鴎庵

マスメディアとパワーゲーム

明日は特に何も無いので夜更けですが一本小噺を打ちたいと思います。

最近ウクライナの大統領選で、野党候補がダイオキシンを盛られたという話題が世間を賑わしています。この選挙に関しては開票前からきな臭い噂がただよっており、与党の工作やロシアの影が透けて見えるような様相が、ブラウン管や紙面から伝わってきています。

しかし、この選挙報道をアメリカとEUの裏工作とみる意見も出てきています。そう考えると、もともとダーティーで東欧諸国に支配権を持つロシアに罪を着せるために手の込んだ仕掛けを誰かがしたのではないかといううがった見方もできるわけです。

そもそも、当然のことですが人は自分にとって都合のいいことを真実だと思ってしまいます。この場合だと日頃から与党やロシアを胡散臭いと思っている人は、犯人は与党だと思うでしょうし、アメリカ帝国主義を苦苦しく思っている人は犯人はCIAだと思ってしまうということです。特に「一見こう見えるけど、実はこうなんだよ」なんていわれると、するっと信じてしまうものです。

事実はどうあれ、今マスメディア上ではパワーゲームが展開され、これに勝ったほうが正史となるでしょう。

アルジャジーラにせよ、中国のグーグルニュース閲覧禁止にせよ、マスメディアが統治や国際世論形成のためのツールとして使われているのは自明のことです。

現在インターネットによって以前では考えられないほどの情報を個人で得ることができるようになりましたが、言語の壁は厚いし、正確性・継続性・クオリティの面でいまだマスメディアは大きな力を持っています。

最近安部や武部、町村や石原など、近隣国に対して攻撃的な発言をする政治家が増えてきました。これは僕はいままで国際社会での日本の地位はその規模にあっていなかったと考えているので好意的に迎えたいのですが、北朝鮮に対する強硬論を表舞台で発言するってのはいかがなものかと考えています。

確かに、拉致問題は重要な案件だし、被害者家族の人たちにとっては数人で何十年も北朝鮮と戦争をさせられてきたという気持ちで、察するに余りあります。また核開発やミサイル開発等は要注意で北朝鮮は極めて危険な国と言えるでしょう。

しかし、イラクの惨状を見るように、戦争は破壊するよりその後の新しい統治体制を作るほうがよっぽど難しいのです。経済制裁や封鎖をして、北朝鮮とドンパチやって、まぁ今やれば確実に金正日政権は殲滅させられるでしょうが、その後のことはどう考えているのでしょう？

北朝鮮の難民受け入れは攻撃を仕掛けた本人なんだから当然しなければなりません、彼らも被害者で、金正日から解放することを大義にしているでしょうから。また復興支援も、イラクもままならないのにどうするんですか？また台湾海峡に緊張が走った場合、最悪中国と対決しなければならないかもしれません。反米反日親中親北の某国の出方も実はかなりの不確定要素です。さらに下手するとアラブ世界で戦線を広げているかもしれないアメリカに、極東に送る軍事的余裕は果たしてあるのでしょうか？

冷静に考えれば北朝鮮を崩壊させると日本にとってメリットよりデメリットの方が大きくなることがわかります。嫌韓の人たちには「チョンを受け入れたら、もっと日本がキムチ臭くなるぞ」といえばわかってもらえるでしょうか。拉致被害者にしても、金正日の統治システムを壊したら必ず帰ってくるなんて保障はありません。現実に日本がとるべき政策は金正日体制を生かさず殺さず、緩やかに崩壊していくのを見届けることです。パウエルもおそらくその考えでしょう。現在のドイツを見れば、統一が韓国に与える経済的デメリット、政治的分裂は察しが着きます。だから太陽政策で、愚劣なほど北朝鮮を延命させようとしているのです。

しかし日本のマスメディアは感情論で北朝鮮への憎悪を煽り、日々好戦的なニュースを流しています。またこれを「自虐的だと言われてたけど、最近はきちんとモノをいうようになったじゃないか」と評価している人も少なからずいるようです。

朝日のような新聞がのさばっているときには重宝されますが、戦争が現実のものとなったら失脚してしまいますよと安部氏にはいいたいです。

また、韓国に関しても、「北と組んで日本を核攻撃する映画」とか「日本人を復讐で惨殺するドラマ」など、かなりキムチ臭いニュースが届いてきます。大手の新聞も大して変わりません。

しかし日本にも「SAPIO」や「沈黙の艦隊」のような見方によっては反米で挑戦的なものがあり、一定の評価がされています。大新聞までおかしなことを言うのは韓国という国がまだ未熟だからでしょう。だから正式な手順も踏まえずに核開発をしたりしてしまうのです。

政治家には、表向きは正論を言って欲しいですが、朝鮮半島に住んでいる不良少年がキレてナイフを使わないように上手く扱いながら、アジア・環太平洋地域の対中・対米とのパワーゲームを考えていて欲しいです。

人は自分に都合の良い理論を真実だと思ってしまうということを念頭に、常にニュースに関しては用心していきたいものです。

12/12の小ネタ

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特殊メイク（オフィス０３）　from　出来事。
怖ッ！２

新選組！感想

やー、BSも見ちゃいましたよ。新選組！泣いたね。

多摩の人たちにとって、近藤は気のいいあんちゃんで、京都に行って幕府や天皇陛下に仕えて、故郷に錦を飾った出世頭のはずなのに、賊軍の将とされ斬首になってしまう。
一年間見続けてかなり心情的に入れ込んでいたので、多摩の人たちが近藤を思って泣いているところや、隊士が「生き延びた俺たちはせめて幕府に一矢むくいねばならないんだ」といってるところなんかでかなりきました。

今回の大河は視聴率も悪くて、序盤で見なくなった人も多いと思うけれども、多摩編を見ていた人が報われる感じになってよかった。この２・３回は伏線もぽんぽん消化していったし。
香取の演技も、終盤まで普通のあんちゃんだったけど、ラスト3回はほんと近藤が乗り移ったかのような感じで演技が上手くなってたし良かったと思います。

ただ、戦争シーンのしょぼさはいかんともしがたかった。五稜郭とかまでかかなかったのは正解。

役者の中で、特に終盤凄まじいオーラを放っていたのは野田秀樹でしたね。
彼が演じてなかったら、ちゃきちゃきしててキップが良くて小ずるく賢くそしてカリスマ性がある勝海舟にはなっていなかったと思います。

彼の「徳川の時代は終わりだよ、ただ幕府にもちったぁ骨の有る奴がいるとこ奴等に思い知らしてやりてぇじゃねぇか」とか「慶喜公が隠居しちまった今、維新士どもの恨みを一気に引き受けてもらうために近藤さんには死んでもらわにゃならねぇのさ」といった台詞は、歴史の中で敗者となったものたちへの彼なりのたむけの言葉だと思います。幕末でも、今度の大河の源平でも、そして太平洋戦争やイラク戦争でも、双方自分たちの故郷や正義のために戦い、その勝者は歴史に区切りをつけるため敗者への容赦無い仕打ちをしてきました。
ただ、普通に暮らしてる人々としては、両方の言い分に対してちゃんと目を配っていきたいですね。

大河のサイトをみると、現場もかなり楽しそうで僕も以前劇やったことあるので仲間っていいなぁと改めて思いました。年末の総集編スペシャルもみるぞ！

参考サイト
新選組！公式サイト
ほぼ日刊イトイ新聞TVガイド新選組！

12/13追記：海外ボツNewsさんも感想をかかれていました。
あの歌いいですよね。紅白で歌ってくれるのかな。ヌッツォ。

12/11の小ネタ

クリックで救える命がある
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TricksteRのぢぢさんを見習って。こういうのはどんどんパクっていきたい。

韓流映画「リザレクション」に対する伊集院の素敵レビュー（大空のサウラビ・戦話編）　from　仕分け屋一ツ橋
向こうの人の感情表現って凄い。日頃ファビョってるのがよく分かる。

氷の微笑み（pya!)　from　TricksteR
「の」さん上手い！スコッチ一本！

ぅえ！ぅえ！ぅえ！ニートルズがやって来た
敵は新手のニータイプか！！
VIPPER本領発揮

Ｑ．ＮＨＫの会長はどうして責任を取って辞めないのですか？(日放労ホームページ）　from　ぁゃιぃ(-ﾟーﾟ)NEWS
よく言った！

次世代ゲーム機のCG（The Magic Box)　from　エルエル
PS3やXBOX２やDSやPSPどころかPS２すら持ってない人間はどうやってDQ８やればいいんだ！

日韓友好のために韓国の新聞を読もう　from　できそこないβ版
そこはかとなくキムチの香りがただよう一品。かの国に関しては思うところがあるのでいずれ書きます。

日本人が気づかない不思議な日本語(四千堂本舗）　from　読我新聞
こういうところに日本の風土とか思想があらわれている気がします。

骨になれ（Skeletal Systems）
ピカチュウの骨格がイカス。

電車男漫画化！（マガジンボックス）　from　ゴルゴ31
まじで！？こりゃ某所は祭りになるなぁ。

静ちゃんコスプレ（俺乙）
コラじゃないのがヤバイ。声優交代といい騒がせてくれます。

ランドスケープ　from　E-ringo Flash
実写を加工した映像作品。超かっこえぇー！グルーヴ！！

こころのきれいなおともだちだけにみえる（Jesus with You always)　from　コロコロザイーガ
『ちいちゃんの影法師』だったっけ？小学のころ読んだなぁ。コロコロザイーガさんのとこの神様が麻原に見えるのはココだけの秘密です。

2ch家ゲーRPG板ではジョン・健・ヌッツォが大人気
新選組！ネタ。明日は絶対見る。しかしなんでRPG板で、、。

web世界の自由と責任

　僕ですらやり始めたくらいですから日本でも自分のwebpageを持つことは一般的なことになったといえるでしょう。特にblogという形式だとテンプレートに沿っていけば簡単に作れるのでサイトを持つことの垣根は確実に低くなりました。

　そこで今日の話題なんですが、情報発信の危険性について話したいと思います。
　今blogを使った個人ジャーナリズムを広げていこうという運動が起こっています。「既存のマスメディアは肥大化しすぎていて、しがらみがあったり、特定の思想に傾いていて良くない。世界中を繋ぐwebで、個人でも出来るblogという手段で新しいジャーナリズムを興していこう」彼らが言っていることは大体こんなことです。
確かに、webは巨大な一つの図書館のようなものでCNNのページも、この鴎庵もそこでは一冊の本にしか過ぎません。さらにハンドルネームという実社会とは異なる名前で記事を書けるため、自由な言説を展開することができるかもしれません。

　しかし、webも現実だということも忘れてはなりません。例えばこのページである大手企業のとんでもない嘘の誹謗中傷を書いたとしましょう。その企業の法務部がエキサイトに連絡して、僕の身元の開示を求めるこもしれません。きちんと法的手段を踏んで、警察から要求された場合、現行法ではプロバイダからもIPから僕という人物が特定されてしまうでしょう。
現実にblogに悪口を書いて勤めていた会社を解雇されるという事件も起こっているため、blogの世界でも実社会と同じような責任が求められているといえるでしょう。

　では、ある企業の醜聞、またはある事件の真相を暴露したいときはどうすればいいのでしょうか。
一番良いのは既存のマスメディアを利用することです。先日もフジテレビに下着泥棒の被害を訴えて、その取材中（張り込み）に泥棒が捕まるということがありました。週刊誌や新聞社に訴えるのも非常に良い手段だと思います。
これが出来ない、または上手くいかなかった場合、webを利用することをお勧めします。アクセスの多い掲示板、またはblogに匿名で書き込むことをお勧めします。自宅のPCでは身元がばれてしまうので、自宅から遠くの会員制でない漫画喫茶から書き込むのが良いでしょう。大抵の掲示板では管理人が、2chでは削除人が不適当な書き込みを削除するので、嘘と疑われないための証拠も出して、アクセスが多そうな時間に書き込みをすると良いと思います。

　話は変わりますが、blogが流行る前から日本では個人ニュースサイトというページが多くありました。webを巡回して見つけたネタを硬軟織り交ぜて紹介したり、日々の出来事を書き綴ったりしていたものです。この鴎庵も一応個人ニュースサイトのつもりなのですが、スキルが足りないため、blogという形をとることにしました。
ジャーナリズムでメシを食っていない人にはマスメディアのような批判や裁判への備えはありませんが、いつでも始められる自由、好きなことを書ける自由そして好きなときに止められる自由があります。だらだらとやっていきたいものです。

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