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Cribas -『Las cosas』&『La hora diminuta』 未明と黎明の透間にコンテンポラリー・フォルクローレを

Cribas - Las cosas (Bandcamp link)



敬愛する南米音楽DiggerのBamudaさんがTweetで推されていたクリバスのアルバムをHMV record shop 渋谷で試聴し、1曲目のAtoms For Peace並みのRhythm/Beatの面白さにやられ、そこから静謐さと吹き抜ける荘厳な展開に心が晴れ渡りました。

アカ・セカ・トリオも輩出したラ・プラタ国立大学出身のアーチストで、南米の空気を伝えてくれて。フリアカでみた蒼穹を想い出しました。

そして2ndの『Las Cosas』が深夜-未明だとしたら1stの『La Hora Diminuta』は黎明。コンテンポラリー・フォルクローレの爽やかな風が心地いい。

ワールドミュージックを好んで聴いてきて10年あまり。最初は飛び道具的な音楽として開拓していたのですが、南米音楽、殊にアルゼンチンとブラジルの音楽にはデザートのような特殊な音というよりコメのように主食に成り得る普遍性と特別さを感じて。

それも激情と裏腹に在る涼やかさが生活の中にすっと馴染んでくれ、自然への敬意も好ましい。ロック以前から存在する肥沃な音楽の大地に心をくゆらせる、素敵な時間を味わえました。

by wavesll | 2018-05-31 04:37 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

リス像に松ぼっくり

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ふらりと立ち寄った白楽の公園の入り口にて。粋なことをすなる御人もいるものだ。


by wavesll | 2018-05-29 21:55 | 街角 | Trackback | Comments(0)

『Lemmy』(邦題:極悪レミー)。愛が滲み出るオッサンの雄姿 MotörheadのBass Legend.






モーターヘッドをきちんと聞いたのは2015年。Fujirockに出るので意識しGlastonburyでのライヴをみて”これ尖っているのにオーセンティックで凄くカッコいい”と想って。

そしてその年末にLemmyが逝ってしまったのも記憶に強く残っています。

自分は昔の英米のロックには疎いところがあるのですが、Jimi Hendrix, Cream, Rolling Stones, Led Zeppelin, The Beatlesと段々ロック・クラシックスに嵌り始めて。

そうして改めてアルバム『Ace of Spades』を聴くとこの音やっぱりカッ飛んでる!と。メタリック・パンクというか、ロックンロール奔流で。英米ロック耳が出来てきたこともあるのか質感が今の自分にはすっと入る上にフレッシュさもあって最高でした。

そこで”そういえば『極悪レミー』っていうドキュメンタリー映画あったな”とTSUTAYAで借り、この明け方にみていました。

結論から言うとレミー、全然極悪ではないw
確かにスピードはやるわ大酒飲みだわ、軍事趣味でナチスにも手を出すは、グルーピー等1000人切りするはしているけれども、人としての真道を外してないないと感じるのは彼が他者に敬意をもって対していると感じるからだと想います。

ロック精神は何も「極悪なことをする」では無くて不良の正義、義侠的なものというか、自分の信じる道を時に突っ張って、時に暴走して進むアティチュードに感じて。純粋さ故の逸脱、自由の謳歌で。そこに生き様を感じ、逆にその矜持を失うと単なる淫楽になるのだなと思いました。

ロックに目覚めたきっかけとしてレミーが挙げたのもリトル・リチャード、エルヴィス、ビートルズで、レミー自身ジミヘンのローディをしていて”やっぱりこの人は弩真中の人なのだ”と。またモーターヘッドの前にホークウインドというスペイシーロックバンドにも在籍していたことも知りました。

本編でもオジー・オズボーンやジョーン・ジェット、トリプルH等がレミーについて語りますが、特典映像もデイヴィッド・エレフソン(メガデス)やジェイオン・ニューステッド(exメタリカ)、キャプテン・センシブル(ザ・ダムド)やカーク・ハメット(メタリカ)、スラッシュ、ニック・オリヴェリ(QOTSA)達がマーシャル・アンプを使ったレミーの突出したベースプレイを解説したり、レミー自身がシド・ヴィシャスについて語っていたりして必見です。

LAのバー&グリル、レインボーにていつもジャックコークを飲みながらゲームをやっていたレミー。そのすれっからしのピュアさと突き抜けた音楽に歓びを受けました。

by wavesll | 2018-05-29 07:03 | 映画 | Trackback | Comments(0)

ケリー・マクゴニガル監修『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』で呑む量を梳く。

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元TOKIOの山口メンバーのアルコール依存症の話を聴いたとき「自分も”今日は何もなかったな”なんて日についつい酒を飲むことで脳を疲れさせ何かした気になっちゃうことあるな」と少し怖くなり、酒量を減らそうと試みました。

取敢えず飲むの抑えようと決めた週は平日5日飲まず、その後は大体休肝日を週3くらいやっていて。特に必要のない時は飲まない感じにしていきたいです。

そんな中で一助になってくれたのが『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』
脳科学、心理学から意志力を身体的心的に鍛える方策が書いてあって。サクッと読めました。

中でも心に残ったのは「よいことをすると悪いことがしたくなる」の章。この心の働きに「モラル・ライセンシング」という名称があるとは。

自分を甘やかさないためには「今日と同じ行動を明日もとる」と決意することで”今日まではイイや・明日からやろう”というのに意思の力で乗り越えるというのも面白いなと。

意志力を充電するためには睡眠をとる、血糖値をあげる、自然を浴びることがいいというのも具体的で。これは試してないけれどマインドフルネスのHow toも書いてありました。

君子危うきに近寄らずというか、金持ちはコンビニに寄らないと聴きますし、ドーパミンの誘惑をそもそも起こさない行動パターンを選ぶのはいいですね。逆にストレスも意志力への大敵で、そういう人物や事柄からも身を離すのが普通に心身に良いのだなと。

また敢えて誘惑に負けて”欲望に従ったけれど想ったほど歓びはなかった”という悟りを得たり、或いは欲望のニンジンを使って意義あることへのモチベーションにするというのも当たり前の言説だけれど、その当たり前の積み重ねが善い習慣なのだと。例え欲望に一時負けてしまっても”もうどうにでもなれ”でなく、レジリエンスが大切なのだと。

レジリエンスでいうと”やらなきゃならないことの動き出し”が私は遅い癖に小さな失敗でも零百思考をしてしまって。それでも小さく細かくしてとっかかるとスッとやれるもので、反復とレジリエンスはハイ・スタンダードを造れるなと。

一方”やらないようにすること”では個人的には酒が一番飲みたくなるのは飲んだ翌日の夜で。そこを乗り越えると結構いい感じに楽に過ごせる感覚があります。欲望をなくしすぎると何のために生きてるのか分からないから、さらに高い欲望に誘導できるように自分をハンドリングしていけたらと想います。

酒以外の所でも最近スマホから2chビュウワーを削除したりPCからブックマークを削除したりして。環境を整備すること、ちょっとした段差をつけることで行動の変化に繋げられるんだなぁという実感があります。

”生産性”なんて言葉はどうにもアレだと想ってしまう人間でゅ ゑ 、ζ、 ゎこそ善きかななんて想ったりしてしまいますが、もうあまり箴言も受けない年ですし自分の躾は自分でしていきたいなーと。取り合えず腹も凹むし懐にも優しいし減呑は無理のないペースで続けていきたいです。

by wavesll | 2018-05-28 05:29 | 書評 | Trackback | Comments(0)

ラオフェスにてMs. Pat PatdavoneとMr. Soulath Thammavong, M/ALLにてGotch, テンテンコ & Yellow Fangをみる

ラオフェスをみに代々木公園へ行ってきました。
スティールパンによりラオス国歌が奏でられる中で飲んだビアラオ・ゴールドがイケる!
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ステージに出てきたのはラオスの舞踏団によるモン族のダンス、そしてMr. Soulath THAMMAVONGさんのラオス歌謡もいなたさと未来感が同居していい感じでした。
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ヴェトナムでいうバインミーみたいなラオスのサンドウィッチ、カオチーを食べました。味はソーソー。
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僧侶やダンサー、ケーン奏者による神輿?のパレード
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お目当てであるラオスのトップスター、Ms. Pat Patdavoneさんのステージ。
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2018-05-26 Pat Patdavone , LAOS FESTIVAL 2018 in JAPAN

やっぱいいんだよなぁ。この電子音歌謡、ちょっとクンビアっぽい感じというか、ここら辺の陽るいヘンテコさを洗練させてVoodoohopライクにプレゼンテーションできたら相当いい音が創れるのでは。

Asiaに共通する歌心と外洋な感覚がなんとも心地よかったです。

ライヴ終わりにビアラオ・ダーク。やっぱり美味い。ラオスのビール、東南アジアで一番美味いかも。
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ここで代々木公園を後にして渋谷WWW / WWW X等で開かれているクラウドファンディングによってフリーとなったフェス、M/ALLへ。
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初っ端からGotchによるバンド。メンバーはthe chef cooks meよりkeyシモリョー, Gt佐藤ニーチェ, Gt井上陽介(Turntable Films), Dr伊吹文裕, Ba.中西道彦(Yasei Collective), Sax and flute永田コーセー(EMPTY KRAFT)の7人編成。

これが幸せでカンファタブルな一時でした。ゴッチも本当に楽しそうに歌っていて朗読も飛び出て、ソロプロジェクトの良い抜け感とチャレンジが何とも心地よく今のゴッチが聴けた気がしました。

特にフルートが好かった。2曲目の轟音のなかでフルートが鳴り響いていたのはエクスクルーシヴでした。

そしてラストは「Taxi Driver」、この曲で一気に好きになったんだよなー。ハートウォームで自由さのあるいいライヴでした。



次に出てきたのがテンテンコ。


80sアイドルな感覚もありながら弩サイケな歌唱にサウンド機材で電子音を切り入れるスタイル、フェティッシュの極みですげーなと。


そしてこの人たちも一度見てみたかった。タイから来たウィメンズスリーピースバンドYellow Fang!!!!!
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Yellow Fang' Live at "เห็ดสด#2" โดยฟังใจ

"ワールドミュージックみ関係なく普通にいい”。爽やかな風が吹き抜ける感覚。

そんな中から電子音をフィーチャーした楽曲や轟音にもすらっといけるし、ホント素晴らしい。グリーンランドのNanookを初めて聴いたときみたいなときめきがありました。3人のキャラも伝わって良かった◎

M/ALLは政治的な活動の一環としてのクラウドファンディングでのフェスで、こういうのに参加したのは初めてだったのですが、”面白そうだからふらっと行ってみよう”から政治や社会への参画になることもあるし、米国で選挙戦にアーティストが出るみたいな空気嫌いじゃないし、何よりいい音でした。

ラオフェスは明日(明けて今日27日)もやっていてMs. Pat Patdavoneさんのステージや、爆風スランプの二人のステージもあるそう(追記:「旅人よ」演ってくれたみたいです!)。またM/ALLもやっていて、Yellow Fangのステージももう一度あるそうです。梅雨入り前のこの湿気を音楽で昇華させるのもいいかもしれません◎

by wavesll | 2018-05-27 00:49 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

落合陽一「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」展@GYRE

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神宮前GYREへ落合陽一さんの個展「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」を観に行ってきました。面白かった。

落合さんと言えばとこれいう浮遊する球体がスピンしながら回転する≪Levitrope≫(動画link)の他、波形なオブジェが浮遊する≪Silver Floats≫(動画link)も好かったし、特殊なレンズにより視覚をハックしてくる≪Morpho Scenery≫や磁性流体を使った≪波面としての古蛙≫(動画link)も佳かった。

こうしたメディアアートには一定の批判もあり、チームラボと十把一絡げにするTweetなんかも散見したのですが、寧ろ言論強者ゆえ惑わされているのではという警戒心を持つ点で落合さんは菊地成孔氏的なポジションに感じます。

けれどもDCPRGを生で浴びた時の言語無関係な圧倒的な快楽のように落合さんの作品には非言語表現である質感への拘りが感じられるというか。確かに一種「素材・技術をそのまま出した」ようなソリッドな表現だけれども、チームラボの作品に感じる質感の浅さへの不満は落合さんの作品群にはそんなに感じないというか。(ちなみにそんなチームラボも宇宙と芸術展 at 森美での映像空間作品は良かったと感じました )

今回だとモルフォ蝶が物理的にパタパタする奴や動物の目のパネル、吹き抜けに在った昆虫のパネル、イルカの寫眞と彼らの声の展示や、プラズマの放出による虫の音の展示など”もうちょっとふくよかに肉付けした方がいいのではないか”という表現もありましたが、鯖の肌を顕わした≪波の形,反射,海と空の点描≫等かなり良く、質感により雰囲気が起ち上がる域に達していたと感じました。

展覧会を出る時にたまたま落合さん自身にもお会いできて。きさくに写真撮影にも応じられていて。お声掛けしたのですが、服装などまさにイメージ通りな飄々とした方でした。

by wavesll | 2018-05-26 03:25 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

キャットストリートの排気口

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by wavesll | 2018-05-25 19:37 | 街角 | Trackback | Comments(0)

TAMASHII COMIC-CON@渋谷キャストでのアメコミヒーローズ

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by wavesll | 2018-05-25 18:55 | 街角 | Trackback | Comments(0)

R. Vincenzo『EP』X 池蓮 第50回音の貝合わせ 今最も感性をワクワク刺激する音の浪

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最近聴いた中でダントツに音楽的に面白かったのがSpotifyで聴いたR.VincenzoのEP。音楽のFreshな未来を感じました。

フィールド・レコーディング、南米のダンス・リズム。そして昭和歌謡のサンプリング、欧州フォークロア…最近一番楽しみなサンパウロの音楽集団Voodoohopから次々と飛び出てくる才能には目を瞠るばかりです。

先日の初来日公演に馳せ参じることが出来なかったのが悔やまれるところ。音楽ラヴァ―有志達のクラウドファンディングによって今年も開催が決まったFestival de FRUEとか、いつかまた出来るだけ近くに再来日して欲しいなぁ。

Sound cloudにはVinyl 12"verがULされていて、アレンジ違いの楽曲もあるのでこちらも要check. 日の本の楽曲からヨーロピアン土着音楽までを電子クンビア的なセンスで解体・再構築してみせるこのレフト・フィールドな音こそ、まさにイマ本意気で欲しかった音でした。

寫眞は希臘神話で現世を忘れ夢心地になれると言われる実をつける植物の名を冠した花。Xanaduへの旅路の始まりに…。

by wavesll | 2018-05-25 05:50 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

Showの虚で人生の実を破壊されないために

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気が滅入る報道ばかりで、人里から離れたくなります。と共に一方で人のぬくもりが時に欲しくなる。そんな肌寒さ。

気が滅入るのは自分自身の行動指針の不味さを他者の姿からみせつけられている気がして。

登山家の栗城さんが、亡くなってしまいました。
私が彼を初めてみたのは2010年頃、TVのドキュメンタリーで。その後何かのイベントで一度だけ握手し、手が本当に柔らかかった記憶があります。

メディアの寵児は往々にして専門家からはまがいものという扱いを受けるもので、実際栗城さんは業界内での評判は低かったけれども、パンピーの私にとっては一人の冒険者でした。

と、同時に今回の件で色々な記事を読んで、近年栗城さんが無謀さを増して破滅へ向かって行ったのを知り、私も彼を追い詰めた大衆の一人だったのではないかと、砂を噛む思いです。

10年くらい前のTVドキュメントでは栗城さんが7大陸最高峰単独無酸素登頂を目指した理由が「ニートに近かった頃元カノにふられ、何者かに成ろうと決意したため」と語られていて。その素人感が親近感に繋がって冒険の共有というコンセプトを肉付けしていた気が私はしています。彼を知る大学教授が人一倍お茶目でショウマンシップにあふれた学生時代の栗城さんを呟いていました。

けれど、彼は決定的に実力が足りていないのに、目指すルートはどんどん無謀に難易度を上げていったようです。通常のルートではなく、北壁、西陵、南西壁へと。

一説にはスポンサーを集めるために過激なゴールをぶち上げざるを得なかったとも言われています。その上で、是は勝手にシンパシーを彼に感じていた自分の目線では、彼は一発逆転ができるだけショウをインフレさせざるを得なかったのでは?と想うのです。

人から耳目を得ることが大好きだったお調子者。けれども「変わったこと」の刺激は摩耗し、インフレさせていかないと自分の価値が無くなってしまう恐怖。その結果、もはや自己破壊になるくらいにショウが暴走していく…。

ショウによって一発逆転を目指すにしても、藝を磨くというか、ファンダメンタルの研鑽をしていけば平衡感覚を崩すことはなかったかもしれないのに、積みを継続することでなく瞬発芸というか、栗城さんは所詮ショウだからと実力を上げていく努力を怠っていたように感じました。そして実を伴わない虚の結果、遂には命を失ってしまった…。

実を伴なわない虚のショウマンシップが不快さを振り撒いた最近の事象としてもう一つ上げられるのは日大ラグビー部での悪質なタックルをした選手の記者会見でTVが酷い行動をとっていたこと。

私自身マスコミの姿勢は「人の道に外れている」と想いながら、けれどメディアの人間は「こちとら面白いものをつくるために骨身削って生き馬の目を抜いているんだ、お前ら(世間)は面白いこと言えんのか」くらいのことを想っているのではないか、と想うのです。

文句を言いながらも俗情に流されてこういう過度に胸糞悪くショウアップされたニュースを視聴する人が多い限りは”結局こういうのが欲望されている”とマスコミの態度は変わらないと想います。メディアは”えげつなくても面白ければ(数字が取れれば)それが正義”というのが行動原理で、メディアに節度を求めるならば我々視聴者自身が節度が求められるのだと感じます。

ショウが節度を失っていくのはTVというメディアが本芸よりも余技やしょうもない素人芸に向いたものであることがあるかもしれません。

特にニュース(バラエティー)のコメンテーターなんて最たるもので、芸人、タレント、そして有識者としてでているのも別に専門家ではなく、井戸端会議の域を出ていなかったり。たまにワイドショーをみると”視聴者舐められてるなぁ”と想わざるを得ません。

結局のところ実を積み重ねるのではなく口先三寸のインスタントな虚で果実を得ようとするから人倫を失っていくのではないか、と。

他者に対して敬意がないのは自分自身のプライドをダンピングしすぎていることの裏返し。そして結局そういう虚芸では尊敬や自己肯定感は得られず“自分はこんなにも犠牲を払っているのに真っ当な評価を得られていない”と負のスパイラルが起きてゆく…。

ヒトとしてのバランスをショウマンシップが壊していく。無論当人に非はあるけれども、オーディエンスも一端を担ってしまっている。

もし”面白くなくてもあなたは大切な人なのだ”、或いは”インスタントな禁術でなく本芸の研鑽に邁進した方があなたの価値が上がる、あなたは自分自身の誇りや労苦を安売りする必要はない”と温かい指摘をしてくれる身近な人がいたら、その箴言を謙虚に受け入れることは、破滅の螺旋からの解脱の一助になってくれることと思います。

誰も犠牲にせずとも、僅かずつかもしれないけれども前に進み経験を積み重ねることは出来る。虚のレバレッジを利かせた空中戦が効果的な事もあるけれども、己をダンピングしなくて済む場所を見つけ、真っ当なぬくもりを得て仁を見出し己を高めていける。それは27クラブを通り過ぎた人間が歩むべき道なのかもしれない、さらに時代の新風もそういう気風に成ってきている。そんなことを近年とみに感じる処でした。

by wavesll | 2018-05-24 03:22 | 私信 | Trackback | Comments(0)