JOAN LA BARBARA 「Urban Tropics」「Shadowsong」「Erin」Xどなん43度 第149回酒と小皿と音楽婚礼

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Joan La Barbara - Urban Tropics




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TwitterのFolloweeさんが紹介されていた動画がどんぴしゃに刺さって。これらの楽曲が含まれるアルバム『SOUND PAINTINGS』米国を代表する女流ヴォイス・パフォーマーJOAN LA BARBARAの70年代後半から80年代の作品で、声を多重録音 / コラージュすることで生み出されたヴォイス・アンサンブルを収録した作品集

このトロピカル・サイケデリア!日中の陽射しからの夜間のスコールという晩夏のさきの日に似合う熱帯雨林な幻想的サウンド。公転の位置は変われど心の夏は暮れない、そんな思いに駆られる響き。もう最高でした。

それに合わせたのは与那国の泡盛どなん43度。

与那国の泡盛と言うと60度の泡盛である花酒が有名で、このどなんも60度のものも美味しいのですが、人気が凄くて関東だと60度は入手困難で。また今夏与那国に訪れて、島の人は30度のものを水で割ると聴いて。そんなわけで今回は43度を、ロックで◎

与那国の泡盛は60度の花酒でも上質のテキーラのように甘さをあったのですが、43度だとより甘みが感ぜられて。この密林な響きに共鳴してくれました。

最近はフィジカルCDの存在感が落ちてきている報せが多いですが、このアルバムはSpotifyにもなく。CD Diggin'の妙味は未だすたれず、さらに馨りを放つようになっていくのでは…!と想う處です。と同時に最近はタワレコの洋楽フロアよりhmv record shopの方が人口密度が高く感じて。今だからできるプレゼンテーションの仕方はあるだろうなとも想います。

それにしてもこのアルバム好いなぁ。Youtubeにも3曲までしかないし、私も街へDiggin'に行かなければ★!

# by wavesll | 2018-09-18 21:28 | La Musique Mariage | Comments(0)

ミケランジェロと理想の身体展@国立西洋美術館

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ミケランジェロと理想の身体展を西美でみてきました。

ミケランジェロの2体でやはり素晴らしかったけれど、古代ギリシアからのルネサンスの美意識という切り口では少し水増感も。

けれどヴィンチェンツォ《ラオコーン》の“この3次元の複雑味をよくぞ彫った!”感は凄かった。古代に創られた彫刻が掘り返されて再構築されて。異次元感が。

個人的ベストはミケランジェロの《若き洗礼者ヨハネ》でした。

会場に入ると1世紀前半の≪プットーのレリーフ≫が。有翼の童子であるプットーのぷっくり感が可愛らしくて。これはなかなかいい出だし。プットーでは≪プットーとガチョウ≫も可愛らしく、ルネサンスに描かれたアンドレア・デル・カスターニョ≪花網を伴う小プットー≫も。

ルネッサンスに大きな影響を与えた古代ローマでは幼児の彫刻が数多く作られ、≪蛇を絞め殺す幼児ヘラクレス≫も黒々とちっちゃくても力は金剛というファンタジックなブロンズ像で。

そしてニッコロ・ロッタリアータの工房で創られた≪6人の奏楽天使の群像≫も縦笛、ハープ、フルート、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリンを弾く天使たちの表情が生意気で好くて。天使だと≪弓を引くクピド≫も天に向けて空手で矢を放とうとする仕草をみせる天使が小鳥のような美しさがありました。

ルネサンスの時代に流行った立ち姿(コントラポスト)は≪アキレウスとケイロン≫にも現れていて。これと≪子どもたちを解放するテセウス≫と≪ヘラクレスとテレフォス≫はポンペイの壁画展に続きナポリ国立考古学博物館から来ていて。

また≪ガニュメデスの誘拐≫は宮川香山アンコール遺跡かというくらいに立体として浮き彫りされたレリーフで素晴らしかったです。

古来西洋では人物彫像に関して”顔の個人性”は重視されていなくて、寧ろそのタイプのイデアを追い求める形が多くて。そこから肖像画への機運が芽生えていって。その後の西洋美術の流れはビュールレコレクション展に詳しかったですね。

当時理想化された人物の頭部作品の中でイノベーションを起こしていたのがロッビアの人々で。アンドレア・デッラ・ロッビア≪理想的な若者の肖像(聖アンサヌス)≫や女性的に造られたジョバンニ・デッラ・ロッビア周辺≪バッカス≫等は施釉テラコッタという手法でツヤツヤした立体作品を行い、当時のカロス・カイ・アガトス(外見の美しさは内面の美を顕わす)という思想を体現していました。

また古代ローマとそれに影響を受けたルネッサンス期はアスリートや戦士の像も作られていて。そんな男性彫刻の中でアンドレア・デル・ヴェロッキオの追随者≪紋章を支える従者≫はキャプションで「ドアストップに使われていた」なんて書かれていて”マジかw”と。

ベーザロ窯、ジャコモ・ランフレンコ・ダッレ・ガビッチェ、父ジローラモの工房において≪ローマ史の一挿話が描かれた皿≫というマヨリカ陶器の皿も”当時こんな色彩世界だったのか”と面白かったです。

古代ローマ、そしてルネサンス期はギリシャ神話の神々・英雄たちをモチーフにした作品が多く作られました。

そんな中でもジョバンニ・アンジェロ・モントルソーリ≪ネプトゥヌス≫は顔がミケランジェロになっているという逸品。1世紀の≪ヒュプノス≫のこめかみから羽が生えるフォルムも楽しかったです。

またヘラクレイトスは人気のヒーローで。こん棒を持った壮年時代の≪座るヘラクレス≫もワル危なくていいし、ヘラクレスの十二の功業が描かれたオルトス≪アッティカ赤像式キュリクス、ヘラクレスとヒュドラ≫やクレオフラデスの画家≪アッティカ赤像式カルピス、ヘラクレスとネメアのライオン≫という色絵焼き物も好かった。

そして小さな彫像≪狩をするアレクサンドロス大王≫のかっこよさ!風にはためくマントも、青年の顔もなんたる格好良さ!失われてしまったブケファロスという馬も是非見てみたかったなぁ。

上のジョバンニ・デッラ・ロッビア周辺≪バッカス≫でも男性神が女性のように描かれましたが≪竪琴を弾くアポロン≫もたおやかに女性的で、中世的な優男に魅力を感じる美意識はこんな昔にもあったんだなぁと。

また次の流れにはロンバルディアの芸術家(?)≪ダヴィデとゴリアテ≫・≪ゴリアテの首を持つダヴィデ≫が。巨人ゴリアテを倒したヒーローであるダヴィデ。西洋美術は神話の物語線を知っているとより理解できるなぁ。

そしてこのアポロンとダヴィデの前振りからの今回の目玉、ミケランジェロ作品の登場!

ミケランジェロ・ブオナローティ≪ダヴィデ=アポロ≫はミケランジェロが後期に造ろうとして未完に終わった作品で、ダヴィデともアポロともどちらか判別付かないミステリーのある像。

そしてミケランジェロ・ブオナローティ≪若き洗礼者ヨハネ≫はスペイン内戦で破壊されるも、破片を基に修復されて、今展示となっています。再現部分は磁石でつくられていて、新たなオリジナル部品が見つかったら取り換えられるとのこと。8才ほどの少年が思慮深さを湛えていて、なによりオリジナル部分の目が素晴らしかったです。

同じフロアにはミケランジェロの若き洗礼者ヨハネはこれでは?という説も流れたというベネデット・ダ・ロヴェッツァーノ(ベネデット・グラッツィーニ)≪若き洗礼者ヨハネ≫も。賢しい感じの目はちょっとミケランジェロとは違う感じ。ただ衣服のテクスチュアがまた好かったです。

またミケランジェロ周辺の芸術家(ザッカリーア・ダ・ヴォルテッラ?)≪磔にされた罪人≫もキリストの磔刑時左右に共に張り付けられた善い罪人と悪い罪人の内、右に視線を向けているため善い罪人であるとされていて。ガラス製の十字架にかけられていた展示も好かったです。

そして今回の目玉の一つ。ヴィンチェンツォ・デ・ロッシ≪ラオコーン≫!
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元々は古代ローマ時代につくられた彫像がルネッサンスに発掘・出土して。その現場にはミケランジェロも来たそうです。そしてこの像はヴィンチェンツォがその像を再現と言うか再構築・創造したもの。この鬼のような三次元表現、凄すぎる!

NUDE展@浜美のロダンの≪接吻≫と同等の衝撃。というか、裸体表現・彫刻も含む時代の流れをあの展覧会では感じれたので、NUDE展は今回の展覧会と共鳴するところがあると想います。

最後の章はミケランジェロに関する事物のスペース。

ジョルジョ・バザーリ≪美術家列伝 『偉人ミケランジェロ・ブオナローティ伝:アレッツォの画家兼建築家ジョルジョ・ヴァザーリ殿著。またアカデミア・デル・ディゼーニョにより彼のためにフィレンツェで執り行われた壮麗な葬儀について』≫とそれに対するミケランジェロの批判的なアンサーであるアスカニオ・コンディーヴィ『フィレンツェの画家、彫刻家、建築家そして貴紳、ミケランジェロ・ブオナローティ伝』が最初に置かれて。

そしてピエトロ・トッリジャーノの拳により鼻が曲がった様が描写されている≪ミケランジェロの胸像≫やパッシニャーノ(ドメニコ・クレスティ)≪ミケランジェロの肖像≫、ジェラール・レオナール・エラールに基づく≪ミケランジェロのメダル≫なんかも。

ミケランジェロの彫刻へ向けて、コントラポスト、神話彫刻などで道筋をつけてBFでは一気に2体を魅せ、そしてミケランジェロゆかりの作品も展示するという構成でしたが、もっとディレクション強度を上げても佳かったかなとは想いました。

とはいえ中々いい時間を過ごせました。冒頭のプットーから惹きつけられる彫刻だったし、≪ダヴィデ・アポロ≫と≪洗礼者ヨハネ≫には聖性を感じたし、≪ラオコーン≫も好かった。

そして国立西洋美術館といえばコレクション展。これも好い塩梅で。ロダンのバルザックやクラーナハ(父)の絵、新蔵品ではドガの踊り子のいい奴、シャセリオーもあったし、撮影不可のクロード・モネ≪エプト河の釣人たち≫も素晴らしかった。

また企画展の『西洋版画をみる』ではアルブレヒト・デューラーの≪ネメシス(運命)≫や≪頭蓋骨のある紋章≫、ピーテル・ファン・デル・ヘイデンとピーテルブリューゲル(父)≪金銭の戦い≫、ジョルジョ・ギージ、ジョバンニ・バッティスタ・ベルターニ≪エゼキエルの幻視≫、ヘンドリク・ホルツィウス≪羊飼いの礼拝≫が好かったです。

それでは最後にフォトスナップ達を。

オーギュスト・ロダン≪バルザック(習作)≫
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ルカス・クラーナハ(父)≪ゲッセマネの祈り≫
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ヤコボ・デル・セッライオ ≪奉納祭壇画:聖三位一体、聖母マリア、聖ヨハネと寄進者≫
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リヒター l クールベ
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テオドール・シャセリオー ≪アクタイオンに驚くディアナ≫
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ジャン=フランソワ・ミレー ≪春(ダフニスとクロエ)≫
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ギュスターヴ・ドレ ≪ラ・シエスタ、スペインの想い出≫
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エドガー・ドガ ≪舞台袖の3人の踊り子≫
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エドゥアール・マネ ≪花の中の子供(ジャック・オシュデ)≫
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ピエール=オーギュスト・ルノワール ≪木かげ≫
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オーギュスト・ロダン ≪私は美しい≫
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エミール=オーギュスト・カロリュス=デュラン ≪母と子(フェドー夫人と子供たち)≫
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ポール・セリュジエ ≪森の中の4人のブルターニュの少女≫
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ポール・ランソン ≪ジギタリス≫
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ピエール・ボナール ≪坐る娘と兎≫
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ジョルジュ・デヴァリエール ≪聖母の訪問≫
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ピエール=オーギュスト・ルノワール ≪帽子の女≫
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シャイム・スーティン ≪心を病む女≫
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ジャクソン・ポロック ナンバー8, 1951 黒い流れ
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# by wavesll | 2018-09-17 00:16 | 展覧会 | Comments(0)

Laraaji Live at WWW

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Laraaji Boiler Room London - Deep Listening Session

Laraajiのlong set liveを渋谷WWWにてみてきました。素晴らし過ぎた…!

Laraajiは
巨匠Brian Enoに見出され、近年のニューエイジ/アンビエントの再興により生ける伝説となったNYCのパーカッション奏者/電子音楽家(WWWの記述より)

去年・今年あたりに作品がタワレコで大きく扱われていて存在を知って。ニューエイジ系に、何か今までとは違う音を体験できるかと想って馳せ参じたのでした。

四畳ほどの空間にツィターという小型の箏とサンプラーと銅鑼と仏具のようなベル。暗闇に丸窓のようにゴングが浮かび上がる様子はまるで茶室で点膳を受けているような序。

寝れましたw いや、ここ数日深い眠りを味わえなかったのだけれど、ディープなリラックス環境を抽出してくれて、本当に安らかな気持ちに成れました。

そして立ち上がって銅鑼を叩擦り声を歌い上げる破。

『私は平和な庭で働いている。私は美しい庭で働いている。遍く光がある。遍く。』と語り笑うララージ。まるでミスターポポみたいだ、いや、すらりと伸びた身体から、ナメック星の音楽があったらこんな感じだろうか。低音の唸りと澄んだアフリカな歌。さらにここからツィターを弾き始め、音楽が…!

序破急の先にはただ音楽がありました。鈴の音、撥、そしてブラシで叩かれるツィター。音色は天上的な色彩を増し、音楽がありました。

そして水底、セノーテの祠の様なライティングの中で音楽は響き再び銅鑼。冥界のよう。そしてツィターと法珠ベルで大団円。ENではリラックスした伸びやかな音を聴かせてくれました。

水音、鳥音が流れ、茶室から外界、そして茶室の壁がぱたりと展開し星空からの天界、水底の祠、冥界、そして現世へ還ってくるような。ニューエイジ、底深い…!

深い安寧を与えてくれ、響きに脳が波動を発する、非常に精神的なライヴ。

個人的には座・高円寺2でみたインディアン・スライドギターの超人、デバシシュ・バタチャルヤのライヴに迫る感動がありました。

音楽の宇宙は未だに汲めども尽きぬ莫邪であると認識させられる、素敵なライヴでした。心身がほぐされました。

# by wavesll | 2018-09-16 05:06 | Sound Gem | Comments(0)

滋賀京都バレットトラベル 弐 祇園閣・京都霊山護国神社・建仁寺・伏見稲荷大社・恵文社一乗寺店・ラーメン本家第一旭

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昨日の記事に続いての滋賀京都弾丸旅行記。今日は京都編。

堅田駅から湖西線で山科駅へ来て、駅のうどん屋でカレー牛肉丼。うどん屋のだしのカレーが温かくてスタミナがチャージされる。考えてみれば碌なもん食ってなかったw
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”「御陵」で「みささぎ」って読ませるってワギャンランドのしりとりかよ”とか”蹴上って凄い駅名だな”と想ってたら東山駅に着。

京都の街並み、経年劣化した昭和な建物も多いけれど、醸し出す雰囲気がとてもよくて、そんな中にきらりと光る洒落た店が最高だな。
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祇園着。祇園は歯医者もモダンで可愛くて。通りに入ると「キメラ」というこれまた壁がかっこいい店が。
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そして今回の京都旅行の目的、祇園閣がみえてきた。
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金閣・銀閣は有名だが、あなたは幻に終わった銅閣計画を知っているでしょうか?豪商・大倉喜八郎が建築家・伊東忠太につくらせようとして奇抜すぎて却下された計画。「ならば祇園祭の鉾の形では!?」と創られたのがこの祇園閣。今夏期の特別拝観で上に上ってきました。
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現在祇園閣は織田信長親子のために建てられた大雲院の一部で祇園閣内部は中国の絵師によって描かれた敦煌莫高窟内部の絵が描かれていて、エメラルドグリーンな立体仏教絵巻となっていました。楼閣からは東山が一望でき、遠くにはあべのハルカスもみれて。中では撮影禁止なので外からぱしゃり。
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祇園閣は建築と日本展で知って。伊東忠太は妖怪好きだったらしく中のライトは妖怪の像が支えていた。大雲院の宝物館には信長から賜った団扇や秀吉から賜った酒瓶の他、雪舟応挙池大雅の画も。中でも応挙の白鷹はかなりいいやつに感じた。
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大雲院には石川五右衛門の墓があるそうで。それは見つけられなかったけれど、祇園閣からほど近い京都霊山護国神社にて坂本龍馬と中岡慎太郎の墓を参ることができた。
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そこで売ってた水。美味いが、水だw
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シックなファミマ
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建仁寺にて小泉淳作筆《双龍図》をみる。平成の龍。鱗はまるで花弁の刃のよう。雷雲は水煙にも火煙にもみえた。寺院もアップデートされていく。
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寺院の中には海北友松の竜図などの高精細複製が。畳の中でみる銘品は趣があった。大雲院にも名品があったけれど、寺には元々美術品が収蔵され、それを学びに画家が来て、そして資金力もあるからさらに名画が描かれていく。
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庭も美しかった。
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鳥羽美花さんの《凪》と《舟出》。京都からヴェトナムへ渡りさらに花開いた型染の藝術、素晴らしかった。建仁寺は寫眞撮影自由なのも素敵だ。
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ベッタベタに伏見稲荷へ来た。千本鳥居はコマ送りでみると亜空間体験。ところがすぐに通行止め。台風で道が塞がれてしまったらしい。これまでも”瓦が取れてるな”とか思ってたけれど、やはり大きな爪痕が。せめて何か京で買おう。。。
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駅の自販機で買った宇治茶。碾茶入りでとても美味しかった。京都府産茶葉100%。これ、関東でも取り扱って欲しいな~◎
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比叡電車も鞍馬に行く途中でSTOPなのだな。今年の天候災害は本当に苛烈だった…。
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一乗寺にて。お、お前、こんなところにもいたのか。
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本の土産を恵文社一乗寺展にて購入。ここはいつ来ても本当に雰囲気がいい。置いてある本も素敵だし、心地いいCDも。店内は許可を得て撮影しました。
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比叡電車がクッソカッコ良かった。外装も内装も素晴らしい。椅子も快い座り心地。
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出町柳から市バスで京都駅へ。電源カフェを調べて、ドトールにてスマホを充電。好いころ合いになって地上へ出ると、そこには京都タワーが。
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なんか屋台村みたいなのがあった。こういうの好いね。
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この旅の〆はラーメン本家第一旭。21:30過ぎについたら20人くらい並んでて吃驚。20分強並んで入店。特製らーめん。うまい!醤油のスープが絶品!中細麺によく絡む!チャーシューが口のなかでほどける!オーソドックスなんだけどすーごい美味い。ドトールでミラノサンドA食ってたのにするっと食えてしまった。こーれは旨かった。さぁ後は帰るのみだ。
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帰りも夜行バス。夜行バス2夜行バスで、アバンティ前で出発を待つのが眠くて仕方なかったwただ車内で飲もうとコンビニでペットボトル買ったときに店員さんがきさくな語り掛けをしてくれて”関西っていいなぁ”って。旅人の気楽さ故かもしれないけれど。

途中のSAで400円の缶コーヒーを買った。美味いけど、400円出したらスペシャリティコーヒーが飲めるコーヒースタンド知ってるからなぁ。旅ゆえの散財だw

7:00横浜着。そういえば京都にもポルタがあったのは軽い驚きだった。さて風呂を浴びて一日が始まる。京都まで片道3000円は魅力的だけど、これつづけてたら早死にするなwとはいえサクッと旅できるのはいい。一人旅もいいけれど、二人とかで旅したくもあった。ぷらっとこだまとかと上手く使い分けできたら。
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# by wavesll | 2018-09-15 03:55 | | Comments(0)

滋賀京都バレットトラベル 壱 田中一村展@佐川美術館にて秋の千葉の彩をみる

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I'm@京都駅
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そう、夜行バスで滋賀・京都旅行を敢行してきたのでした。

上の写真はYCAT上から出たバスから降りて撮った朝の京都駅。
今は夜行バスでも座席にコンセントが付いているタイプでも横浜-京都が3200円くらいで行けるんですね。凄い世の中だ。

慌ただしい朝の京都駅でコンビニおにぎりを食し、湖西線のこんな渋い列車で霧の山と琵琶湖を眺めながら滋賀・堅田駅へ。
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堅田駅から路線バスで琵琶湖を越え、そこから歩いて守山市は佐川美術館を目指します。
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目的は日曜美術館で一目ぼれした奄美の自然を画いた画家、田中一村の展覧会。
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この佐川美術館、佐川急便の私設美術館で、建物は建築と日本展@森美にも紹介されていて。水と建築の美しい調和がありました。
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田中一村は栃木に生まれ、幼少期より南画を描き、1926年に東京美術学校へ入学。けれど2ヶ月で退学し、その後独学で千葉そして奄美で画業を探究、生前作品を発表する機会はなかったけれども、今日では熱心な支持を集める存在となっています。

この展覧会では奄美時代のみならず、幼少期から彼の画業の軌跡を捉える展示となっていました。

何しろ最初に展示された作品≪菊図≫を画いたとき一村(当時の雅号は米邨)少年は7才!神童じゃないか!父の影響を受け南画を学んだ一村はその才能を多くの画に記しています。

可愛らしい≪紅葉にるりかけす/雀≫と≪柳にかわせみ≫。滝に仙人がちょこんと座っているような≪観瀑≫。金地に綺麗な≪花菖蒲≫、青い露が美しい≪つゆ草にコオロギ≫。咲き降る≪藤図≫にシックな≪木蓮図≫。墨とピンクの≪紅白梅図≫、鈍色なエメラルドグリーンな≪瓢箪図≫、墨の山景に桃色が煌めく≪武陵桃源図≫と彼のまなざしが自然や虫に向けられていることがみてとれます。中でも梅が枝の波動と化していく≪墨梅長巻≫は十代での大作。

≪桃果図≫黄色の暖色が美しい≪菊図≫、葉の迫力がある≪蓮図≫、そして墨の葉が凄い≪蓮図 擬八大山人筆意≫。長命を顕わす≪菊水図≫と牡丹を画いた≪富貴賞図≫、そして仙人が食べる≪桃果図≫の生命力を画いた三作も素晴らしい。

そして20才の時に描いた≪蘭竹図/富貴図衝立≫の金色にカラフルな牡丹が咲き誇りそして青の葉がダイナミックな画は圧巻!裏の勢いの良い墨草も素晴らしかった。

そして≪南天とろうばい≫の赤の映え。鈍い青が印象的な≪浅き春≫。≪椿図屏風≫はまた金地に咲き誇る椿の樹が描かれ琳派な趣向。

23才で南画から別軸へ画業を変遷し30で一村は千葉へ移住します。個人的にはこれまでの作品も好かったけれども、一村のオリジナリティがここから大きく開花していく様が本当に素晴らしかったです。

シンプルで抽象的な≪石図≫、シャクヤクが美しい≪椿図≫、影が何とも印象的な≪竹≫。グリーンにレッドが最高な≪南天≫に木が勢いよく流れる≪白梅図≫。

そして≪棕櫚≫の火花のように弾ける植物描写!これは本当に素晴らしい!≪つゆ草≫の青のワンポイントもいいし、≪秋色≫の零れる赤。あの世が滲む≪彼岸花≫も好かった。

さらに≪秋日村路≫の素晴らしい事と言ったら!秋があふれている。一村には奄美を描いた画家という認識があったのですが、本展覧会で彼が画いた千葉の秋の朱黄の美しさを知れたのは本当に収穫でした。

流体がきれいな≪毒だみの花≫、黄色に白がいい≪粟≫、中心の赤と周りの黒がいい≪鶏頭≫。リラックスした≪ホオズキ≫にべた塗りで美味そうな≪柿≫。甘そうな南瓜に虫への温かい視線がみえる≪かぼちゃにキリギリス≫。

表情豊かな≪翡翠≫に二羽の関係性をみるのも楽しい≪軍鶏試作≫。牛がのどかな≪春郊≫、異世界な感覚があった≪黄昏野梅≫、≪桃華仙境≫のピンクも好かった。

木の影絵のような良さがいい≪千葉寺麦秋≫。淡さが好かった≪千葉寺はさ場≫。≪千葉寺収穫≫の田舎の美。≪千葉寺晩秋≫の木の色彩。葉の緑に赤が鮮やかな≪南天≫。≪みやま頬白≫や≪水辺に翡翠≫もまた好い。

向日葵の濃さのトーンがゴッホみたいな≪八重ひまわり≫。濃い塗り方の≪桐葉に尾長≫も本当に印象的でした。

ここから亜人物画のスペースが。紙の繊細さが伝わる≪お雛様≫にスイカな色合いの≪紙立雛≫。≪雛図≫は顔が好い。子どもの為の温かい心が伝わる≪お雛様≫も好かったし、男の子の為の≪兜≫も好かった。

すっくと立った≪蓮上観音図≫。浪がうねる≪あばさけ観音≫。女性の悟りの表情がある≪白衣観音像≫に羅漢の男らしさが伝わる≪十六羅漢像≫、≪羅漢図≫12点はユーモラスでした。

灰色の巣が暖かい≪巣立ち≫に、≪春林茆屋 仿謝蕪村≫・≪麦秋図≫・≪牛のいる風景≫・≪さえずり≫というスナップショット的な団扇作品も。

そして第二会場。38才にして画壇にデビューし雅号がいよいよ田中一村となります。ここから日展や院展への挑戦と、そして日本画壇・川端龍子との決別迄の作品が展開されました。

昏い夕景を画いた≪入日の浮島≫、網がモチーフの≪四ッ手網≫。ヤマボウシとトラツヅミが描かれた≪白い花≫は二作とも素晴らしかった。特に緑にあふれた方が好きでした。

黄葉の重なりが賑やかで楽しい≪秋色虎鶫≫、大胆な構図が好い≪葦によしきり≫。カケスの青が好い≪柿にかけす≫にキツツキの飄々とした顔が好い≪枯木にきつゝき≫。

農家の夜の風景が描かれた≪黄昏≫。そして賞に選ばれた≪秋晴≫は金地に琳派な画風。

≪浅春譜≫の空色。≪早春≫の里山。≪春林≫のにゅるっと伸びる翳。≪野梅≫のスパンコールのような白。≪千葉寺春彩≫のゴールデンなマジックアワー。≪晴日≫は青のグラデーションに黒く太い木影。ずばっと縦長な≪山桜≫や扇な≪露草に蜻蛉≫も好かった。

≪四季草花図(旧襖)≫≪千葉寺 麦秋≫の火花のような花の描写が素晴らしくて。しみじみと暮れていく≪水辺夕景≫にわらぶき屋根が劇画調に描かれた≪農家の庭先≫、里の情景だと≪千葉寺 浅春譜≫も好かった。≪冬景色≫は薄明に雪積る木々の姿。ピンクな≪野の馬≫もいいし、≪千葉寺 麦秋≫のトトロなデカい木や珍しい青空が描かれた≪仁戸名 蒼天≫、太陽のぬくもりを感じる≪菊花図≫も好かった。

そして≪秋色虎鶫≫のなんたる楽しさ!秋の綺麗さが詰まった素晴らしい絵画でした。本当に一村の秋の描写は快い◎

青い山影な≪筑波山≫もいいし、九州・四国・南紀の旅で描かれた≪阿曽村千里≫・≪僻村暮色~恵良村≫・≪僻村暮色≫・≪雨薺≫は大きなスケール感が好く、≪山村六月~北日向にて≫・≪新緑北日向≫はトロピカルな自然が好く、≪室戸奇巌≫の白浪も好かった。

さらに≪忍冬に尾長≫がとても素晴らしい!羽毛のふわっふわな感触が伝わり、尾長の柔らかさがなんとも絶妙で。

50歳にしてして奄美へ渡った一村。彼は69でなくなるまで南方の地で日本画の新領域を切り拓きました。

奄美へ発つ為の資金作りのための描いた大作襖絵≪四季花譜図(裏面:白梅図)≫・≪四季花譜図(裏面:松図)≫の花のレッドからライトイエローへのグラデーション。≪白梅図(裏面:四季花譜図)≫・≪松図(裏面:四季花譜図)≫の枝ぶりの良さ。≪紅梅図≫が苔が翡翠色で良く、≪百合と草花図≫の斑が好かった。

≪日暮れて道遠し≫のオバアと月、≪宝島≫の△な山。≪麗日~トカラの馬≫≪クロトン≫や≪与論島初冬≫など他の島々で描いた作品も。≪クロトン≫は鮮やかな赤と黄が熱帯で。

≪山中の雨≫の農村の湿度に≪鬼ヘゴと谷渡り≫のシダの影。≪林間夕照~峠の花≫も素敵で≪山路の花≫は蝶が描かれて。

≪パパイヤとゴムの木≫のオレンジに灰の果実もいいし、≪白梅高麗鶯図≫の綺麗なイエローも鮮やか。

≪紅梅丹頂図≫はタンチョウの後ろの梅が羽根のように広がって。≪漁樵対問≫はガジュマルに奄美の民が南画調に描かれて。≪百合と岩上の赤髭≫の小鳥が上に鳴く姿。≪クロトン≫はウォーホル的ですらあって、≪クロトンとカヤツリグサ≫の深緑に黄色の透ける耀きがまたいい。

そして≪初夏の海に赤翡翠≫が大胆に描かれたビロウの影にミツバハマゴウ、ハマユウ、アカミズキにオレンジの差し色がなんとも熱帯林の美があって。≪枇榔樹の森に崑崙花≫の彫り塗りで描かれたグレーの美。

≪奄美風景≫は海岩の影、もう一つの≪奄美風景≫は海草木の影。一村は影を印象的に使いこなす画家だなぁと想います。≪孤枩≫も奇岩の影。

参考資料にあった彼の品々も好かった。でかい≪木魚≫。≪帯留(おしどり)≫のカオ。≪帯留(みみずく)≫は夜な感じ。≪帯留(リンドウ)≫はカッコよかった。≪帯(菊図)≫はパステルでカラフルで。≪帯(竹図)≫はしみじみと良くて、≪花草文日傘≫のピンクに薄い植物模様。≪草花文角皿(絵付)≫と≪漢詩書角皿(絵付)≫も好かったし、≪粗画御礼(書)≫には彼はこんな字を書いていたのかと。≪根付(木魚)≫もでかかったし≪葉盆≫なんてのも。

そして最後のスペースに複製でおかれていたのは彼の代表作≪アダンの海辺≫。南国の果実であるアダンが印象的なこの作品は今は箱根の岡田美術館に展示され、収蔵は千葉市美術館だとか。いつかみてみたいなぁ。

≪クロトンと熱帯魚≫の黒赤なサカナがまた好くて。≪アカショウビン≫もトロピカルでいい。≪奄美冬彩≫は淡い奄美。≪奄美の海≫はいい藍色。≪奄美風景≫は曇天が多い奄美では珍しい水色の空。カラフルな≪与論島追想≫もいいし、サカナとイセエビが描かれた≪海の幸≫なんて作品も。そして若き日にも描いたモチーフの≪富貴昌図≫で円環を描き田中一村展は幕を下ろしました。いつか彼が画いた奄美にも来訪したい気持ちに成りました。

けれど佐川美術館はこれだけでは終わりません。

樂焼の当代当主樂吉左衛門館では≪巖≫という焼き物がまさに岩で、≪涔雲に浮かんでⅠ≫という作品はまるで宇宙の舟のよう。≪巌上に濡光あり I≫はアブストラクトな山水画、≪行行水窮處≫はカラフルな竹林で。

また佐藤忠良さんの彫刻作品が館内には展示されていて。≪チコ帽子≫という作品と≪帽子・夏≫という作品が好かった。
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”これだけみれて入館料千円とはいいなぁ、なんと堅田駅までシャトルバスも出てるとは。佐川男子に感謝”だと想って外へ出ようとしたらなんと平山郁夫の展覧スペースも!仏像を描いた作品やサマルカンド等の外地を描いた作品などかなりたっぷりな展示を駆け足で観て、シャトルバスに補助席で滑り込みました。3h満喫!素晴らしかったなぁ。

せっかく守山市まで来たしピエリ守山にでも行ってみようかとか等の気持ちにも駆られましたが、湖西線で京都へ。その旅模様はまた明日に描けたら◎




# by wavesll | 2018-09-14 05:29 | 展覧会 | Comments(0)

河井寛次郎展@パナソニック汐留ミュージアムにて扁壺を視る

汐留にて没後50年 河井寛次郎展ー過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今ーをみてきました。
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入場するとまず目に入るのが山口大学所蔵の名品達。

≪二彩双龍耳壺≫の美しい黄色、黄緑。ライトな藍色がWaterfallする≪兎糸文火焔青香爐≫、緑が迸る≪緑釉人形図壺≫、灰に葡萄色が射す≪澱彩透文喰籠≫、黄色に焦げが好い感じに焼き付く≪三彩文盂≫、≪桃図碗≫はモダンな灰焼色、白の花が綺麗な≪繍花六方花瓶≫などとても良かった。

これら山口大学所蔵品などは撮影NGだったのですが、その後ろに在る≪絵手紙[松本春々宛]≫等写真OKな作品が多いのがこの展覧会の嬉しい処。ぱしゃりぱしゃりしていきました。

≪青瓷鱔血文桃注≫と≪青瓷鱔血葉文花瓶≫の”青瓷鱔血”は青磁に銅で赤を焼き付ける技法。赤紫の妖しい紅が素晴らしかった。また≪流し描壺≫はスリップウェアという英国のようなデザインのアマゾンな逸品。

ここで面白かったのは≪鳴壺≫という作品。”Huaco of Incas”といいペルーの音が鳴る二口瓶からインスピレーションを得ているというのが興味深くて。ペルーの古代文明モチェ文明の土器とかにも通じるものがあるなと想ったりしました。河井さんの創作の素には中南米もあったのかと。

しっとり輝く白青い≪戯鞠獅子≫や紅紫のグラデーションが美しい≪紅壺≫。そしてミラノトリエンナーレでグランプリを獲ったという≪白地草花絵扁壺≫。本人にはそこまで賞に気がなかったそうで、友人が出品して受賞したとか。この”扁壺”シリーズが、なんとも素晴らしくて。

メインビジュアルにも使われた≪三色打釉双頭扁壺≫、この異形に惹かれて馳せ参じたのでした。なんでも土管からインスピレーションを受けたとか。その隣にあった≪呉洲刷毛目大壺≫の”呉洲”という藍色の色彩も良かったし、同じく土管からインスピレーションを受けたという≪黄釉塗分扁壺≫はその色付け感覚が岡本太郎にも通じる感覚と言うか、時代感覚を超越する感じが好かった。

河井氏は中国・朝鮮の硯にもかなり刺激を受けていたらしく、≪黒釉水滴付陶硯≫やバスタブみたいな≪辰砂陶硯≫、雫が可愛い≪黄釉陶硯≫なんて作品も。また嗜好品の分野でも≪鉄釉打釉煙草具セット≫という深くてかる黒の作品も作っていました。


ここから扁壺が続いて。≪辰砂筒描花文扁壺≫は『度胸星』の四次元体のよう。≪灰釉筒描扁壺≫は三角形の口。≪鉄薬面取壺≫は12面体、≪呉洲扁壺≫は藍色のイカ形。≪呉洲辰砂線文扁壺≫も時を超えるフォルムでした。

珊瑚のような印象の≪碧釉蓋物≫、タコのような≪呉洲筒描扁壺≫、また中央アジア的な模様の≪鉄釉抜蝋扁壺≫も素敵でした。

羽根のようなドローイングの≪練上鉢≫、神の仮面のような≪碧釉貼文扁壺≫。≪三色打薬扁壺≫は織部と縄文がミックスされたような名品。≪白地魚手文大鉢≫にはフォービズムも感じ、≪呉洲泥刷毛目扁壺≫は海浪のよう。≪白地三色打薬扁壺≫の現代美術のような佇まいに≪呉洲貼文扁壺≫には地中海美術を感じました。

ここから寛次郎さんが手がけた木彫のスペースへ。大量の木彫面と木彫像には、これまたインカやアステカ的な意匠を感じて。また河井さんがデザインを担当したキセルや竹製椅子、さらには花鳥虫食器家具などの文様をデザインした≪小間絵集≫という作品も。

戦時中、窯が使用出来ない時代、河井氏はコトバと向き合うことで内面世界を深めていく増した。これらの書や陶板の作品も一部屋使って展示してあり、日々の彼の精神の発露をメッセージという形で観ることができました。

また次のコーナーでは河井氏がインスピレーションを受けた諸作品と、そこから創られた河井さんの作品が展示してあって。朝鮮、伊万里、沖縄、丹波、さらには英国に近似した馬目皿など、非常に多岐にわたるルーツが彼の創作にはあったのだと感銘を受けて。

その後、≪鉄釉球体≫や≪木喰仏≫等のコレクション・遺愛品、さらには学生時代のノートや蔵書等が展示してあって。最後に展示してあった松下幸之助から贈られた≪パナペット(R-8)≫は「このラジオが私の文化勲章だ」と喜んだそうです。

またパナソニック汐留ミュージアムにはジョルジュ・ルオーの部屋もあって≪アクロバット(軽業師VII)≫と≪古きヴェルサイユ(表)≫が素晴らしかった。

さらに美術館が4Fにあるパナソニックのビルの1Fには河井寛次郎氏の轆轤の部屋の際限もあって、展覧会入場料の千円でなかなかに愉しませて呉れました。16日の日曜日まで。

最後に撮った作品達の寫眞を。

≪象嵌花鳥文壺≫
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≪青瓷鱔血文桃注≫
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≪艶消釉蓋付水瓶≫
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≪青瓷鱔血葉文花瓶≫
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≪海鼠釉流し掛壺≫
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≪流し描壺≫
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≪小箱各種≫ ≪碧釉貼文陶筥≫ ≪草花文陶筥≫ ≪笹絵陶筥≫ ≪辰砂陶筥≫ ≪流し描六角陶筥≫ ≪呉洲菱型陶筥≫
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≪絵手紙[松本春々宛]≫
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≪墨画【青瓷紅班壺】≫
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≪白地草花絵扁壺≫
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≪三色打薬双頭扁壺≫
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≪呉洲刷毛目大壺≫
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≪黒釉水滴付陶硯≫
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≪辰砂陶硯≫ ≪呉洲筒描水滴≫
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≪黄釉陶硯≫
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≪筒描文水滴≫
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≪辰砂六角箸置≫
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≪呉洲筒描文杯≫ ≪白地線文杯≫
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≪鉄釉打薬煙草具セット≫
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≪鉄釉筒描文碗≫
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≪黄釉泥刷毛目碗≫
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≪呉洲丸花文蓋付壺≫
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≪黄釉塗分扁壺≫
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≪灰釉筒描扁壺≫
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≪碧釉蓋物≫
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≪鉄釉抜蝋扁壺≫
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≪練上鉢≫
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≪碧釉貼文扁壺≫
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≪三色打薬扁壺≫
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≪白地魚手文大鉢≫
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≪呉洲泥刷毛目扁壺≫
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≪白地三色打薬扁壺≫
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≪呉洲貼文扁壺≫
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≪木彫面≫
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≪木彫像≫
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≪呉洲陶彫像≫
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≪辰砂陶彫面≫
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≪灰釉陶彫像≫
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≪呉洲陶彫面≫
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≪連結器写真新聞切抜き≫
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≪小間絵集≫
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≪キセル[デザイン]制作・金田勝造≫
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≪陶板「眼聴耳視」≫
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≪蓋物「喜者皆美」≫
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≪陶板「かざりのない高さ 人間の登れる高さ」≫
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≪書≫
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≪赤絵盒子≫
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≪打釉扁壺≫
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≪流し掛け耳付壺≫
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≪流し描鉢≫
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≪鉄釉球体≫
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≪木喰仏[十一面観音菩薩像]≫
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≪朝鮮 白磁壺≫
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≪朝鮮 輪花十二角膳≫ ≪釣り鐘火鉢(制作 金築運一)≫
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≪瀬戸 馬目皿≫
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≪黒田辰秋 根来鉄金具手箱(愛用ネクタイ入)≫
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≪黒釉碗≫
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≪身辺遺愛品≫
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≪学生時代ノート(東京高等工業学校窯業科)≫
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≪覚え書きノート≫
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≪『火の寄贈』(自家製本)≫
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≪蔵書 『日本的霊性』 ファブル科学知識全集1 『天體の驚異』 『ファブル昆虫記 1』 日本文庫19『キェルケゴールの言葉ー哲学編ー』 サン・テグジュペリ『空の開拓者』 根岸磐井『出雲における小泉八雲』 御大典記念『ドン・キホーテ 上』 谷口雅春『生命の實相』≫
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≪河合須也子追悼歌(寛次郎 娘〈号 紅葩〉)≫ ≪書簡(天界酒造 山本興三郎〈母方叔父〉宛)≫
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≪パナペット(R-8)≫
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≪轆轤(ろくろ)部屋再現≫
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# by wavesll | 2018-09-11 22:17 | 展覧会 | Comments(0)

建築の日本展@森美を建物画像LINKで再構築 環境を思想で設計するArt, 木造模型の魅力

建築と日本展 その遺伝子のもたらすものを森美でみてきました。
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物凄い盛況。確かに建築の展覧会で私が見たなかでは一番面白かったかも。その要因は模型が魅力的だったのも大きくて。木のチカラ。渋谷の空中都市計画とか日本の建築(/計画)はぶっ飛んでる。先日言葉の仮想性について書いたけれども、自然・環境・空間の中で思想藝術を実装するArt作品としての建築の魅力を堪能できました。

建築の展覧会は未だに慣れないことが多くて、”ほええ”といいながらさらっと眺めるだけでも相当に密度の高い展示に湯あたりして。未だ受容体と言うか、掘るためのスコップを研いでいる状態。この記事では後へのメモとして、百点の展示品の建築を、その公式ページ等が存在するものはLinkを貼っておけたらなと想います。



























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≪パワー・オブ・スケール≫ 齋藤誠一+ライゾマティクス・アーキテクチャー
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木・水・石。NATURALの内側からの力をしなやかに開放する日本建築がとても好きになりました。
建物を建てるという事は、本当に細やかな心づかいの上に成り立つことで、と同時にマクロとして空間を造ることも求められて。
相対性理論と量子力学を統合するような、宇宙物理学者のような、理論と実験の究みをみたような感銘を受ける展覧会でした。17日まで。


# by wavesll | 2018-09-10 04:53 | 展覧会 | Comments(0)

界隈の外へ広めようとするなら



ボルダリングジムに入会してしまいました。ルビコン川を渡ったwプールが閉まる時期に締まった躰を目指したし。腕とか太くなったら嬉しいなぁ。

今まで中学の卓球部は別として、取り組んだスポーツは大学時代のサイクリングとマラソン位だったのですが、ボルダリングは個人競技とはいえ今までと比べると技術的な要素が大きいスポーツらしいスポーツで。

ホットヨガをちょろっとやった時も待機時間にスゴイ体勢でポージングしている人がいて”仙人だ”と想ったものですが、ボルダリングジムの練達者の人の動きなんかはスパイダーマンというか、カミ。これで全国レベル、世界レベルになったら界王神レベルかと。

そう想ってNHKBSで放送された世界ユース選手権をみたのですが、一撃で決める様は超人過ぎてもはやショウとしてみてしまうレベルでした。

スポーツは自分の身体そのものが本質となるから、その制約が面白いなと想います。それから比べると言語の表現と言うのはすぐ簡単に「K2を3秒で駆け上がった」とか書けてしまう。言葉はヴァーチャルであるから、薄っぺらにならないかは文章にいかに身体性を入れられるかなのだなぁと。

またショウとして楽しませるレベルのパフォーマンスでなく全然でも、自分の身体を動かせば脳内物質が出るから全然楽しいという。ボルダリングジムの中にもコミュニケーションはあるけれど、他者と比べるというより自分自身の過去のパフォーマンスと比べて向上を愉しむ視点が持てるとぐんぐん楽しめそうな気がしました。

先程言語は物理と比べていかようにも楽に表現できる(故に差別化に別軸の工夫がないと面白くない)と書きましたが、プレイヤーでなく何かの鑑賞レビューなんかはさらに”執筆における抵抗・摩擦”が無いゆえに差別化しようとして捩子くれるパターンって結構あるなぁと想ったのでした。

プロの批評レベルに、基礎知識や関連情報のエヴィデンスで積み上げるというのが王道の方法だけれども、鑑賞者として差別化しようとした時に自分がやってしまいがちだったのは”どんどんコアなもの、レアなものをDigる道”だったなぁと。レッドオーシャンで勝負するのではなくブルーオーシャンを求めて海を渡り続けたというか。

勿論、新雪のパウダースノーほど滑っていて気持ちいいものはないですが、別視点で”その文化を伝道する”みたいな目線でみると、これは相当留意しないとうまくいかないものだなぁと想います。

オタク的な人がやってしまいがちなのは、趣味仲間を増やしたいんだけれど、ついその文化の一番濃厚なところをそれも夥しく出してその千尋の谷から這い上がった獅子の赤子をトライブに入れたい、みたいなタイプで。

でも、例えば自分はボルダリングはあくまでレジャーというか、スポーツとしてガチで極める気には今はなっていないし、運動音痴なだけど楽しみながら筋トレみたいにできたらいいなぁくらいの人間で。初心者の前の部外者は大抵そういうライト層なものではと。

そんな自分も「展覧会にデート目的で来る奴は本当の美術好きじゃない」とか想っちゃったりするので、コアな人からはライト層はそりゃ軽く捉えられることもあるかもなぁと。

でももしある人が自分が好きなものの良さを”わかってない人”に伝えようと想ったら。初心者への目線を忘れているとフレッシュマンが入らずにシーンが先細っていくこともあるのかもなぁと想います。

勿論ガチコアだけで回っていけたらそれは幸福なことだと想いますが。最初はデートの為でもいいじゃないかとw桜木花道だって最初は春子さん目当てだったしw

何かを好きになる気持ちが芽生えるって、念能力の会得にも構造が似ているかもしれないと想ったりします。

強い念攻撃の洗礼を受け、ダメージを追いながらも急激に目覚めることはあるけれど、基本は自分のオーラの流れを意識することから初めて修業の中時間をかけて開花させていくことが王道で。

自分の場合もボルダリングは前からメディアを通して興味が湧いてて、その上で身近な人が始めて誘われて、一度ビジターでやってみて、そこからちょっと間が開いてから二度目でビジターがなくて”じゃあ会員登録します”と。単純接触効果というか、幾度もアクションを重ねられて自分でも行動に繋がって。

鴎庵で音楽を紹介したり展覧会レポで「おすすめです」とか書いていますが、私自身はそれ一撃でリスニング・鑑賞まで行くとは想っていなくて、そこに繋がるまでの100の働きかけの一つになれたら嬉しいなぁという想いです。基本情報に欠ける記事になりがちなのはアレですが、それこそ今はサーチしようと思ったら幾らでも惚れますからね。

そういった意味では文章における身体性、筆力と言うのは、一つには記述の精確性と実在感をいかに与えるかというところなのかもしれません。それが”内容”というか。妄想を書くにしても、いかに伝わるように書くか、鴎庵を始めてもう十数年経ちますが、未だに筆力はまだまだ。ラップトップの鍵盤を弾く腕をほんのちょっとでも上げていきたいなぁと希を述べて拙文を終わります。

# by wavesll | 2018-09-09 05:04 | 小噺 | Comments(0)

BBC 『戦争と平和』 戦火と恋、爛れなき誠の幸福へゆく人間賛歌

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BBCによる『戦争と平和』をみました。
トルストイによる大長編として知られる古典作品のドラマ化。放送はもう数年前なのですが、大分間を開けながらちょぼちょぼ見た結果、足掛け2年ほどかけてみることになりました(苦笑)

と、いうのも原作を未読だったのですが、特に序盤はドロドロ系のメロドラマで。主人公のピエールのぼんくらっぷりも相まり、みるのがかなりエナジーを使う感じで。後半になるにつれ戦争が繰り広げられ物語の速度強度が増していく構成。司馬遼太郎『坂の上の雲』なんかは青春篇の方が面白く日露戦争になると面白くなかったのですが、映像化されたこともあってか逆の読後感となりました。恋愛描写と戦火の両立は脚本家が『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ハウス・オブ・カード』のアンドリュー・デイビスという複数ベクトルのバックボーンがある方だからかもしれませんね。

ヒロインのナターシャがなんか見た覚えがあると想ったら『ベイビー・ドライバー』や『シンデレラ』のリリー・ジェームズで。美麗なれどもその浅慮から悲劇も浴びる女性。そしてその恋の相手となるアンドレイ役のジェームズ・ノートンもいかにも英雄然とした立ち姿は秋山好古のようでもありました。

一大歴史絵巻であると共にポール・ダノ演ずるピエールのビルドゥングス・ロマン。空想的で地に足のついてないボンボンから、渡世の辛苦、決闘、そして戦争を越え、苦しみの中で逞しさを増していく姿には心を随分と感銘させられました。この役者さんの説得力は凄いですね。

そして、戦争の対比となる「平和」なのですが、平和がいつまでも過ぎると爛熟するというか、恋愛を越えた性愛や、貴族のマウンティングの戦が起きるのは人間社会の業ですね。その贅肉が戦争によって洗い流されて、純粋な仲間意識が育まれることもある。

けれども敵による非道な支配や破壊をみたり、また『この世界の片隅に』『火垂るの墓』をみた後の私たちは戦争における日常は同胞の間でも美しいだけではない、人の醜さや軋轢が出る極限状態だと知っています。そして大阪や北海道の災害を目の当たりにした今、安易に悲劇に美を見出すことの愚を知っています。

極寒でも極暑でもなく、恋愛の花が咲くくらいの刺激気候にあれれば良いかもしれません。しかしそれにはきっと自分を律する意思が要るのでしょう。また速度を出す快楽を否定するというか、あまりに規範を絶対視するのもHuman Rightsの否定になります。ピエールもただ安牌を選び続けたわけでもなく、虎穴にいることで成長を掴みます。

誠と賭けとの試行錯誤が人生なのかな、そして仮にどん底へ落とされても道を切り拓いていくのは己、そんな人生賛歌が描かれたドラマでもありました。

# by wavesll | 2018-09-08 04:45 | 映画 | Comments(0)

NISSAN FORMULA E@日産グローバル本社ギャラリー

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# by wavesll | 2018-09-06 21:14 | 展覧会 | Comments(0)