タグ:新宿 ( 22 ) タグの人気記事

「Kihachiro Onitsuka 生誕100周年 by Asics 〜鬼塚喜八郎が描いた未来〜」at新宿伊勢丹本館

c0002171_04263050.jpg
c0002171_04264508.jpg
c0002171_04265663.jpg
c0002171_04270782.jpg
c0002171_04271973.jpg
c0002171_04273672.jpg
c0002171_04274899.jpg
c0002171_04280334.jpg
c0002171_04281478.jpg
c0002171_04282953.jpg
c0002171_04284119.jpg
c0002171_04285407.jpg
c0002171_04290318.jpg
先日赴いたオニツカのイヴェント。
近年、tofubeatsは言った。「日本人だけがアシックスの本当の価値を知らない(WIRED)『Shoe Dog』等をみて改めて認識が変わってきたアシックス、アシックス・タイガー、オニツカタイガーを俯瞰で体験できるイヴェントでした。

会場には鬼塚さんが書いた向日葵の画と、それをモチーフにした新作シューズの展示もありました。

by wavesll | 2018-06-05 04:36 | 街角 | Trackback | Comments(0)

シバミノル個展「夢の中で生きていけないことくらいはじめからわかってる」 新宿眼科画廊 で「エイジング」に沁。

c0002171_18203929.jpg
シバミノルさんの個展「夢の中で生きていけないことくらいはじめからわかってる」を新宿眼科画廊 スペースEで観てきました。
ドローイングやペンでの一枚画の他、漫画作品の生原稿も展示してあって。

中でも「エイジング」という8pの漫画作品に心の裡に光を当てられて。

私は前は”見た目若いね”なんて言われて。少し得意になっていたところもあったのですが、段々”年相応の落ち着きとかがないという、情けない事なんじゃないか…”と想っている内にもう三十路、”若いね”とも言われないけれど、かといって精神的な成熟が起きている自信もない…。

そんな感覚、そんな心情にもろに触れてくるストーリーに”おぉ…”と想って。物語は“その先”もみせてくれて。また絵のスタイルも古典にも通じるようなオーセンティックさもありながら優儚なフレッシュな感触を湛えた漫画で、かなり好きでした。

こういう、心内にふと浮かぶ感覚を掬い上げてくれ少しドキリとさせられ。自分より高精細に日常を自覚し生きる人の美しさに”いいなぁ”と想った個展でした。僅ずつでも甘えから成熟へ生きたいと想いました。

会期は5/4-9 12-20時 ※最終日は17時まで とのこと。入場無料、撮影OKでした。
by wavesll | 2018-05-06 18:31 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

Jades from Philippine ー 新宿御苑にてヒスイカズラをみる

c0002171_11271336.jpg

c0002171_11301448.jpg
c0002171_11304893.jpg

c0002171_11321639.jpg
c0002171_11330208.jpg
c0002171_11333343.jpg
c0002171_11335848.jpg
c0002171_11354040.jpg
c0002171_11361770.jpg
c0002171_11363224.jpg
c0002171_11364629.jpg
c0002171_11370858.jpg
c0002171_11375807.jpg
c0002171_11372558.jpg
c0002171_11385385.jpg
c0002171_11391868.jpg
c0002171_11394070.jpg
c0002171_11401116.jpg
c0002171_11402656.jpg
c0002171_11404061.jpg
c0002171_11405978.jpg
c0002171_11411513.jpg
c0002171_11413193.jpg
c0002171_11423866.jpg
c0002171_11425760.jpg
c0002171_11434053.jpg
c0002171_11440232.jpg
c0002171_11444721.jpg

c0002171_11453846.jpg
c0002171_11455205.jpg
c0002171_11460853.jpg
c0002171_11463961.jpg
c0002171_11470564.jpg
c0002171_11474712.jpg
c0002171_11480307.jpg
c0002171_11481811.jpg
c0002171_11483450.jpg
c0002171_11485802.jpg
c0002171_11491822.jpg
c0002171_11493463.jpg
c0002171_11494948.jpg
c0002171_11500302.jpg
c0002171_11501721.jpg
c0002171_11503282.jpg
c0002171_11504873.jpg
c0002171_11512149.jpg
c0002171_11513820.jpg
c0002171_11525036.jpg
c0002171_11530712.jpg
c0002171_11533125.jpg
c0002171_11541104.jpg
c0002171_11543174.jpg
c0002171_11544650.jpg
c0002171_11550595.jpg
c0002171_11552114.jpg
c0002171_11554839.jpg
c0002171_11561615.jpg
c0002171_11563968.jpg
c0002171_11565276.jpg
c0002171_11570670.jpg
c0002171_11572051.jpg
c0002171_11573875.jpg
c0002171_11575299.jpg
c0002171_11580659.jpg
c0002171_11583203.jpg
c0002171_11584628.jpg
c0002171_11591701.jpg
c0002171_11594645.jpg
c0002171_12000922.jpg
c0002171_12002646.jpg
c0002171_12005694.jpg
c0002171_12011179.jpg
c0002171_12012695.jpg
c0002171_12015841.jpg
c0002171_12021313.jpg
c0002171_12023569.jpg
c0002171_12025159.jpg
c0002171_12031334.jpg
c0002171_12034827.jpg
c0002171_12032816.jpg
c0002171_12060106.jpg
c0002171_12062763.jpg
c0002171_12064804.jpg
c0002171_12070831.jpg
c0002171_12074922.jpg
c0002171_12082269.jpg
c0002171_12083935.jpg
c0002171_12090012.jpg
c0002171_12091720.jpg
c0002171_12093814.jpg
c0002171_12095554.jpg
c0002171_12101696.jpg
c0002171_12103805.jpg
c0002171_12105870.jpg
c0002171_12111444.jpg
c0002171_12113105.jpg
c0002171_12114792.jpg
c0002171_12120317.jpg

by wavesll | 2018-04-14 12:12 | 小ネタ | Trackback | Comments(0)

土井玄臣live @カフェアリエ 歌の在処

c0002171_00241952.jpg
新大久保で降りて百人町・カフェアリエでの土井玄臣さんのライヴへ行ってきました。

『針のない画鋲』(bandcamp)という甘い痛みに巻き込まれないようにしてもただただ浸透してくる、美しい想いが蜜蝋のように篭った素晴らしいアルバムで知ったSSW。

飾らない雰囲気から魔法の様な域まで連れていかれました。途中でトイレ休憩が入る位に飾らない。MCでは『針のない画鋲』という題名は『ギリシャ語の時間』という物語から採られたものだという話やビル管理の夜勤の話も。

演奏を聴いて、ギターっていいなぁと想って。フィジカルとしての音像、喉、Guitar、物理としての事象がMagicに届くというか、考えてみれば自明のことだけど、とても感銘を受けました。

楽曲だとアルバムには今回入れず、今後も入れないだろうと語られた「晴天」という曲が詩とサウンド両面で歌として触発されました。幕間に爪弾き唄った楽曲も心の襞に触れて。

また高音から喉を休める為か地声に近く歌った歌のおかげで土井さんの楽曲の中にある血潮を強く感じ、アンコールで3.11から7年目に歌われた、アルバム『それでも春を待っている』収録の「言祝」にはぞわっとするような情念を感じて。

天上的なファルセットの奥にある切実さや血潮を識りますます良いなと想うとても好い時間を過ごせました。彼岸をみつめるようなまなざしが印象的で。

また自分はライヴ中に雑音が入るのは嫌なのですが、不思議と今日は気にならないどころかマイクを通さない歌声と相まって“うたのありか”という感じにとても良くて。これは磯崎新設計のこの建物、新宿ホワイトハウスの力などもあったのかもしれません。

アーティストのことを話すときに「〇〇みたいな感じ」というのは失礼なのではないかとも想ったりもしますが、家に帰ってから読んだCINRAのインタビューで「七尾旅人を聴いて、『この人いてんのやったら、自分音楽やらなくていいなあ』と思って、1回曲作るのをやめたんです。」と土井さんが語られていて、確かに七尾旅人の、特に初期のあの抒情に通じるものがあるなと感じた次第でした。このインタビュー、読み応えがありました。

また百人町から新宿駅への帰路が驚くほど静かなことにちょっと震えて。日本最大の繁華街の聴覚的な静さ。台北なんかもっとカオスで。新宿は静寂とアジア的な視覚の氾濫というコントラストが、ちょっと抽象的な心地を産んでいて。そんな虚無の中で土井さんの音楽は小さな、しかし確かに心に明かりを灯してくれた気がしました。


by wavesll | 2018-03-11 00:58 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

『ブレードランナー ファイナル・カット』& 爆音上映 at 新宿ピカデリー『ブレードランナー2049』 ミレニアルな気風に向けた”神話”への端正なANSWER

Blade Runner 2049 Original Motion Picture Soundtrack by Hans Zimmer - (HQ) (HD)

『ブレードランナー ファイナル・カット』をBlu-Rayでみて、新宿ピカデリーにて爆音上映会『ブレードランナー2049』をみてきました。

『ブレードランナー』そのタイトルは今まで幾度も目にしてきて。そもそもサイバーパンクというジャンル自体がこの作品が打ち立てたものだというイメージとか、”神話”というか、二次的現象、三次的現象によって肥大化した巨大すぎる存在に思えて逆に手を付けてこなかったのですが、友人が「これ(2049)はいい」と言ってSFを読み始めたのもあって、今回この頂に登ってみたのでした。

『ブレードランナー』は端的に言えば「愛の映画」でした。

先日萩原朔太郎の『猫町』を聴いて”SFとは異郷への旅ではないか”と想って、この映画にもvaporwave的な異郷、すなわち非アルファベット圏である日本と中国が入り混じった電子的なディストピアのヴィジュアルの原像が打ち立てられていて。その後士郎、押井、ウォシャウスキーへと続くサイバーパンクの多重世界を跨ぐブロックチェーンの連綿をみた気分でした。

サイバー・ディストピアなエキゾチズム、それは『クラウド・アトラス』におけるネオ・ソウルにしてもそうですが、北米からみた”異郷・異文明”のエキゾな精神性がまず迫ってきて。しかし『ブレードランナー』が素晴らしいのはヴィジュアルのみの映画に終わらず、人間存在のソウルに訴えかける最上にエモーショナルな作品だったところにあります。

レイチェルの存在、ブレードランナーとしてシステムの中に強制されていたデッカードがヒトとしての選択をする、その愛へ駆られる、「人間でありたい」というココロが真に迫る。そしてサイバーパンクなお膳立てがあるからこそ、斜めに構えた野郎共の心にも届く、”ここまでやられたらロマンティックにならざるを得ない”という映画。

そしてみた『ブレードランナー2049』、これもまた愛の、今回はロマンスというよりも”親からの愛の渇望と喪失”の物語でした。

オリジナルでは「デッカードはレプリカントなのか」という議論がありましたが、今回の主人公のKはそもそもレプリカント。幼少期の記憶は一応あるけれども、それは移植されたもので、LAPDの上司をMOMとはいうけれども本質的には親はいない存在。そんな彼が”本来ありえない『レプリカントが産んだ子供がいるかもしれない』という捜査につく”という物語。

今回劇場で観たいと想ったのはこの映画の音響面を褒める意見などを聴いたからで。大変感心したのは『ブレードランナー』な世界観のリヴァイバルなvaporwave/Futurfunkへ行かずにDrone/Experimental/Industrialな音になっていたこと。蜂の羽搏きを鳴らした時なんかは明確にその意思を感じて。劇中でオールディーズが旧い郷愁として鳴ったのも相まって、近未来の米国への再到達というか、現代のインダストリアル・アンビエントとして音を鳴らそうとするこの映画は非常に美麗でした。

この映画はけれども、NTR的というか、愛を裏切られて喪失しながら味わうマゾヒズム的な聖性の物語でもあります。それは”ソウルがない、老人的だ”なんていわれるミレニアル世代にとっての真情挽歌なのかもしれない等と想いました。ラブプラスならぬJOIのAIホログラムによる恋愛関係は”何が疑似でなにがリアルか”が曖昧な今の時代の気分を顕わしているようにも思いました。

父的な厳しさと粗野さの究極は”国家”だと思いますが、そうした父権が否定され優しいChillが志向されるからこそ、逆説的に父の愛、父からの承認を求め、しかし不完全な男性としての父親に突き放される。そんなアダルトチルドレンな映画でもあるのではないかと感じました。

その上で、クールさが突き抜けインダストリアルなつくりは『Ghost in the Shell』は押井版よりも人間味あふれる士郎正宗の原作漫画が好きな人間としては”もっと人の熱があっても良かったのにな”とは思いました。この中ではデッカードとKの怒りは人間の熱気を発していたかな。

中国のPM2.5の極まったようなスモッグが吹き荒れる混迷な世界の中で、”今まさに物語が始まる”オリジナルにも重なるラスト。大音響で浸るには最適な美しく破壊的な現代の映像詩は”神話”にどう応えるかという課題への端正な解答にも想える出来でした。

by wavesll | 2018-02-27 04:53 | 映画 | Trackback | Comments(0)

新宿駅中央東口のさざえ堂

c0002171_22282625.jpg
安与BLDG

by wavesll | 2018-02-26 22:28 | 街角 | Trackback | Comments(0)

生誕140年 吉田博展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 前期に続き後期も行ってきた!

c0002171_2222592.jpg


吉田博展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 日本人にしか描けない洋画、その探究からほぼ一ヶ月、最終日前日に行って参りました後期展示。入場列が出来てましたが会場内はそこまで混雑してなくて幸いでした◎

≪画材と鉢≫の確かな質感描写、≪東大谷の横道≫の色褪せた旧い写真のような質感、≪鶏のいる風景≫には写真をアプリで線画したようなデッサン力、≪中神≫の鉛筆での濃淡表現に舌を巻きました。

≪武州飯能町、入間川辺≫の水車の木の描写、≪御岳、奥の院≫には仙境へ入る心持を感じました。また≪招魂社附近≫の儚さ、≪養沢、西の橋≫の風景に人が溶け込んでいる様も見事で。そして≪日光≫はこの後期展示のハイライトにもなるような、人物配置の構図の美事さに感銘を受けました。

人物像でいうと和装の人物画が良くて。≪少女≫≪鳩と少女≫の、ぷっくりとしてリアルな日本少女の姿や≪汐干狩り≫の銚子の浜の人々がまた味わい深くて。

≪雨の中の子守≫の雨になずむ姿、鯉のぼりがアクセントとして効いた≪富士山麓の村≫、≪吉野≫の夕薄桃、幻想的な≪土手の桜≫、≪日暮里≫なんかには”100年前はこんな光景なのか”と。

≪雨上がりの少年のいる風景≫と≪昨夜の雨≫には侘しさ、寂しさのなかの立ち姿の美をみました。

≪雪かき≫の雪・つららの質感表現、≪朝≫のBon Iverのような聖なる綺麗さ。

一方で80sのような明るさの≪フロリダの熱帯植物園≫や≪ロイヤル・ポインシアナ・ホテル≫の端正なホテルというような引き出しの多様さ。≪ステンドグラスの窓≫はルオーのような筆致だし、流石すぎる。

≪檜原下川のつなさんの馬≫の古い写真を彩色したような描写、≪血の池(別府)≫のようなモチーフの作品も。

≪富士登山図≫の神域へ昇る感じや、版画の素となる水墨画としての≪帆船≫、≪登山口(宿場の馬)≫の掛け軸3幅も良かった。

さて、後期展示では66点が入れ替わっていて、新たな息吹が吹き込まれていたのですが、前期と共通する作品たちも新たな魅力を感じて。特に朝・夕・夜など光の移り変わりによって同じ版木で刷られた作品群の、特に”夜”の鈍靑色の魅力に気付いた二度目の鑑賞となりました。

≪帆船 朝日 渡邊版≫≪帆船 日中 渡邊版≫≪帆船 夕日 渡邊版≫という三景は後に≪帆船 朝 瀬戸内海集≫≪帆船 午前 瀬戸内海集≫≪帆船 午後 瀬戸内海集≫≪帆船 霧 瀬戸内海集≫≪帆船 夕 瀬戸内海集≫≪帆船 夜 瀬戸内海集≫と拡充されました。

また≪マタホルン山 欧州シリーズ≫≪マタホルン山 夜 欧州シリーズ≫≪アゼンスの古跡 欧州シリーズ≫≪アゼンスの古跡 夜 欧州シリーズ≫そして≪スフィンクス 欧州シリーズ≫≪スフィンクス 夜 欧州シリーズ≫の昼夜の光闇の対比が綺麗でした。

また≪ヨセミテ公園≫≪モレーン湖≫そして≪ルガノ町 欧州シリーズ≫もやっぱり素晴らしかった。

囲炉裏の描写がいい≪猟師の話 渡邊版≫や≪露営 北岳間の岳 日本南アルプス≫のようなアートスタイルも良かったです。

そして後期新規の個人的目玉だった≪ナイアガラ瀑布 米国シリーズ≫も清流の瀑布と言った感じで良かったし、≪ユングフラウ山 欧州シリーズ≫の豪壮さ、≪ウェテホルン 欧州シリーズ≫の勇壮で剛健な山姿に惚れ惚れしました。

≪大天井岳より 日本アルプス十二題≫の美しく凸っとした山並み。≪五色原 日本アルプス十二題≫の浮世絵を通ったような日本人ならではのファンタジックな光景画。≪立山別山 日本アルプス十二題≫の具象と抽象の上手さ。≪鎗ヶ岳 日本アルプス十二題≫は正に魔の山だし、≪雷鳥とこま草 日本アルプス十二題≫は大変可愛らしかった◎

また≪隅田川 東京拾二題≫・≪隅田川 夕 東京拾二題≫・≪隅田川 霧 東京拾二題≫も光の遷移がきれいで。

≪堀切の志ようぶ 東京拾二題≫のデザイン性や≪中里之雪 東京拾二題≫の水墨画を版画化したような彫り。≪神樂坂通 雨後の夜 東京拾二題≫の夜景浮世絵も良かった。

そして≪駒ヶ岳山頂より 日本南アルプス集≫の龍神のように美しい雲、≪雨後の八ヶ岳(駒ヶ岳石室より)日本南アルプス集≫の取材に基づいたであろうリアルな雲、≪雲表 日本南アルプス集≫の淡い雲の美しさ。そして≪間の岳農鳥岳 日本南アルプス≫の赤紫の山麗。

≪アジヤンタ 印度と東南アジア≫≪マデュラの神殿 印度と東南アジア≫をみると、吉田氏がペトラ遺跡を描いたらどんなに素晴らしかっただろうとか思ってしまいました。

≪川越之櫻 櫻八題≫≪鐘樓 櫻八題≫≪花盛り 櫻八題≫には日本の綺麗を、≪昌慶宮 北朝鮮・韓国・旧満州シリーズ≫には朝鮮の美を、≪奉天大南門 北朝鮮・韓国・旧満州シリーズ≫には中国の美を感じました。

日本人にしか描けない洋画を追い求めた吉田博。100年前の日本の洋画、黒田清輝は歴史の風格というか、ちょっと古色も感じるのに対し、吉田博の瑞々しさは凄い。新領域を拓き、独立したオリジナリティと普遍性を持った表現はいつまでもGreenで時代を越えます。吉田博の新版画は100年以上はフロントラインにいる地力があったという感覚がありました。

彼の優れた絵画は今なお先進性を持っていると改めて感じました。と、同時に初見と比べると衝撃が落ちるのは観客の我儘の為す處。しかしそれでも≪渓流≫のその迫力と流麗さには何度見ても心奪われて。この美術館には本展ではじめて来たのですが、素晴らしい展覧会を企画してくれたことに感謝。
by wavesll | 2017-08-26 22:00 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

吉田博展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 日本人にしか描けない洋画、その探究

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて生誕140年 吉田博展をみてきました。

《日本アルプス十二題 劔山の朝》
c0002171_5243750.jpg

《穂高山》
c0002171_5245639.jpg

《瀬戸内海集 帆船 朝》
c0002171_525942.jpg


いかがでしょうか?1枚目と3枚目、実は版画なのです。こんなに透明感のある光の描写が版画で出来るとは…!

吉田博は水彩画、油彩画、そして新版画と、「日本人にしか描けない洋画」を探究した人。その人気は海外の方が高く、かのダイアナ妃やフロイトも吉田博の絵を持っていたそうです。

私自身、こんな版画ははじめて視て。海外の猿真似でない、しかし洋画の手法を内に取り込んだハイ・クオリティに、すっかり魅了されました。

展覧会の始まりは福岡・久留米生まれの吉田が不同会という絵の塾に入るところから始まります。
その頃の≪無題(習画帖)≫の上手いこと。水彩の≪驢馬≫も、単純に上手くてデッサン力を感じます。≪京極≫、≪上野、東照宮≫の鉛筆風景画も素晴らしいし、鉛筆画では≪小丹波≫という風景画も線の細さが魅力的。

その他≪石橋≫、≪花のある風景≫、≪浅間山≫といった陽光の光景に加え、≪冬木立≫の冬、≪中禅寺 日光≫の秋の風景も見事。この人の水彩画、ほんと好きだなぁ。構図が好いし、透明感が群を抜いている。この時期の油彩も≪雲叡深秋≫など心に残りました。この展覧会、ほぼほぼすべての絵が好い!またこの時期の写生帖もあって、飛騨や富士山が見事に描かれていました。

1900年頃の画壇は、フランス帰りの黒田清輝達白馬会によって牛耳られていました。そこで吉田博、僅かな金と書き溜めた絵画を背負って海外へ渡航。それもフランスでなくアメリカ。デトロイトやボストンで絵画展は大成功。そこから欧州など世界中を回ります。なんたる行動力!

≪街道風景≫は海外でも好まれた、なんてことない道路の風景画なのだけれどスナップショットのような美しさのある作品。≪村の橋≫はアピチャッポン監督のような空気感。≪菖蒲園≫の靄描写、≪宮島≫、≪湖の眺め≫の光の描写、≪晩秋風景≫の翳りの描写、≪朝≫の曇の描写、≪霧の夕陽≫、≪霧の農家≫のトワイライトの朱と緑。この人は朝焼け・夕暮れの赤光が最上。

≪田舎の夕暮れ≫の丸っこい家や≪冬の閑景≫の静かな風景、≪帆船≫の灰青い水色、西洋美人を描いた≪昼寝ーハンモック≫なんて作品も。ボストンを描いた≪グロスター≫、マサチューセッツを描いた≪チューリンガムの黄昏≫、フロリダを描いた≪ポンシデレオン旅館の中庭≫、イギリスの≪ウィンザー橋≫、『三四郎』でも言及された≪ヴェニスの運河≫、マドリードでの≪ヴェラスケス作≪メニッポス≫模写≫や≪レンブラント≪自画像≫模写≫なんてのも。

白馬会に太平洋画会で対抗していた吉田博、ついに文展の審査員になり、画壇の頂へ登ります。

この時期は優美な≪松≫、しとやかで可愛らしい≪月見草と浴衣の女≫、色彩が綺麗な≪つつじの咲く高原≫、肌寒さが伝わる≪越後の春≫、≪芥屋大門≫や≪琉球≫といった建築風景等水彩画も描かれましたが、主に油彩画が展示してありました。

≪池の鯉≫、≪堀切寺≫海外の人が日本の風景を描いたかのような筆致の≪瀧≫、≪高原の池≫の秋、山の尖りのフォルムが美しい≪穂高の春≫や≪穂高山≫の巨魁な山姿は高山を愛した吉田博ならでは。

≪富岳≫のMassiveさも素晴らしいし、≪槍ヶ岳と東鎌尾根≫はまるでヨーロッパの山の様。三枚の縦長の絵による≪野営≫はデジタルサイネージっぽかった。

日本的な≪烏帽子岳の旭≫にSF的な風景画の≪鷲羽岳の池≫と変幻自在。

≪バラ≫シリーズでは鉢植えや支え棒のあるありのままなバラの絵が描かれて。≪青銅器とバラ≫なんて面白いモチーフも。

≪ステンドグラスの窓≫はルオーみたいな筆致。

≪荷馬川岬≫は江戸の味わい、≪登山図≫、≪雪景≫の山景も素晴らしかった。

ここまででも見逃せない絵画ばかりだったのですが、ここから更に吉田博の藝術は跳躍します。渡邊庄三郎と組んで新版画を始めるのです。

≪牧場の午後 渡邊版≫や≪穂高山 渡邊版≫のようにまるで水彩画のような細やかなグラデーションとフォルム。≪帆船 朝日 渡邊版≫、≪帆船 日中 渡邊版≫、≪帆船 夕日 渡邊版≫の水の揺らぎ、グラフィカルな色彩、瀬戸内海に浮かぶ舟の輝き、素晴らしい。≪馬返し 渡邊版≫のような江戸を思わせる作品も。

この時期は油彩もあって。≪庄吉≫という武骨な人物画や色っぽい≪裸婦≫も良かった。

そして海外の風景画が素晴らしくて!≪グランドキャニオン≫、≪ヨセミテ公園≫、≪モレーン湖≫という北米の大自然の光景、≪モンブラン≫、≪アルプスの山小屋≫という欧州の山岳風景、ヴェネツィア≪サンマルコ広場≫はなんともお洒落な一枚でした。

そして、ついに吉田博は自らの手で新版画制作に乗り出します。

ユーモラスな≪ホノルル美術館 米国シリーズ≫、カッコ良くスルっと伸びた≪エル キャピタン 米国シリーズ≫、赤紫に輝く≪グランドキャニオン 米国シリーズ≫、こちらも勇壮な≪モレーン湖 米国シリーズ≫、質感が心地よい≪ブライトホルン山 欧州シリーズ≫、もう”うーわー!すげぇ…!”となってしまう≪マタホルン山 欧州シリーズ≫≪スフィンクス 欧州シリーズ≫も色彩豊かで◎

日本を題材にした新版画も。≪烏帽子岳の旭 日本アルプス十二題≫の赤光の射す青闇。≪劔山の朝 日本アルプス十二題≫のグラデーションの輝きと言ったら!≪白馬山頂より 日本アルプス十二題≫の桃色の山。≪穂高岳 日本アルプス十二題≫は木の描写が浮世絵っぽく感じました。物凄い好い絵。≪黒部川 日本アルプス十二題≫の活き活きした河川の描写。≪鷲羽岳の野営 日本アルプス十二題≫の薪の爆ぜり、≪針木雪渓 日本アルプス十二題≫も良かった。

瀬戸内海の光景を描いた作品群も素晴らしい。ダイアナ妃も執務室に飾ったという≪光る海 瀬戸内海集≫はやっぱり素晴らしいし≪雨後の夕 瀬戸内海集≫も綺麗。≪鞘の浦 瀬戸内海集≫も良かった。

≪帆船 朝 瀬戸内海集≫≪帆船 午前 瀬戸内海集≫≪帆船 午後 瀬戸内海集≫、≪帆船 霧 瀬戸内海集≫、≪帆船 夕 瀬戸内海集≫、≪帆船 夜 瀬戸内海集≫は、同じ版木で色を変えて様々な光景を顕わしたもの。これが本当にどれも素晴らしい!この空気感、その場の映像を見ているような、本当にきれいな画でした。

≪朝日 富士拾景≫は富士山のくっきりした山肌が美しい。≪植物園の睡蓮 東京拾二題≫は現代的、≪亀戸 東京拾二題≫の藤の花と太鼓橋。≪金魚すくい 東京拾二題≫は女性がかわいらしい表情。≪不忍池 東京拾二題≫、≪旧本丸 東京拾二題≫は観光スナップのよう。

空刷りの線がプレスされているオウムが面白い≪於ほぼたん あうむ 動物園≫も良かったし、廣い宵の光景が展開される≪雲井櫻≫は弩級の作品だし、色っぽいリアルなヌードの≪鏡之前≫、聡明な域を感じる≪こども≫も良かった。≪上高地の春≫、≪白馬槍≫、≪糸魚川にて≫の油彩三枚も良かったし、≪駒ヶ岳山頂より 日本アルプス集≫の雲と光の描写は新海誠みたい。≪駒ヶ岳岩小屋 日本アルプス集≫はタイムレスな魅力のある木版。

≪雲海 鳳凰山≫の大きな眺望。そして≪渓流≫のグラフィカルな素晴らしい流水の描写はこの展覧会でも白眉でした。

吉田博は新たな画風を求めて、地球を回ります。インドの≪フワテプールの舞踊場≫の華厳さ、≪プワテプールシクリ(王宮)≫、≪ラクノーのモスク≫のイスラムの美には、”イスファハーンやサマルカンドにも行ってほしかったなー!”と。≪イト、マト、ウッドウラーの墓≫、≪ウダイプール≫もエキゾでした。

≪シンガポール 印度と東南アジア≫には在りし日のシンガポールをみて。≪ラングーンの金塔 印度と東南アジア≫の赤光。≪カンチェンジャガ 朝 印度と東南アジア≫と≪カンチェンジャガ 印度と東南アジア≫にはヒマラヤが。

≪ベナレスのガット 印度と東南アジア≫は"これぞ!"という構図。≪タジマハルの庭 印度と東南アジア≫の明るい白が美しくて。吉田博は光景版画で夜のヴァージョンも刷ることが多いのですが、≪タジマハルの庭 夜 印度と東南アジア≫素敵な雰囲気でした。

≪フワテプールシクリ 印度と東南アジア≫≪ウダイプールの城≫も素晴らしい。なんというか、超上級のわたせせいぞうみたいな味。≪エロラ カイラサテンプル 印度と東南アジア≫も素敵だったし、≪ウダイプールの島御殿 印度と東南アジア≫は意識と景色が融けていくような美がありました。

海外を意識してか、桜の名画も吉田博には多くて。≪弘前城 櫻八題≫はこれぞ日本の美といったショット、≪三渓園 櫻八題≫、≪春雨 櫻八題≫もいいし、知恩院を描いた≪樓門 櫻八題≫≪嵐山 櫻八題≫という京の桜も良かった。

吉田博の新版画の精緻さ、綿密さは本当に頭抜けていて。80度摺りを入れた≪東照宮≫、96度摺りを入れた≪陽明門≫の美事なこと。素晴らしかった。

≪上海市政府≫のエキゾな建物や、≪大同門 北朝鮮・韓国・旧満州シリーズ≫、≪北陵 北朝鮮・韓国・旧満州シリーズ≫の落ち着いた雰囲気も好きでした。

戦中、吉田博は従軍したり、軍事産業をスケッチしています。≪港之夜≫のハーバーの落ち着き、従軍先の中国で画いた≪星子≫。

面白いのは半ば想像だと想いますが戦闘機の光景を描いた作品。≪急降下爆撃≫は会田誠の≪紐育空爆之図≫を想起。≪空中戦闘≫は大地のうねりが面白かった。≪軍需工場≫では労務が、≪精錬≫、≪溶鉱炉≫では融けた鉄の輝きが描かれていました。

吉田博の旅。世界をめぐるそのバイタリティと自らの作品に化学反応させる手腕は、本当に理想の旅人だと感じました。ちょっと梅棹忠夫の探検にも通ずるものを感じたり。

しかしそんな彼が最後に残した木版画は≪農家≫という、何でもない日本の農家の土間というか台所というか、屋内風景でした。旅の先に、彼は遂にルーエンハイムへたどり着いたのかもしれません。

そして本展覧会の最後の、最晩年の作品は田園風景を描いた≪初秋≫。ここにもファウスト博士の感慨のような、優しい心を感じました。

常設のゴッホ≪ひまわり≫もみました。この展覧会、本当にオリジナルな、日本人しか描けない洋画とは何かが表れていたし、今でもエキサイティングで先進的に感じました。前期は30日までで、後期は66点入れ替えだそうです。前期チケットがあれば800円でみれるそうだし、これはまた行かねば!素晴らしい展覧会でした。

生誕140年 吉田博展@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 前期に続き後期も行ってきた!
by wavesll | 2017-07-29 07:30 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

ザ・ペンフレンドクラブ インストアライヴ@新宿タワーレコード

c0002171_15365418.jpg


The Pen Friend Club "Tell Me (Do You Really Love Me?)" / ザ・ペンフレンドクラブ


新宿タワレコにThe Pen Friend Clubを観に行ってきました◎

凄好!横浜タワレコの試聴機で気になってたからみれて嬉しかった◎“この音楽を愛してる!”って気持ちが伝わる好パフォーマンスでした。それにしてもインストアライヴで15曲+アンコールの1時間超えって大盤振る舞いは初めてみたw!

60sのオールディーズと初期ロックという音楽の一番弾けた魅力に噛り付けました。山下達郎のカヴァーや洋楽の名曲のカヴァーとオリジナル曲でたっぷり一時間。陽るく快い時を過ごせました。The Beach Boysを感じるなと想ったら、公式サイトでも音楽性は主にThe Beach Boys Phil Spector周辺の60年代中期ウェストコーストロックとのこと。超王道だけどこの感じは逆に今なかなかない。フレッシュな気持ちにさせてくれました。

Sound Of The Pen Friend Club / ザ・ペンフレンドクラブ


Spirit Of The Pen Friend Club / ザ・ペンフレンドクラブ


Season Of The Pen Friend Club / ザ・ペンフレンドクラブ 【3rd Album Trailer】


Wonderful World Of The Pen Friend Club / ザ・ペンフレンドクラブ 【4th Album Trailer】

by wavesll | 2016-12-17 15:48 | Sound Gem | Trackback | Comments(0)

THA BLUE HERB - Ill-Beatnik X 新宿砦 第24回音の貝合わせ

THA BLUE HERB - Ill-Beatnik live at fuji rock 2000
c0002171_7257.jpg
by wavesll | 2016-11-21 07:10 | La Musique Mariage | Trackback | Comments(0)