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落合陽一「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」展@GYRE

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神宮前GYREへ落合陽一さんの個展「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」を観に行ってきました。面白かった。

落合さんと言えばとこれいう浮遊する球体がスピンしながら回転する≪Levitrope≫(動画link)の他、波形なオブジェが浮遊する≪Silver Floats≫(動画link)も好かったし、特殊なレンズにより視覚をハックしてくる≪Morpho Scenery≫や磁性流体を使った≪波面としての古蛙≫(動画link)も佳かった。

こうしたメディアアートには一定の批判もあり、チームラボと十把一絡げにするTweetなんかも散見したのですが、寧ろ言論強者ゆえ惑わされているのではという警戒心を持つ点で落合さんは菊地成孔氏的なポジションに感じます。

けれどもDCPRGを生で浴びた時の言語無関係な圧倒的な快楽のように落合さんの作品には非言語表現である質感への拘りが感じられるというか。確かに一種「素材・技術をそのまま出した」ようなソリッドな表現だけれども、チームラボの作品に感じる質感の浅さへの不満は落合さんの作品群にはそんなに感じないというか。(ちなみにそんなチームラボも宇宙と芸術展 at 森美での映像空間作品は良かったと感じました )

今回だとモルフォ蝶が物理的にパタパタする奴や動物の目のパネル、吹き抜けに在った昆虫のパネル、イルカの寫眞と彼らの声の展示や、プラズマの放出による虫の音の展示など”もうちょっとふくよかに肉付けした方がいいのではないか”という表現もありましたが、鯖の肌を顕わした≪波の形,反射,海と空の点描≫等かなり良く、質感により雰囲気が起ち上がる域に達していたと感じました。

展覧会を出る時にたまたま落合さん自身にもお会いできて。きさくに写真撮影にも応じられていて。お声掛けしたのですが、服装などまさにイメージ通りな飄々とした方でした。

by wavesll | 2018-05-26 03:25 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

TAMASHII COMIC-CON@渋谷キャストでのアメコミヒーローズ

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by wavesll | 2018-05-25 18:55 | 街角 | Trackback | Comments(0)

西美のコレクション展にて新蔵品のベルト・モリゾやモネ、ドガ。ミロやカンディンスキー、藤田嗣治にポロックにピカソetcをみる

ベルト・モリゾ ≪黒いドレスの女性(観劇の前)≫
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ペーテル・パウル・ルーベンス ≪眠る二人の子供≫
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アレッサンドロ・マニャスコ ≪嵐の海の風景≫
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アリ・シェフェール ≪戦いの中、聖母の加護を願うギリシャの乙女たち≫
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レアンドロ・パッサーノ ≪最後の審判≫
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ヤーコブ・ヨルダーンスに帰属 ≪ソドムを去るロトとその家族(ルーベンスに基づく)≫
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ウィリアム・アドルフ・ブーグロー ≪音楽≫
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ギュスターヴ・クールベ ≪眠れる裸婦≫
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ピエール・オーギュスト・ルノワール ≪アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)≫
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エドガー・ドガ ≪舞台袖の3人の踊り子≫
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ピエール・ボナール ≪『デリエール・ル・ミロワール』第158-159号(1966年4月刊)『ラ・ルジュ・ブランシュ』誌のためのポスター(表紙)≫
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マルク・シャガール ≪赤い鶏≫
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マルク・シャガール ≪イスバの風景≫
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マルク・シャガール ≪青い魚≫
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ジョアン・ミロ ≪絵画≫
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ワシリー・カンディンスキー ≪『小さな世界』:I≫
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ワシリー・カンディンスキー ≪『小さな世界』:II≫
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ワシリー・カンディンスキー ≪『小さな世界』:III≫
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ワシリー・カンディンスキー ≪『小さな世界』:IV≫
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ワシリー・カンディンスキー ≪『小さな世界』:V≫
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オーギュスト・ロダン ≪フギット・アモール(去りゆく愛)≫
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モーリス・ドニ ≪若い母≫
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ジョン・エヴァリット・ミレイ ≪あひるの子≫
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ラファエル・ロラン ≪詩≫
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ラファエル・ロラン ≪楽≫
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ピエール・ボナール ≪働く人々≫
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ポール・シニャック ≪サン=トロペの港≫
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キース・ヴァン・ドンゲン ≪カジノのホール≫
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ジョルジュ・ルオー ≪道化師≫
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マックス・エルンスト ≪石化した森≫
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パブロ・ピカソ ≪アトリエのモデル≫
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パブロ・ピカソ ≪男と女≫
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藤田嗣治 ≪座る女≫
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ジャクソン・ポロック ≪ナンバー8, 1951 黒い流れ≫
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国立西洋美術館の愉しみと言えば常設展。先日プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 を観た時にみたコレクション展はやっぱり凄くて。注目は新蔵品。写真を載せたモリゾ、ドガの他、モネも複数新蔵品があり、さらには≪つみわら≫なんかも展示してありました。

ポロックも最晩年の黒がうねる作品。そしてフジタが凄い良いのがあったのが嬉しかったです。そして新館 版画素描展示室で開かれているマーグ画廊と20世紀の画家たち―美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心にもカンディンスキーやシャガールが素晴らしかったです。

おまけにこれまでも撮って来た西美常設展の寫眞レポをお裾分け◎






by wavesll | 2018-05-21 20:52 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

悪の建築展 第4章:前衛 at サイト青山

野口理沙子 一瀬健人 ≪卓上の物語、召し上がれ≫
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Woga
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Woga ≪呼吸≫
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KAORI KUMAGAI
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Karano Laka ≪窓≫
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瑞雪
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Mizuki the City ≪出現≫
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Mizuki the City ≪予兆≫
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山本知 ≪吉良道≫
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山本知 ≪紅吉祥院≫
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姉崎たくみ
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姉崎たくみ ≪Garden of Eden≫
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入口可奈子 ≪試作存在しない≫
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入口可奈子 ≪マテリアル101ー部分再構築ー≫
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髙橋瑞稀 ≪The water cycle≫
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悪の建築展@サイト青山に朝一に。

髙橋瑞稀さんの作品は東京春季創画展にも出品された≪渇いた水≫という作品と同じくウェルウェッチアという沙漠に咲く華の内部の水流を通してナイルからの都市の勃興を比喩するもの。

色使いとキュビズムのような構造が迫力がありました。キュビズムと書いたのは、華がミクロには脳や内臓、マクロには地形のようにみえ、そこに複数の視点が織り込まれていたため。グーグルアースなんかにも創作のヒントがあったそうです。

他の作品も見どころがそこかしこにあり、特に高層建築群を皿に乗せた野口理沙子さんと一瀬健人さんのクラフト作品が都市を飛び交い摘まみ食いをするトランスナショナルなメガロシティな感覚が現代的で良かったです。

最後におまけでそんな青山一丁目の都市の上に在った空天を。あまりの明晰さに感嘆させられました。
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by wavesll | 2018-05-21 01:25 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

横浜市港北区・太尾堤緑道にあるヨコハマビエンナーレ'89の彫刻遺産群

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by wavesll | 2018-05-14 19:42 | 街角 | Trackback | Comments(0)

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光@西美 コンセプト・コンテキストをめで愉しむ西班牙王宮美術の扉

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国立西洋美術館にて開かれているプラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光をみてきました。

先ず展覧会場に入ると出迎えるのがディエゴ・ベラスケス≪フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像≫。この時代”美術”というものを職工的なものではなく知的で創造的な営みであるとオーソライズする動きがあり、アーティストそのものを描いた作品が多くつくられました。このモンタニェースも著名な彫刻家。彼が造っているのはフェリペ4世の像だといわれているそうです。

また画家を創造主である神と重ねる絵画も多く、神がまさに画家となりマリアを描いているところから文字が流れ出しているホセ・ガルシア・イダルゴ≪無原罪の聖母を描く父なる神≫もそう。

そして聖母マリアの彫像から母乳が飛び出て祈った聖人の口に降り注ぐという衝撃的なシーンを描いたアロンソ・カーノ≪聖ベルナルドゥスと聖母≫が面白かったwスペインでは結構描かれた題材だそうでした。

次の章はこの時代に良く描かれた哲学者達の絵画。

この展覧会の目玉は7点のベラスケスなのですが、その他の画家たちの作品も素晴らしく、殊にルーベンスが印象的で。

ペーテル・パウル・ルーベンスの工房≪泣く哲学者ヘラクレイトス≫の涙がチャーミングで。そしてこの絵にベラスケスが対抗しようと画いた≪メニッポス≫も古代哲学者の衣ではなくこの時期流行った”乞食哲学者”という現世の富に頓着しない姿と聴いて面白いなと。

この章では他にも聖書をラテン語訳した哲学者を描いたアントニオ・デ・リベーラ≪聖ヒエロニムス≫も老いと美しさがありました。

そして本展覧会ではこの人も良かった。ヤン・ブリューゲル(父)。ヤン・ブリューゲル (父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルら≪視覚と嗅覚≫は様々な絵画が揃った光あふれる大広間の絵画。そしてヤン・ブリューゲル(父)の十八番である花を描いた≪花卉≫も良かった。

この時代はキリスト教が強い権力を持っていて、スペインの画家は他宗教について描けなかったのですが、宮廷画家のベラスケスは王室というクローズドな環境向けにギリシア神話を題材とした画も描けたそうで、≪マルス≫もそんな一枚。

この軍神マルスの絵、鎧を脱いだマルスがへたっと休んでいる場面が描かれています。これは様々な解釈があるのですが、一つには鎧を脱いだマルスというのは平和を顕わし、フェリペ四世の優れた治世を示しているとのことでした。

この時代でもスペイン国外の画家はカトリックに縛られずに絵を描け、さらには王宮では裸婦像も肖像されていて。ティツィアーノ・ヴィッチェッリオ≪音楽にくつろぐヴィーナス≫のふくよかな裸婦の美しさ。ピアニストの男性の黒い衣服や濃い色の内装が裸婦の肌の白さを際立たせていました。

またルカ・カンビアーゾに帰属≪ルクレティアの死≫も自らの白い肌に短刀を突き刺し血を流す様が煽情的で。

そしてペーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコブ・ヨルダーンス≪アンドロメダを救うペルセウス≫が何とも見目麗しい美男美女で。ルーベンスの絶筆と言われるこの作品、最期までこんな優しく眩しい絵を描いていたんだなぁ。

ペルセウスを画いた絵だとルカ・ジョルダーノ≪メドゥーサの首を持ち勝利を収めるペルセウス≫のペルセウスの翼の生えた兜も良かった。またぎょっと驚かされるド迫力だったのはビセンテ・カルドゥーチョに帰属≪巨大な男性頭部≫これは本当吃驚する大きさなので是非生で◎

そして宮廷の人々が描かれた絵画も勿論沢山ありました。

ベラスケス≪狩猟服姿のフェリペ4世≫は華美に飾り立てずに王の文化的なセンスを感じさせるのが喜ばれたそう。また王族の特徴である顎がフェリペ4世と共通するフアン・カレーニョ・デ・ミランダ≪甲冑姿のカルロス2世≫も。フェリクス・カステーリョ≪西ゴート王テオドリック≫は威風堂々としていました。

またこの展覧会で初めて知ったのですが、スペイン王宮には矮人という小人症の家来が働いていて、フアン・バン・デ・アメン≪矮人の肖像≫や王太子に仕えた矮人をベラスケスが画いた≪バリェーカスの少年≫という作品も。

そしてこの展覧会のメインビジュアルにも現れているディエゴ・ベラスケス≪王太子バルタサール・カルロス騎馬像≫

他の王族の絵画の背景が暗いのに対し、バルタサール王太子の背景は明るいスカイブルー。空色にライトピンクの衣が映えます。躍動感ある馬。けれど尻尾がちょっと荒い筆致に感じて。よくよく見れば衣服も結構筆跡が残っていて。

この時代の絵画が粗いテクニックだったという訳ではなく、例えば同じ部屋に飾られているアロンソ・サンチェス・コエーリョ≪王女イサベル・クララ・エウヘニアとマグダレーナ・ルイス≫アントニオ・デ・ペレーダ≪ジェノヴァ救援≫はかなりのハイレゾだし、ベラスケス自身が二十歳の時に描いた≪東方三博士の礼拝≫も精細な筆致。

”ではこれは狙ってのことだろうか”と訊いてみると此の絵は高い位置にかかっていたそうで、遠くから見た時にベストにみえるように描かれていて、”ベラスケスは印象派を先取りしている”と言われているとか。≪マルス≫の兜もこの試みがされていました。ビュールレ・コレクション展で≪可愛いイレーヌ≫がダンヴェール家には”精緻ではない”と気に入られなかったと聴いていたので、スペイン王家は柔軟で進取な感性を持っていたのだなと想いました。

≪王太子~≫の背景の山々は実際に在る風景だそうですが、この展覧会にはベラスケスの弟子フアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マーソによる風景画≪ローマのティトゥス帝の凱旋門≫なんて風景画も飾られていました。また光景でいうとデニス・ファン・アルスロート≪ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡(オウム)の祝祭:職業組合の行列≫も夥しい人物による広場での大行列がイラストレーション的で非常にくっきりと描かれていて印象的でした。

また17世紀スペインでは静物画が新しいジャンルの絵画として勃興していて。フアン・バン・デル・アメン≪果物籠と猟鳥のある静物≫フアン・デ・エスピノーサ≪ブドウのある八角形の生物≫といったリアルな静物画が展示してありました。

またこの時期の西班牙ではボデゴンという風俗画な静物画が流行っていて。アレハンドロ・デ・ロアルテ≪鳥売りの女≫なども濃い口な筆致で大変良かった◎さらにイソップ童話を主題としたパウル・デ・フォス≪犬と肉の寓話≫なんて作品もありました。

そして最後の章は宗教画


そしてペーテル・パウル・ルーベンス≪聖アンナのいる聖家族≫もとびきり眩しい魅力を放っていて。ルーベンスの描く女の人は何とも優しい瞳をしていて時めかされるwこの時代はヨセフ信仰があったらしく、若いヨセフが描かれたバルトロメ・エステバン・ムリーリョ≪小鳥のいる聖家族≫等も展示してありました。

この展覧会では藝術理論などの白黒の書物も展示してあって。エフェメラル(一時的)に飾り立てられた建物が描かれるフェルナンド・デ・ラ・トーレ・ファルファン≪セビーリャ大聖堂におけるカスティーリャ王フェルナンド3世列聖の祝祭≫やベラスケスの師匠によるフランシスコ・パチェーコ≪絵画芸術、その古代性と偉大≫なんて作品もありました。

西洋画の質感が最近また好みになってきていて。中世の西洋絵画は宗教や王族を主題とした写実性(すこし霞んだ)重視の“普通な高級画”といった感じで近現代の超現実的な絵画をみている目からすると少し退屈に想えることもあったのですが、段々西洋絵画の愉しみが分かってきたというか。

寧ろ現代アート以上に文脈や中に描かれている物語、そして神話と現実の重なりや、今回はベラスケスに印象派的な技法の祖先をみたり、コンセプトを読み解く楽しみがあるのだなと。また新しい扉が開かれていくのを感じる展覧会となりました。


by wavesll | 2018-05-11 23:21 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

六本木ヒルズの巨大蜘蛛 "Maman" の靴下穿いたVer

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by wavesll | 2018-05-10 21:43 | 街角 | Trackback | Comments(0)

日比谷線の切子な棚

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by wavesll | 2018-05-10 20:11 | 街角 | Trackback | Comments(0)

シバミノル個展「夢の中で生きていけないことくらいはじめからわかってる」 新宿眼科画廊 で「エイジング」に沁。

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シバミノルさんの個展「夢の中で生きていけないことくらいはじめからわかってる」を新宿眼科画廊 スペースEで観てきました。
ドローイングやペンでの一枚画の他、漫画作品の生原稿も展示してあって。

中でも「エイジング」という8pの漫画作品に心の裡に光を当てられて。

私は前は”見た目若いね”なんて言われて。少し得意になっていたところもあったのですが、段々”年相応の落ち着きとかがないという、情けない事なんじゃないか…”と想っている内にもう三十路、”若いね”とも言われないけれど、かといって精神的な成熟が起きている自信もない…。

そんな感覚、そんな心情にもろに触れてくるストーリーに”おぉ…”と想って。物語は“その先”もみせてくれて。また絵のスタイルも古典にも通じるようなオーセンティックさもありながら優儚なフレッシュな感触を湛えた漫画で、かなり好きでした。

こういう、心内にふと浮かぶ感覚を掬い上げてくれ少しドキリとさせられ。自分より高精細に日常を自覚し生きる人の美しさに”いいなぁ”と想った個展でした。僅ずつでも甘えから成熟へ生きたいと想いました。

会期は5/4-9 12-20時 ※最終日は17時まで とのこと。入場無料、撮影OKでした。
by wavesll | 2018-05-06 18:31 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)

林忠彦の仕事展@FUJIFILM SQUAREにて「太宰治、酒場ルパンで 銀座」や「初戀とはナンゾヤ」の写真達をみる

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東京ミッドタウン、FUJIFILM SQUAREにて開かれている「昭和が生んだ写真・怪物 時代を語る林忠彦の仕事」展へ行ってきました。

戦後のカストリ雑誌ブームに乗り人気写真家となった林氏の昭和を寫した仕事を視ました。

最も著名なこの太宰の写真、多くの場合トリミングされ長方形なのですが、本当は太宰の目線の先には坂口安吾がいて、今回初公開となった原本では坂口安吾の背中も映っていました。また展示ではこの写真の隣に眼光鋭い坂口安吾の写真もありました。

個人的に印象的だったのは「焼け跡の母子 代々木」で荒涼とした風景に呻き、叫びのように瓦礫に書された「初戀とはナンゾヤ」の文字。母子の小さな背中と共に胸を締め付けるものがありました。

この他、ショーガールが屋上で寝そべる様子を撮った「日本劇場の屋上 銀座、1947」なんて当時の文化風俗を刻む写真たちが展示されていました。

現在開かれている第一部は5/31までで、6/1からは第二部が展示されるそう。六本木の東京ミッドタウンへ行く際などにオススメしたい写真展でした。

by wavesll | 2018-05-05 19:38 | 展覧会 | Trackback | Comments(0)