異郷の電化歌謡の魅惑に憑りつかれる Aşyrgül Täçdurdyýewa, Täşli Tülegenow, Umyt Annameredow, Hojageldi Akmämmedow

Aşyrgül Täçdurdyýewa - Başkany söýme

Täşli Tülegenow - Joş Hojageldi | Toý aýdymy


Umyt Annameredow - Yok araňyzda

Täşli Tülegenow - Işanym, Täç soltan | 2017 (Halk aýdym)


Hojageldi Akmämmedow Balkan toýy


Youtubeはたまに完全に謎な領域へ連れて行ってくれることがありますが、思わぬ鉱脈だったのがこれら一連の流れ。

トルコ語らしい?バルカン?キリル文字も。アーティスト名らしきもので検索しても日本語はおろか英語もあまり見当たらなくて、まさに五里霧中だけれどこのスットコドッコイなソウルが込められている楽曲の魅力は憑りついてくるものがありますね。

今まで聴いた中で一番近いのはOmar Souleymanの電化ダブケだけど、どうもそれとも異なる気もするし。ただイスラム世界の諧調を感じて。アラビア世界はまだまだ掘り甲斐がありまくるなぁと改めて思う暮れとなりました。とりまテシェキュレール、Youtube !!!!!

# by wavesll | 2018-12-29 02:16 | Sound Gem | Comments(0)

ルーベンス展@国立西洋美術館 人景、忌際の土気色、烈迫の逞しさ、白き柔肌、獣・モブに至る全方位に優れる筆の画家の王

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2018年最後のアート鑑賞はルーベンス展となりました。
キャッチコピーが「王の画家にして画家の王」でしたが、人景、忌際の土気色、烈迫の逞しさ、白い柔肌、獣・モブに至るまで全方位に優れた筆は画家の王という呼称が誇張に聴こえないハイレベルさでした。

まず初めに出迎えてくれるのがルーベンス作品の模写である≪自画像≫、外交官としても活躍したというルーベンス、聡明な威厳がありました。

そしてこれがみたかった!リヒテンシュタイン侯爵家の宝物、ルーベンスの長女≪クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像≫。ばら色の頬がなんとも可愛らしく耀く目がなんとも賢そう。

ルーベンスは古代の事物からインスピレーションを受けるというか、造形のモデルにしていて≪ティベリウスのカメオ≫の素描なんてものも。

また16世紀に流行った『人間観相学について』/ジョヴァンニ・バッティスタ・デッラ・ボルタの展示なんかも、人の顔を動物との類似から性格診断なんかもしていてなかなか面白かったw

また忌の際の土気色の顔だけはルーベンスが描いたというペーテル・パウル・ルーベンスと工房≪セネカの死≫の隣には2世紀前半の≪偽セネカ像のヘルメ柱≫も展示されてました。

ルーベンス展でまずルーベンスの腕の凄さを感じたのがこの忌際の人々の表情で。≪法悦のマグダラのマリア≫の死を迎える時間の顔、一方で威風堂々とした祈りを発しながら天命を迎える≪聖アンデレの殉教≫の迫力。

死に瀕する時は人生で最も劇的な場面とも言えるかもしれません。そこにはきらめきもあって。輝く光の癒しが描かれている≪天使に治療される聖セバスティアヌス≫の優男ぶりもさることながら、≪キリスト哀悼≫に描かれる女の子の可愛さも印象的で。そこには斑岩の彫刻技法を蘇らせたフランチェスコ・フェッルッチ(通称デル・タッダ)≪瀕死のアレクサンドロス大王(ウフィツィ美術館作品の模作)≫も赤茶と白の二色で彩を添えていました。

ルーベンスが主題としたものにはヘラクレスもあって。獣の画が上手いと評判のスネイデルスにドラゴンを描いてもらった共作のペーテル・パウル・ルーベンスとフランス・スネイデルス≪ヘスペリデスの園で龍と闘うヘラクレス≫も今でいうWネームのコラボな魅力があるし、ルーベンスだけで描いた≪ヘスペリデスの園のヘラクレス≫も輝度が高く今にも動き出しそうな生命感がある筆致で。

そしてルーベンスの魅力は可愛い女性を描くことにも長けていて。≪「噂」に耳を傾けるデイアネイラ≫の白い柔肌。人妻が老人たちにセクハラを強要された場面を描いた≪スザンナと長老たち≫は二作展示。ちょっと固く荒さのある筆致でばらの花が誕生した場面を描いた≪バラの棘に傷つくヴィーナス≫の隣にはルーベンス派の画家が潤柔に描いた≪ネッソスとデイアネイラ≫が。

そしてその同室にはルーベンスが後世に与えた影響のパネルも掲げられていて。その隣にはピエール・オーギュスト・ルノワールがルーベンス作≪神々の会議≫の模写がかけられていて。ルーベンスから印象派にも脈々と美術の遺伝子は伝わっていったのかと感じ入りました。

忌際、柔肌の可愛らしさ、英雄の逞しさについでさらにルーベンスは劇的場面の複合的な陣形構図でも冴えわたる筆致を魅せます。

≪聖ウルスラの殉教≫の群衆の一人一人に込められた感情とデザインとしてのうねる流れの光景、美味しい艶がある筆致の≪サウロの改宗≫でもポーズと配置が全体としての湧きたつ劇的場面な効果を生んでいて。そしてそれの極致が≪パエトンの墜落≫。神の雷にやられる青年とそれをみる女神たちが降り注ぐ光に向かって斜め上へ向かう構図のなんたるドラマティックさか。

この三枚の隣にはルーベンスから大きく影響を受けたルカ・ジョルダーノ≪パトモス島の福音書記者聖ヨハネ≫が。これも構図の動きが良かった。

さらにさらにルーベンスは獣の描写も卓越していて。ペーテル・パウル・ルーベンス?≪聖ゲオルギウスと龍≫の禍々しい龍の獣な筆!ペーテル・パウル・ルーベンスと工房≪ヘラクレスとネメアの獅子≫のグレーのライオンもキャラが立っていて。ルーベンス、死角がない。

またこの部屋に展示されていたピエトロ・ダ・コルトーナ(本名ピエトロ・ベッレッティーニ)≪ゴリアテを殺すダヴィデ≫もパステルに残酷な場面を描いていて好かったです。

いよいよラストの部屋。ここがまた大作が目白押しでした。

≪マルスとレア・シルウィア≫は大小二枚が展示されていて。愛し求めるマルスと、恋焦がれることへの恐れもあるけれど目が潤むレア・シルウィアがなんとも感情が伝わって。そしてプットーのいたずらな笑顔もw

≪ヴィーナス、マルスとキューピッド≫の母乳の与え方には驚愕wそして囚われの父親に母乳を与える娘を描いた≪ローマの慈愛(キモンとペロ)≫も聖性と共になんともコケティッシュさがあって。≪豊饒≫の女神も綺麗でした。

ヤーコブ・ヨルダーンスに帰属、ルーベンスの構図に基づく≪ソドムを去るロトとその家族≫もカラフルな色彩ながら後ろ髪を引かれるロトの表情が印象的で、ルカ・ジョルダーノ≪ヨーロッパの寓意≫も大陸自体を擬人化してしまうというコンセプトが面白かった。

最後を飾る大作が≪エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち≫。白い躰の優美とふくよかさ、蛇の脚をもつ赤ん坊をみつけたのに後ろに描かれる多乳の神像も含め、なんとも明るいエロスをみせつつ女の園が描かれていました。

王の画家にして画家の王。イメージだとルーベンス展って自分は好きだけどそんなに集客はないかなと思ったら結構な人の入りで。日本においてもその魅力が伝導率を高めているのだなぁと。素晴らしき展覧会体験となりました◎

# by wavesll | 2018-12-28 15:53 | 展覧会 | Comments(0)

Diana Pequeno - Eterno Como Areia 伯剌西爾の陽光

Diana Pequeno - Eterno Como Areia (1979) - Completo/Full Album

陽だまりのような快さ。ブラジルの音ってなんでこんなにも晴れやかな気持ちにさせてくれるのでしょう。

ブラジル北東部サルヴァドール出身の女性シンガーの本盤、ナチュラルからスーパーナチュラルを感じる様な生の歓びにあふれて。こんな音楽に出逢うと、まことの幸せを教えられるような、とても温かい気持ちになれます。好きだなぁ。

# by wavesll | 2018-12-28 01:30 | Sound Gem | Comments(0)

23区唯一の自然島・妙見島 & 浦安魚市場

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葛西と浦安の間にある旧江戸川に浮かぶ23区唯一の島、妙見島へ行ってきました。

鉄筋家族の街
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飲食街には海鮮の店が沢山。
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浦安橋から妙見島へ。猫実という地名が気になる。
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いよいよ上陸。
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地図上には浦安ブリュワリーの文字が。おお!そんなんあるのか!
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島は産廃処理場がほとんど。
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立ちションベン禁止
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対岸のマンションのアルカトラズ感
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海の駅って初めて入った。
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あぶ刑事やウルトラマンタロウとかのロケしてそうな光景。
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妙見神社
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工業の島は鉄工島に通じるインダストリアル感
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浦安橋ブリュワリーは2002年に閉まってしまったらしい。落花生ビール飲みたかった。
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妙見島にもホテルがw
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屋形船屋かな?
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橋の上から
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防潮堤の壁がライカ進撃の巨人
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川の真ん中が県境。妙見島はTOKYO AREA
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浦安の街へ。千葉入り。
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猫実ってネコザネと読むのか。
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ボタニカルな装飾のマンション
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浦安魚市場なんてあるのか
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市場を出るとコリアンタウンな一角が。風情ある。
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なんと…浦安魚市場は今年度いっぱいで閉鎖なのか…。
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浦安駅前の商店街にて
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最後に東西線から妙見島を臨みました。
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# by wavesll | 2018-12-26 20:14 | 街角 | Comments(0)

ムンク展@東京都美術館 フィヨルドの輝きが産んだ透徹した人と自然の光

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ムンク展ー共鳴する魂の叫びを東京都美術館にてみてきました。

案外あっさりしている、というかムンクは鬱屈がどろどろの人というより素直に自然状況を顕した人に感じました。北欧のフィヨルドの光の輝きが彼の芸術をきらめかせたように想って。彼のイメージが変わった展覧会でした。

会場に入るとまず自画像の部。≪地獄の自画像≫のように”いわゆるムンク”な大きな影に焔が盛る画もありながら≪青空を背にした自画像≫≪スペイン風邪の後の自画像≫≪家壁の前の自画像≫のように明るい色彩のものがあったり≪硝子のベランダの自画像≫のように老年に達した姿も観れて。

1882年の≪自画像≫は非常にハンサム。≪ソファに座るクリスチャン・ムンク≫に描かれた父上の姿は壮年を迎えたムンクにそっくりで、母≪ラウラ・ムンク≫や母上の妹さんの≪カーレン・ビョルスタ≫の絵も。そして春の陽射しと亡骸を対比させた≪死と春≫に、まるで児童書の絵のような≪死せる母とその子≫、なんともいえない表情の≪臨終の床≫、さらには早逝した姉ソフィエを描いた≪病める子≫≪病める子I≫は市が近い少女の哀しい美しさがあって。

家族の肖像の他、社交で出逢った人物たちもムンクは描いていて。≪クリスチャニアのボヘミアンたちII≫・≪ハンス・イェーゲルI≫・≪アウグスト・ストリンドベリ≫・≪ステファヌ・マラルメ≫・≪グラン・カフェのヘンリック・イプセン≫なども。ムンクも魅了されたヴァイオリニスタ≪ブローチ、エヴァ・ムドッチ≫の緑の黒髪はまるでオーラのように波打っていました。

第三部は『夏の夜』。ムンクが度々訪れた人妻との初恋の想い出の地、オースゴールストランの光景を中心に。

妹を描いた≪夏の夜、渚のインゲル≫の明るさ。一方で紫に光景を染め上げる男の憂鬱を描いた≪メランコリー≫とそのシリーズ的な≪渚の青年たち(リンデ・フリーズ)≫、この地特有の丸みを帯びた岩が白い女性たちとの透明な効果を生んでいる≪夏の夜、人魚≫、女性の服の色での比喩表現な≪赤と白≫。

そして≪夏の夜、声≫はこの展覧会全体を通しても異色な、何か禍々しい古代さを感じる様なシャーマニックな画。≪星空の下で≫もどこか魔女のような存在が女性を抱きしめる図。

≪浜辺にいる二人の女≫、≪二人、孤独な人たち≫、≪神秘の浜辺≫、≪浜辺を背にした女の顔≫、≪渚の若い女≫という渚での光景を描いた作品群は組み合わされて配置され展示されていて。

そして…いよいよ≪叫び≫。これは『生命のフリーズ』シリーズの一環で、フリーズとは建築の装飾のこと。空と山、湖がうねり、ぐねり、その大自然の叫びに射抜かれた人物もぐねっている。ベルリンでのムンク展打ち切りの衝撃もあって彼がみた心象風景が描かれた作品ですが、実際に北欧では真珠母雲という自然現象があるそうです。叫びは現在4枚あり、この作品は1910年に描かれた黒目のないテンペラ・油彩のもの。

≪叫び≫の横には≪不安≫≪絶望≫が展示されていて。うねる空が共有されていました。

ムンクは同じ主題で何枚も絵画を制作していて、≪マドンナ≫もその一つ。ダグニー・ユールの肢体を描いた美しく怪しい魅力を持つ女性画ですが、特に精子を枠にあしらった色味のあるVerはこの展覧会一好きでした。

また≪接吻≫シリーズも幾枚も描かれて。最初ホテルの一室でカーテン越しの外の景色もみえながらのキスだったのが≪月明かり、浜辺の接吻≫では水辺で、そして油彩≪接吻≫では一つに融け合って。≪接吻IV≫では一体の図像に。銅版も展示されていました。

≪吸血鬼≫シリーズも幾枚も掛かれたモチーフ。どこかアマゾンを感じさせる赤髪の女性が首筋にかみついている図。版木や≪石板(マドンナ、吸血鬼II)≫というマテリアルも展示されていました。

ムンクは男女の愛憎も描きました。≪嫉妬≫で描かれる男の虚無な表情、≪「可愛い娘のところへ」≫の風俗嬢?の情愛な表情、≪クピドとプシュケ≫そしてトゥラ・ラーセンとの痴情のもつれから銃により指を失う様を描いた≪マラーの死≫の壮絶なタッチ。≪すすり泣く裸婦≫の淫靡さ。

そして≪芸術家とモデル≫で描かれる女性の格好よさは非常に現代的に感じて。≪灰≫ではキリスト教で罪を顕わすとされる赤毛の女が描かれ、≪生命のダンス≫では服の色で恋愛の状況を表して。

ベルリン分離派展からムンクは人気が出て肖像画の仕事が増えます。けれどアルコールで精神を崩し、精神科へ。これらの時期に描かれた肖像画も展示してありました。

妹から依頼を受け死後に描いた≪フリードリヒ・ニーチェ≫は≪叫び≫のような背景。妹さんの≪エリーザベト・フェルスター=ニーチェ≫の画もありました。かかっていた医師の≪ダニエル・ヤコブソン≫は立派に描かれながらも脚がキリスト教で悪いとされている馬の脚で。≪緑色の服を着たインゲボルグ≫はドレスと背景の緑が美しく、≪青いエプロンをつけた二人の少女≫は赤と青の服と帽子が可愛かった。

ムンクが画く北欧の光景も美しくて。≪並木道の新雪≫は妖しい美。≪黄色い丸太≫も色鮮やかで。≪疾走する馬≫の映像的な迫力!

≪太陽≫はクリスチャニア大学に飾る壁画の画で、フィヨルドに耀く光が顕わされて。≪真夏≫や≪水浴する岩の上の男たち≫も明るい楽しさが伝わってきました。

晩年ムンクは目を病み、そこから回復すると平面的で明るい画風へ変わっていきました。

≪二人、孤独な人たち≫≪浜辺にいる二人の女≫のどこかファンタジックな雰囲気の人物画。≪夜の彷徨者≫はストレンジャーと言った感じでかっこいい。≪星月夜≫はムンクの家の玄関からの景色だそうです。

≪狂った視覚≫の赤黒い塊は病から実際に見えていたもので、ムンクは抽象画は描かなかったそうです。≪庭のリンゴの樹≫はゴッホっぽい感じ。≪皿にのった鱈の頭と自画像≫も爽やかな色味で、≪東屋の傍の自画像≫には秋風も。そして≪自画像、時計とベッドの間≫はムンクが子供たちと読んだ彼の絵画たちに囲まれる晩年の姿が描かれていました。

もう十年以上前にみたムンク展では死の影が色濃い印象を強く持ったのですが、今回の展覧会では暗いだけでない、北欧の光がもたらしたムンクの絵画たちをみれたのが収穫でした。二回目の回顧展もまた新しい悦びがありますね。

# by wavesll | 2018-12-26 05:26 | 展覧会 | Comments(0)

『ボヘミアン・ラプソディ』をScreen Xでみる

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『ボヘミアン・ラプソディ』をユナイテッドシネマアクアシティお台場でみてきました。

正直前半はあまりにステロタイプなバンド物語に“これつまんなくないか”だったのですが、フレディを支える女性であるメアリーの精神性からドラマに引き込まれていって。

過去を越えるパフォーマンスを自分に期待し更にセクシュアリティの軋轢・苦悩から快楽、刺激の享楽をし、何とか制作とライフを成り立たせるも、仲間と破綻。けれど快楽の元として評価をくれる者達より家族として接してくれる仲間達が結局支えになってくれる。良くある話だが沁みる。

そして音楽は最高すぎて。今回270°スクリーンのScreen Xでみたのですがライヴシーンで270°になりライヴハウスのような圧迫感があって。そしてウェンブリーへの没入感。こーれは凄かった。評論家には駄目で観客にウケるの分かる。フレディが映った時に泣いてしまった。

しいて言えば音が大きな上映で観た方がより良かったかもしれません。150分という上映時間でしたが全く長さを感じなくて。元々は4h程の映画らしくて、また完全版の上映とかあったらバルトとかチネチッタとかシネマシティでみるかもしれません。
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# by wavesll | 2018-12-25 02:08 | 映画 | Comments(0)

GEZAN, 曽我部恵一, リーガルリリー Live in Replacements fest

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確か出逢いはかっこいい新山下のベイサイドファクトリーだった肉体関係part2で歌われる濱の果て、横浜ベイホールにて開かれたReplacements festへ行ってきました。

ベイホール自体に初めて来たのですがこんなにかっこいい空間とは。柱が邪魔だが好きな空気。ついたらリーガルリリーでした。可愛らしいのにつんざくハーモニーもあって。

そしてGEZAN!是非生で体感したかった。リハの時から異様な笠姿で、外しても妖しい。金属バットもそうだけど何故長髪の男はこんなにも魅力的なのか。ヘリウムのような声といいデスヴォといい跳躍といい動きといい、これだよ俺が欲してたRockの不穏さ。

今は「参戦」という言葉は狩られますが、演者と客が斬り結ぶような存在の対峙こそギグだなぁと。それがエレクトリック・サーカスでしかないと暴かれたとしても危険な色気・質感を、幻想を呉れる音と思想を欲している。「共感なんかでなく独り立つ、その上での連帯がこれからだし今日のイベントだと思う」というMCには「連帯は行動のみによって成る」と考えたカミュの不条理に対する不良による抜き身の正義を想起して。

自然に湧上るモッシュにまさに”インスタにあげれないだってカメラじゃ遅すぎる”と。この瞬間を味わいきるのに全身全霊でした。

最後にみたのは曽我部恵一。こちらも長髪だし着膨れで浮浪なサンタみたいになってるし(笑)その上の瑞々しくも猛さもある弾き語り。「天使」という曲が良かった。2週間前に出たラップアルバムの新曲を期待したらなんと2日前にさらなる新譜が出ててそこからやった「真珠」が良かった。

曽我部さん終わりで近くの若者が「かっけえおっさんだ…」と呟いて。この投げ銭Festは夜まで続き今もやっています。ユースなロックのフェスを後に私は祖母の介護のヘルプに向かいました。それもまたリアルと向き合う姿。

# by wavesll | 2018-12-22 18:19 | Sound Gem | Comments(0)

LUIS GASCA - For Those Who Chant

Luis Gasca - For Those Who Chant (1972) [Full Album]
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まだ渋谷タワレコのワールドミュージックコーナーが巨大だった時に試聴し”これすっごい良いな”と想いつつ買わない内に全然入手できなくなって半ば諦めていたらジャニス最終日に店で出逢うという奇貨で手に入れることが出来たアルバム。

ボンバ・レコードでは『ルイス・ガスカ』という名でのリリースですが、原題は『For Those Who Chant』というそうです。

ルイス・ガスカのトランペットとフリューゲルホルンの素晴らしさは勿論、このアルバムは参加メンバーが凄くて。ドラムのレニー・ホワイトは『ビッチズ・ブリュー』に当時18才で抜擢され、その後”リターン・トゥ・フォーエバー第二期”に参加した逸材。ベースのスタンリー・クラークもリターン・トゥ・フォーエバー第一期に参加しています。更にはギターとしてカルロス・サンタナ、さらにはサンタナの3rdアルバムに参加しその後ジャーニーを率いるニール・ショーンも参加し、キーボードとしてサンタナ初来日時のバンドメンバーであるグレッグ・ローリーとリチャード・カーモード、さらにはサンタナ初期のドラマーであるマイク・シュリーヴにパーカッション隊もサンタナ・バンドの兵たち。ジャズとラテンロックが密になって艶のいい熱くクールでグルーヴィーなサウンドがなんともカッコイイ。

試聴した時の”これヤバいな”と想ったロックなラテン・ジャズの感覚はこういうメンバーから生まれていたのかと。キラー曲である「Spanish Gipsy」を始め全編にわたって美味しい音に溢れています。さらにボンバ・レコードのCDの音の好さは折り紙付きで、中々現在は入手ハードルがありますが是非盤で聴いてもらいたいところ、ユニオンでDigったり再発の機会が来たらオススメできる特上の盤です。

# by wavesll | 2018-12-21 04:00 | Sound Gem | Comments(0)

DAOKO『私的旅行』 “daoko好き”にこそ聴いて欲しいMetamorphoseな翅化に心が打ち込まれている好盤

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DAOKO『私的旅行』をこうして未明に聴いて。

このアルバムには誠実さというか、良心を感じる。もがき苦心する懊悩と、きらきらする恋のライフが混在して、一人の表現者としてのいつわりのない姿というか、切実さが迫る好い盤だと感じて。

その切実さは冒頭の「終わらない世界で」とラストの「NICE TRIP」の詩に特に現れて。特に初聴の時「NICE TRIP」を聴いてあまりに胸に来たものだから思わずSonar Musicをエアチェックしたほど。

彼女がレギュラー出演しているSonar Music火曜は好きでいつも聴いているので、何というか裏幕込みで身近な人の耀くStageをみているような気にさせられた聴験でした。

前作がバリバリのコラボでガンッ!とPOP性で勝負した盤で、今回はより内面を煮詰め抽出した盤という印象、前作からのファンもPOPに満足をさせる盤だけど、「NICE TRIP」なんかは”daokoから変わってしまった”と思ってた昔からのファンに対しても刺さってくる切実で全存在で迫って来るMetamorphoseな羽化の過程をみるような気分にもなりました。

J-WAVEの番組内で愛聴していると語っていたThe Internet的であったりDrum'N'Bassな音も聴いてみたかったのはあったけれど、サウンドの気持ちよさで言ったら「オイデオイデ」の”いびつな”の辺りのヴォーカルの質感とか最高だし、心が打ち込まれている楽曲たちの振動に、今後もListeningを追いかけていきたい同時代のアーティストだなと感じました。

# by wavesll | 2018-12-20 05:14 | Sound Gem | Comments(0)

ニシブチ(北風) 沖永良部島に生きた人と唄の記憶

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北風(ニシブチ): 沖永良部島に生きた人と唄の記憶、このCDを知ったのは渋谷タワレコのワールドミュージックコーナー試聴機でのことでした。

強烈な三線のビートメロディになんとも力強い歌が乗って。”こーれはヤバいな”と想いつつ、その時は買わなくて。
今年は11月まではCDを全然買っていなかったのですが、ジャニスの閉店で盤買いのチャクラが開いて”あぁそういえばアレまだあるかな?”と調べるとタワレコ新宿にあると知り、買った次第です。

自分はこれを聴いたときに”沖縄の島唄か、けれどこの武骨さは凄い” と想ったのですが、よくよくみると沖永良部島、奄美と沖縄本島の間にある鹿児島県の島。西郷どん最終回を視た後にCDを聴きながら解説を読むと、西郷隆盛が島流しにされた島で、西郷どんのことを謡った曲も収録されていました。

タイトルの『ニシブチ』の『ニシ』とは『北』のこと。『ニシブチ』で北吹き、つまり北風をさすそうです。
冷たく乾いた北風が吹く日は三線もよく響き、喉も冴え高音が出ると唄者(ウタシャ)やジューテー(地謡・三線奏者)は述べるそう。

此のCDは1995年の8月、ダレヤメ(晩酌)をしていた林正吉さんと林茂さんがその夜がニシブチなことに気づき、その時腎臓透析を受けていた正吉さんが最期に歌を録音しようとポータブルカセットデッキで録った音源を中心に、正吉さんと茂さんが録りためていたものを編集したものだそうです。正吉さんはこれらを吹き込んだ翌月に入院、そして3年間の闘病の末、お亡くなりになったそうです(ライナーノーツより)

ニシブチの力も獲た、この三線のなんたる力強い音色か、そして発せられる声が生命力、魂が鳴っていて。最初2000年に発売され、今回2018年に再プレスされたそうですが、徐々に出回っている枚数が少なくなってきているので、島唄ラヴァー、民謡ラヴァー、ワールドミュージックそしてグッドミュージックラヴァーの方々に是非一聴きしていただけたらなと思って一筆書きました。

# by wavesll | 2018-12-19 20:08 | Sound Gem | Comments(0)