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Solange - When I Get Home X こくしぼりPREMIUMラム酒仕立て贅沢マンゴーミックス 第166回酒と小皿と音楽婚礼

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そろそろ2019年の上半期Best Albumが出てくる時期に成りました。今年は数多の名盤がリリースされていますが、そのなかでもこのSolange『When I Get Home』は印象的な音楽でした。

時代をあらわす名盤というのはその時々固有の新しさがあるものですが、このクワイエットウェイヴな音像、そしてワンアイディア・ワンチューンでさくさく短く進む感じ。でも確かなリラクシン。明瞭に2019年の特徴量を成している感があります。

と、同時に霞のようにさらりするりと抜けていくサウンド。そのミストに彩をあたえるべく、こくしぼりPREMIUM上質な香りと余韻 ラム酒仕立て贅沢マンゴーミックスを飲みました。

果汁たっぷりの甘いくゆりが口の中に広がって。EARGASMと相まり、なんかひだまりでぽかぽかするような至福のひとときを味わうことが出来ました。
せわしなく流転するこの世の中で、スロウな歓びを味わうことが出来る。幸せを揺蕩うってこういうことなんだなぁって思います。ふと立ち止まって、じっくりする。こんなRelaxはとても大事ですね。ゆたりゆたりといきたいものです。

by wavesll | 2019-06-14 23:21 | La Musique Mariage | Comments(0)

水曜日のカンパネラ X オオルタイチ『YAKUSHIMA TREASURE』X 屋久島と蛙の雲霧寫眞 第54回音の貝合わせ

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このTweetで興味を持ってSpotifyで聴いたデジタルEP『YAKUSHIMA TREASURE』.
私自身幾度か屋久島には行っていて、そしてこのGWにはカエルをみに伊豆まで行くというwこれは聞かないわけにはいかないじゃないかw

一曲目の「地下の祭儀」から一か月で32日雨が降るという屋久島の雨粒がビートを弾いて、二曲目の「島巡り」では屋久島のお婆さんのインタヴューがトーキンフィーレコとして入って、それ以後のトラックもオオルタイチが非常にいい仕事しています。

ただコムアイのVoは線が細いというか、俚謡山脈も言ってたけどこと島唄・民謡においてはジジィババァの声が最高で、コムアイはまだ滋味が出てきてない感じ。

ただ屋久島って屋久杉でつくった大太鼓などはあるけれども、そこまで古い歌謡が残る島という印象はなくて。新文化、新島唄としての若いヴォーカルというのはこれも一種いいのかもしれない、なんても想いました。

今年はYAKUSHIMA TREASUREで様々なフェスに出るみたいで、どこかで観れたら嬉しいなぁ。そしてまた屋久島、行きたくなりました。今度行くなら宮之浦岳登山とかで奇岩をみたい◎

by wavesll | 2019-06-13 20:46 | La Musique Mariage | Comments(0)

SsingSsing X 新男梅サワー スタイリッシュな韓国民謡BAND 第165回酒と小皿と音楽婚礼

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SsingSsing: NPR Music Tiny Desk Concert

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ひょんなことから知ったこのSsingSsingというバンド。女性一人にドラァグクィーン風の2人がヴォーカルで、スタイリッシュな音に韓国民謡調のコヱが入るのは何かすげー今っぽくていいっすよね。


さて、これに絶対合うでしょと想ってやっぱりばっちりあったのが男梅サワー。やっぱり朝鮮半島な声調には合うよね、これは★★★★★88risingなんかの中華Hiphopもそうですが、 Asiaのシーンの盛り上がりはちょっと見逃せないものありますね。積読しているスタジオヴォイスも読まなくちゃ。

by wavesll | 2019-06-12 01:51 | La Musique Mariage | Comments(0)

ヴェトナムフェスにて伝統芸能やVietnam Rockの雄:Microwave Khanhらをみる

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日曜は雨がそぼ降る中代々木公園のヴェトナムフェスティバルへ行ってきました。最早代々木公園の棲人じゃないかw

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このDAIVIETという麦酒、黒ビールなのでアジアビールの麦なもわみが気にならなくてなかなかいい感じ。一方BIA HANOIはちょっといただけないもわみでしたw

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代々木公園の海外フェスの楽しみは各国趣向を凝らした伝統芸能の披露。去年観た水上人形劇や一昨年みたトルンという伝統楽器のライヴも素晴らしかったヴェトナムフェス、今年も楽しませていただきました。

帽子を使ったパペットショーなんかもあったけれど特に良かったのは伝統的横笛が東南アジアなビートトラックにトランシーな高音で鳴り響いたところと、燈火をつけた冠の前での神秘的なダンス。これも音楽がなんとも印象的で。

伝統芸能のショーって海外ツアーとかいくとコースに入っていたりして、いわゆるポップなエンタメというよりクラシック的な感性でもてなされる目線があるのですが、やっぱり音楽要素が入るとワールドミュージック好きとしてはぐっときますね。

特に冠のダンスは神秘的でもあって。サブカル的な面白さというより昔は宗教とか王権がこういう藝の力を独占していたのかもなぁなんて妄想も膨らみました。



そして彼らは鉄板、サンプラザ中野くんとパッパラー河合。ラオフェスではパガレンパガレンパクハオタンライとラオス語で披露した「RUNNER」をこちらではヴェトナム語で。これは熱くなるは◎!

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なぜか売ってた台湾啤酒のライチビールwまだサワーしか飲めない大学生とかにも人気出そうな甘い爽やかな味でした。

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PHAI - Microwave official video




東南アジア系の代々木公園フェスは結構その国の著名ミュージシャンを招聘してくれて。でもう在日のヴェトナムの人の盛り上がりが凄くて。

Pham Quynh Anhさんが登場した時は”うぉ!こりゃ凄い人気だ”と。Uyen LinhさんはVietnam Idolの優勝者らしく若者の食いつきが尋常でなかった。そしてYORIさんは日本デヴューもしているらしいです。

個人的はMicrowave Khanhさんに惹かれて。ヴェトナムロックの雄らしいMicrowaveのVo。その突き抜けるハイトーンヴォイスに”ヴェトナムのToshIか”と◎

上記のPHAIという曲では2分30秒過ぎからそのヴォーカルの凄さを味わえます。グロウルをやる曲も。HM/HRの火は今越南にもあるのか…!と色々心動かされました。

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サイゴン・スペシャル。ピルスナーかな?これなかなかイケました。

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最後はまたもう一度ヴェトナム人アーティスト達が出てきてライヴ披露して。見てる途中でヴェトナムの娘と意気投合してフォー食べながらニャーニャック(ヴェトナム雅楽)の話なんかで盛り上がり。

フォーから戻るとクライマックス!ナショナルアンセムからのこのフェスのためのテーマソングが日越の言葉を交えながら歌われて。雨中でしたがなかなかにホットな一夜でした★

by wavesll | 2019-06-10 19:12 | Sound Gem | Comments(0)

Qiyan Music of Al Andalus X Craft Ale Star バーレイワインとEuro-Arabianで密やかな甘美 第164回酒と小皿と音楽婚礼

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偶々知ったこのアルバム。近年、THE ORCHESTRA OF SYRIAN MUSICIANS WITH DAMON ALBARN AND GUESTSイランのサントゥールトルコのGöksel Baktagirなどイスラム圏の音楽を聴き進めていて、一聴してアラビアンな音というのは感じたのですが、どうもそれだけでない風味も感じて。そこでQiyanという語句を検索してみると、アラビアの音楽の鍛錬を受けた女性の奴隷を指す言葉とのこと。そしてAl Andulusというのはウマイヤ王朝などに支配されたアンダルシア地方のアラブ名。このハイブリッドな感覚はEuroとArabの混合なのかと。

アルバムを聴き進めると恐らくはフルートのような笛がまるで尺八のように吹き荒ぶ有様があって、そういった意味でも”どこでもあって、どこでもない”感覚のある音像だと思います。

この密やかな悦びを感じさせる音に合う酒は何だろうと思った時に”そうだバーレイ・ワイン(大麦ワイン)”はどうだろうと手に取ったのがこのクラフトエールスター。ニッカ等の技術者が日本人に合うバーレイワインを作ろうと試みたヴェトナム産のエクストラ・ストロング・ビールです。

これがアルコール度数が12%だけあって、本当に甘美な酒で。干し葡萄のような風味はなかなか麦酒では味わうことは稀。ブランデーとかそれこそ貴腐ワインなんかに近い甘味で。この甘みがこの音のイメージをさらに膨らませて、さらにNowhere-Anywhere性を高めてくれました。

by wavesll | 2019-06-05 20:16 | La Musique Mariage | Comments(0)

Mono Fontana - Ciruelo X HARRY CRANES Craft Highball 第163回酒と小皿と音楽婚礼

Mono Fontana - Ciruelo (full album)

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Mono Fontanaの'98の1st AL. このアルバムにより日本に「アルゼンチン音響派」というムーヴメントが起きました(今ではアルゼンチン音響派というのは適切でない纏め方だという声もあったりもしますが)。

この度ヴァイナルで本作がリリースされることとなり、改めて聴いてみました。というのも以前に聴いたときは正直その良さが分かるまで耳が肥えていなくて”何か地味だな”と放っておいてしまっていたのです。

ただ、今聴くと”なんだこのファンタスティックな音像は!?"と。この透明感は後期フィッシュマンズや『クラウン・オブ・ファジー・グルーヴ』水準だし、それを民族的なリズムやフィールドレコーディングなSEを使って構築するというのは神仏の御業では!と大変驚嘆しました。最後はジスモンチっぽさも感じて。

クワイエット・ウェイヴの波が来ている今だからこそこの盤は本領を発揮するし、ヴァイナルリリースはいいタイミングだなと想います。

さて、この静謐に、けれども内に秘めた熱が強固な盤に飲み物を合わせるなら北陸、三郎丸蒸留所でつくられるHARRY CRANESクラフトハイボール。一飲みするとそのスモーキーな風味が口に広がって、えもいわれぬウィスキーの美味に酔いしれます。なかなか缶のハイボールでこのクオリティのフレイヴァーはない感じ。『Ciruelo』にも幻煙を与えてくれて。それでいてすきっと飲みやすい。

上質なものを愉しむ、そんな幸福に浸れるベル・マリアージュでした。

by wavesll | 2019-06-04 03:07 | La Musique Mariage | Comments(0)

井坂斗絲幸社中 喜楽座の津軽三味線@Shibuyaルネッサンス 伝統芸能に息づくギタリズム

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渋谷ルネッサンスにて井坂斗絲幸社中 喜楽座の津軽三味線のStageを見てきました。



渋谷ルネッサンスは109から東急本店までの通りで大田楽などの伝統芸能を楽しめるイベント。今年は大田楽の他、東京音大のオーケストラと舞踏家によるジャワガムラン、そして井坂斗絲幸社中 喜楽座による津軽三味線が演目で。

井坂斗絲幸社中は茨城を拠点として活動する日本総合伝統芸能集団。今日のステージでも津軽三味線の他沖縄のエイサーの喜楽座verやYOSAKOIソーランの喜楽座verを披露されていましたが、津軽三味線の実力は弘前で開かれた津軽三味線全国大会・団体戦で優勝する腕前。流石の迫力でした。

聴きながら”あぁ、R'N'Rのギターソロは今津軽三味線ソロ演奏に息づいているし、たわむ高音や打ち付ける打音がサンプラーの出音的、また集団での津軽三味線の合奏でビートがメロディーとしてユニゾンするのがジャパメタ的かも、SuperDeluxeでみた道場 (八木美知依&本田珠也)の箏といいWWW XでみたタイのKhun Narin's Electric Phin Bandのピンプラユックといい、今ギタリズムは半ば伝統芸能に融合して生きているのかもしれない”と想って。今のロックのFreshな形の一つはJulian Casablancas + The Voidz - Tyrannyのようなワールド音楽的な新しい楽器・音色との化学反応とロックに影響を受けた民俗音楽の肥沃な裾野からのフィードバック・ブーストにあるのかもしれませんね。

by wavesll | 2019-06-02 17:51 | Sound Gem | Comments(0)

フレンチBo-Rhapな異彩を放つJ-POP Spotify CMのビッケブランカ「Ca Va?」 X トリスハイボール 第162回酒と小皿と音楽婚礼

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SpotifyのCMで流れてて”うぉっ!なんだこの曲は!?”となったのがこのビッケブランカの「Ca Va?」. J-Popの中で異彩を放つ面白いリズムな歌、こーれはいいぜと検索してみたら今はまだCD発売前でサブスクオンリーなんですね。こりゃ確かにフル尺確かめたくなるぐっとくる曲だはw商売が上手いねw

で、聴いてみると冒頭はフランス語で唄われる「ボヘミアン・ラプソディー」みたいな感じ、と、ここでいきなり例のかかか、か、カモン!サヴァ!!!がwそこからちょっとJ-Popっぽいメロなんだけれども数曲分くらいのメロがめくるめく展開して。個人的にはサビの異彩な感覚を拡大してほしかったけどこれはこれで面白い。

J-Wave Radio DONUTSのインタビューではこの曲はフランスに一人旅したことでインスピレーションを得て、で、SpotifyのCMならば音楽好きに刺さりまくるふざけた面白い楽曲にしてやろうと制作したそう。まさしく本家Bo-Rhapを2019年の日本の地でリファインしたかのように幾曲もの楽曲が一曲に凝縮している楽曲、こうした楽曲って本当にそのアーティストがイケイケの時に出来る奴、こいつはいいぜ◎

ま、ほんとこれに合わせるならハイボールでしょ、うきうき軽めの奴とチョイスしたのが王道中の王道トリスハイボール、これが案外グッドマリアージュだったのが、サビのカカカ、カ、カモン サヴァに合うのは勿論、甘みがJ-Pop的部分にも合う合う!楽しいぜ。Ca Va?★★★

by wavesll | 2019-06-01 18:00 | La Musique Mariage | Comments(0)

『三毒史』への椎名林檎ソロ再始動以降のDisc史 『日出処』『三文ゴシップ』『逆輸入~港湾局&航空局~』

椎名林檎の『三毒史』に今完全に弩嵌りしてしまった處で”思えばリアルタイムに椎名林檎のアルバムに触れたのも久方ぶり、『平成風俗』までは一昨年聴き進めたけれど、これを機に聴いてみるか、今は林檎もサブスク解禁しているし”と今夜は林檎のアルバム群に浸っていました。

まず初めに聴いたのが5年前の前作『日出処』。初期林檎に弩嵌りし、その後離れた人間として、「NIPPON」がどうも面白くなくて今まで食指が動くまでの閾値を超えるのがなかなか無かったのですが、今聴くと良い作品で。出だしの「静かなる逆襲」は初期のデモ曲「果物の部屋」を想わせるし「走れゎナンバー」のフルートや「ちちんぷいぷい」のドゥダメルのマンボ並みの掛け声にはニヤリとさせられるし、「ありきたりな女」「孤独のあかつき」は純粋にいい歌だし、電子的に加工したVoの「孤独のあかつき」からの「NIPPON」は凄くいい流れ。そして「カーネーション」「ありあまる富」なんかは新しい境地とシンプルに強度のある力ある歌と想わされました。

そこから更に5年遡って『三文ゴシップ』。こーれが凄く今の自分には響いて。リリース当時「流行」に乗り切れず聞かず嫌いだったアルバムで今聴いても「流行」はそこまででもなかったのですが、『三毒史』でのデュエットでの魁とも言えるし「まやかし優男」から同じくMummy-Dとのデュエットの「尖った手口」の繋ぎは本作のハイライトでもあり、その他も「密偵物語」とかかなりの名曲でその他もスウィングの効いたオーケストレーションが快い佳曲揃い。そして最後は「丸の内サディスティック」のEXPOライヴverも。

本作『三文ゴシップ』の発売当時は『無罪』『勝訴』ファンなんかは「ロックでなくなり切実な焦燥感が失われた」と想った人も多かったと思いますし、私自身もそうでした。が、リリースの2009年から10年、私自身も当時30歳だった林檎の年をとうに超えていてそれなりに大人しくなったというのもあって、このまろやかな音像が肌に合うのもそうなのですが、それ以上にこの十年で音楽をめぐる環境とシーンが変わったことがリスニング体験を変えたと思います。

それはアルバムで強烈に爪痕を刻むというよりもサブスクリプションのPlaylistでアラカルトで聴く、あるいはBGM的にだらっとかけっぱにするというリスニングスタイル。主に洋楽で強烈なメロディが影を潜めたのもありながら、このサブスクマナーは数年前に激賞されたサニーデイサービスの『Popcorn Ballads』やVampire Weekendの新作『Father of the Bride』においても顕然しているし、現在丁度Spotifyで『三文ゴシップ』を聴くという体験で、このアルバムの真価が今再び着目されるのではないかなんて思いました。

さて、オリジナルアルバムは以上なのですが、『三毒史』までの間にB面ベスト、ライヴベスト、そしてセルフカヴァーアルバムとトリビュート盤が出ています。そこでセルフカヴァー盤『逆輸入』の二作を聴きました。

ここでセルフカヴァーされているのは初期のともさかりえ等への提供曲から最近の「カルテット」への「おとなの掟」まで。改めて聴くと、椎名林檎のポップセンスが爆発していて。

三十路としての素肌を曝した『三文ゴシップ』のまっさらさから、徐々にPOP/ROCKシーンでギアを上げていく過程で『逆輸入~港湾局~』と『逆輸入~航空局~』はいい意味でのターボとなっている感がありました。

他者への楽曲提供やプロデュース業というのは、己の身体性・キャラクター性から自由になり、新たな體と人生を依り代に音楽を発揮できる仕事。それは寧ろ作家の作家性をさらに顕現させる面白みがあると想います。

そしてそのセルフカヴァーをホップステップとすることで、自分の曲を愛する男たちに当て書きで提供しながら自分自身も共に歌うという『三毒史』の形態に跳躍したのではないかと感じました。

様々な経験を積んで、エンジンの馬力が進化したメルセデスの高級車で、『加爾基』の頃並のスピードを出すと高速に於いても制動性を保ちながら走行を成すことが出来る。『三毒史』はそんなアルバムなのだと想って。林檎は初期の虐待グリコゲンの頃からセッション・ケミストリーの人。最高に化学反応できる素材を手に入れたことで最高のエクスプロージョンが『三毒史』に結実したのだと感じ入りました。

by wavesll | 2019-05-30 01:00 | Sound Gem | Comments(0)

ZELDA - 時折の色彩 -JPN EightiesのO-Parts

ZELDA - 時折の色彩 Foolish Goer

田渕ひさ子がSonar Musicで「こんなガールズバンドがいた」と紹介していたZELDA. Wikipediaをみると1979年から1996年まで活動した日本のガールズバンドの草分けで、ベースでリーダーの小嶋さちほはボ・ガンボスのどんとと結婚してズットズレテルズのラキタのお母さんでした。

さて、この「時折の色彩」がとにかく素晴らしい。この古代の機械神殿って感じのサウンド、平沢進戸川純にも通じスウィートスポットを刺激してきます。こういう味って、今の高精細になった環境では逆に難しいというか、あの頃ならではの音と言うか(その当時においての複雑な)今聴くと簡潔さのあるEmotionalな音楽だなぁと想います。

ただ、Vaporwave/Future Funkからのシティポップ熱勃興からこっち、昨年雅楽アンサンブルを引き連れWWW Xで壮絶なライヴをしたTim Heckerが『anoyo』という雅楽と電子音楽の妖玄な名盤を出し、それこそTyler the creatorが山下達郎をサンプリングし全米No.1になるなど日ノ本の音文化がDigられているので、ZELDAなんかの感覚を外人にやられる前にガコっと今に表わすのはありかも。ただそれを今一番体現しているのは核P-Modelかもしれませんね。オリジネイター・強し◎

それならともう一案で、
Mariah - うたかたの日々 (1983) :神秘的で東洋と最前線性をもたらす名盤
ここら辺の(私的名づけで)オルタナ邦80sな音たちもまだ手垢のついてない辺りだと思います。もう80年代もほぼ40年前ですから、歴史の一部として鉱脈化してますよね。個人的には上の辺りには去年嵌ったのですが、まだこの界隈は掘り甲斐がありそうに感じます。今再びのEighties.

by wavesll | 2019-05-29 01:35 | Sound Gem | Comments(0)