黒氏琢也 ≪ムズムズ≫
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後藤宙 ≪Composition:Heptagon≫
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澤井恭平 ≪Soul Immortal≫
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倉田明佳 ≪When I came back to myself≫
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趙恩枝 ≪記憶の緑≫
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日下部岳 ≪可能世界と石≫
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岸由紀子 ≪Paradise(ver.JY)≫
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伊藤五津美 ≪孤を描く≫
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京増千晶 ≪容疑者:■本陽一(32)≫
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住吉美玲 ≪いつかその時が来たら、私は≫
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渡邊優子 ≪漂う夢≫
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細渕すみれ ≪いるかホテルの友人≫
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川上椰乃子 ≪弁慶橋より≫
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真鍋由伽子 ≪変わらない海≫
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大山菜々子 ≪今はまだ揺籠の中で≫
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金丸理恵 ≪かつ消えかつ結び≫
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安河内蘭 ≪回帰≫
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上野真樹 ≪畜生道~獄中愛物語~≫
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岡村峰和 ≪自画像「鷺男」ポスター≫
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長谷川友香 ≪Here≫
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石村大地 ≪自刻像~好きを集める~≫
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澤村崇太郎 ≪あとどれくらい僕は深く潜れるだろう≫
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澤村崇太郎 ≪ダイバー≫
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石下雅斗 ≪The Tower of Life≫
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江田伊吹 ≪望郷≫
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小早川和香奈 ≪filtered sunlight≫
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吉原優里子 ≪A blink of bloom colon starry≫
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東京藝大の卒展に行ってきました。

先ず目に飛び込んで来たのは懸谷直弓さんの≪2.5次元の触覚≫。超巨大なマウスカーソルが現前したプレゼンテーション。逆ARというか、仮想が現実化することで、物質というのは超密度の情報体でもあるのかもしれないと思いました。

本日は最終日で、棟によっては1/31までだったのか><!とか思いつつも藤田クレアさんのヴンダーカンマーな≪閾≫を愉しんで。

絵画では写真と見まごうような鈴木修一郎さんの≪夜景≫、黒炎に闇虹が滲む齊藤琴絵さんの≪影は絶えず≫、日本的なめでたさがいいSIMONE PHILIPPOUさんの作品、堀内悠希さんの≪Circular Clues≫の機械と風景スケッチのめぐりあわせ、紫輝に透ける栗木結生さんの≪今日めぐりあえなかった人達≫、石塚嘉宏さんの≪数えきれないほどたくさんの粒子の移動について≫のコンポジションや水でつくったかのような鷹觜絢香さんの≪Twin Chair≫のエメラルドグリーンに目を瞠りました。

そして岡ともみさんの≪岡山市柳町1-8-19≫はお婆様の家の品々を使いながら、静謐に鳴る環境音と透明な板を使ってレイヤーを組む暗やみの中で光が存在する作品。懐かしさと尖端性が同居する感覚でした。

藝大美術館へ行くとまず黒氏琢也さんの≪ムズムズ≫が。虫が這う劔?面白いフォルムでした。中の展示も素晴らしいものが多く、後藤宙さんの≪Composition:Heptagon≫の堂々たる美、木で人魚を顕わした澤井恭平さんの≪Soul Immortal≫、現代的な女の子の可愛さとカッコよさが表現された倉田明佳さんの≪When I came back to myself≫、情報の構造体を形成した趙恩枝さんの≪記憶の緑≫、日下部岳さんの≪可能世界と石≫と岸由紀子さんの≪Paradise(ver.JY)≫は連作の中での全体の合成の面白味がありました。

ここで東京都美術館へ移動、伊藤五津美さんの≪孤を描く≫は貝殻が張り付けてある球体の作品。京増千晶さんの≪容疑者:■本陽一(32)≫は「の」の字が盗まれた世界線のユーモアがある作品。結婚情報誌の表紙を全部自分の顔にした住吉美玲さんの≪いつかその時が来たら、私は≫にもニヤリとさせられました。

日本画がとっても素晴らしくて、渡邊優子さんの≪漂う夢≫の漆黒のカイロス、細渕すみれさんの≪いるかホテルの友人≫はピンクの壁から南米のマジックリアリズム世界への扉が開かれる様に感じて好きでした。川上椰乃子さんの≪弁慶橋より≫の濠の緑が美しくて。写真より全然生が良かったです。

真鍋由伽子さんの≪変わらない海≫の冬の情景、大山菜々子さんの≪今はまだ揺籠の中で≫は仙人掌が良かった。金丸理恵さんの≪かつ消えかつ結び≫は懐石料理のような澄んだ味とキャンディーのようなPOPさが融合していて。安河内蘭さんの≪回帰≫にはクリムトの金地のような美しさを感じました。

上野真樹≪畜生道~獄中愛物語~≫はスティッキーフィンガーズのようなファッショナブルな狂いがあって好きで◎岡村峰和さんの≪自画像「鷺男」ポスター≫はアイディアと実装クオリティの勝利。長谷川友香さんの≪Here≫にはLOSALIOSの音が似合いそう。

B1へ降りていくと彫刻作品群が。石村大地さんの≪自刻像~好きを集める~≫は甘い毒っ気が好みで。澤村崇太郎さんの≪あとどれくらい僕は深く潜れるだろう≫は潜水士を木で彫るのが面白く、素潜りの≪ダイバー≫は泡を彫刻してて興味が惹かれました。

石下雅斗さんの≪The Tower of Life≫は古代遺跡から採って来たような崩れが見事。江田伊吹さんの≪望郷≫には裏にあるドラマの深さを感ぜさせられました。そして恐竜骨格のような小早川和香奈さんの≪filtered sunlight≫。最後に吉原優里子さんの≪A blink of bloom colon starry≫金属の花を目の保養に会場を後にしました。

結構焦って回ってCheck洩れも多数、出来れば最終日も12:30終わりでなく17:00までやって欲しかった><と想いつつも、結構スパスパみれて快い卒展となりました。

by wavesll | 2018-02-03 18:24 | 展覧会 | Trackback | Comments(2)