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aiko LOVE LIKE ALOHA Vol.6

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サザンビーチ茅ヶ崎にてaikoのフリーライヴ、LOVE LIKE ALOHAをみてきました。

中学の頃オールナイトニッポンSUPERで聴いてたあの人がこんなに近くに!自分も今やOver30ですが、aikoがいる限り「女子」の年齢は後進され続けるなぁなんてステージを観て想ったり。

それこそ90sの「花火」や「カブトムシ」とか「ボーイフレンド」とかが一番聴いてた頃でしたが、今のモードの曲目でもやっぱり聴き馴染みがある歌が多くて、JPOPのフロントラインでずっと活躍してきたスゴさを目の当たりにしました。波音がバラードにうつくしく重なって。サザンの曲を挟んだメドレーも。

客の煽りなんかも「こんなんALOHAの時だけ」といいながら近所のマンションから聴いてる人をいじったりとかwまさにフリーダムwそして「海の向こうや空の上にも届けたい」と。楽しさと、切なさもあって。

そして最後の「キラキラ」からの花火、素晴らしかった。8月の終わりの想い出になりました。

Setlist

1. 夏が帰る
2. あたしの向こう
3. 予告
4. 横顔
5. アンドロメダ
6. 瞳

7. ミス・ブランニュー・デイ
8. ドライブモード
9. エナジー
10. 二人
11. Ya Ya (あの時代を忘れない)
12. 信号
13. 初恋
14. 明日の歌
15. 雲は白リンゴは赤

16. 天の川
17. 花風
18. 夢見る隙間
19. ストロー
20. ハナガサイタ
21. キラキラ



aiko-『キラキラ』(from Live Blu-ray/DVD『ROCKとALOHA』)


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by wavesll | 2018-08-31 02:13 | Sound Gem | Comments(0)

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』 人種差別への高らかな反論であり世界を記述する貴さを感じる大著

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ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳『銃・病原菌・鉄』を読みました。
パプアニューギニアで投げかけられた「あなたがた白人は沢山のものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それは何故だろうか?」という問い。

ユーラシア大陸の民が文明を発達させたのに対して、石器時代に近い暮らしを続けている民もいる。果たして何故そのような違いが起きたのか。この巨大な問いにジャレド氏は多種多様な学問的知見を通して応えようとします。

”文明が民族によって異なる歩みを辿ったのは何故か?”ジャレド氏は先ず俗説を退ける處から本書を始めます。
その俗説とは例えば「民族によって知能に格差があるから」、「南の熱い地域よりも北の地域の方が文明が発達しやすいから」など。

けれども遺伝子の淘汰から言えば、文明によって守られた地域よりも原生林で暮らす方が”賢くなければ生き残れず子種を残せない”し、四大文明が発達したのは非常に暑い土地でした。

また「ヨーロッパには銃・病原菌・鉄があり第三世界を征服できた」との説、確かにそれは直接的な要因だけれども、では何故欧州に銃と病原菌と鉄がもたらされたのか。その究極的な要因をジャレド氏は求めようとします。

その結論とは「ユーラシアの肥沃な三日月地帯には食料栽培に向いた原生植物があり、そして家畜化可能な大型哺乳類が生息していた。その結果余剰が生まれ、政治家や軍人、発明家などを養うことが出来る国家規模の集団が生まれた。さらに南北に長いアメリカ大陸やアフリカ大陸と異なり、ユーラシア大陸は東西に長かったため、食糧栽培の伝搬とそれに伴う技術の伝搬が起こりやすかったためにイノベーションが発達しやすかった」というもの。

本書が持つ最大のメッセージは”人種による優劣はなく、人類文明の発達には環境的要因が大きく影響している”ということ。それを博覧強記の智見により解き明かしてくれたのでした。

人類文明の各地での違いが起きたのは1万3000年前の氷河期の終わりから西暦1500年までの辺り。700年前にアフリカで生まれた人類はグレートジャーニーによって紀元前1万年前には南米に到達、紀元前4万年には船を使ってオーストラリアに到達し、ニュージーランド沖のチャモロ諸島に西暦1300年には到達しています。そこから1492年の西洋と南米先住民の接触と征服へと歴史は続いていきます。

この記述を読んで「そうか、人類の最後に定住地として到達したのはニュージーランドだったのか。ポリネシアの民はきっと進化によりソフィスティケイティッドされていたのだろう」なんて私は想ったのですが、そんな当てずっぽうは第二章のマオリ族によるモリオリ族の虐殺のエピソードによって論破されます。

第三章ではペルーのカハマルカ高原に於いてピサロがインカ皇帝アタワルパを圧倒する現場を当時の手記からありありと書き上げて。アタワルパが余りにも無防備だったのは文字が無かったために非道な欧州人の人間パターンをインカの民が認識できなかったという事情が語られます。

彼らの差異はどこから生まれたのか?それは農耕に適したエンマーコムギやエンドウ等8種の「起源作物」の多くが肥沃な三日月地帯に自生していたこと。そこからより収穫しやすいように品種改良が続けられていったこと。逆に南北アメリカではトウモロコシの原種とも言われるテオシントは食べるのに適していず、カロリーを取れ狩猟採集に対抗できるまで品種改良するのには長い時が必要だったという事が大きかった。

そして家畜化可能な動物に関しても、ペットを越え農耕や軍事など大きな益をもたらす大型草食哺乳類の「由緒ある14種」のほとんどがユーラシアにいたという幸運も大きかった。これは時代が下ってから人類が到達した南北アメリカやオーストラリアでは、発達した狩猟技術が人間の脅威に慣れていなかった動物を絶滅に追い込んでしまったことも大きかった。

これらの栽培植物の伝搬に於いてユーラシア大陸が東西に長かったのも発達に大きく関わりました。というのも同じ緯度だと日照時間や雨などの気候条件が同じになりやすいため。これに対して南北アメリカやアフリカでは、緯度が大きく異なるために栽培植物を伝搬させることが非常に難しかった。

さらに家畜と共に暮らした結果として家畜由来の病原菌が人間にも発病させ、その結果免疫を発達させることになったことがヨーロッパ人にとって他の大陸を征服するのに有利に働きました。インカの民やネイティヴアメリカン、そしてアボリジニやポリネシアの人々などは直接殺されるよりも欧州人が持ち込んだ病原菌で夥しく死亡していくこととなりました。

これらの病気が蔓延するためには人口が大きいことが必要ですが小規模血縁集団(バンド)から部族社会(トライブ)、そして首長社会(チーフダム)から国家(ステート)へと巨大化していくには食料生産も大きな要因で、社会の規模が大きくなると灌漑なども整備で木、さらに集約的な食糧生産が行え、人口が増え、平等な社会から集権的なシステムがさらにつくられるという流れもありました。

文明の大きな要素である文字は今までの人類史で独自に発明されたとみられるのはシュメール、中米、中国くらいで、その他のエジプト文字などはそこからの模倣によって生まれたとの立場をジャレド氏は取ります。

音素を顕わすアルファベット、音節を顕わす日本のカナ文字やギリシア・ミケーネ文明の線文字B、そして漢字などの表意文字。これらの文字システムの成立過程において、表意文字を同音異義語に応用するというイノベーションが大きな変革となったと語られています。

alephがセム語で雄牛、bethが家、gimelがラクダ、dalethがドアといった語源や、アーカンソー州でアルファベットのアイデアを知り自らチェロキー・インディアンの文字体系をつくったセコイヤという人物の話やイースター島にも独自の文字があったという話も面白かった。

そして下巻のほとんどはニューギニアや中国、アフリカ等の先史時代からの人々の変遷について書かれていて。オーストロネシア人という人々がいたこと、アフリカには黒人・白人・黄色人種の他、ピグミーとコイサン族という民族がいる事、マダガスカルには古代に大移動してきたボルネオの血が濃く残っている、そして気候の違いからコイサン族が喜望峰の辺りに進出できなかった故に南アフリカが白人に占領された事等、全く知らなかった物事を知らせてくれました。

ジャレド氏は、環境によって文明の歩みは違ったと論じますが、決して人間個人の自主的な先取性を否定するわけではなくて。けれども大河のような歴史を科学するという上で、人類の歴史のメカニズムを解き明かそうという大事業の大きなメルクマールを本書は成しえたと感じます。その上でエピローグでは”なぜユーラシアの中でも欧州が特に力を持ったのか”などの残された課題も語られています。

また本書は真に博覧強記な執筆で、コーラナッツというアフリカの植物は初期コカ・コーラに使われていたとかマカデミアナッツはオーストラリア原産だとかアラム語の齟齬であるセム語系の発祥はアフリカにあるなど変幻自在なのだけれども、「文明の異なる発達は環境により大きな影響を受けた結果」という巨大な論のための縦横無尽故に一本筋が通っている論を読め散漫な印象はないという感慨を持てました。

人種差別への高らかな反論であり、人という種族がいかに生きたか、その営みに深く届く書物。ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』では文明以後の中南米や東南アジアの知られざる世界史を学べたと想いましたが、本書ではポリネシアやアフリカを知れ、自分の中で地球史として一つのパースペクティヴを持てた気がして。世界を記述する貴さを味わうことが出来ました。





by wavesll | 2018-08-30 06:51 | 書評 | Comments(0)

小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮展@原美術館 「静物画」を再定義・拡張する展覧会

≪餐≫
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≪粧≫
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≪Pendulum≫
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≪Drop Off≫
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果実や花をまるで絵画のように写真に撮り、そしてその時間経過を連続としてみせる。或いは4秒の瞬間を12分に引き延ばして映像展示する。このような「静物画」を再定義する様な試みに感銘を受けました。

特に撮影した素材が朽ちた姿が実物として展示してあるのが絵を立体として拡張している姿で面白かった。

また映像作品は当初その速度感を掴むのに苦戦しましたが、水曜夜間の映写展示作品を見ている内にリズムが体得出来て。その≪FROZEN≫には古事記の宇宙の始まりのように靄から世界が発生する様な感覚、≪UNDERWATER≫は黄泉の国へ降りていくエピソードを想起させられて。また≪PENDULUM≫はインスタレーション展示では夜から朝への移り変わりがみられたのが印象的でした。

静物画という自明な形式を深い洞察により捉えなおす展覧会。9/2まで。


by wavesll | 2018-08-30 00:28 | 展覧会 | Comments(0)

トーハクコレクション展で高村光雲≪老猿≫や武田信玄・豊臣秀吉・徳川家康・大久保利通の書等をみる

高村光雲 ≪老猿≫
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竹内久一 ≪神鹿≫
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佐藤朝山 ≪龍頭観音像≫
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北海道アイヌ ≪木綿衣≫
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竹本隼太 ≪紫紅釉瓶(辰砂釉瓶)≫
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七代錦光山宗兵衛 ≪色絵金襴手双鳳文飾壺≫
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大久保利通 ≪七言絶句≫
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≪炎摩天像≫
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≪炎摩天曼荼羅図≫
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≪地蔵菩薩像≫
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≪片身替釉洲浜形向付≫
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≪青磁琮形花入≫
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≪紺糸威南蛮胴具足≫
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武田信玄 ≪書状≫
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≪三鱗紋兵庫鎖太刀≫
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≪一の谷馬藺兜≫
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≪小袖 縹縮緬地御所車檜垣流水花卉模様≫
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≪単衣 鼠絽地笠杖砧風景模様≫
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≪単衣 紫浅葱腰替絽地流水草木模様≫
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≪貝尽蒔絵堤重≫ ≪鼈甲製水草鯉蒔絵盃≫ ≪鼈甲製波亀蒔絵盃≫
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≪稲田垂穂柄鏡 銘「<西村豊後掾藤原改重」≫ ≪酢漿草鶴亀柄鏡≫
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≪秋草白菊図屏風≫
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浦上玉堂 ≪山中結廬図≫
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≪尺壁帖≫
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豊臣秀吉 ≪書状≫
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徳川家康 ≪書状≫
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葛飾北斎 ≪勝景奇覧・甲州湯村≫
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葛飾北斎 ≪勝景奇覧・木曾摺針峠≫
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葛飾北斎 ≪勝景奇覧・相州袖ヶ浦≫
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歌川国貞(三代豊国) ≪東都三十六景・吉原仲之町≫
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歌川国貞(三代豊国) ≪端唄の意 二編・雪ハともヘ≫
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歌川国貞(三代豊国) ≪見立・お七≫
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歌川国貞(三代豊国) ≪真賀多三婦久対≫
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歌川国芳 ≪にぎわいぞろい・浅草のにぎわい≫
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歌川国芳 ≪にぎわいぞろい・花のにぎわい≫
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歌川国芳 ≪当世流行定≫
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歌川国芳 ≪当世流行定≫
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歌川国芳 ≪当世流行定≫
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歌川国芳 ≪誂染好色取・うハいろ≫
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歌川広重 ≪東都名所・佃 月夜之圖≫
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歌川広重 ≪富士≫
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歌川広重 ≪江戸名所・雪≫
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歌川広重 ≪江戸旧跡つくし・隅田川木母寺梅若の由来≫
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鳥高斎栄昌 ≪郭中美人競・松葉屋内染之介≫
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柳々居辰斎 ≪団扇持ち美人図≫
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by wavesll | 2018-08-29 01:18 | 展覧会 | Comments(0)

琉球 美の宝庫展にて尚家の王冠、琉球染織、花鳥と舟の絵画、螺鈿漆器などをみる

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六本木東京ミッドタウンのサントリー美術館にて琉球展をみてきました。
目玉の≪琉球国王尚家関係資料 王冠(付簪)≫だけでなく紅型などの琉球の染織、そして漆器の螺鈿細工など素晴らしい逸品ばかりでとても良かった。

第1章は琉球の染織。≪黄色地松皮菱繋に檜扇団扇菊椿模様胴衣≫・≪染分地遠山に松竹梅模様衣裳≫のTHE琉球な美。≪白地霞に尾長鳥牡丹菖蒲模様衣裳≫の派手渋な美。≪白地鶴に貝藻波模様子ども着≫もビタースウィートなうつくしさ。

そして衣装で特に印象的だったのが≪浅地稲妻に松窓絵散し模様衣裳≫のエメラルドグリーンの稲妻柄。≪緋色地波頭桜樹模様衣裳≫はSplashな柄。≪薄紅麻地総絣衣裳≫はピンクに幾何学文様がまた好くて。≪紺地朱格子経緯絣衣裳≫など、インドからインドネシアや大陸を等を通じて琉球へ入った絣の文化に琉球が文化の要所であったところが偲ばれます。

そして裂地がまた素晴らしくて。≪桜波連山仕切り模様裂地≫の赤黄青緑茶桃の山々の柄、≪花色地瑞雲霞に鳳凰模様裂地≫のピンクの鳳凰、≪水色地流水桜散し模様裂地≫の波に花、≪流水蛇籠菖蒲葵に小禽模様裂地≫の落ち着いた渋クリームに渋グリーンの柄がまた好く、≪流水に菊桜模様白地型紙≫という型紙の展示も興味深かったです。

第2章は琉球絵画の世界。山口〔神谷〕宗季(呉師虔)≪花鳥図≫等の日本の影響もありながらも中国の影響が非常に大きくて。

城間清豊(欽可聖、号 自了)≪白沢之図≫は好い治世の時に現れる人面獣。山口〔神谷〕宗季(呉師虔)≪関羽像≫は青龍偃月刀もかっこよかった。座間味庸昌(殷元良)≪雪景山水図≫は雪舟をも想わせるような中国的な山水画。

琉球絵画で特に素晴らしいのは鳥の画。佐渡山安健(毛長禧)≪花房闘鶏之図≫の鳥のじとーとした目、≪牡丹尾長鳥図≫の尾長鳥の青、≪鷹雀枯木芙蓉図≫の雀を狙う鷹の躍動感あふれる構図も素晴らしかった。孫億≪花鳥図≫は黄赤青の極彩の鳥も美しい。

熱帯の植物的に朝鮮絵画の影響がみられる≪虎図≫は目も印象的で。≪琉球少婦逍遥之図≫は琉球GIRLSといった感じで目がぱっちりしてました。≪喜久村絜聡像≫は久米島の地頭代の肖像画。

琉球絵画では那覇港に来る進貢船の画もとてもよくて。≪進貢船の図≫・≪那覇港図≫の黒と朱の船がとても鮮やかで。≪琉球交易港図屏風≫は進貢船の他ハーリーが那覇港に出航していて首里城下の街の姿が鳥瞰で描かれていて素晴らしかった。

また江戸時代には琉球ブームも起きていて≪琉球人来朝図≫の色彩の美しさよ楽童子の麗しさ。そして葛飾北斎≪琉球八景≫のプルシアンブルーも美しかったです。この≪琉球八景≫を描くにあたって北斎が参考にした周煌≪琉球国志略≫も展示してありました。

そして第3章は琉球国王尚家の美、国宝・琉球国王尚家関係資料が展示してあるのです。

≪王冠(付簪)≫は金銀珊瑚水晶瑪瑙琥珀軟玉が金の鋲で黒地に留めてあって、簪には龍が。極渋彩の輝きに歴史を感ぜられました。

国王の衣である≪紺地龍丸模様緞子唐衣裳≫と冬服の≪赤地龍瑞雲嶮山模様繻珍唐衣裳≫はそのゆったりさが印象的で。この他、金とエメラルドブルーの地が印象的なベルトの≪石帯≫、ウコンで染めたという≪黄組物帯≫、御官庫(ウカンクー)という≪靴≫も履き心地が良さそうでした。

そして≪美御前御揃(ヌーメーウースリー)≫では美しい≪金杯≫・≪銀杯洗≫・≪托付銀鋺≫・≪銀脚杯≫の他ビーズが美しい≪御玉貫≫という徳利に朱色が美しい≪朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金御籠飯≫・≪朱漆巴紋牡丹七宝繋沈金足付盆≫が麗しかった。

また茶色にエメラルドグリーンや白などのテキスタイルが描かれる≪御絵図帳≫や、このほか神女が使う≪神扇≫なども展示してありました。

そして第4章は琉球漆芸の煌き。螺鈿細工が真に耀いて。久米島の君南風(チンペー)の≪黒塗菊花鳥虫沈金丸外櫃及び緑塗鳳凰雲沈金丸内櫃≫、金の孔雀の≪黒漆孔雀牡丹唐草沈金食籠≫、朱と黒を混ぜた真紅の漆の≪潤塗花鳥箔絵密陀絵丸形食籠≫、朱の螺鈿な≪朱漆牡丹尾長鳥螺鈿卓≫、栗鼠を象った金細工が凄い≪黒漆葡萄栗鼠螺鈿箔絵箱≫、なんとも豪気な朱の碗な≪朱漆椿密陀絵沈金椀≫など本当に素晴らしいものだらけ!

ここからも銘品が続きます。黒螺鈿龍の広大さな≪黒漆雲龍螺鈿大盆≫と八本の放射な文様がかっこいい≪黒漆雲龍螺鈿大盆≫。鉛ガラスの玉で出来たモザイク画の≪朱漆竹虎連珠沈金螺鈿座屏≫、ガラス棒で出来たストライプの抽象絵画な≪黒漆ビードロ入り山水楼閣螺鈿硯屏≫、円の重なりが格好良い≪黒漆花円文螺鈿合子≫、騎乗の人物が螺鈿で描かれる≪黒漆騎馬人物螺鈿箱≫も良かった。

また徳川家の三つ葵の紋章が螺鈿であらわされる≪黒漆葵紋螺鈿箱≫、黒に虹色の螺鈿画が映える兎が根付の≪黒漆山水螺鈿印籠≫にヘチマの根付な≪黒漆雲龍堆錦印籠≫、堆朱で塗り重ねた≪朱漆樹下人物堆錦印籠≫も良かった。

鳳凰の曼荼羅のような≪朱漆七宝繋鳳凰沈金盤≫、ちっちゃい麒麟がかわいい≪黒漆鳳凰麒麟牡丹密陀絵盆≫、黒にカワセミが映える≪黒漆花鳥螺鈿箔絵密陀絵漆絵盆≫、シックに艶やかなつくりの≪黒漆牡丹唐草螺鈿卓≫、霊的な場へ湯茶や酒を運ぶタークーである≪白檀塗楼閣山水箔絵湯庫≫という作品も文化と美を伝えてくれます。

鳳凰の華麗な姿の螺鈿の≪黒漆桐鳳凰螺鈿東道盆≫、螺鈿細工の葡萄が綺麗な≪黒漆樹下人物葡萄螺鈿沈金八角食籠≫、アシンメトリーな植物の螺鈿画が美しい≪黒漆花鳥螺鈿料紙硯箱≫も良かった。

そして朱の漆器が続いて。≪朱漆山水人物箔絵重箱≫はかわいいし、≪朱漆塗葡萄巴紋箔絵櫃≫は蝶番が印象的。≪朱漆山水人物箔絵東道盆≫は円盤型。≪朱漆花鳥漆絵重箱≫も美しく、≪黒漆山水楼閣人物箔絵革箱≫は渋朱が素晴らしい。≪朱漆山水楼閣人物箔絵東道盆≫は中国的な街並みがオールオーバーに広がって。≪朱漆松岩堆錦煙草入≫はガマ仙人の意匠が面白かった。

デザインを研究した石沢兵吾≪琉球漆器考≫とタトゥー等多岐に研究した鎌倉芳太郎≪琉球芸術調査記録(鎌倉ノート)≫で〆。

本当に芸術は時空を越えていくというか、地場を離れてもこれだけの魅力を放つのかと魅了されました。冒頭に書いてあった「琉球は世界の神梁」というメッセージはしかし要所故に戦火に巻き込まれてしまった歴史をも予見させて。

太平洋戦争で焼失してしまったあまりにも多くの藝術を想うと心が浪立ちます。白沢が出現する様な賢誠な治世が行われることを望んで。このうつくしい藝術たちが後々の世にも伝えて行けるようになればと想います。

by wavesll | 2018-08-27 21:59 | 展覧会 | Comments(0)

アンサンブルズ東京での本当にうつくしい瞬間たち

アンサンブルズ東京へ行ってきました!
大友良英さんがオーガナイズするこのフェスはワークショップに参加した一般市民が演者として参加できるという稀有なフェスで。

15:00時前に東京タワーに着くと出演者の方々が楽器を片手にスタンバイされていて。大友さん曰く「観客より演者の方が多い」状態◎

そこからパレードが始まります。
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演者が超多いから音の奔流がサラウンド!東京タワーの周りを練り歩いて、タワーの中も行進し、そして大風呂敷が拡げられたフェス会場であまちゃんのテーマが高らかに奏でられました!



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そこから今回御目当てだった芳垣安洋とOrquesta Nudge! Nudge! が始まって。原田仁さんのアフリカン・ノイズなVoとサンティアゴ・バスケスのPercusも加わり熱波に共鳴する非常に快い音の鳴りでした。一般の方々の演奏も眩しかった◎

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続いて行われたのがDJみそしるとMCごはんさん&高木完さんのワークショップからの「親子ラップ」。

『サマサマサマ・バケーション まだまだ遊び足りんよ』のフックからの夏の想い出を家族でラップ★こんなにも愛すべきラップ・パーティーがあっただろうか?(いやない)。みんな素敵でした◎

そして本日一番観客の圧が凄かったのがのんのステージ!
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のんちゃん、なんか輝くオーラが凄かった◎大風呂敷タワーにも参加してて、今度LINEでドラマも始まるとのことで、どんどん活躍していって欲しいなぁ★立つと結構身長あることも印象的でした。

会場には自販機もあるしタワー内でも飲み物は買えて。ヴァイツェンを飲んで楽しんだのはサンティアゴ・バスケス Santiago Vazquez ×大友良英×芳垣安洋×柴田聡子ほか×一般参加の人々のLIVE!!!!!

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最高に楽しかった!ビリンバウから始まり大友さん、原田さん、勝井さん、柴田さんなどのミュージシャンから市民の人たちが本当にうつくしい瞬間たちを創り上げて。

柴田聡子さんの真摯な歌唱がとても印象的でした。そして親指ピアノや、合唱の発声にもはっとさせられて。
幾つものとても心を打つ瞬きと瞬きのあいだが過ぎて。180°な音響のWaveだけでなくサンチャゴは観客側も指揮する360°なライヴでした!まっこと素晴らしかった!音楽の歓びに満ちあふれていました。

私も何かアンサンブルズ東京に参加したいと会場に敷かれていた大風呂敷の後片付けに参加して。あと2回くらいは開催予定が今あるらしいです。ワークショップから演者としても参加したくなるような本当に素敵なフェスでした★★★★★★★!

by wavesll | 2018-08-27 04:14 | Sound Gem | Comments(0)

想い出波止場 live at WWW

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想い出波止場のLive、圧倒されました。
場内に入ると聞き覚えのある優しい音楽が。Shazamするとアレハンドロ・フラノフでした。

そして山精さんが出てきて映画?のSEを流しメンバーの登場。
ここから超絶に飛び抜けたロックが弾き鳴らされて。ノイズの域へ行くようなロック、カントリー・ロケンロー、四畳半フォーク・ロケンローそして最後はシューゲイザー!PCでサンプラー流す音と混合する楽曲が鬼のようにかっこよくて!ENのHIGANでシューゲイズな轟音に津山さんが熱情的なスキャットを入れていたのにも"おぉ"と想わされ、砂十島NANIさんのドラムもめちゃくちゃ躍動的で素晴らしかった。

『これを思いついたからライヴを行った』という「来店春日」?な替え歌な展開もありながら、様々なスペクトルの滾揺音像に痺れた一夜となりました。

今夏の大きな音楽体験としてSONIC MANIAでのMy Bloody Valentineの轟音があったのですが、今夜の想い出波止場はそこから一歩AdvanceするようなFreshでSplashなROCKの夏が果てていく飛沫がありました。



by wavesll | 2018-08-26 04:53 | Sound Gem | Comments(0)

築地 鮪競り はらいそな鉄火場

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十月に豊洲に移転するという築地市場。その中で行われる鮪の競りの見学が九月十五日までだと聴き、観に行ってきました!

Webで調べると3:00には120人分の整理券が配布終了してしまうとのこと。2:00過ぎに着き、前半の60人グループに滑り込み。実際3:00頃にはすべて捌けてしまっていました。

ここから5:40の移動迄詰め所にて過ごします。謎のボランティアガイドっぽいおっちゃんがトークを回して。途中で仲買人さんからの解説とQ&Aコーナーもあって。これらはすべて英語。実際見学に参加する人も6割以上海外からの人たちでした。

詰め所では何も動けないという訳ではなく、自販機へ行けたりトイレへ行けたりもしたのは助かりました。

そして愈々移動。入り口で貰った冊子に書いてある順番に列を作り市場の中へ。

ここで「あぁ最後の方じゃ見えずらいかな」と想ったのですが、見学スペースは横に広く、スペースの前後で鮪が置かれているので、番号が遅くてもそんなにディスアドバンテージには感じませんでした。

そして競りがなんともスゴくて!

3h以上待って、実際に競りが始まってからは10分弱だったけれど、鐘が鳴り響く中で血管を浮かせる勢いでMCをするオークショニアと、クールに指でサインを送る仲買人のはらいそな鉄火場が展開されて!こーれは観れて良かった!Rap的な仕事唄にも聴こえ、カウベルっぽいベルがまたいい感覚を醸していて、とても楽しかったです。

そして市場の中で観た働く方々の精悍な野性さがまた痺れ、いい朝を迎えられました。

by wavesll | 2018-08-25 09:51 | Sound Gem | Comments(0)

縄文展 1万年の美の鼓動@東博 国宝6点だけでない!迸る縄文宇宙のダイナミズム

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東博にて特別展 縄文 1万年の鼓動をみてきました。

凄かった!自分は東博国宝展で国宝の土偶、そして國學院で火焔型土器をみていたのですが、そういう御仁にもこの展覧会は激押し出来ます。

縄文の草創期(前11000~前7000年)、早期(前7000~前4000年)、前期(前4000~前3000年)、中期(前3000~前2000年)、後期(前2000~前1000年)、晩期(前1000~前400年)の北海道から沖縄までの日本全国の縄文のArtが揃い踏む弩級の展示。

特に群馬・長野で発掘された焼町土器は必見、国宝以上に昂奮させられました。

また平日だからそんな混まないだろうと高くくっていたら、入るまではそこまで待たずとも中の混み方も凄まじくて。私は途中で本館も挟みながら5h以上滞在したのですが、そういう超・長時間みるわけではないのならば15:00辺りを狙うと午前にみるより比較的見易いかもしれません。

会場に入ると≪山梨県甲州市殿林遺跡出土 深鉢形土器≫が。ダイナミックなモンブランのような縄目は羊のようなフォルムを画いていました。

≪青森県六ケ所村 表館(1)遺跡出土 微隆起線文土器≫はボーダーラインの細い線たちが氷結の缶のようにところどころジャキジャキっと隆起してる逸品。≪鹿児島県霧島市上野原遺跡出土 壺型土器≫は縄文早期なのだけれども弥生土器のようなシンプルな造形。

≪福井県若狭町鳥浜貝塚出土 赤彩鉢形土器≫は赤く塗られていて。この鳥浜貝塚からは1万2000年前の漆の木も出土し、古代史を書き換える発見ともなった場所。≪山形県高畠町押出遺跡出土 漆塗彩文鉢形土器≫≪群馬県高崎市高崎情報団地II遺跡出土 漆塗彩文浅鉢形土器≫そしてフォルムも現代的な≪北海道八雲町野田生1遺跡出土 漆塗注口土器≫など日本各地に漆の文化圏が拡がっていたことがわかります。どうやら漆の交易も行われいたようです。

≪新潟県胎内市分谷地A遺跡出土 漆塗木製水指≫は三角形がシャープな木製の出土品。木製だと≪青森県青森市三内丸山遺跡出土 木製編籠 縄文ポシェット≫なんてのも。この中にはクルミの殻が入っていたそう。

≪長野県南箕輪村神子柴遺跡出土 尖頭器≫は雫状のナイフのような石器。同所出土の≪局部磨製石斧≫もきれいなR。≪秋田県東成瀬村上掵遺跡出土 磨製石斧≫はアオトラ石で作られた美しさで神具との説も。

宮城県石巻市沼津貝塚出土の≪鹿角製銛頭≫と≪鹿角製釣針≫は太古の漁を想起させる格好良い古代のギア。

ここから縄文のアクセサリーの世界へ。≪埼玉県桶川市後谷遺跡出土 漆塗櫛≫は朱色からクリーム色の歯が伸びる古代の櫛。≪福井県あわら市桑野遺跡出土 玦状耳飾≫は大きなイヤリング。≪東京都調布市下布田遺跡出土 土製耳飾≫≪群馬県榛藤村茅野遺跡出土 土製耳飾≫はアフリカの民族のように耳たぶに穴を開けて入れ込む立体的な耳飾り。

≪栃木県大田原市湯津上出土 硬玉製大珠≫の美しく光る翡翠。≪茨城県常陸大宮市坪井上遺跡出土 硬玉製大珠≫は白に緑が射す翡翠。

≪福岡県芦屋町山鹿貝塚出土 装身具≫には手に持つ骨みたいなアクセも。≪千葉県船橋市古作貝塚出土 貝輪≫は縄文のブレスレット。海のない土地では代替品の≪栃木県小山市寺野東遺跡出土 貝輪形土製品≫が。

また≪宮城県石巻市沼津貝塚出土 鹿角・鹿骨製笄≫や同出土≪熊犬歯・サメ歯製垂飾≫、≪青森県つがる市木造亀ヶ岡出土 鹿角製腰飾≫など動物の角や骨で出来たアクセもありました。

そしてここから土器の世界が。

≪千葉県松戸市幸田貝塚出土 関山式土器≫は土器の口のカタチが非常に尖ってカッコよくて、DBのドドリアのような凸凹が。≪埼玉県ふじみ野市上福岡貝塚出土 片口付深鉢形≫はエジプトのような古代感のある幾何学的な文様さや焼き物による≪星月夜≫なうねりを感じました。

そして≪新潟県十日町市野首遺跡出土 火焔型土器・王冠型土器≫はまるでオーラが具現化されたかのような龍脈の迸りが!

≪山梨県甲州市安道寺遺跡出土 深鉢形土器≫は水煙文ともいわれ、生物的・霊魂的なフォルムに、まるで須弥山の曼荼羅を立体化したような、宇宙観すら感じさせられるエナジーがありました。≪群馬県渋川市道訓前遺跡出土 深鉢形土器≫には世界樹や乳海攪拌を感じて。

≪茨城県龍ケ崎市羽原町出土 深鉢形土器≫は一つの城のような存在感、雲母のきらきらも美しかった。≪長野県富士見町藤内遺跡出土 深鉢形土器≫はエスパークスなアールデコな文様。≪青森県八戸市是川中居遺跡出土 大洞式土器≫は漆を使った光沢があり、≪千葉県市川市堀之内貝塚出土 深鉢形土器≫は弥生を想起させるシンプルな縄のオールオーバーな美しさがあり。また≪青森県十和田市滝沢川原出土 つぼ型土器≫は立体唐草という感じでした。

そして次の間が、縄文と同じく先史時代の世界各地の土器が展示してあって。

中国では黒い太線が印象的な彩陶、インダス文明では動物の画の土器が。イラクではシンプルな土器が、南レヴァントではかよわい手仕事が、エジプトでは実用的な土器が、トルコでは磨製のてかった土器がありました。

それに応えるのが≪群馬県渋川市道訓前遺跡出土 焼町土器≫≪長野県御代田町川原田遺跡出土 焼町土器≫はその尖ったフォルムがまるで宇宙の風を顕然させたような最高にかっこいい土器で!こんな凄いのがあったのかという感じ!

そこから弥生時代に入ると≪三重県伊賀市柏尾湯舟出土 袈裟欅文銅鐸≫のように金属にArtの本懐が移って行った感がありました。

ここから第二会場。
第二会場の初めは目玉の縄文の国宝たち!みるのは2度目、3度目で新たな発見がありました。

≪新潟県十日町市笹山遺跡出土 火焔型土器≫はなんとも優美で。360度どこからみても麗しい。≪長野県茅野市棚畑遺跡出土 土偶 縄文のビーナス≫は雲母がキラキラと美しくて。≪山形県舟形町西ノ前遺跡出土 土偶 縄文の女神≫は頭部に幾つも穴が開いているのに気づいて。ここにアクセや紐を通したのかも。≪長野県茅野氏中ッ原遺跡出土 土偶 仮面の女神≫はその重量感に圧倒されて。≪青森県八戸市風張1遺跡出土 土偶 合掌土偶≫はボッチ感がいいwそして「茅空」の字がある≪北海道函館市著保内野遺跡出土 土偶 中空土偶≫のぷっくり感が良かった◎

次のフロアは大きく開けて、日本各地の土偶などが数多展示されていました。

草創期の土偶は≪滋賀県東近江市相谷熊原遺跡出土 土偶≫のように小さなトルソー型で。そこから前期には≪山梨県笛吹市釈迦堂遺跡出土 板状土偶≫、そして中期には十字型に大きな≪青森県青森市三内丸山遺跡出土 板状土偶≫へ。


≪長野県岡谷市目切遺跡出土 ポーズ土偶≫は縄文のビーナスみたいなフォルム。≪山梨県笛吹市上黒駒出土 ポーズ土偶≫は石の鎧的。≪山梨県南アルプス市鋳物師屋遺跡出土 ポーズ土偶≫は円錐形。≪新潟県糸魚川市一の宮出土 河童形土偶≫は頭が開けて面白い。

ここから縄文後期で、≪青森県野辺地町有戸鳥井平4遺跡出土 土偶≫のひょっこり感。≪福島県福島市上岡遺跡出土 しゃがむ土偶≫は合掌土偶にも通じるフォルム。≪岩手県盛岡市萪内遺跡出土 土偶頭部≫は鼻が特徴的で。≪茨城県那珂市戸立石遺跡出土 筒形土偶≫・≪神奈川県横浜市稲荷山貝塚出土 筒形土偶≫は太陽の塔の原型のようなフォルム。

≪群馬県東吾妻町郷原出土 ハート形土偶≫のポップさと≪福島県郡山市荒小路遺跡出土 ハート形土偶≫のアフリカな崩し。≪山梨県韮崎市後田遺跡出土 仮面土偶≫≪長野県辰野町泉水遺跡出土 仮面土偶≫もそうですが、やっぱり国宝の者はフォルムがぴしっとハイクオリティなんだなぁと。

≪千葉県佐倉市江原台遺跡出土・茨城県稲敷市椎塚貝塚出土・岐阜県高山市西田遺跡出土 山型土偶≫はちっちゃくて可愛くて。≪埼玉県さいたま市真福寺貝塚出土 みみずく土偶≫はインカな感じ。≪埼玉県桶川市後谷遺跡出土 みみずく土偶≫はもっとサイケな感じ。

いよいよ晩期で≪埼玉県鴻巣市赤城遺跡出土 みみずく土偶≫は立体感マシマシで、≪青森県つがる市木造亀ヶ岡出土 遮光器土偶≫はスノーゴーグルのようなあの土偶。≪宮城県大崎市蕉栗恵比須田出土 遮光器土偶≫は頭飾りがかっこいい。≪宮城県蔵王町鍛冶沢遺跡出土 遮光器土偶≫もかっこよかった。やっぱ土偶と言うとこのカタチ。

遮光器を真似た≪北海道室蘭市輪西町出土 土偶≫や遮光器以降に出てきたカタチである≪山形県真室川町大字釜淵字五郎前出土 結髪土偶≫は縄文の女神にも似て。また孔が無数に開いた≪秋田県湯沢市稲庭町字小沢出土 刺突文土偶≫を最後にフォルムの名がついた土偶はなくなります。




土偶の他祈りの出土品としてリンガ(男根柱)のような≪東京都国立市緑川東遺跡出土 石棒≫のようなものも。



≪長野県伊那市御殿場遺跡出土 顔面把手付手土器≫≪神奈川県相模原市大日野原遺跡出土 人形装飾付深鉢形土器≫や≪長野県御代田町宮平遺跡出土 顔面装飾深鉢形土器≫、≪神奈川県相模原市大日野原遺跡出土 人形装飾付深鉢形土器≫、≪神奈川県相模原市大日野原遺跡出土 土偶装飾付深鉢形土器≫≪千葉県香取市良文貝塚出土 顔面装飾付香炉形土器≫≪茨城県稲敷市福田貝塚出土 顔面装飾付注口土器≫≪青森県弘前市十腰内出土 人形装飾付壺形土器≫≪北海道北斗市茂辺地出土 人形装飾付異形注口土器≫≪埼玉県さいたま市馬場小室山遺跡出土 顔面装飾付深鉢土器≫、同出土≪人形装飾付深鉢形土器≫、妊娠を示す≪長野県伊那市月見松遺跡出土 顔面把手付深鉢形土器≫≪山梨県北社市津金御所前遺跡出土 顔面把手付深鉢形土器≫と、ヒト型と土器の組み合わせに縄文人が多いに嵌ったことが伝わりました。

また≪長野県富士見町藤内遺跡出土 深鉢形土器≫は人のカラダを模しながら現代アートのような抽象文様のデザインで肝を抜かれました。

そして縄文時代の親子の情を感じる出土品があって。
≪東京都八王子市宮田遺跡出土 子抱き土偶≫は赤ちゃんを抱くお母さんの像。そして≪北海道函館市豊原4遺跡出土 手形・足形付土製品≫≪青森県六ケ所村大石平遺跡出土 手形・足形付土製品≫は子供の足形・手形が入っていて、誕生を喜ぶ姿が伝わってきます。

また蛇以外の動物をかたどった出土品も多数展示されていました。

≪東京都府中市武蔵台東遺跡出土 動物装飾付釣手土器≫はブタ。≪東京都多摩市多摩ニュータウンNo.920遺跡出土 鳥型把手付深鉢形土器≫はインコ?。≪青森県弘前市十腰内2遺跡出土 猪形土製品≫は極めてリアル。≪青森県弘前市十面沢遺跡出土 猿形土製品≫や≪青森県青森市三内丸山(6)遺跡出土 熊形土製品≫≪岩手県一関市草ヶ沢遺跡出土 鳥型土製品≫はフクロウ。


水鳥な≪北海道千歳市美々4遺跡出土 動物形土製品≫、カメな≪埼玉県さいたま市東北原遺跡出土 動物形土製品≫、≪岩手県一関市貝鳥貝塚出土 狼形鹿角製品≫は小さくて細くてかっこよく、同出土≪蛙形鹿角製品≫はみうらじゅん的。犬などをかたどった≪栃木県栃木市藤岡神社遺跡出土 動物形土製品≫や、これらを弓矢で狩ったりした姿が描かれた≪青森県八戸市韮窪遺跡出土 狩猟文土器≫というものもありました。

最後の間は芸術家・文豪に愛された縄文Art。芹沢銈介氏や濱田庄司氏の所蔵の遮光器土偶は非常に生々しくて、最初は彼らが作陶したものかなと勘違いしたりしてしまうほどでした。

縄文の人々の宇宙観すら伝わってくるような縄文土器たち、そして国宝土偶は孤立しているのではなく、同タイプの土偶群の中でとびきりフォルムや由来が美しいものだというもの。そして動植物に対する具象でリアルなArt達。縄文の1万年を俯瞰するいい展示でした。その後本館を観ると仏教伝来後日本の姿は大きく変わったのだなぁと。縄文のダイナミズムにすっかりやられてしまった。もう一度平成館に戻って3周目をして、最後に写真をぱしゃりし東博を後にしました。
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by wavesll | 2018-08-23 23:25 | 展覧会 | Comments(0)

Rupa - Aaj Shanibar X 軽井沢エール インディアン・ディスコ・ジャズと麦酒のエキゾなもたり 第147回酒と小皿と音楽婚礼



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夏の盛りが過ぎてもまだまだ暑い夜長、みなさまいかがお過ごしでしょうか?私は家帰って軽く寝て起き、Youtubeを回遊なんぞをしながらアルコールを嗜んでいます。

今夜かけているのはインド伝統音楽のマエストロであるAashish Khanがサロードとプロデュースを担当したRupa Biswasの1982年リリース作『DISCO JAZZ』。エキゾでジャズなディスコサウンドが、独特のオーセンティックさといなたさとイケイケ感があっていい感じ。

これに合わせたアルコールが軽井沢エール。軽井沢ブルワリーの麦酒は個人的にはもったりしすぎな感覚があるのですが、これは比較的すきっとしていて、その上でもたりのフレイヴァーがあって、インド・ジャズ・ディスコの音像にうってつけなフィーリング。

軽やかに熱波を越えていく、天高くなっていく季節の始まりにぴったりなマリアージュとなりました◎

by wavesll | 2018-08-22 00:51 | La Musique Mariage | Comments(0)