人気ブログランキング | 話題のタグを見る

混沌な調和

Queen 『Bohemian rhapsody』
真の人生か
それとも幻想か
地滑りに巻き込まれ
リアリティーから逃れられない
覚醒しろ
空を見上げ
ただの貧しい俺だが、同情はいらない
自分で招いたことだから
高揚も落胆もしない
風が吹こうとも、俺には関係ないさ
俺には

母さん、今ヒトを殺したよ
頭蓋に銃を当てて
引き金を引いたら死んだんだ
母さん、俺の人生は今まさに始まりつつあるけど
もう全てを投げ出してしまったんだ
嗚呼
泣かすつもりはなかったんだ
明日帰ってこなくても
時は流れ続けるさ 大したことじゃないよ

もう遅い 俺の番が来た
俺の魂の欠片を贈るよ
身体はいつも痛んでる
さよならみなさん 俺は逝くよ
真実に直面する君を残して
嗚呼(風はただ吹いている)
死にたくない
生まれなければ良かったとすら想う

俺は小さな影法師を視た
臆病者のスカラムッチャが、あの道化が君に馬鹿げたことをさせるんだ
神鳴りと稲光りが俺を慄かせた
ガリレオ ガリレオ
ガリレオ ガリレオ
ガリレオ フィガロ-マグニフィコ
俺は誰にも愛されない貧しい少年
貧しい家庭の貧しい少年
彼の人生を怪奇から救い出してくれ
どうにもならないさ 自業自得だ
アラーの名において 彼の思い通りに
アラーの名において 君の思い通りにはならない
アラーの名において 彼の思い通りに
俺の想うように
俺が想うように
もう駄目だ終わりだ破滅だ絶望だ
母さん俺を助けて
蝿の王が俺のそばに悪魔を置いたんだ

君は俺を石にして俺の瞳に吐くことができると想っている
君は俺が死ぬまで俺を愛することが出来ると想っている
そんなことしないでくれベイビー
ここから逃げ出さなきゃ

大したことないよ
誰でもわかる
俺にとっては問題ではない

風が吹いているだけだ



この歌は、俺が最も好きな歌の一つなのだが、めくるめく展開は全く予想も付かず捉えどころがないのに全体としてはなんとなくまとまっている感じがする。

この前、ミクロではランダムでもマクロではシステムだという話をしたが、微視的にはカオスでも巨視的には調和していることは多い。

俺はカオスというのも一つの構造体系をなしていると想う。ただ発展性・可変性が高いだけだ。

今、音楽の世界で最もカオスなのは、アニメゲームのテーマ曲だ。

ちょっとこの歌を聴いて欲しい

ARM 『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』


どうだい?カオスだろうwwwwwwwww
もいっちょ逝ってみよう。

新・豪血寺一族 -煩悩開放- 『レッツゴー!陰陽師』


これだけでもかなりのカオスなのだが、更に混沌となっている楽曲がある。

『陰陽師は大変なものを盗んでいきました』

もうわけわからないいくらいの音の奔流の洪水にはサイケデリアがある。
こういうマッシュアップの遊び文化がYoutubeニコニコ動画によって発展したんだ。

この現象は何もアンダーグラウンドだけの話題ではなく、オーバーグラウンドでも起きている。

布袋寅泰vs Rip Slyme 『Battle Funkastic』

そして、もはや同じ素材を使える今、マッシュアップという土俵においてはアマチュアとプロの境目はとめどなく曖昧なんだ。

モーニング娘。にライムスター 『アマチュアリズム・レボリューション21』


このカオスなハーモニーを奏でるMADライムスターの宇多丸さんがハロプロ好きなことを知ってると更に笑えるw
# by wavesll | 2007-10-13 18:49 | 私信 | Comments(0)

必ず正しい価値とは

Blankey jet city 『悪い人たち』


必ず正しい価値とはなんだろう?
俺はそれは「みんなが活き活きと輝くこと」だと想う。「限られた資源から生まれる全体の効用の合計を最大化すること」だと想う。「他人の幸せも自分お幸せのように感じられるようになること」だと想う。

個人が得られる限界効用は逓減するから、周りの人や、未来の人も含めた効用を最大化する行動を行うべきだ。

それを考えるにあたり、『連続講義 東アジア 日本が問われていること』という本の中に書いてある「東アジアスタンダード」という考えが有用そうだ。

これは「絶対平和」を目指し、その主義の中では誰もが「対等」で、コンセンサスは固定的でなく「発展的な可変性」を持った価値観を形成しようというものだ。
歴史問題による断絶が激しい東アジアだからこそ掲げられる価値観だ。

この価値観は、環境に合わせて動的にチューンナップされ続けるんだ。そういう意味で素晴らしい耐久性があると想う。地球全体に応用できる価値観だと想う。

この価値観のコンセンサスを作るためには感情的な対立は避けるべきだ。
なぜならみんな悪人であり善人だから。「絶対に悪い人間」も「絶対に正しい人間」もいないんだ。なのに多くの人は自分を絶対に正しいと想って感情的に他人と対立してしまう。

しかし、感情は時に無意味で非生産的だ。だからある場合にはほとんど無視して構わない。と俺は想う。異なる価値観を持った人たちが合意をつくるためには感情をぶつけあうより実証的な研究で得られた証拠、つまり事実を積み重ねることが大切だ。

けれど現実を見れば人間は理論ではなく感情で動く。でも行動レイヤーでは感情は理性でコントロールすることができると想う。感情をゼロにするのは無理かもしれないけど、怒りや恐怖を抑えて、協力や成長にむけて歩む努力をすべきだ。

感情を理論で表したものに倫理がある。人は倫理観を高めることで成長できると思う。

『氷点』という小説の主人公、陽子は善性の化身のような存在だ。彼女はあるとき自分の父親が殺人者だと知らされてしまう。これは後に間違いだったことが分かるのだけれど、自分の血に殺人者の血が流れていることを知ってしまうんだ。

陽子の存在によって家族(陽子は養子で育ての両親の赤ん坊がその殺人者に殺された)が苦しんでいたことを知った陽子は自殺を図る。

陽子は非常に倫理観の高い人間だ。例えば日本軍が南京で数万人殺したと知ればきっとまた自殺しようとするだろう。

今生きている日本人はほとんど全員人殺しの家系だ。では今生きている中国人は?韓国人は?先祖を辿ればかならず人殺しや悪事を働いたものがいるはずだ。

聖書がいうように知恵をもつことが原罪でなくても、この世に生きる人間はみな罪びとの子孫なのだ。完全な善、完全な正義、完全な被害者は存在しない。同様に完全な加害者、完全な悪、絶対的に否定されなければならない人間も存在しないんだ。

だっていってみりゃ俺たちは受精卵の時から」他の2億9999万の精子の可能性をつぶした極悪な存在なんだからwwwwwwwwでも俺たちは未来の2億9999万人の祖先かもしれないんだ。

陽子の心が何故氷点まで冷え切ったかというと、継母からのいじめに耐え抜いてきながら陽子は、例えこの世界が醜く汚れていても自分だけは純潔を保っている自分への完全な自信を持っていたのに、それが「犯罪者の娘」という烙印によって汚されたからだ。

他人の期待を裏切ることより、自分の期待を裏切ることの方が辛いことはある。
自分のアイデンティティが崩れた時、周りはそんなに責めてないのに、自分は自分を徹底的に責める。

俺も、学業とサークルが両立できずに大学に通えなくなったときは、最後は親に精神科に言ってくれと泣いて頼まれるほど思いつめた。

ただ一点だけを突き詰める完璧主義は、脆いんだ。自分にミスを許さない主義は破綻する。

だから、高みに上ろうと想ったら、山型に成長すべきだ。いろいろな方面、いろいろな価値観を受容できる図太さが必要だ。そのためには「自分の無力さ」を認識し、「自分が汚れていること」すら受け入れる必要があるんだ。

案外、自分が駄目人間でも世界は回るww
一旦自分が駄目になってしまえば、周りに対して以前より寛容な気持ちを持てるようになるよ。
みんな泥んこになればいいんだ。

そういう前提に立って考えるべきだ。そこで感情的に対立する必要はない。コンセンサスづくりに必要なのは事実の積み重ねなんだ。

だからこそ、自分が信じる「真実」を主張したいのならば、徹底的に合意の取れている事柄の積み重ねから論理的に導かれるようにするのが理想だ。

他の人たちの「真実」、言い分も理解した上で、それを飲み込んでしまうくらいの自分なりの「真実」にたどり着くこと。それが幸せってことなんじゃないかな。


椎名林檎 『幸福論』
# by wavesll | 2007-10-12 18:17 | 私信 | Comments(2)

ガラスのジョー

ともさかりえ 『少女ロボット』


俺は自身の過去を完全な暗黒時代なようにいいがちだが、ちょっとした恋愛(のような出来事)はあった。

中学の頃、小学校のとき好きだった女の子に告られたんだ。
だがその時は断ったんだwwwww。

その時の俺のへたれっぷりったらない。俺は嬉しかったんだが、「もし付き合って上手くいかなくて、その後今の関係さえ失ったらイヤだ」と想ったんだ。「今の俺じゃこいつを幸せにできない」なんてガキのくせにいっちょまえに考えてやがったんだ。

悪い意味での完璧主義は、失敗と錯誤を繰り返しつつもトライし続けることでしか乗り越えられない。

でもって、案外、周りの人たちが俺に期待する水準が低いことにもだんだんわかってきたんだ。それが大人になるってことだろう。

今じゃ「失っても惜しくないもの」しか身近に置かなくなってしまったよw
周りに期待するのを止めたんだ。インドア且つアウトドアなひらきこもりになったんだ。

でも俺は俺自身には途轍もない期待を賭けたいけどなwwwwwwww
逝き抜けるぞ。真っ白な灰になるまでwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


Nirvana 『Smells Like Teen Spirit』
弾を詰めろ
ダチを連れて行け
負けるための愉しみだ
あと装うためのな
彼女は飛び込んだ
俺は確信した
解ってるぜ
世界は醜い

Hello (x 16)

明かりは危険を軽減させる
今此処で
俺らを歓ばせろ
俺は愚かで伝染症だ
今此処で
俺らを歓ばせろ
混血児
白変種

衝動
Yea

俺の最高は最悪だ
この贈り物を祝福したい
俺らはいつも共にいる
死ぬまで

Hello (x 16)

光は恐怖を軽減させる
今此処で
歓ばせろ
愚かさを伝染させろ
今此処で
歓ばせろ
ムラート
アルビノ
モスキート
リビドー
Yea

忘れた
何を得るのか
でもまだ俺は笑えるはずだ
それは厳しい
見出すことは
とはいえだ。気にすんな。

Hello (x 16)

With the lights out its less dangerous
Here we are now
Entertain us
I feel stupid and contagious
Here we are now
Entertain us
A mulatto
An albino
A mosquito
My libido
Yea

# by wavesll | 2007-10-12 12:24 | 私信 | Comments(0)

俺がロックする原因

ともさかりえ 『日本に生まれて』
誰にも渡すものかと秘密は守り通した

・・・でも
明日がこんなにも不確かだと判ったいま君にあげよう

ちからの及ばないもの全てが敵さ
凄く嫌いだ

其れ程子供じゃあないし感受性等盾にしない

・・・ほら
是は何でも無い神様のまやかしとして見えるのだろう

君の真っ黒な髪も見えなけりゃいい
凄く綺麗さ

僕がたったいま君の腕を奪えたなら素晴らしかろう
一つの生命を動かすのも簡単さ

凄く怖いよ
僕は感じたり言葉を失くす毎日に疲れ果てた
君の真っ白に甘やかされたいんだ
凄く欲しいよ



鈴木さんにイマ俺がやってることをメッタメタに客観化されたんだが余りに逝ってて爆笑したw客観的に観るとこれはやっぱヤバイなw最高だw

とはいえだ。やっぱり鈴木さんもあの病に陥ってしまっているのかと想った。

それは「ポストモダンの病」だ。
ポストモダン、つまり近代以後の世界では「歴史(進歩)の流れ」が停滞し、全てが相対化され、信じられる絶対の価値観がなくなっているというものだ。

この前『動物化するポストモダン』という本を読んだ。個々の論点には異論はあるのだが、前提となる歴史認識は非常に面白かった。

それは「60年前、日本はアメリカに一旦滅ぼされ、そこから『過去の日本』からは断絶した『アメリカ文化という材料で作った日本』というフェイクの歴史が始まった」という歴史観だ。

これは体感的に納得できる話だ。正直、現代の多くの日本文化はバナナで、黄色い肌をしているが中身を構成しているのはアメリカ文化、あるいはアメリカから見た日本文化だ。

敗戦により「日本」の権威は地に落ちた。それでも、人々には「高度経済成長」という信じるに足る「大きな物語(集団幻想)」がまだあった。
そして、それすらも90年代にはオーソリティーを失墜させ、日本における「先人への畏敬」はなくなり、共同体の価値観が壊滅した。その結果日本はポストモダン化した。

価値観の崩壊は海外でも20世紀に起きたことで、やはり90年代の、冷戦崩壊によってそれは頂点に達した。

価値観が崩壊したもう一つの要因は、進み過ぎた生活サービスだ。
昔はセックス等の極めて私的な営みは、社会経験や人との交わりを経た先にあったのだが、今では金さえ払えば手に入るようになってしまった。デイ・トレーダーをして、デリバリーで全て済ませる生活すら理論的には可能になってしまった。

煌びやかにライトアップされた街並みは「他者と交わることは素晴らしい」という価値観が意味を失いつつあるということを語りかけてくる。

ポストモダンの世界では、人は「これは嘘だと知っているものを嘘として楽しむ」あるいは「これは無駄だと知っているものを無駄として楽しむ」趣向が生まれてくる。

オタクの行動様式なんかもそうだし、「本音と建前」を使い分ける日本人の多くは口先で展開される嘘を嘘として行動は全く別の事をする。 だって一番守らなくてはならない憲法すら玉虫色に解釈してしまうようないい加減な国だから日本は。

それもこれも、先輩のやり方が時代に合わなくなった。あるいはエスタブリッシュメントという存在が相対的に弱体化したためであろう。

従来積み上げられてきた利潤体系をこの10年来グローバルな規模でITが破壊し、世界秩序を変えようとしている。今、世界は表層的にカオスで、何を信じればいいのか(特に今まで優位に立っていた先進諸国の文系知識人には)わからないのだろう。

だから文系の連中が政治とメディアを支配するこの国では、価値観の混沌化、「絶対に正しい価値」への諦念が広がっているのだ。

でも、俺は「正しいものは正しい」といいたい。「絶対に正しい道はある」といいたい。そのために、「所詮全ては嘘、妄言の類だから」と諦めずに少なくとも自分が納得できるまで思考を深化させたい。真心のままムキになりたいんだ。

そして普通の奴が自分で信じていないきれいごとをいうような世の中で真実を言い放つ奴のことを俺はロックンローラーと呼ぶんだ。


真心ブラザーズ 『素晴らしきこの世界』


『想像への旅』で俺は「どうせ学校の勉強なんか役に立たない」というあきらめを壊したかったんだ。


かわぐちかいじ 『ジパング』


ユニコーン 『すばらしい日々』
# by wavesll | 2007-10-12 09:06 | 私信 | Comments(2)

ランダムというシステム

JUDY AND MARY 『そばかす』


「神はサイコロを振るのか」という問題がある。全知全能の神が果たして結果が不確かなギャンブルをするのかというものだ。

だから欧米人はバカなんだwwwww全知全能の神なんざこの世にはいねぇんだよwwwwww

ただ、神のように振る舞うことは出来る。時間さえ使えば結果は予測できる。
なぜならサイコロはそれぞれの目が1/6ずつ出るようにプログラミングされているからだ。だから「正規分布が確認できるくらいまでサイコロを振った結果」というのは予測できるんだ。

ミクロな視点ではランダムでもマクロな視点では法則性があるというのは大抵の事柄に当てはまることだ。しかしその法則性が大観できないのは、まだランダムのうちに試行錯誤をやめてしまうからだと想う。

統計術を突き詰めると占星術のようなものになるのかもしれない。星占いはあながち当てになるかもしれない。

俺は中学生の頃、夏休みの読書感想文で長編を読むのがイヤで、よく芥川龍之介の短編を読んでいた。その中に『蜘蛛の糸』というものがある。

仏様は極悪人だが生前一度だけ虫を救ったカンダタに、地獄から極楽へ昇れる蜘蛛の糸を垂らす。喜び勇んで昇るカンダタだが、他の畜生も昇ってきて、糸が切れてしまわないか不安になり「やいやい、このイトは俺様のものだ!失せろ!」と叫ぶと糸は切れ、再び地獄に落ちてしまうという話だ。

もし仏様が全知全能なら、この糸は全くの無駄か、意地が悪すぎる。全知全能ならその結果も分かっていたはずだから。

ではこの仏の意図はなんだろう?

俺は仏は賭けをしたのだと想う。カンダタが極楽へ昇れる僅かな可能性を提示し、それをやりきれるのか試したのだ。神は振らなくても仏はサイコロを振るんだ。

もっといえば、ある確率ではカンダタが極楽にいける未来もあったわけだ。ここら辺の平行宇宙、パラレルワールドネタはタイムトラベル論の中では頻出している。

ノベルゲームを考えて欲しい。マルチルート・マルチエンディングのノベルゲームは、分岐ごとの選択によって未来が決まっていくし、ある個人の選択の積み重ねは運命の如く一つの物語に収束するが、他のルート、他の結果も元データの中にはプログラミングされているはずだ。

これらの世界は同時並行で存在しているんだ。

例えば、俺はイマ内定している会社に就職するという選択をしたが、違う未来もありえるはずだ。慶應に入らなければ、今の俺の現在とは違う現在があったかもしれない。それこそ君にも会わないパターンのパラレルワールドもあり得たんだ。

だから、もし全てのパラレルワールドを見渡せる存在がいたとしたら、それはゴッドと呼ぶにふさわしいと想う。


SIAM SHADE 『1/3の純情な感情』


藤子・F・不二雄 『ドラえもん』

渡邊浩弐 『1999年のゲーム・キッズ』


# by wavesll | 2007-10-12 00:26 | 私信 | Comments(2)