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六本木ヒルズの巨大蜘蛛 "Maman" の靴下穿いたVer

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by wavesll | 2018-05-10 21:43 | 街角 | Comments(0)

日比谷線の切子な棚

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by wavesll | 2018-05-10 20:11 | 街角 | Comments(0)

シバミノル個展「夢の中で生きていけないことくらいはじめからわかってる」 新宿眼科画廊 で「エイジング」に沁。

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シバミノルさんの個展「夢の中で生きていけないことくらいはじめからわかってる」を新宿眼科画廊 スペースEで観てきました。
ドローイングやペンでの一枚画の他、漫画作品の生原稿も展示してあって。

中でも「エイジング」という8pの漫画作品に心の裡に光を当てられて。

私は前は”見た目若いね”なんて言われて。少し得意になっていたところもあったのですが、段々”年相応の落ち着きとかがないという、情けない事なんじゃないか…”と想っている内にもう三十路、”若いね”とも言われないけれど、かといって精神的な成熟が起きている自信もない…。

そんな感覚、そんな心情にもろに触れてくるストーリーに”おぉ…”と想って。物語は“その先”もみせてくれて。また絵のスタイルも古典にも通じるようなオーセンティックさもありながら優儚なフレッシュな感触を湛えた漫画で、かなり好きでした。

こういう、心内にふと浮かぶ感覚を掬い上げてくれ少しドキリとさせられ。自分より高精細に日常を自覚し生きる人の美しさに”いいなぁ”と想った個展でした。僅ずつでも甘えから成熟へ生きたいと想いました。

会期は5/4-9 12-20時 ※最終日は17時まで とのこと。入場無料、撮影OKでした。
by wavesll | 2018-05-06 18:31 | 展覧会 | Comments(0)

林忠彦の仕事展@FUJIFILM SQUAREにて「太宰治、酒場ルパンで 銀座」や「初戀とはナンゾヤ」の写真達をみる

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東京ミッドタウン、FUJIFILM SQUAREにて開かれている「昭和が生んだ写真・怪物 時代を語る林忠彦の仕事」展へ行ってきました。

戦後のカストリ雑誌ブームに乗り人気写真家となった林氏の昭和を寫した仕事を視ました。

最も著名なこの太宰の写真、多くの場合トリミングされ長方形なのですが、本当は太宰の目線の先には坂口安吾がいて、今回初公開となった原本では坂口安吾の背中も映っていました。また展示ではこの写真の隣に眼光鋭い坂口安吾の写真もありました。

個人的に印象的だったのは「焼け跡の母子 代々木」で荒涼とした風景に呻き、叫びのように瓦礫に書された「初戀とはナンゾヤ」の文字。母子の小さな背中と共に胸を締め付けるものがありました。

この他、ショーガールが屋上で寝そべる様子を撮った「日本劇場の屋上 銀座、1947」なんて当時の文化風俗を刻む写真たちが展示されていました。

現在開かれている第一部は5/31までで、6/1からは第二部が展示されるそう。六本木の東京ミッドタウンへ行く際などにオススメしたい写真展でした。

by wavesll | 2018-05-05 19:38 | 展覧会 | Comments(0)

こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一 @国立新美術館 空中の川を泳ぐ鯉幟たちと共に回游す。

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こどもの日ということで新美“こいのぼりなう!”展へ。色んな質感の布でつくられたこいのぼりが宙を泳いで、その内部を自由に歩けるから自分も空中の川?の中みたいでした。奥ではこいのぼりに使われた生地を触れられたりマイこいのぼりを自作できるコーナーも。楽しい展示でした。

by wavesll | 2018-05-05 15:20 | 展覧会 | Comments(0)

横浜市立幸ヶ谷小のクジラ壁画

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白楽のGOKURAKUや野毛のCHIGUSAと同じくRocco Satoshiのコラボの壁画。小学校はこの上に建っています。
by wavesll | 2018-04-30 17:46 | 街角 | Comments(0)

髙橋瑞稀 ≪渇いた水≫at第44回東京春季創画展 ナミブ砂漠の「奇想天外」という植物が顕す精神の貌

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西武池袋本店で開かれた第44回東京春季創画展を先日観に行きました。中でも最も良いと思ったのが昨年の藝祭でも≪夢の残滓≫という美事な作品を描いた髙橋瑞稀さんの≪渇いた水≫。

あふれる水が時に萎びた葉になり、花になり、渇いていく。エナジーが動的に絡んで。これはナミブ砂漠の奇想天外という生きた化石とも呼ばれる植物に流れる水をモチーフに描いたものだそう。

そのありさまを通して人間の意識が描かれたという本作品、ニューロネットワークが線と点ではなく脳という肉体としての立体的に精神が平面に現れている気がして、その動的な様が焼き付いたアウラが良かったです。日本画の物質性から精神性が伝わって。絵の前で立ち止まる人も多い印象でした。

髙橋さんは来月青山サイトで開かれる悪の建築展 第4章:前衛にも参加されるそう。実物の迫力は格別ですから、また楽しみです◎

by wavesll | 2018-04-27 20:38 | Sound Gem | Comments(0)

Bührle Collection 至上の印象派展@新美 数百年に及び画家たちが営脈した絵画革命のMovement

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国立新美術館に至上の印象派展 ビュールレ・コレクションを観に行きました。

エミール・ゲオルグ・ビュールレという希代のコレクターがその財をもって集めた珠玉の作品達。そのコレクションは印象派を中心に、その百数十年前における印象派的な感性の萌芽から、印象派を経てモダンアートへ至る美術の遷移を顕わしていました。

最初のセクションは「肖像画」。古典的なモチーフに於ける前・印象派の中で、印象派に通じる感性を「未完の完」で顕わします。

フランス・ハルス≪男の肖像≫は、その素早い筆致から当時は「この絵は出来上がっていない」と不評だったのですが、後年「モダン・アートの先駆けだ」という評価になった作品。

当時の肖像画はジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル≪イポリット=フランソワ・ドゥヴィレの肖像≫のように隙なく高精細な輝きが目を奪う流れだったところ。同じくアングルの≪アングル夫人の肖像≫のように服のタッチが粗いのは未完だったのが普通。そこを面白がるというのが印象派以降の感性の為せる技。

ここでは幻想的な精神が描かれたアンリ・ファンタン=ラトゥール≪パレットを持つ自画像≫やピアノからふと振り返った様を描いたエドガー・ドガ≪ピアノの前のカミュ夫人≫も良かったです。

次のセクションは「ヨーロッパの都市」。前・印象派に於いてもフランチェスコ・グァルディ≪サン・マルコ沖、ヴェネツィア≫のように水面や空の瞬きに主眼が置かれる絵画でありました。

そして≪カナル・グランデ、ヴェネツィア≫という超高精細な絵を描いたアントーニオ・カナール(カナレット)がリアルに描いた≪サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア≫と同じトポスをパステルな点描で画いたポール・シニャック≪ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝(サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂)≫を並べることで絵画技法の変遷が鮮やかに示します。

またアンリ・マティス≪雪のサン=ミシェル橋、パリ≫という、パブリックイメージとは異なるマティスに於ける印象派な作品も展示してありました。

そしてセクション3は「19世紀のフランス絵画」。カミーユ・コロー≪読書する少女≫は少女がふと読書しているさりげない瞬間を描いている作品。こうした「ひととき」を捉えたスナップショット的な感性は印象派の一つの支柱となる萌芽でした。

ギュスターヴ・クールベ≪狩人の肖像≫はRPGのステータス画面を想起させるような横顔像。ウジェーヌ・ドナクロワ≪モロッコのスルタン≫は画家本人が訪れたという異国の悠然とした将を描いた作品。ピエール・ピュディス・ド・シャヴァンヌ≪コンコルディア習作≫は後進に大きな影響を与えた画家の初期の成功作。

そしてエドゥアール・マネ。≪オリエンタル風の衣装をまとった若い女≫はだらしない白い肢体の艶、中央の二人が主眼ではなく飛び征く≪燕≫こそが書きたいというのが先進的な感性。≪ワシミミズク≫もスナップ写真的な一枚でした。

そしてセクション4は「印象派の風景」。カミーユ・ピサロ≪ルーヴシエンヌの雪道≫は雪が放つ光を描いたまさしく印象派な一枚。アルフレッド・シスレー≪ハンプトン・コートのレガッタ≫は舟の直線としてのヴィジュアルが面白い一枚。エドゥアール・マネ≪ベルヴの庭の隅≫はマネとしては珍しい印象派的な画風の作品。上に書いたマティスもそうですが、画家の”らしくない逸品”を揃えるところがビュールレのマニアックなツボを突くコレクターとしての美点を感じました。

そしてビュールレにとっても特別な画だったというクロード・モネの≪ヴェトゥイユ近郊のヒゲナシ畑≫が素晴らしくて!荒い筆致で画かれた空と精細な筆致で画かれた赤いヒゲナシ畑の明度のコントラストが大きな印象をもたらします。モネでは≪ジヴェルニーのモネの庭≫も咲き誇る花の華が素敵でした。

第5セクションは「印象派の人物」。ここでは何と言ってもメインヴィジュアルであるピエール・オーギュスト・ルノワールの≪イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)≫。遠目では愛らしい美少女だったのが、近づくほどに内面からクール・ビューティーさが湧き出でて。当時ダンヴェール家には不評だったというこの絵、それは精密な絵画を期待されていたからというのもあったそうですが、子どもに潜む冷たさが画き出されたというのもあるかもしれません。

ルノワールは≪夏の帽子≫でも明るさの中に冷たさのある少女を描いていて、豊潤でふくよかな≪泉≫の大人の女性像とは対照的でした。子供に潜む”怖さ”という点ではエドガー・ドガ≪リュドヴィック・ルピック伯爵とその娘たち≫もそう。ドガは他にも≪出走前≫という競馬の一幕を描いた作品や逆光で体のラインが透ける≪控え室の踊り子たち≫、銅像に本物の服を着せた≪14歳の小さな踊り子≫も展示してありました。

セクション6は「ポール・セザンヌ」。≪聖アントニウスの誘惑≫のダークで肉感的な画面。捻った性格も伝わる≪扇子を持つセザンヌ夫人の肖像≫、同じくメイン・ヴィジュアルにも使われた≪赤いチョッキの少年≫は青い画面なのだけれど、少年にライトが当たったような明るい輝きが感ぜられました。≪パレットを持つ自画像≫はいかにも人が良さそう。晩年に良く取り組んだモチーフである≪庭師ヴァリエ(老庭師)≫は20世紀後半のデザイン性というか、かっこいい渋みのある逸品でした。

セクション7は「フィンセント・ファン・ゴッホ」。彼の十年の画業を初期の≪古い塔≫から魅せていきます。≪自画像≫は頬がこけて悲しそうだけれど内面の焔なオーラが込められた一枚。≪アニエールのセーヌ川にかかる橋≫は新たな印象派といった印象で汽車が好い感じ。

そして≪日没を背に種まく人≫の衝撃。印象派の絵は遠目で観た方が綺麗に見えたりするのですが、ゴッホの絵は近づくほどに迫力が増して。巨大な黄色い太陽の円、浮世絵から影響を受けた中央の林檎の枝幹。人物は黒緑に厚塗りされ、地面は紫、空は黄緑、雲は桃色。圧倒されました。

そして≪二人の農婦≫でさらに飛躍。波打つ畑と空。白く抜かれた二人の農婦。生で観るとこんなにもヴィヴィッドな絵だったのか…!≪花咲くマロニエの枝≫も”これぞゴッホ”という名画でした。

第8セクションは「20世紀初頭のフランス絵画」。アンリ・トゥールーズ=ロートレック≪コンフェッティ≫は広告のための習作。白に明るい差し色が入って好い奴でした。パブロ・ピカソ≪ギュスターヴ・コキオの肖像≫は≪庭師ヴァリエ≫のようなカッコよさを持つピカソによるポスト印象派な一枚。

エドゥアール・ヴュイヤール≪訪問者≫は家に帰ってきて外套も脱がずにちょっと腰かけて休む様子が描かれた一枚。ピエール・ボナール≪アンブロワーズ・ヴォラールの肖像≫はきゅっとすぼんだ表情が面白い一枚。

ポール・ゴーギャンによる≪肘掛け椅子の上のひまわり≫は当時ゴッホと交換したというひまわりのモチーフが南洋の湿度・昏い熱気に在る一枚。ゴーギャン≪贈りもの≫は現地の女性の菩薩のような褐色の肉体性が心に馴染みました。

そして第9セクション「モダン・アート」。アンドレ・ドラン≪室内の情景(テーブル)≫はゴッホとキュビズムの間のような鮮やかな色彩の存在感と、空間存在が起ち上がる一枚。

ジョルジュ・ブラックは≪レスタックの港≫は印象派の点描的な表現の先となる線画。≪ヴァイオリニスト≫でキュビズムを描き、≪果物のある静物≫では切り絵のような静物画に辿り着いていました。

そしてパブロ・ピカソ。≪イタリアの女≫は図画的な筆致の絵画を切り拓く一枚。そして≪花とレモンのある静物≫はまさにピカソな、彼ならではのカクっとした描線の迫力ある一枚でした。

そして最終セクション10ではクロード・モネ≪睡蓮の池、緑の反映≫が。発表当時≪睡蓮≫は世間から評価を受けていなかったのですが、ビュールレはその慧眼から価値を見抜き、購入します。後のジャクソン・ポロックのオールオーヴァーに通じるような筆致。17世紀中盤からみてきたこの絵画の変遷は”その先”を予感させながらここに幕を閉じました。

この一大物語をみて想うのは印象派は一人の天才がすべてをかっさらっていったのではなく、天才達の群体によって営まれた芸術のムーヴメントだったということ。そしてその中からゴッホやピカソのような突然変異な爆発が揺籃されて。革命の歴史叙事詩に於ける様々な人のきらめく熱を感じる、本当に全てに見どころのある名展覧会でした。

by wavesll | 2018-04-21 02:46 | 展覧会 | Comments(0)

ルドン展@三菱一号館美術館 微生物の生命ぞわめく幻想の花園

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三菱一号館美術館にルドンー秘密の花園 展を観に行きました。

オディロン・ルドンの≪グラン・ブーケ≫は三菱一号館美術館所蔵の顔的逸品なのですが、今回の展覧会は≪グラン・ブーケ≫を含むドムシー男爵の食堂装飾画16点が揃い踏みということで、是非みてみたかったのでした。

最初の部屋ではルドンが育った地を描いた≪ペイルルバードの小道≫や彼の師匠だったロドルフ・ブレスダンを描いた≪『夜』 I. 老年に≫、そしてロドルフ・ブレスダンが画いた≪善きサマリア人≫等が。この≪善きサマリア人≫が本当にいいリトグラフで。湧上る森と雲、そしてそれらに圧されながらも中央に居るラクダと2人の人物。美しい画でした。

ルドンは私はカラフルなイメージがあったのですが、黒い画も同等以上に書いていて。ルドン自身も自らの木炭画や版画を「黒」といっていたようです。≪荊の冠の頭部(キリストの頭部)≫もその一つ。窪んだ眼が印象的でした。同じく目が窪んだシェイクスピア『テンペスト』に登場する妖、≪キャリバン≫は優しい目をしていました。また巨大なサイコロを背負った≪『夢のなかで』 V. 賭博師≫も面白かった。

そしてやはり色絵が素晴らしい。≪二人の魔女≫は黄色い空に青い女性二人に赤い枝の作品。≪エジプトへの逃避≫の闇夜に輝く聖家族、≪アレゴリー(太陽によって赤く染められたのではない赤い木)≫はゴーガンのように鮮やかな色。逢魔ヶ時の浅黒い天使を描いた≪ヤコブと天使≫や蟲のように白い花が浮かぶ≪マドンナ≫も素晴らしかった。

ルドンは植物学者のアルマン・クラヴォーから手ほどきを受け、生物科学の知識だけでなく哲学的な知識を得て、サイエンス、そして疑似科学に興味を湧かせます。

そんな中で彼は植物に人の顔が入るクリーチャーを何枚も描きます。≪『ゴヤ頌』II. 沼の花、悲しげな人間の顔≫もそんな一枚。≪『起源』II. おそらく花の中に最初の視覚が試みられた≫≪『起源』III. 不格好なポリープは薄笑いを浮かべた醜い一つ目巨人のように岸辺を漂っていた≫も微細な生物がぞわぞわしているような世界が描かれていました。

またクラヴォーから師事を受けたインドの詩からの影響で画かれたのか≪若き日の仏陀≫は地球のような青い球体を光背に在る美しく聡明そうな人物の色絵も素晴らしかったです。

そして次が目玉のドムシー男爵の城館の食堂壁画たち。

≪ひな菊≫≪花のフリーズ(赤いひな菊)≫は具象と抽象の間のようなデザイン。≪人物≫そして特に≪人物(黄色い花)≫はSF的な構成。≪花とナナカマドの実≫は日本の植物画を思わせる構図、≪黄色い花咲く枝≫は朽ちていく美、≪花と実のフリーズ≫は鳳凰の様。≪黄色のフリーズ≫は戦闘のスクロール画のような勢いを感じ≪黄色い背景の樹≫2枚には黄色い密度のゾワメキを感じました。

ただ、保存のためにこれらの絵画は部屋が薄暗くて彩度が低く感じて。その点では一回下に在ったドムシー男爵第二部の方が印象的でした。

≪花の装飾パネル(明るい背景)≫2枚、≪灰色の小さなパネル≫2枚はグレーに滲んだ感じが黴のような微生物が繁殖する印象を受けました。微細な生命の声が聴こえてくるような存在感の筆致。

そして、愈々≪グラン・ブーケ(大きな花束)≫。暗闇の中で花瓶の花々が蛍光のように眩くて。こんな輝きは≪印象、日の出≫と比肩する水準。花々の描写に入る青が非常に良く効いていました。

またドムシー男爵保有の≪神秘的な対話≫も天上的な秘術の伝導が描かれて美しかったです。

≪祈り、顔、花≫は仏のように優しい顔の女性の画、≪小舟≫に乗る仄明るい人物二人。≪眼をとじて≫は物質としての油彩の存在感を感じました。≪オジーヴの中の横顔≫はエメラルドグリーンの美しい少女の画、≪ステンドグラス≫は幻獣のような姿、≪オルフェウスの死≫は首が石造のように転がる古代の情景。≪花の中の少女の横顔≫はもくもく湧いてくる花のはぐみ。緑の女性が描かれた≪神秘≫やこれも黴な風合いの≪幻影≫、紫の霧のような≪コンポジション:花≫も良かった。

ルドンは幾十もの花瓶の絵を描いていて、そんな中には鬼が描かれた≪日本風の花瓶≫なんてのも。マーブルな柄の花瓶の≪青い花瓶の花≫や青と黄の瓶が美しい≪首の長い花瓶にいけられた野の花≫も良かった。

そして最後のコーナーは装飾プロジェクト。ルドンは屏風やタピスリー、椅子や衝立のデザインも行っていたのでした。

画の裏に在る思想、科学的な知見を読み解くのも楽しい、裏の物語や意味の読み解きも面白く、そしてヴィジュアルとしても耀きのある展覧会でした。何よりやっぱり≪グラン・ブーケ≫が素晴らしかった。さっとみれ、いい展示でした。

by wavesll | 2018-04-20 00:44 | 展覧会 | Comments(0)

Daniel Buren 《Like a flock of starlings: work in situ》@GINZA SIX

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by wavesll | 2018-04-17 20:22 | 街角 | Comments(0)