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MirrorBowlerの和紙桜 X ANÚNA : Sakura (arr. Michael McGlynn) 第48回音の貝合わせ

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今年も首都圏では染井吉野の季節は過ぎて。
今年は郷さくら美術館で桜花賞展をみたり、苺スパークリングを片手に目黒川を歩いたり文化的に桜を楽しんだ春となりました。

そんな締めくくりとして、六本木一丁目・住友不動産六本木グランドタワーにてMirrorBowlerによる和紙桜をみてきました。

それに合わせたいのは来日コンサートも盛況だった「中世アイルランドの音楽を現代に甦らせる」というコンセプトの下、1987年にダブリンの作曲家マイケル・マクグリンによって結成された男女混声の合唱団 Anunaによる「さくらさくら」。

アイリッシュ合唱にリファインされた「さくらさくら」の霊妙なゆらめきが、うつりゆくミラーボールな桜のインスタレーションのきらめきとのコントラストが新しい倭として美しい。

こうして季節を楽しんでいけたら。これからも『葉桜の季節に君を想うということ』な時季ですね。

by wavesll | 2018-04-09 00:32 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)

寛永の雅展atサントリー美術館 ”きれい錆び”な美意識のみせ方

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サントリー美術館にて寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽を観てきました。
桃山と元禄という華美な文化の間にある寛永は、小堀遠州が究めた「きれい錆び」が代表する”きれい”な美意識の文化。この展覧会では小堀遠州、野々村仁清、狩野探幽、そして後水尾天皇を軸に寛永のエレガンスをみせてくれました。

先ず入ると仁清、遠州、探幽の銘品が。

メインヴィジュアルにも使われた野々村仁清≪白釉円孔透鉢≫は色絵の印象が強かった仁清のイメージを更新しながら現代的ともいえるフォルムの存在感が素晴らしい逸品。

そして小堀遠州。≪瀬戸肩衝茶入 銘 飛鳥川≫は本体もさることながら入れ物の蓋に描かれた「飛鳥川」の文字の素晴らしいこと!特に「川」が好い。袋も素晴らしかった。

さらに狩野探幽≪桐鳳凰図屛風≫はエメラルドグリーンの火の鳥達に感銘を受けて。背景のゴリっとした筆致も快いギャップで。鳳凰たちの表情が魅力的でした。

そして次に展示されたのが本阿弥光悦筆・俵屋宗達画≪蓮下絵百人一首和歌巻断簡≫≪蔦下絵新古今集和歌色紙≫。本当にこの展覧会は心をとらえる書が多くて。HIPHOPで言う所のリリックというよりフロウとしてもとても楽しめるものばかりでした。

そして本阿弥光悦≪赤楽茶碗 銘 熟柿≫道入≪黒楽四方茶碗 銘 山里≫が展示されて。茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術 at 東京国立近代美術館でも強い印象を残してくれた樂焼き、今回ももったりとはんなりとした柿の熟した様子と漆黒に浮かぶ金色の山が素敵でした。

また松花堂昭乗画 安楽庵策伝賛≪安楽庵策伝像≫は落語の祖とも言われる安楽庵策爺を描いた掛け軸で、上に書かれた賛の字の美しさ、さらには下の安楽庵策の画と余白の”チョウドイイ”感。なかなかの品でした。

ここから後水尾天皇に纏わる展示。

≪後水尾天皇宸翰「忍」≫ は忍ぶ心の裡にある苛烈な心を強く感じて。≪後水尾天皇宸翰「一貫」≫は「一」の残心が凄かった。論語「一以貫之」の精神が強烈に現れていました。

園基福詞 住吉如慶画≪源氏物語画帖≫は雅でシャープな筆運びが素晴らしかった。また≪近江八景歌書箪笥≫は東園基賢筆の源氏物語を入れるための箪笥。金細工が素晴らしかったです。

そしてここから”本当にこういう字体が俺は大好きなんだ”という私的名筆が続いて。≪仙洞三十六番歌合≫、後水尾天皇講 飛鳥井雅章記 奧書 霊元天皇筆≪伊勢物語聞書≫、後水尾天皇講≪詠歌大概御抄≫、後水尾天皇講 霊元天皇筆≪百人一首御講釈聞書≫の流麗・美麗な書に惚れ惚れしました。

また≪小袖屛風 白綸子地鳥字繋模様絞縫小袖≫は「水」と「鳥」の字が丸に描かれて斜め掛けに連打されるすこぶる面白い着物。これはなかなか新感覚でした。≪銹絵染付菊七宝文茶器≫はヨーロッパでも中国でもない江戸のデザインを感じさせられ、≪御切形茶碗≫の落ち着いた中できらりと光る美も良かったです。

松花堂昭乗画 松花堂昭乗賛・江月宗玩・小堀遠州≪蕣図≫はすっと宙に生え浮かぶ黒朝顔。を始めとしてここからは小堀遠州による”遠州好み”の品々が並びます。

≪油滴天目茶碗 芙蓉台添≫は藤原定家≪桜ちるの文≫と共に当時飾られたそうですが、闇に舞い散る桜の花弁というきらめきで美しかった。本阿弥光悦≪膳所光悦茶碗≫は何とも言えないたわみが良くて。本阿弥光悦≪膳所光悦茶碗≫は虎を買うような色味がある斑点が素敵な一品。

≪高取面取茶碗≫はドーナツに欠けられたチョコレートのような質感の釉薬。≪染付花唐草文茶碗≫は内部の釉薬がかかっていない部分も狙いなのではないかと思わせる遠州のWANNA. ≪瀬戸肩衝茶入 銘 春山蛙声≫はコマのような明快な形の色の深みが魅力的。

≪高取茶入 銘 横嶽≫は遠州高取の完成形であり、その黒に滲むメタリックな虹色味が美しくて。≪祥瑞蜜柑水指≫は胴が凹んでいる現代的ともいえそうなフォルムの染付。染付は利休・織部は使っていなかったらしく、遠州独自の道だとか。

≪青貝布袋香合≫は螺鈿の布袋様。そして小堀遠州≪共筒茶杓 銘 玉川≫の素晴らしさ。やっぱりこの人の字、物凄く魅力的。やはり特に「川」が古代文字のような風格で素晴らしい。

ここから野々村仁清とその師である金森宗和の展示。宗和に師事していた頃は落ち着いた作風だった仁清は宗和の死の後で色絵へ移っていったことがみてとれました。

野々村仁清≪呉器写茶碗 銘 無一物≫は高麗茶碗の写しでたわみの美、灰色の美もあって。野々村仁清≪数天目≫十八口のうち三口のぴりりと光る天目の美。野々村仁清≪白濁釉象嵌桜文茶碗≫はなんとも言えない藍白の色味が素敵で。刮目の出来でした。

野々村仁清≪色絵蓬菖蒲文茶碗≫の美しい翠、そして野々村仁清≪色絵紅葉賀図茶碗≫の素晴らしさ。金縁で画かれた紅葉と火炎太鼓?と旗の素晴らしい茶碗でした。

野々村仁清≪黒釉色絵金銀菱文茶碗≫は金銀菱も素晴らしいけれどその上の青緑が美しくて。黒に映えていました。野々村仁清≪色絵花輪違文茶碗≫は丸い朝顔のような色違いの花々がちょっと妖しさもあるような美を放っていました。

野々村仁清≪黒釉金彩肩衝細茶入≫は黒い幕に割かれた白い富士が印象的な自然でオリジナルな作品。野々村仁清≪色絵鱗波文肩衝茶入≫はエメラルドとゴールドの鱗波が白に映える作品でした。

野々村仁清≪鉄釉輪花口水指≫の逆瓢箪で、口のギザギザさは、エジプトみたいなウサギの立体があしらわれた≪信楽写兎耳付水指≫にも通じて。

野々村仁清≪唐津写建水≫は公家好みの落ち着いた作品。野々村仁清≪白地鉄釉流鍬形花生≫は兜の前立ての鍬形の見立ての器。そして野々村仁清≪流釉花枝文平鉢≫はぐにゃりの極み!こーれは素晴らしかった!!!このフォルム意識、凄ぇなぁ日本人の美意識の水準は、と。

最後は狩野探幽の章、狩野探幽が所持していた野々村仁清の≪色絵菊文茶碗≫といった品も。

狩野探幽≪竹林七賢・香山九老図屏風≫は七賢・九老を山水画のように描いた逸品。そして狩野探幽が中国の絵画に学び自分流に描きなおした≪学古図帖≫や彼が画いた≪狩野探幽 仏像祖師仙人花鳥獣画冊≫も素晴らしかった。

今回の展示、狩野探幽もさることながら、野々村仁清は石川県立美術館で観た≪色絵雉香炉≫、≪色絵雌雉香炉≫を更新する金森宗和期を含めた全貌がみれたのも嬉しいし、小堀遠州が打ち立てた”きれい錆び”の遠州好みという美意識の魅せに、プロデューサー、キュレーターとしての究極の趣味者としての姿に憧憬を抱かされました。会期は今週末まで、なかなかの小粋な展覧会でした。

by wavesll | 2018-04-06 21:30 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

木島櫻谷展 Part1 近代動物画の冒険 @泉屋博古館 分館にてみる野生生物の瞳光

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六本木一丁目の泉屋博古館 分館にて木島櫻谷展を観てきました。

明治から昭和にかけて活躍した京都の日本画家木島櫻谷(このしま おうこく1877-1938)。4/8までのPart1では彼が画いた動物たちの姿が生き生きと展示されていました。

まず最初に出てくるのは≪野猪図≫。なんとも高貴な目をした猪。もののけ姫の神猪を思わせるような角度で横から見上げるように描かれていて、毛並みの質感描写が本当に匠。

≪猛鷲図≫は天鵞絨の作品のための画で翼のフォルムがカッコよくて。≪猿猴≫の猿のひょいっとした顔◎≪奔馬図≫の軽やかに跳走る図示化された馬の姿。

≪初夏・晩秋≫は季節が廻り角が生えてくる鹿たちの姿。正面に近い角度で画かれる小鹿の表情の愛らしいことと言ったら!≪寒月≫は月の夜に一人林を彷徨く狐の画。賞をとったけれど当時夏目漱石が酷評したのはその演劇的ともいえる非現実性な空間描写からでしょうか?

≪獅子虎図屏風≫のみなぎる威風。野生の眼の力、毛並みの流れ、格好良かった。木島は本当に良く動物を観察していたようで、会場には写生帖や、京都市立記念動物園から贈られた優待券などもありました。

≪熊鷲図屏風≫の熊のモフったカッコよさ。熊も鷲も目がきらきらしていて。≪薔薇孔雀図≫≪春苑孔雀図≫には”やはり花鳥画は日本画だな”と想わせるあでやかさ。

木島の目は人物描写もまるで野生生物を見るように精緻に表情を捉えていて。≪田舎の秋≫の村人、子どもの表情。牛の表情も良かった。そして修復された≪かりくら≫のお爺さんたちの表情!まさにニンゲンという動物を見る感覚。

≪幽渓秋色≫、≪葡萄栗鼠≫、≪渓上春色≫、≪雪径駄馬≫の四季の掛け軸もいい。こんまいリスが可愛かったです。≪菜園に猫≫のゆるいながらも飼われきっていない風情を感じる斑の白猫。≪獅子≫の憂いを秘めた深い表情。

≪角とぐ鹿≫の漆黒の瞳と≪鹿の母子≫の穏やかな空気感のコントラストが印象的でした。

≪月下遊狸≫のひょっこりとしたタヌキと≪竹林老狸≫の闇から出てくるタヌキ、双方可愛くて。

≪鶏≫のバリイさんのような飄々とした顔、≪遅日≫の春の日の仔犬の愛くるしさ。縮模帖の虎なんか『皇国の守護者』のサーベルタイガーのようで。

そして何度も何度も食い入るようにみつめてしまったのが≪猛鷲波濤図屏風≫。金地に墨一色で画かれた飛空艇のように勇壮な鷲が真に格好良くて。これ識れたの嬉しかったなぁ、画像じゃ魅力を千分の一も伝えきれない!

Part1も展示替えがあり、後期は3/20から。そして4/14からはPart2として四季連作屏風が展示されるそうです。

800円でさくさくみれるので、アークヒルズなんかに行ったときとかふらっとみるもよし、野生の瞳、毛並み、表情のナトゥラリアとデザインの止揚の質の高さに抜きん出た筆致に見惚れるもよし。佳い展覧会でした。

by wavesll | 2018-03-13 20:12 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

マヤの石碑Art等を shide CONTACT 2018 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 2017年度卒業制作選抜展 at 六本木AXISにてみる

鈴木健一 ≪マヤは語る≫

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濱元拓 ≪眼とモルフェー≫
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木村夏奈 ≪絵歯車物~歯車で見る長篠の戦い~≫
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押木森太郎 ≪次世代鳥類 カムリバシ≫
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北林みどり ≪水文様二十一景≫
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ほんとすごいので時間ある人は、明日六本木AXISの地下にいってほしい…。武蔵野美術大学の視デ所属の鈴木さんは、今回の卒制では古代マヤ文明の年表を、マヤ文字と絵を使って表現してます。驚くのは、これは模写とかじゃなくて、オリジナル。つまり自分でマヤ文字で作文し、デザインしてるんです…。
という呟きにMoveされて武蔵美の視覚伝達デザイン学科の展覧会をみてきました。

どの作品もとても良く練られていて、駆け込みだったため写真に撮れなかったものも素晴らしいものばかりでした。今確認すると4Fでも展示があったそうで、みたかったー><!残念ながら本日で会期終了。

六本木の煌びやかな夜気も相まり異界の藝術空間がとても良くて。これは来年度の卒展もcheckしたいと強く想いました。

by wavesll | 2018-02-27 23:37 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

野生展 飼いならされない感覚と思考+α@21_21 DESIGN SIGHT 縄文的な澄んだクオリアのArt展

≪這い熊≫ 柴崎重行、根本勲
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≪丸石神≫
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≪Between You and I あなたに続く森≫ 青木美歌
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≪Finding Perceptions≫ aircord
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≪Old Boar and Orangutan≫ ステファニー・クエール
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≪獣の遠吠え≫ 田島征三
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≪始まりの庭 水の切り株、土の切り株≫ 鈴木康広
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≪道具と作ることのインスタレーション -case1-≫ 渡邊拓也
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≪139/08//200 85/2008//250 51/2005//230≫ エルンスト・ガンベール
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≪無題≫ 黒田征太郎
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≪ボゼ、勢理客の獅子舞、糸崎の仏舞、バーントゥ、御霊神社の面掛行列・阿亀、石見神楽・大蛇、御霊神社の面掛行列、糸崎の仏舞と石見神楽・疫神≫ 西村裕介
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≪野生の現出≫ しりあがり寿
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中沢新一のディレクションによる野生展 飼いならされない感覚と思考を観に六本木21_21DESIGN SIGHTへ行ってきました。

南方熊楠の唱えた「縁起」や「やりあて」というスキームや『可愛い』といったような古からの非西洋的思考から脳の野生を開けていく。

ここで顕わされる野生は緻密でエレガンス。レヴィ・ストロースの野生の思考も恐らくベースにした展示全体のクオリアは澄んだ感覚は琉球のイザイホーアイヌの神謡のような縄文の血が濃い地での音響を想わせられました。

またデザインサイトには田島征三氏の≪流木オブジェ≫も展示してありましたので御掲載。
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cf.



by wavesll | 2018-01-31 20:50 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

Gerhard Richter 『Painting 1992‒2017』at WAKO WORKS OF ART

Abstract Painting (947-3)
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Abstract Painting (945-2)
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Abstract Painting (946-4)
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Abstract Painting (943-2)
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Abstract Painting (950-2)
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Abstract Painting (SANA) (716-2)
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Abstract Painting (Ravine) (873-2)
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Abstract Painting (Juist) (918-2)
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ゲルハルト・リヒター展『Painting 1992-2017』を六本木ワコウ・ワークス・オブ・アートにて観てきました。

一番好きだったのが一番上のAbstract Painting (947-3). この抽象画のシリーズはカラフルでアメーバ状のノイズ・イメージは90年代的なデジタル・スカムを感じますが、近年になるほど形が洗練され高められ放出していくイメージ。

特にこの947-3は猥雑なの路上の現代性が表れている気がしました。また943-2も都市構造の中にある熱帯・密林性が現れているようで好きでした。

その上で、アブストラクトな画はついついロールシャッハ的に「こうみえる・ああみえた」と感じがちなところを抽象を抽象のままで受け止め語れたらいいなぁなんても想ったりしました。

by wavesll | 2018-01-30 20:04 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

安藤忠雄建築の地水火風. 安藤忠雄展@国立新美術館の≪光の教会≫に『風の建築』をみる

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国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦―に行ってきました。

出掛けにコンビニでチケットを発券し、9:30頃に現地についてまだ開いてないチケット売り場をスルーして展覧会に並ぼうとしたらもう大分人が並んでいて。

≪光の教会≫のまっさらな写真が撮りたかった私はやきもきしたのですが、入場してみると先に入った人達は直島ブースに人だかりをつくっていました。

今日は安藤さん自らによるギャラリートークの最終日だったのです。

順路の途中に野外に出る形で建てられている≪光の教会≫にも既に人はいましたが、お互い察していただけたお陰で満足のいく写真が撮れました。

その後、安藤忠雄さんと藤本壮介さんのギャラリートークを拝見。

「アジアには活気がある」「日本のように消費をしない国には未来がない」「仕事や資金をいかに社会に還元するか」「二度とやりたくないと想う位一度は働いてみるといい」「最近の人は本を読まなくなった。子供向け図書館のプロジェクトをしている」「大学生で可能性があるのは2年まで、3年からは自由がない」「自分で考えろ」などを楽しい語り口で語られていました。

安藤さん自身も「自分のつくった家は住みずらい、けどそこは自分で何とかしてほしい」とw

安藤さんの設計した渋谷駅は全くもって使いづらいし、表参道ヒルズなんかもイマイチなユーザビリティだと感じるのですが、Artとしての建築づくりには強烈なエゴが必要となるのかもしれない、そしてそれは"人生に於けるディレクション"でもそうなのかもしれないと想わされました。

その後最初に戻って展示を観ようとして、個人の邸宅の模型や写真が並んでいたのですが、まぁ混みあっていて。なかなかスムーズにみれなくて。

そして大きな模型展示なんかもあってヴェニスの≪プンタ・デラ・ドガーナ≫やパリの≪ブルス・ドゥ・コメルス(進行中)≫なんかの展示には”おぉ!こんなストレートに近い引き出しもあるのか”とも想ったのですが、建築系の展示はオスカー・ニーマイヤー展以来だったのもあり、通常の展覧会とはいささか鑑賞の勝手が違うなという感じ。

そんな中でも1/1サイズの≪光の教会≫は大きなインスタレーション体験となりました。混みあってきてからも、前に人が入る時もあれば、みなで写真を撮るために人が引いたりしたりもしていました。

2回目の今度は1人でのギャラリートークを聴きながら眺めていたのが≪真駒内滝野霊園 頭大仏≫という大仏を丘で覆ってしまった作品。”この作品や≪地中美術館≫なんて、古墳みたいだよなぁ”と想ったときに、私の中で”地水火風”という想念が湧きました。

≪頭大仏≫≪地中美術館≫等が『地』、北海道勇払部の≪水の教会≫やその他多くの水を湛えた建築作品が『水』、そして≪光の教会≫が『火(日)』、四大元素の建築を彼は造っている。では安藤忠雄は『風の建築』もつくっているのではないか?この視点を引っ掛かりに展覧会を見ることが出来るかもしれない。

しかし中々『風の建築』をみつけることは能わなくて。確かに≪ロックフィールド静岡ファクトリー≫なんか風車もあったり、或いは映像展示≪もうひとつのANDO作品ー継続する力≫でのビルや街区の緑化事業は植物が風に揺れる様がありましたが、自分の中でパキっとこなくて。

”そろそろ帰るか。。最後にもう一度≪光の教会≫をみるか”と、内部に入り、ベンチに座り、十字の光隙を眺めていた時にすっと”その先の空間、空気”がダイレクトに感ぜられて。それは風や冷気が直に入ってくることもあって、”そういえば茨木の≪光の教会≫の十字はガラスで埋ってるらしく、今回安藤さんたっての願いで孔として明けたんだよな”と想ったときに”これは風(空気)の建築と呼べるかもしれない”と想って。

広大な外の空間を予期させるイコンとしての光の十字に、この展覧会のヴァージョンで安藤忠雄は地水火風の風も成したのだと想ったのでした。

ちなみに新美の敷地に建てられた≪光の教会≫は西向きなので朝日が入らず、14~16時ほどが一番輝くそうですが、茨木春日丘教会のように十字の光が床に照らすことはないそうです。ただ妄想ながらいいEurekaを得ることが出来ました。

by wavesll | 2017-12-06 19:24 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

BiSH ゲリラライヴ@六本木ヒルズにて「My Landscape」「FOR HiM」「オーケストラ」等を聴。

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BiSH / My landscape

BiSHのゲリラライヴに行ってきました!

個人的に「My landscape」がアイドルの楽曲の中で「時空を越え 宇宙を越え」以来にびびっと来て。今日昼Twitterでゲリラライヴを知り馳せ参じたのでした。

何と1曲目が「My landscape」!

ただYoutubeでの歌の方が良くて。”LIVEではそんなに魅せられないのかな”と想ったのですが、2曲目からは目に見えて良くなって。アッパーな曲の方が映えるグループなのだなと。

またオーディエンスのコール?にも当初ぎょっと驚いたのですが、高く跳ねたりサークルでガンガン走るのをみると、”あぁこれは血気盛んなエネルギーを発散させているのだ”と想って。ダイヴやモッシュに通じるのだなと。

BiSHの音楽は最新型のロックグループなのかなと想っていたのですが、生で観るとかなり舌ったらずな可愛らしさがロックサウンドと相まっていて。

サマソニでみたSu-Metalの眼の凄味みたいなものはなかったのですが、戦闘巫女とでもいうか、こうした暴力衝動と美少女さの融合が神輿というか、野郎のファンにとって衝動を開放できる霊媒性を感じました。

新曲「FOR HiM」が良くて。あとは「オーケストラ」なんかも良いパフォーマンスだなと感じて。

以前Idol Musiqueを聴かない理由があるとすればという記事でアイドル楽曲に対する個人的まとめをしたのですが、あれから1年半、いまだに弱まることのないアイドルの現場、今日の周囲を見ると世代交代してるし活気があるなと。

そういうYouth Cultureの現場としても勿論楽しかったですが、個人的にはバーンと盛り上がる楽曲より「時空を超え 宇宙を越え」や「My landscape」みたいな憂いを秘めた楽曲が聴けたら嬉しいところ。BiSHの今後にも色々着目していきたいなと想いました。

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by wavesll | 2017-11-29 22:07 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

Brodka Live @ポーランド祭 東欧の風を感じるStrangeな真中音楽

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Brodka - Granda


Brodka - Up In The Hill (Official Video)


Monika Brodka 'Granda' Full Album


Brodka - męskie granie Żywiec 2017 (1080p)


六本木ヒルズで行われたポーランド祭2017へ行ってきました。
目当てはBrodka.

本名モニカ・ブロトゥカ。1987年2月7日生まれ。ポーランド南部の山沿いにあるジヴィェツ 出身。6歳からバイオリンを始め、音楽に興味を持つ。2003年にポーランド版のオーディション番組「アイドル」第3シーズンに出場し、優勝を勝ち取る。同年にアルバム『Album』 でデビュー。2004年に2ndアルバム『Moje Piosenki』、2010年に3rdアルバム『Granda』を リリース。ポーランドのグラミー賞に当たるフレデリック賞では、これまでに17部門ノミネート4部門受賞という輝かしい経歴を持つ。『Granda』では、ポップとポーランド山岳民族音楽をミックスさせるという斬新なアイデアで、ポーランド国内の既存のポップ・イメージを革新し、称賛を浴びた。2012年に、ロサンゼルスでレコーディングした全編英詞のEP『LAX』を発表後、アーティスト活動から遠ざかっていたが、2015年に新作のレコーディングをスタート。Play It Again Sam Recordsと契約し、2016年5月リリースの ニュー・アルバム『Clashes』をもって、満を持して世界デビューを果たした。

最初、坊主頭でブルージーだったりシンフォニックな音像が続き、ハードな人なのかなとも思ったのですがMCではキュートさが零れ落ちる方でした。

東欧の音楽の、日本や英米ともまた違った風様がありながらすっくと成立しているその真芯を撃ち抜きつつもストレンジな感じ、戸川純なんか好きな人に刺さったりするかもとも思って。

POPからROCK、そしてNEW WAVEへ自在に飛び移るパフォーマンス、愉しませて頂けました。

明日もヒルズでのポーランド祭にて14:00からと18:00からライヴがあるそう。ポーランド祭ではポーランドのお酒と料理が楽しめるほか、雑貨の販売などもあり、中々に良かったですよ。会場がアリーナでないのでこじんまりとしていて近くで観れていい。ポーランド人っぽい方々も沢山いました◎

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by wavesll | 2017-10-14 22:02 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

LUCERNE FESTIVAL ARK NOVA 移動式コンサートホールにて『カルメン』楽曲を聴く

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ミッドタウンで膨らまされた移動式音楽ホール、アーク・ノヴァにてルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ2017 in 東京ミッドタウン スペシャル・コンサートを聴いて来ました。

ラインホルト・フリードリッヒ(tp), 竹沢絵里子(p), アンドレア・レッチェル(fl)による主に『カルメン』からの演奏。

ピアノのボディを弾いたのが印象的でフルートが心地いいシチェドリン「アルベニス風に」、波状的なメロディのピアノソロだったモシュコフスキ「ビゼーのオペラ『カルメン』から ジプシーの歌」が良くて。ビゼー(プロト編)「カルメン幻想曲」もトランペットが心に残りました。以前飛行機で『カルメン』を聴いて一度直に聴いてみたかったので良かった◎

磯崎新とアニッシュ・カプーアによって創られたこのアート建築プロジェクト。その発端は311の際にルツェルン・フェスティバル総裁ミヒャエル・ヘフリガーが安否を気遣う電話をかけて下さったことから。今まで松島、仙台そして福島にてコンサートが開かれてきたそうです。

空調音が気になったり、客席に傾斜がないため見づらさは感じましたが、全体的にとてもアットホームな心づかいを感じて、この特別な空間でのコンサートを楽しむことができました。

このアーク・ノヴァ、最初は外国の人が創ったのではないかと言う位日本人離れしたデザインに感じていたので日本人建築家設計というのに驚いて。ただ改めてみると速水御舟『翠苔緑芝』『名樹散椿』にも通じる自然の抽象デザインをみてとれる気も。興味深いトポスでした。

アーク・ノヴァの一般公開はもう終わっているのですが、10/4まで東京ミッドタウンに設置され、コンサートが開かれます。当日券はそれぞれの公演の1h前から売り出されるとのことでした。
by wavesll | 2017-10-03 04:31 | 街角 | Trackback | Comments(0)